JPS5847872Y2 - 装身具

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【考案の詳細な説明】本考案は陶磁器製の飾りを有する装身具に関し、ストリ
ングタイ、ネックバンド、ブレスレット等として利用さ
れるものである。

従来かかる装身具は、絵付は面積を十分確保するために
は大径とする必要があるが、その結果として重量を重く
していた。

また同装身具は飾りと紐体の連結に特別な連結金具を必
要とし、そのため製作費を高価なものとしていた。

本考案はこのような従来技術の有する欠点を解決でき、
軽量ながら十分な絵付は面積を確保でき、かつ構造簡単
にして安価に製作できる装身具を提供することを目的と
するものである。

本考案は陶磁器製からなる中空体の裏面にその中空部に
連通ずる少なくとも２個の長穴を設けた飾りと、前記長
穴に挿通した紐体との組合せからなる装身具に係るもの
である。

以下、本考案の実施例を添付図に基いて説明する。

第１図から第４図において、１は陶磁器製の飾りであり
、中空体２に形成される。

同中空体２の断面形状はＤ形、長方形、長楕円形等任意
である。

また正面からみた外形も円形、角形、菱形、楕円形、バ
ート形、蝶形等任意である。

この中空体２の裏面は凹凸のない平らな又多少湾曲した
面に形成される。

かかる構成において中空体２は軽量ながら表裏面に十分
な絵付面積を確保できる。

そして、同中空体２の裏面にその中空部３に挿通するよ
う最低２個の長穴４を設ける。

長穴４はＤ形、長円形等任意形状でよいが、２本の紐体
が一緒に挿通しうる大きさとする。

これら長穴４に紐体５が挿通され所要の装身具が構成さ
れる。

紐体５は丸紐又は帯紐或いは鎖等が用いられる。

また、紐体５の末端部には前記の飾り１と同様に陶磁器
製からなるコードキャップ６を止着すると一層調和美を
呈し好ましいものとなる。

コードキャップ６は接着剤等で止着される。

なお、紐体５の先端にコードキャップ６を止着しても、
第５図に示すように紐体５の中間部に細紐７を掛け、同
細紐７を飾り１の長穴４及び中空部３を挿通して引出せ
ば、同紐体５も細紐７と一緒に挿通しループ状となるの
で、第１図のようなストリングタイを簡単に形成するこ
とができる。

このように長穴４のため飾り１と紐体５との結合が簡単
にできるから、長穴４を２個ずつ対向状に数組設けてお
けば飾り１の形状及び模様によっては使用者側で趣向に
応じ飾り１の向きを変えて用いることもで゛き便利であ
る。

図中８は飾り１を焼成するときの支持ピン（図示せず）
の取付穴であり、なくてもよい。

本考案は以上のように構成されるので、下記の効果を奏
する。

（イ）飾り１の裏面側に紐通しのための特別の台座や凹
凸部或いは連結金具を設ける必要がなくなるので安価に
製作できる。

（ロ）飾りを中空体として軽量化を図るとともに十分な
施釉絵付面積を表裏面に確保することができる。

（ハ）飾り１の裏面に設けた穴がその中空部３に連通す
る長穴４に形成されているので、紐体５との結合が容易
であり、また飾り１の向きを変えて用いることも簡単に
でき、便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る装身具の実施例を示す正面図、第
２図は同背面図、第３図は同縦断側面図、第４図は飾り
の各棟側を示す背面図、第５図は飾りと紐体の結合方法
を示す背面図である。図中、１：飾り、２：中空体、３：中空部、４：長穴、
５：紐体、６：コードキャップ。

【実用新案登録請求の範囲】

１．陶磁器製からなる中空体の裏面にその中空部に連通
ずる少なくとも２個の長穴を設けた飾りと、前記長穴に
挿通した紐体との組合せからなる装身具。２、長穴は、それぞれ２個ずつ対向状に設けてなる実用
新案登録請求の範囲第１項記載の装身具。