JPS5849625Y2 - コンデンサ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンデンサの構造の改良に関するものであ
る。

一般にオーディオ増幅器等に使用するコンデンサで、例
えば第１図に示すようにカップリングコンデンサとして
従来の両端に端子１ａ及び１ｂを有する・円筒型コンデ
ンサ１を使用した場合、増幅器２の入力ホット端子３と
入力コールド端子４との間にコンテ゛ンサ１の円筒の約
半分の大きさの１ターンのコイルが等価的に形成される
。

このため、増幅器２の入力には本来増幅されるべき信号
源５よりの信号の他に、増幅器２内の電源トランス等か
ら発生する漏洩磁束等による不要ノイズがコンデンサ１
部分から入力され、増幅されて出力端子６に現われてし
まう。

この考案はこのような不都合を無くシ、オーディオ増幅
器等への使用に適する改良された構造を有するコンデン
サを提供することを目的とする。

以下この考案の実施例を第２図乃至第４図の図面に基づ
いて説明する。

第２図はこの考案によるコンデンサの一実施例を示す略
図で、コンテ゛ンサ１の電極で包囲される中心部に導線
を挿通し得る程度の貫通孔１Ｃを設けたものである。

第３図は第２図に示したコンデンサのオーディオ増幅回
路への使用例であり、増幅器２の入力コールド端子４の
配線はコンテ゛ンサ１の電極で包囲される中心部に設け
られた貫通孔１Ｃを通した導線７で行なわれる。

このように配線すれば、コンデンサ１部分に１ターンの
ループが形成されないので、前述の不要ノイズを拾うこ
とが防止されるものである。

また、第４図はこの考案によるコンデンサの他の実施例
を示す略図で、コンデンサ１の電極で包囲される中心部
に設けられた貫通孔１Ｃに導線８を挿通し、この導線８
を端子１ａ及び１ｂとは別個の端子として用いるように
したものである。

このような構造のコンデンサも、第３図のオーディオ増
幅回路に用いた場合導線８をコールド側配線に接続すれ
ば１ターンコイルが形成されないので、上述の不要ノイ
ズを拾う不都合が無くなる。

以上述べたように、この考案のコンデンサによればコン
デンサの電極で包囲される中心部に導線を挿通するか又
は少くとも導線用の貫通孔を設け、この貫通孔に通した
導線をコールド側配線に使用することができるようにし
たので、従来の構造のコンデンサのように１ターンコイ
ルを形成することが無く、電源トランス等の漏洩磁束等
の影響による不要ノイズを拾う不都合が改善される効果
があり、オーディオ増幅回路やその他の電子回路に好適
なコンデンサが得られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の構造のコンテ゛ンサの使用例、第２図は
この考案のコンテ゛ンサの一実施例を示す略図、第３図
はこの考案のコンデンサの使用例、第４図はこの考案の
コンデンサの他の実施例を示す略図である。 １・・・・・・コンテ゛ンサ、ｌａ、ｌｂ・・・・・・
端子、１Ｃ・・・・・・貫通孔、２・・・・・・増幅器
、３・・・・・・入力ホット端子、４・・・・・・入力
コールド端子、５・・・・・・信号源、６・・・・・・
出力端子、７．８・・・・・・導線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．直流的に導通していない二つの端子を有するコンデ
   ンサの電極で包囲される中心部に導線を挿通するか又は
   少なくとも導線を挿通するための貫通孔を設けたことを
   特徴とするコンデンサ。 ２、貫通孔に導線を挿通し、該導線を端子としたことを
   特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項記載のコンデ
   ンサ。