JPS584635B2 - シリアルプリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は活字タイプホイールを有するシリアルプリンタ
に関し、特に改良されたインキング供給方式を有するシ
リアルプリンタをこ関する。

従来、この種のシリアルプリンタは、インクリボン方式
が用いられており、特にインクリボンを収容するカート
リッジ、あるいはスブール、これらのカートリッジある
いはスブール等をこ使用されるインクリボンを駆動する
駆動モータ等のリボン駆動機構および印字位置における
印字の可視性を確保するためのリボン退避機構を有して
いて、これらの機構が印字部（キャリア）に搭載されて
いた。

また、従来のシリアルプリンタはインクリボンの供給を
リボン駆動機構により順次ピッチ送りすることによって
行ない、印字位置に常に新しいインクリボンを供給して
印字指令により選択された活字を明白に印字するように
していた。

したがって従来のシリアルプリンタでは印字部（キャリ
ツジ）にインクリボンを収容するカートリッジあるいは
スプール、リボン駆動機構もしくはリボン退避機構等を
搭載しなければならず、印字物（キャリツジ）が大きく
、且つ重くなる等の欠点があった。

本発明の目的は活字ホイールの活字体から印字媒体に直
接転写し得るシリアルプリンタを提供することにある。

本発明の他の目的は活字体に直接接触するインキングロ
ーラを設け、印字媒体に直接転写し得るシリアルプリン
タを提供することにある。

また、本発明のもうひとつ他の目的は印字部（キャリツ
ジ）に従来のインクリボン カートリッジおよびリボン
駆動機構を有しないシリアルプリンタを提供するもので
ある。

本発明によれば、活字体を実装した活字タイプホイール
を有し、該活字タイプホイールを正逆転して印字すべき
活字を選択するシリアルプリンタ瘉こおいて前記活字タ
イプホイールの活字体に接触する位置にインク浸透させ
たインキングローラを設け、前記インクを付着させた活
字体から印字媒体に直接転写するようをこしたことを特
徴とするシリアルプリンタが得られる。

更に本発明によれば特許請求範囲第１項において印字位
置の両側にインキングローラを配置したことを特徴とす
るシリアルプリンタが得られる。

更にまた本発明によれば特許請求範囲第１項において、
前記インキングローラは、タイプホイールのシフト動作
に追従して上下動するようにしたことを特徴とするシリ
アルプリンタが得られる。

インキングローラにインクを浸透させたローラは毛細現
象とローラの回転運動による遠心力とによりインクがロ
ーラ内部より外周へ逃げる原理を利用し、タイプホイー
ル活字部と接触させ、またタイプホイール自身の回転を
利用し、活字体にインクを接触付着させて、印字媒体に
ハンマリングによってダイレクに転写するものである。

次に本発明の実施例について図面を参照して詳細に説明
する。

第１図は本発明の一実施例の要部を示す斜視図である。

第１図において、本発明の一実施例は印字媒体（用紙）
１を巻きつけるプラテン２と、このプラテン２に沿って
平行移動し、印字用紙１に印字するキャリアユニット３
と、印字用紙１を装着するトラクタユニット４とを含む
。

プラテン２はパルスモータ５により駆動されるが、この
駆動力はパルスモータ５に直結されたモータギヤ６から
アイドルギヤ７を介してプラテンギヤ８に伝達され、プ
ラテンギヤ８に直結されたプラテン２に伝えられる。

なお、このプラテン２はツマミ１５により手動回転させ
ることができる。

トラクタユニット４はプラテン２の回転と共に駆動され
るようになっており、この駆動力はプラテン２と直結さ
れたプラテンギヤ９からアイドルギヤ１０を介してトラ
クタギヤ１１に伝達される。

トラクタユニット４はトラクタビン５０により用紙を所
定の量ずつ送るように構成されている。

キャリアユニット３はタイプホイール１２、印字ハンマ
機構１３およびインキングローラ１４等が搭載されてい
る。

このキャリアユニット３はガイドベアリング１６が設け
られており、このガイドベアリング１６を介してガイド
シャフト１７上に載せられている。

キャリアユニット３はスペーシングモータ１８によって
プラテン２に沿って移動するが、スベーシングモータ１
８の駆動力が２本のワイヤロープ１９ａ，１９ｂによっ
て伝えられる。

ワイヤロープ１９ａ（１９ｂ）は一端がスペーシングモ
ータ１８ｃこ直結されているドライブプーリ２０に取付
けられ、ドライブプーリ２０に複数回巻廻されたのち、
フレームに取付けられたガイドプーリ２１ａ，２２ａ（
２ｌｂ，２２ｂ）を介し、キャリアユニット３に取付け
られたガイドブーリ２３ａ（２３ｂ）を介し、更にフレ
ームに取付けられたガイドプーリ２ ４ａ（２ ４ｂ）
を介して、他端がキャリアユニット３に結合されている
。

更に第２図および第３図は、本発明の実施例のキャリア
ユニットの平面図および側面図である。

第２図および第３図において、キャリアユニット３はフ
ロントキャスティング２５に各機構が搭載されている。

このフロントキャスティング２５には花弁型活字タイプ
ホイール１２を回転駆動させるためのローテートモータ
２６とこのローテートモータ２６の下部に活字選択する
ためのトランスジューサ２７とが設けられている。

更にこのフロントキャスティング２５には花弁型活字タ
イプホイール１２を上下動せしめるためのバーチカルモ
ータ２８が設けられている。

花弁型タイプホイール１２のセレクション機構はローテ
ートモータ２６の軸にトルクピース２９がネジ３０によ
って取付けられている。

このトルクビース２９に係合するバーチカルスライドス
リーブ３０はローテートモータ２６の軸に上下動可能を
ご取付けられており、且つトルクビース２９に対して上
方は押圧するスプリング３２が取付けられていて、トル
クピース２９の回転に伴なって回転するように構成され
ている。

このバーチカルスライドスリーブ３１にはトルクディス
ク３３が設けられており、更にこのトルクディスク３３
に花弁型タイプホイール１２を取付け、且つタイプホイ
ール１２を固定するタイプホイールロックピース３４が
トルクディスク３３の軸上のビン３５に設けられている
。

更にバーチカルスライドスリーブ３１は溝を有していて
、この溝にドライブカムフオロア３６に取付けられたロ
ーラ３７に係合している。

ドライブカムフオロア３６はバーチカルモータ２８に取
付けられていて、バーチカルモータの回転角度に応じて
バーチカルスライドスリーブ３１を上下位置のいずれか
の位置に固定するようになっている。

次にインキングローラ１４ａはローラシャフト３８ａに
回転および上下動し得るように取付けられており、ロー
ラシャフト３８ａはブラケット３９ａにシャフト止めネ
ジ４０ａにより取付けられている。

なおローラシャフト３８ａにはインキングローラ１４ａ
が外れないようにストップリング４１ａが取付けられて
いる。

ブラケット３９ａはフロントキャスティング２５にネジ
４ １ ａによって固定されている。

同様にインキングローラ１４ｂはローラシャフト３８ｂ
に上下動し得るように取付けられており、ローラシャフ
ト３８ｂはブラケット３９ｂに取付けられている。

ブラケット３９ｂはフロントキャスティング２５にネジ
４２ａによって固定されている。

これらのインキングローラ１４ａと１４ｂは、第２図か
らあきらかなように、ハンマリング位置４４に対して対
象の位置、たとえばハンマリング位置に対する角度がα
／２の位置に配置されており、更にタイプホイールの活
字面に対してある面圧にて接触するように位置付けられ
ている。

カードホルダ４３はブラケット３９ａ，３９ｂに取付け
られており、用紙がプラテン２にそわないことがないよ
うにおさえる役目をしている。

フロントキャスティング２５はガイドキャスティング４
５が取付けられており、このガイドキャスティング４５
にはガイドベアリング１６ａ，１６ｂ１６ｃがある角度
をもって取付けられていて、ガイドシャフト１７ａ上を
滑動するようになっている。

同様にフロントキャスティング２５にはガイドベアリン
グ１６ｄ，１６ｅがガイドシャフト１７ｂを上下に挾ん
で取付けられ、このガイドベアリング１６ｄ，１６ｅが
ガイドシャフト１７ｂ上を滑動するようになっている。

これらのべアリ７グ１６ａ〜１６ｅはフロントキャステ
ィング２５の両側に設けられている。

花弁型活字クイブホイール１２は多数のフィンガー４６
により構成され、このフィンガー４６には各々活字４７
が上下２段に設けられている。

この花弁型タイプホイールＧこは中央下部に穴が設けら
れ、トルクディスク３３の軸に挿入されるよう｝こなっ
ており、タイプホイール口ツクビース３４により固定す
るようＯこ構成されている。

印字ハンマ１３はタイプホイール１２のフィンガー４１
０こ囲まれる位置に設けられるようになっており、図示
されないが、フロントキャスティング２５に設けられた
軸２５ａを支持点として回転し得るようになっていて、
タイプホイール１２を交換し得るように構成されている
。

なおハンマ１３は中央にハンマプランジャを有し、図示
されないが電磁コイル等により衝撃動作をするように構
成されていて印字媒体１上Ｇこフィンガー上の活字を印
字するようになっている。

なお印字媒体１はプラテン２に巻付かれており、且つプ
レッシャーローラ４８ａ，４８ｂおよびペイルローラ４
９により適度に押圧されている。

次に本発明の一実施例の動作ｋこついて説明すると活字
選択動作はシリアルプリンタ制御部（図示せず）から指
令により、タイプホイール１２の回転と上下シフト動作
を行なう。

タイプホイール１２はローテートモータ２６により回転
し、タイプホイール１２上の所望の活字４７がインキン
グローラ１４ａ，１４ｂのいずれかを通過した後、ハン
マリング位置４４に到達したときにタイプホイールが停
止する。

この時活字４１はインキングローラ１４ａ，１４ｂを通
過するときに活字面がインキング冶一ラ１４ａ，１４ｂ
に接触するので活字面上にインクが付着されるため、こ
の活字選択位置４４でハンマは励磁作動され、インクが
付着した活字４７＆？Ｃよって印字媒体１上に直接転写
する。

またタイプホイール１２はバーチカルモータ２８ｉこよ
り上下シフト動作が行なわれる。

すなわちタイプホイール１２はバーチカルモータ２８の
回転によりドライブカムフオロア３６およびローラ３７
介してバーチカルスライドスリーブ３１に伴なって上下
のいずれか一方曇こシフト動作するので、タイプホイー
ル１２の活字面に接触状態であるためインキングローラ
１４ａ，１４ｂも上下に移動する。

したがって、インキングローラ１４ａ，１４ｂはタイプ
ホイール１２の上下動に伴なって上下動し得えるので、
インキングローラ１４ａ，１４ｂの表面に無理な摩擦抵
抗が加わらないため、その寿命を長くすることができる
。

なお、インキングローラ１４は、ハンマリング位置４４
に対称の位置に設けられているが、いずれか一方に設け
ても同様な効果が得られる。

本発明は以上説明したように、タイプホイールの活字に
接触させてインキングローラを設けることにより、印字
媒体に直接転写することができ、且つ、インクリボンカ
ートリッジあるいはスブールを取除くことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す斜視図、第２図は本発
明の一実施例の主要部を示す平面図、第３図は本発明の
一実施例の主要部を示す側面図である。 １・・・・・・印字媒体、２・・・・・・プラテン、３
・・・・・・キャリアユニット、４・・・・・・トラク
タユニット、５・・・・・・パルスモータ、６・・・・
・・モータギヤ、７・・・・・・アイドルギヤ、８・・
・・・・プラテンギヤ、９・・・・・・プラテンギャ、
１０・・・・・・アイドルギヤ、１１・・・・・・トラ
クタギヤ、１２・・・・・・花弁型活字タイプホイール
、１３・・・・・・印字ハンマ、１４ａ・・・・・・イ
ンキングローラ、１４ｂ・・・・・・インキングローラ
、１５・・・・・・ツマミ、１６ａ〜１６ｅ・・・・・
・ガイドベアリング、１７ａ，１７ｂ・・・・・・ガイ
ドシャフト、１８・・・・・・スペーシングモータ、１
９ａ，１９ｂ・・・・・・ワイヤロープ、２ ０ ・−
・− ドライブプーリ、２１ ａ，２ｌ ｂ，２２ａ，
２２ｂ，２３ａ，２３ｂ，２４ａ，２４ｂ・・・・ガイ
ドプーリ、２５，（２５ａ）・・・・・・フロントキャ
スティング（軸）、２６・・・・・・ローテートモータ
、２７・・・・・・活字選択トランスジューサ、２８・
・・・・・バーチカルモータ、２９・・・・・・トルク
ピース、３０・・・・・・ネジ、３１・・・・・・バー
チカルスライドスリーブ、３２・・・・・・スプリング
、３３・・・・・・トルクディスク、３４・・・・・・
タイプホイールロツクピース、３５・・・・・・ピン、
３６・・・・・・ドライブカンフオロア、３７・・・・
・・ローラ、３８ ａ、 ３８ｂ・・・・・・ローラシ
ャフト、３ ９ ａ ， ３ ９ ｂ・・・・・・ブラ
ケット、４０ａ ，４０ｂ・・・・・・シャフト止めネ
ジ、４１ａ，４ｌｂ・・・・・・ストップリング、４２
ａ ，４２ｂ・・・・・・ネジ、４３・・・・・・カー
ドホルダ、４４・・・・・・ハンマリング位置（活字選
択位置）、４５・・・・・・ガイドキャスティング、４
６・・・・・・フィンガー、４７・・・・・・活字、４
８ａ，４８ｂ・・・・・・プレッシャーローラ、４９・
・・・・・ペイルローラ、５０・・・・・・トラクタピ
ン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 活字体を実装した活字タイプホイールを有し，該当
   タイプホイールを正逆回転して印字すべき活字を選択す
   るシリアルプリンタにおいて、前記活字タイプホイール
   の活字体に接触する位置でかつ印字位置の両側にインク
   を浸透させたインキングローラを設け、前記インクを付
   着させた活字体から印字媒体に直接転写するようをこし
   たことを特徴とするシリアルプリンタ。 ２ 特許請求の範囲第１項において、前記インキングロ
   ーラはタイプホイールのシフト動作に追従して上下動す
   るようにしたことを特徴とするシリアルプリンタ。