JPS5845067Y2 - シンドウバンセイケイヨウカナガタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は極めて変形が困難な樹脂素材又は金属素材で圧
縮成型するスピーカーの振動板成型用金型に関する。

本考案は、一般に加温して圧縮成型しても、離型後成形
型に沿わず、内部弾力で元の素材に復帰しようとするあ
るいは極度に成型困難な樹脂素材に適した成形型を提供
せんとするものである。

即ち、第１図に示す如く、振動板Ａを成型する圧縮押圧
用可動コア型１がタイバー２に沿って固定された雌型３
に離接自在に設けられている。

雌型３は通常の型とは異なり、前記コア型１の凹部部分
４・・・・・・（振動板Ａの外周波形部分Ｃ）に対応す
る部分には振動板の波状形状に沿った凸部５・・・・・
・を形成し、更にコア型１の凸部部分６・・・・・・（
振動板Ａの中央の曲線部分Ｂ、及び外周波形部分Ｃ’）
に対応する部分には型形状に係わりのない溝７又は穴部
８が形成されている。

波形部分に対応する個所の溝７及び振動板Ａの曲線状膨
大部Ｂには各部互いに連通しあうエアポート９が穿設さ
れ、エアポート９には圧縮エアーポンプ１０、及び真空
吸引ポンプ１１が切換弁１２を介して連設されている。

又、雌型３の外周側面にはねじ部分１３が形成され、こ
のねじ部分１３に螺合する素材仮固定用金型１４が配置
されている。

この仮固定用金型１４にも内側キャビティに向かって開
口したエアーポート１５が穿設され、このエアーポート
１５も切換弁１２に接続している。

次にこの成型用金型の作動について述べれば素材ａを仮
固定用金型１４で固定し、コア型１を可動させて素材ａ
を圧縮させ、同時に雌型３のエアーポート９から吸引ポ
ンプで吸引させてコア型１の凸部部分６をアール状に変
形保持させる。

充分な変形後、エアーポートの吸引を吐出に切換えれば
成型品はコア型１に耐着して上昇せんとするが周囲が固
定されているので離型される。

このとき離型を容易にするため、仮固定用金型１４のエ
アーポートで成型品とコア型１との間に加圧空気を吹き
こむ。

本考案は以上の構成により、変形困難、離型困難な素材
でもエアーポートの作用により容易であり、特にカプト
ン樹脂で振動板を成型するときの困難さが克服されると
ともに、エアー吸引による自然な曲線が容易に得られる
。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１，２図はその断面図
である。 １・・・・・・コア型、３・・・・・・雌型、８・・・
・・・穴部、９・・曲エアーポート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 圧縮押圧用可動コア型１と、該コア型の凹部部分４に対
   応する部分にはコア型の型形状に応じた凸部５を有し該
   コア型の凸部部分６に対応する部分にはコア型の型形状
   に係わりのない深さの穴部７．８を形成した固定雌型３
   と、該固定雌型の外周部で成型用素材を仮固定する仮固
   定手段１４とから成り、前記固定雌型３における各穴部
   内に共通して連通ずるエアポート９を設け、このエアポ
   ート９に吸引用及び゛吐出用エアーポンプ１０，１１を
   連設するとともに、切換手段を介して前記各ポンプと前
   記仮固定手段内に配したエアポートとを連通せしめ、該
   エアーポートから仮固定手段の内側の成型物に当面する
   位置に複数個設けた開口部へ連通せしめたことを特徴と
   する振動板成型用金型。