JPS5844965Y2 - 回転工具ユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、フィードドリル等の回転工具ユニットの改
良に関するもので、その目的とするところは、ドリル等
の工具の回転操作、送り操作及び戻し操作の３操作を２
系統の給圧により行う様にすることにより、構造が簡単
で嵩低く形成することができ、さらに容易に作業を行う
ことのできる便利な回転工具ユニットを提起しようとす
るものである。

従来のこの種工具ユニットにおいては、ドリル等の工具
に回転を与えるモータ一部、送り操作部及び戻し操作部
のそれぞれが別個のものとして組合わされており、回転
用、送り用及び戻し用の３系統の給気が必要であったた
め、構造が複雑で大型のユニットとなり嵩が高いと共に
取扱いが容易でない等の難点を有していた。

この考案は、上記従来例の難点を解消したものであり、
以下その構成を一実施例として示した図面に従って説明
する。

１は本体で、後方２箇所に給圧孔２，３を形成している
と共に、モーターケース４を進退自在に内蔵し、且つモ
ーターケース４の前部に固定したカバー５を本体１の外
側前方に遊嵌合させている。

モーターケース４はモーター６を内蔵していると共に後
部にピストン７を一体的に結合させている。

さらにピストン７の後方には前記一方の給圧孔２と連通
させた送り用の圧力室８を形成し、且つこの圧力室８は
ピストン７に穴９及びピストン７とモーター６の間に形
成した連通室１０およびモーター６の給入孔１１を介し
てモーター６内に連通している。

１２は戻し用の圧力室で、前記他方の給圧孔３と連通し
ていると共に本体１とモーターケース４の間に形成され
、ピストン７の一部に後方への押圧力を加える様にして
いる。

１３は本体１の内側に突設した凸部で、前記圧１室１２
の内壁の一部を構成していると共にシール用Ｏリング１
４を嵌合させ、且つモーターケース４の外周段部１５釦
よびピストン７に当接し、モーターケース４の前後端位
置を定める様にしている。

寸た、１６はモーター６の排圧を排出する排圧孔である
。

モーター６は前方に於て遊星歯車機構１７を介してロー
ター軸１８に連結してあり、ローター軸１８に装着した
チャック１９を介してドリル等の工具２０を装着し、モ
ーター６が回転させられることにより、工具２０が回転
し、適宜作業を行うことになる。

この回転工具ユニットは主としてエヤーにより駆動させ
られるものであるが、油圧式として実施することも可能
であり、すなわち、エヤー又は油圧式等として加圧可能
な流体を用いる駆動方式として実施することが可能であ
る。

次に、エヤー等の流体による給圧順路について説明する
。

第２図及び第３図に示す通り、一方の給圧孔２には管路
２１が、他方の給圧孔３には管路２２が接続してあり、
共に加圧源２３の加圧操作により加圧さ力た流体を前進
させる様にしたものであり、管路２１途中には２方バル
ブのコック２４が設ケられ、管路２２途中には必要に応
じて流量コントローラー２５を設けることができる。

すなわち、管路２１よりの給圧量は、ピスト／７を前方
に送るために要する圧力室８内の必要圧カド、モーター
６を１駆動させるための必要圧力が要求さへ管路２２よ
りの給爪量はピストン７を後方へ戻すために要する圧力
室１２内の必要圧力が要求されることになる。

斗た、前記両給圧量は、ピストン７を前方へ押圧する圧
力室８内にち・けるピストン７への加圧面積と、ピスト
ン７を後方へ押圧する圧力室１２内にも・けるピストン
７への加圧面積とで関係つけられ、圧力室８内における
ピストン７への加圧面積が圧力室１２内にち・けるピス
トン７への加圧面積より大となるように設定される。

次に、上記構造とした回転工具ユニットの作動状態につ
いて説明する○ 先ず、第１図の様にピストン７及びモーターケース４等
が後退している状態より、加圧源２３が作動し、コック
２４が開放されるとエヤー等は管路２１を介して本体１
内に送られると共にエヤー等は他方の管路２２よりも本
体１内に送られ、両圧力室８，１２は加圧され、ピスト
ン７は前後両方に加圧されることになるが、送り用の圧
力室８の押圧か戻し用の圧力室１２の押圧より犬である
ため、ピストン７はモーターケース４を前進させて第２
図の状態となる。

さらに、ピストン７を前進させた流体は穴９及び連通室
１０を介してモーター６内に送られ、モーター６を回転
させることになる。

次に作業を停止する場合にはコック２４を閉状態にする
。

すると、一方の管路２１よりの加圧は停止し、管路２１
より送られた流体はモーター６外に排出させられて送り
用の圧力室８内は加圧されていないことになり、ピスト
ン７はこのときもなお加圧されている戻し用の圧力室１
２の押圧作用でモーターケース４等を後方に戻し第１図
の状態に復元することになる。

従って、この回転工具ユニットは、コック２４の開操作
のみによりピストン７等の前方への送り作用とモーター
６の駆動が可能であり、コック２４の閉操作によりモー
ター６の停止とピストン７等の後方への戻し作用かでき
ることになる。

なち・、閉操作はタイマー等を用いて自動的に行う様に
することも百丁能である。

この考案は、上述の様な構成を有するものであり、従っ
て、構造及び配管が簡単で小型化を図ることかでき、且
つ取扱も容易である等、この考案のＩ′ｉ′＋１転丁具
ユニットは実用的効果に優れている。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る回転工具ユニットの縦断面図。 第２図はピストン等を後退させた状態の縦断面図。 第３図は配管状態を示す説明図。１・・・本体、２，３
・・・給圧孔、４・・・モーターケース、６・・・モー
ター、７・・・ピストン ８・・・圧力室、９・・・穴
、１２・・・圧力室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 後方２箇所に給圧孔を形成した本体内にモータケースを
   進退自在に内蔵し、モーターケースの後部にピストンを
   一体的に結合させ、ピストンの後方に前記一方の給圧孔
   と連通させた送り用の匡力室を形成すると共に、この圧
   力室をピストンに形成した穴を介してモーター内に連通
   させ、且つピストンの一部に後方への押圧力を加える様
   にした戻し用の圧力室を前記他方の給圧孔と連通して設
   け、さらに送り用の圧力室内にも・けるピストンへの加
   圧面積を戻し用の圧力室内におけるピストンへの加圧面
   積より犬としたことを特徴とする−１転工具ユニツト。