JPS5842531B2 - 磁気テ−プ制御方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は磁気テープ制御方式に係り、とくに情報処理変
換用等の磁気テープ制御方式に関する。

一般に情報処理変換用磁気テープは各種の記録密度で記
録又は再生されるが、これらの記録密度の判別は磁気テ
ープの始端マーカーの近傍にある記録密度標識によって
行われる。

ところで、従来の磁気テープ制御方式においては、第１
図に示すとうりテープ１の順方向（図中矢印Ａで示す）
走行時、始端マーカー２の始端側にてこれを検出すると
同時に始端側位置Ｂにて停止する。

一方、第２図に示すとうり、逆方向（図中矢印Ｃで示す
。

）走行時には、始端マーカー２の終端側位置りにてこれ
を検出すると同時に停止する。

このため、テープ走行方向により停止位置が最大始端マ
ーカー２の長さだけずれることになる。

通常始端マーカー２は約２．５４ｃｒｆＬ（１インチ）
の長さであるから始端マーカー２検出後に行うべき記録
密度標識の記録又は再生においても約２．．５４ｃｆｎ
（１インチ）の誤差が生じてしまう。

その記録密度標識の記録される場所は、国際的にＩＳＯ
規格により定められており、同一装置であっても上記誤
差を生じることは、記録密度標識の処理上好ましくない
。

本発明は、上記の点に鑑み、磁気テープの走行方向に関
係なく一定位置で磁気テープを停止させることにより、
誤差のない記録密度標識ならびにその他の情報の処理を
行うことを可能にした磁気テープ制御方式を提供しよう
とするものである。

この目的を達成するための本発明の特徴は、位置基準用
のマーカーを有する磁気テープの走行制御方式において
、テープ走行中にマーカーの端部を検出したときは、該
検出のときからあらかじめ定められた時間が経過した後
テープ走行を停止させ、もって、マーカーのほぼ中央部
で、テープの走行方向にかかわりなく、テープを停止さ
せることにある。

以下、本発明に係る磁気テープ制御方式の実症例を図面
に従って説明する。

第３図において、磁気テープ制御装置１１は、駆動指示
信号Ｓ１をキャプスタン制御回路１２に加えるとともに
、順方向走行信号Ｓ２を順方向遅延回路１３に、逆方向
走行信号Ｓ３を逆方向遅延回路１４に各々加える。

またそれら順方向走行信号Ｓ２、逆方向走行信号Ｓ３は
各々キャプスタン制御回路１２にも印加される。

前記順方向遅延回路１３及び逆方向遅延回路１４の出力
信号８４ ｔ Ｓ５はキャプスタン制御回路１２に印加
される。

キャプスタン制御回路１２は、それらの信号Ｓ１．Ｓ２
．Ｓ３゜Ｓ４．Ｓ、を受けてドライブ回路１５は磁気テ
ープ駆動信号Ｓ６を出力する。

そしてドライブ回路１５は信号Ｓ６に従って磁気テープ
ユニットを駆動するキャップスタンモータ１６をドライ
ブする。

一方、磁気テープ中に設けられた始端マーカー２を検出
するために始端マーカー検出ヘッド１７が設けられ、こ
の検出出力は始端マーカー検出増幅器１８により始端マ
ーカー検出信号Ｓ７として磁気テープ制御装置１１．順
方向遅延回路１３及び逆方向遅延回路１４に加えられる
。

次に上記実症例の動作を第４図及び第５図とともに説明
する。

磁気テープ１を順方向に走行させているとき始端マーカ
ー２の始端Ｂを始端マーカー検出ヘッド１７で検出する
と、検出増幅器１８により第４図Ａに示す始端マーカー
検出信号Ｓ７が順方向遅延回路１３及び磁気テープ制御
装置に加えられる。

すると、その遅延回路１３は第４図Ｃに示すような遅延
出力信号Ｓ４をキャプスクン制御回路１２に加える。

この結果キャプスクン制御回路１２の出力である磁気テ
ープ駆動信号Ｓ６を、第４図りに示すごとく、従来の磁
気テープ駆動信号Ｒに比較して信号Ｓ４のパルス幅Ｔだ
け遅らせる。

しかして、始端マーカー２の始端位置Ｂにてマーカー検
出後も前記パルス幅Ｔ相当時間だけ、磁気テープユニッ
トは駆動された後停止する。

すなわち、位置Ｂからさらに距離Ｅだけ駆動された後、
磁気テープユニットの停止距離Ｆだけ動いて位置Ｇにて
完全に停止する。

一方、磁気テープ１を逆方向に走行させているときに始
端マーカー２の終端りを始端マーカー検出ヘッド１７で
検出した場合にも、上記の動作と同様に終端り検出波距
離Ｈだけ走行し、さらに磁気テープユニットの停止距離
Ｆだけ動いて位置Ｇにて完全に停止する。

ところで、距離Ｅ、Ｈは、テープ走行速度と順方向及び
逆方向遅延回路１３゜１４の遅延時間により定まるから
、これらの要素を調節することにより、順方向走行時の
テープ停止位置と逆方向走行時のテープ停止位置とを完
全に一致させることが可能である。

なお、第５図においては停止位置Ｇがマーカー２の中央
に位置するように示されているが、前記要素を適当に定
めることにより、マーカー上の任意の箇所を停止位置に
設定することができる。

以上説明したように、上記実症例によれば、走行方向と
は無関係に一定位置にて磁気テープを停止させることが
できる。

このことは、磁気テープ装置にて検出された始端マーカ
ーを常時磁気テープ制御装置にて検知できないようなイ
ンターフェース方式の場合にとくに有効である。

叙上の様に、本発明によれば磁気テープの走行方向に関
係なく一定位置で磁気テープを停止させることができる
ので、記録密度標識その他の情報処理を確実に行うこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の磁気テープ制御方式による磁
気テープ停止位置を示す説明図、第３図は本発明に係る
磁気テープ制御方式の実症例を示すブロック図、第４図
及び第５図は動作を示す説明図である。 １・・・・・・磁気テープ、２・・・・・・始端マーカ
ー、１１・・・・・・磁気テープ制御装置、１２・・・
・・・キャプスクン制御回路、１３・・・・・・順方向
遅延回路、１４・・・・・・逆方向遅延回路、１Ｔ・・
・・・・始端マーカー検出ヘッド、１８・・・・・・始
端マーカー検出増幅器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 位置基準用のマーカーを有する磁気テープの走行制
   御方式において、テープ走行中にマーカーの端部を検出
   したときは、該検出のときからあらかじめ定められた時
   間が経過した後テープ走行を停止させることを特徴とす
   る磁気テープ制御方式。