JPS5848171Y2 - 自動車のスライドル−フの水切り装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車の屋根部分を前後に摺動可能に構成した
スライドルーフの水切り装置に関するものである。

スライドルーフは第１図に示すように屋根１に略々前半
分に開口部２ａを備えたフレーム２を配設シ、該フレー
ム２内にスライドルーフ本体３が前後に摺動可能に配設
されている。

このようなスライドルーフにおいてスライドルーフ本体
３が閉止された図示の状態で、その後端に装着されたシ
ール４とルーフパネル５との間から侵入する雨水を受け
るための樋６がスライドルーフ本体３の後端下部に車体
の横方向に配設されて訃り、該樋６内に落下した雨水が
該樋を通してフレーム２の周囲に形成された樋に導かれ
るようになっている。

しかしながら、前記シール４とルーフパネル５との間か
ら侵入した雨水は屋根１の中央部においてルーフパネル
５の下側に配設された補強用ルーフボーアの下面に沿っ
て後方に導かれ、樋６より後方にむいてフレーム２上に
落下することがある。

このようにフレーム２上に雨水が落下すると、スライド
ルーフ本体３を後方に摺動したときその下面に雨水が付
着し、該スライドルーフ下面を汚損するという不具合が
生ずる。

本考案は上記不具合を解消するためになされたもので、
製作が容易でかつ安価に製作することができるスライド
ルーフの水切り装置を提供しようとするものであり、以
下図示の実施例に基づいて説明する。

第２図は本考案による水切り装置を示すもので、第１図
に釦けるＡ部に相当する拡大図である。

即ち、本考案は屋根１の中央部にむいてルーフパネル５
の下側に配設された補強用ルーフボーアに、下方に突出
する断面Ｖ状のビード７ａを車体の横方向に形成し、ス
ライドルーフ本体３が閉止された図示の状態において、
該ビード７ａがスライドルーフ本体３の後端に配設され
た樋６の上方に位置するように構成したものである。

な訃、前記Ｖ状のビード７ａはルーフボーアのプレス成
形時に同時成形される。

本考案は以上のように構成したので、スライドルーフ本
体３の後端に装着されたシール４と、ルーフパネル５と
の間から侵入した雨水がルーフボーアの下面に沿って後
方に導かれても、該雨水は■状のビード７ａによって矢
印のように落下せしめられるため、該ビード７ａの下方
に位置する樋６によって確実に受けられる。

従って、フレーム２上に雨水が落下することはなく、ス
ライドルーフ本体３の後方への摺動時に該本体３の下面
に雨水が付着することを防止できる。

また、本考案によればルーフボーアに形成されるｖ状ビ
ード７ａはルーフボーをプレス成形する際に同時成形さ
れるので、その製作が容易であるとともに、Ｖ状ビード
を形成するために何ら追加部材を必要と尤ないため、安
価な水切り装置を得ルコとができる等の作用効果を有す
るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はスライドルーフを備えた屋根部の断面図、第２
図は本考案による水切り装置を示すもので、第１図Ｋｌ
−けるＡ部に相当する拡大図である。 １・・・・・・屋根、２・・・・・・フレーム、３・・
・・・・スライドルーフ本体、４・・・°・・シール、
５・・・・・・ルーフパネル、６・・・・・・樋、７・
・・・・・ルーフボー ７ａ・・・・・・Ｖ状ビード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動車の屋根に配設され前後に摺動可能に構成されたス
   ライドルーフ本体の後端に、その端Ｒに沿って車体横方
   向に配設された樋を備えたスライドルーフにおいて、屋
   根の中央部に配設されたルーフボーに下方に突出する断
   面Ｖ状のビードを車体の横方向にプレス形成し、前記ル
   ーフ本体が閉止・された状態にむいて該ビードが前記樋
   の上方に位置するように構成したことを特徴とする自動
   車のスライドルーフの水切り装置。