JPS5846016Y2 - 置き物を兼用する容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器特に装飾品としての置き物を兼用すること
のできる容器に関するものである。

本考案の目的は組立てによってきわめて簡単に構成する
ことができしかも組立て後の製品は著しく装飾効果にす
ぐれた置き物を兼用する容器を提供せんとするものであ
る。

又本考案の他の目的は不使用時にはコンパクトに折り畳
んで収納することができ携帯等にも至便な置き物を兼用
する容器を提供しようとするものである。

以下考案の具体例を図面を参照して説明する。

本考案の容器は外箱１とこれに着脱自在に嵌合する中箱
２との組合せによって構成している。

外箱１は適宜の厚さを有する板紙により形成するもので
あり底板１１の両側に側壁１２．１２を折曲自在に連接
し、この側壁１２．１２の両側には組立翼片１３゜１３
を折曲自在に連接している。

この組立翼片１３゜１３は底板１１の一辺の長さの半分
よりもやや長い幅を布しておりそれぞれの翼片１３，１
３には前記底板１１の寸法の２分の１の長さに相当する
位置に嵌め合せ用の切り溝１３’、 １３’裂設してい
る、１４．１４は側壁１２の先端に連接した羽根板であ
り、その一部を折り曲げて三角片となるように形成して
いる。

３は外箱１と別の紙で構成した装飾板であり必要に応じ
て他の色彩のものを貼りつけている。

１５は底板１１に折曲げ自在に連接した頭片、１６は同
じく尾片であり、いずれも全長が翼片１３，１３の高さ
よりも長くなるよう望ましくはほぼ倍の長さとなる三角
形状に折曲形成するとともに折込片１５′及び１６′の
一部には前記翼片１３，１３の上端と保合できる切り込
み１５”、 １６”を形成している。

１７は頭片の先端近くに形成した折曲線である。

中箱２は外箱１と同厚若しくはこれよりもやや厚手の板
紙により構成するものであり外箱１内に嵌合できる大き
さの中底２１の四辺に、外箱１の側壁１２よりも高い側
壁２２・・・・・・２２を折曲自在に連接している。

４は必要に応じて中箱２の周辺に締着する鉢巻ベルトで
ある。

図中５は頭片１５及び゛尾片１６に差し渡しした把げ手
であり必要に応じて取りつけることができる。

また中箱２を構成する側壁２２・・・・・・２２の上端
部は第５図乃至第７図例示のように直線的に形成する場
合のほか第８図及び第１０図に例示するように適宜の彎
曲処理を施してもよい。

本考案は上記のような構成としたので外箱１は第２図乃
至第４図に例示する順序に従って順次組立てを施せば簡
単に組立てを完了することができ、又これに中箱２を第
６図例示のように嵌入するだけできわめて雅趣に富んだ
容器とすることができるものである。

特に本考案によれば組立てられた容器は物品の収納の用
に供することができるのは勿論であるが側壁１２．１２
の先端に連接した羽根板１４．１４及び翼片１３，１３
に係止させた頭片１５並びに尾片１６が奏する装飾的効
果の高さによって置き物としての効用もすぐれたものと
することができるという著しい特徴がある。

又外箱１及び中箱２の高さを低い形状とするときは第７
図例示のような浅箱体として中箱２内に載置した菓子類
を目で楽しむことができるほか、外箱１と中箱２の色彩
をコントラストの高い組合せとして楽しむこともできる
。

更に又外箱１及び中箱２は組立て及び解体が簡単である
ので不使用時にはこれをコンパクトに折畳んで収納ある
いは携帯をすることができる特徴がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示すものであり第１図は完成前の
斜視図、第２図は外箱の展開図、第３図及び第４図は組
立て例を示す外箱の斜視図、第５図は中箱の展開図、第
６図は中箱と外箱の組立て例を示す斜視図、第７図乃至
第９図は変形例を示す斜視図、第１０図は中箱の変形例
を示す斜視図である。 １・・・・・・外箱、１１・・・・・・底板、１２・・
・・・・側壁、１３・・・・・・組立翼片、１３′・・
・・・・切り溝、１４・・・・・・羽根板、１５・・・
・・・頭片、１６・・・・・・尾片、２・・・・・・中
箱。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 底板１１の両側に折曲自在に連接した側壁１２゜１２と
   この側壁の両側に連接した組立翼片１３，１３とによっ
   て箱状体を形成し、更に底板１１の他辺に連接した三角
   状の頭片１５及び尾片１６をそれぞれ前記組立翼片１３
   ，１３に係合一体化させてなる外箱１とこの外箱内に前
   記外箱１の側壁１２よりも高い側壁２２・・・・・・２
   ２を有する中箱２を着脱自在に嵌合してなる置き物を兼
   用する容器。