JPS5846191Y2 - コンクリ−ト分配装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、水平軸をもつ回動結合部によって互いに連結
されている幾つかの区分からなる少くとも１つのコンク
リートコンベアパイプ列と、垂直軸のまわりに回転し得
るように据え付は台上に設けられ且つ前記コンクリート
コンベアパイプ列が水平軸のまわりに回動し得るように
それに取付けである支持装置とを有するコンクリート分
配装置に関する。

支持装置と端末パイプとの間に配置されたコンクリート
を通過させるパイプ部分を本明細書では、コンクリート
コンベアパイプ列と呼んでいる。

このような装置は周知である。

据え付は台は建設工事現場に組立てられた筒状の支持装
置上に設置されている。

このような装置では、コンクリートコンベアパイプ列が
、できるだけ大きな動作範囲を有することを必要とする
。

この目的のために、コンクリートコンベアパイプ列は、
たとえば、相互に折り畳まれる２つ或いは３つの区分か
らなっており、それによって筒状支持装置と伸長時のコ
ンクノートコンベアパイプ列の端部の円形軌跡の間に含
まれる領域にパイプ列の先端が到達可能となる。

周知の装置においては、コンクリートコンベアパイプ列
の全長は３０ｍと４０ｍとの間の長さとなっている。

非常に大きな建設工事現場では実際に、たとえば、コン
クリート製プラットホームの工事では、上記の長さでは
、その現場の全長面を蔽うのに充分ではない。

更にコンベアパイプを付加することによってパイプ列を
延長するのは、回動結合部が高価であるために経済的で
はない。

更に各区分が個々に操作されなければならないので、分
配装置を制御し操作するための難かしさかある。

コンクリート分配装置の近くの工事現場の個所にはクレ
ーンも設置されており、そのクレーンのジブの最高高さ
が制限されるので、個々の区分の長さを増加させること
もできない。

折畳み式コンクリートパイプ列を備えた分配装置の高さ
は、工事現場のクレーンのジブの高さより低くなければ
ならない。

本考案の目的は、回動結合部の数を増加させることなく
、また分配装置の高さを増加させることなく、折畳み区
分を持ったコンクリート分配装置の作業領域を拡張する
ことである。

本考案のこの目的は、塔に装備したジブの先端に垂直軸
のまわりに回転できるように据え付は台を位置させるこ
とによって解決される。

この装置においては、コンクリートコンベアパイプ列の
長さは、はぼジブの全長だけ増加している。

従って作業領域が拡張されている。個々の区分の数が少
いために、操作容易で簡単な操作装置が使用できる。

支持装置の下の領域のコンクリート打ちを行なっている
場合は、分配装置の高さが制限されたままであるので、
工事現場に設置されているクレーンの動作は妨害されな
い。

コンクリートコンベアパイプ列は支持装置上の結合部の
ところで塔に近づく方向に旋回できるため、ジブの下方
領域にもコンクリートコンベアパイプ列の先端が到達で
きるから、この分配装置によって、塔の近くの領域にも
またコンクリート打ちを行うことができる。

勿論このことは、ジブがコンクリートコンベアパイプ列
より長くないという条件においてである。

かくして最大動作領域は、ジブとコンクリートコンベア
パイプ列とが同じ長さである場合に達成される。

コンクリートコンベアパイプ列と塔とは、実際の要求に
従って工事現場において組立てられる量産型のユニット
でもよい。

たとえばクレーンの塔を塔として使用できる。

コンクリート打ち作業が終ったとき、それらのユニット
は分解されて、他の工事現場で使用され得る。

ジブおよびコンクリートコンベアパイプ列の荷重モーメ
ントに相当するモーメントより小さい荷重モーメントに
ついて設計された塔を使用できる。

コンクリートコンベアパイプ列の荷重モーメントおよび
ジブの荷重モーメントが、パイプ列の各区分を垂直位置
に折り畳んだときに完全に補償されるようにするとより
好ましいモーメントの平衡が実現される。

その場合コンクリートコンベアパイプ列が伸長されるか
ジブを越えて塔に近付く方向に旋回させたとき生ずる追
加の荷重モーメントを塔が支持し得るようにすればよい
。

分配装置の容量を増加させるためには塔の中央垂直軸線
に関して同時に旋回できる２つの又はそれ以上のジブを
、相互に釣り合いが取れるように、その軸線に対して相
互に反対側に、設けることができる。

このように１つ或いは複数のジブを塔の中央垂直軸の回
りに同時に旋回できるように取付けると、すべての荷重
下で、応力モーメントが最低となるため特に有利である
。

各々のジブは１つのパイプからなっていてもよい。

パイプは、コンクリートコンベアパイプ列がコンクリー
ト分配の間にジブの長さ方向の軸と一致していない場合
上ずるジブの長さ方向の軸のまわりの捩り応力に対して
最も好ましい形状を有する。

それによってジブの重量を小さくすることができる。

１つ或いは複数のジブは、工事の進行につれて分配装置
が調節できるように登はん用装置を備えていてもよい。

本考案を以下更に図面に従って説明する。

第１図に示す分配装置は、工事現場１に据え付けられた
直立のクレーン塔２を具えている。

塔２の上端部に回転トラックリング３が配設してあり、
そのリング３は登はん用装置４によって、工事の進行に
つれて、上昇させることができる。

トラックリング３はマスト５を固定的に支持しており、
マスト５の低端部６には、水平連結軸を有する結合部７
が配置してあって、その連結軸にジブ８がその端部９に
おいて固定的に取付けられている。

ジブ８の他端１０には、スパンケーブル１２が取付は個
所１１に取付けられている。

ケーブル１２はマストの先端１３に固着されている。

ジブ８は、その長さ方向の軸線が水平面内にあるように
スパンケーブル１２によって保持されている。

ジブ８はパイプでできており、その端部１０に据え付は
台１４を保持していて、その据え付は台１４上に支持装
置１５が垂直軸のまわりに角運動するように据え付けら
れている。

支持装置１５はその上端に水平軸を備えた回動結合部１
６を具えており、その回動結合部１６に、コンクリート
コンベアパイプ列の区分１７が水平面内で回動するよう
に取付けられている。

コンクリートコンベアパイプ列は３つの区分１７，１８
．１９からなり、それらの区分１７゜１８．１９は水平
軸を有する回動結合部２０．２１によって相互に順次連
結されている。

コンクリートコンベアパイプ列は可撓性のパイプ２２で
終っている。

液圧ラム２３，２４．２５は、結合部１６，２０．２１
のそれぞれの水平軸のまわりに区分１７，１８．１９を
回動させる。

ラム２３は支持装置１５に回動可能に取付けであると共
に、取付は個所２６において区分１７に回動可能に取付
けである。

ラム２４は取付は個所２７において区分１７に、また回
動結合部２０に、それぞれ回動可能に取付けである。

ラム２５は取付は個所２８において区分１８に、また回
動結合部２１にそれぞれ回動可能に取付けである。

ラム２３，２４．２５および支持装置１５に配置されて
いる駆動機構は遠隔制御によって操作される。

コンクリートはパイプ２９を通ってコンクリートポンプ
（図示せず）からコンクリートコンベアパイプ列中に圧
入される。

パイプ２９は塔２内を垂直に通過し、ジブ８に配置した
パイプ３１に、円筒形の回り継ぎ子結合部３０によって
取付けられている。

区分１７，１８．１９を相互に対し回動させ且つ支持装
置１５を回転させることによってパイプ２２を、第１図
に示した塔２とパイプ２２の位置の間の全領域にわたっ
て移動させることができる。

第１図の左側には、ジブ８の下方領域にコンクリートを
行きわたらせる方法が理解できるように、支持装置１５
からパイプ２２までの各部が鎖線により示しである。

この目的のためには支持装置１５はそこまで回動させ、
区分１７．１８．１９は、ジブ８の端部１０と塔２との
間にパイプ２２がイ装置するように回動させる。

ジブ８はトラックリング３上で回動させることができる
。

ジブ８は、区分１７，１８．１９がほは゛垂直の位置に
なるとき、ジブ８とコンクリートコンベアパイプ列との
荷重モーメントを釣り合わせる釣り合いおもり（図示せ
ず）を備えている。

従って塔２は区分１７．１８．１９の運動のために、追
加の正および負の荷重モーメントを受容あるいは支持す
ることを必要とするにすぎない。

第２図に示す実施例において、同一参照数字は第１図に
示す部材と同一の部材を示している。

この実施例による分配装置は、その各々がコンクリート
コンベアパイプ列を支持している２つのジブ８を備えて
いること以外は第１図の装置と基本的に同一である。

２つのジブ８は共通軸（塔２の中心垂直軸線）の回りに
同時に回動可能であり、ぞしてそれらが相互に釣り合う
ように該共通軸に関して相互に反対側に配置されている
。

両方のジブ８のコンクリートコンベアパイプには、各１
個のパイプ２９によって各々独立にコンクリート供給さ
れる。

パイプ２９は可撓性のホース３２．３３によってそれぞ
れのパイプ３１に取付けられている。

可撓性ホース３２．３３の用は、作業領域全体にコンク
リートを供給するのにジブ８を共通の回転軸のまわりに
１８０°だけ回動ずればよいことによって可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は１つのコンクリートコンベアパイプ列を備えた
コンクリート分配装置を示す立面図、第２図は２つのコ
ンクリートコンベアパイプ列を備えた分配装置を示す立
面図である。 １・・・・・・工事現場、２・・・・・・塔、３・・・
・・・トラックリング、４・・・・・・登はん用装置、
５・・・・・・マスト、６・・・・・・マスト５の低端
部、７・・・・・・結合部、８・・・・・・ジブ、１４
・・・・・・据え付は台、１５・・・・・・支持装置、
１６・・・・・・回動結合部、１７，１８゜１９・・・
・・・コンクリートコンベアパイプ列の区分、２３゜２
４．２５・・・・・・水圧ラム（動力装置）。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ）クレーン塔と、 （ロ）該クレーン塔の上端に回動可能に取付けたトラッ
   クリングと、 （ハ）垂直軸線の周りに該トラックリングと共に回動す
   るように該トラックリングに固定した垂直マストと、 （ニ）該マストの下端に固定した水平軸線を有する結合
   部と、 （ホ）該結合部に内端部を固定したジブと、（へ）該ジ
   ブの外端部に固定した据え付は台と、（ト）垂直軸線の
   周りに角運動するよう・に該据え付は台に取付けた直立
   支持装置と、 （チ）該支持装置の上端に取付けた水平軸線を有する回
   動結合部と、 （す）該回動結合部に一端を回動自在に連結した複数の
   パイプ区分から成るコンクリートコンベアパイプ列と、
   該パイプ列の各パイプ区分を水平軸線の周りに回動自在
   に互いに連結し、該パイプ列の伸長時の長さを前記ジブ
   の長さより長くしたことと、 （ヌ）前記クレーン塔を通し、前記ジブ内を通して延長
   させ、前記パイプ列に接続させたコンクリート送給管と
   、 （ル）該パイプ区分を各別に回動させる動力装置とから
   成るコンクリート分配装置。