JPS5841922Y2 - 足圧分布測定器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、人間が立っているときに、その足裏の圧力
がどのように分布しているかを測る足圧分布測定器に関
する。

上記足圧の分布状況と人間の健康との相関性については
、医学的に完全に解明されてはいない。

しかし両者の間に何らかの相関性を認める見解か多くな
っているのが現状である。

そこで現在では、足圧の分布状況を正確に測定する機器
が求められている。

そしてこの種の足圧分布測定器として従来から知られて
いるものは、たとえば両足を十分に乗せられる基盤全体
に、圧力センサーの細い検知棒を万遍なく起立させ、そ
こに足を乗せて足圧の分布状況を測定するものであった
。

しかし上記従来のように足裏全体に検知棒を作用させる
と、足圧を電気信号に変換してそれをＣＲＴ等に表示す
る場合には、足圧の分布状況と足裏の位置との関係が不
明確になったりする欠点があった。

そこであらかじめ足形を決めてその範囲内だけに前記検
知棒を設けることも考えられるが、この場合には特に足
の大きさが人によって千差万別であることに対応しえな
い。

また人間が立っている状態では、足圧の分布状況が常に
変動するが、上記従来のものではその変動状況をすべて
正確に測定してしまう。

そのために本来区別して考えなければならない足圧分布
の境革が不明確になり、足圧の分布状況に応じた診断が
できなくなることもあった。

この考案は、上記従来の欠点を解消せんとするものであ
り、その具体的目的は次のとおりである。

すなわち、足裏を足関節等を基準に区分し、その区分ご
とに足圧を測定してその分布状況を明確にすることと、
足の大きさが異なっても、常にそれに対応しうるように
することとである。

以下にはこれを図示の実施例について説明する。

両足を乗せてもなお十分なゆとりを持った基盤１には、
足を乗せる乗根を複数設けている。

すなわち親指乗根２、人指し指乗根３、中指乗根４、薬
指乗根５、小指乗根６、第１〜３中足乗板７〜９及び第
１゜２足板乗板１０．１１のそれぞれを設けている。

そしてこれら乗根の基盤１への設置構造は、各乗根のそ
れぞれにおいて実質的に同一なので、第２図の親指乗根
２を例に、その設置構造を説明する。

基盤１上に乗載したスライド板１２には支持筒１３を起
立させ、当該支持筒１３底部には圧力センサー１４を設
けるとともに、この圧力センサー１４より上方における
支持筒１３内周にベアリング１５を設けている。

そして前記親指垂板２の下面にはシャフト１６を設け、
このシャフト１６を前記ベアリング１５に摺動自在に支
持させ、シャフト１６下端を前記圧力センサー１４に接
しさせている。

また上記圧力センサー１４は、シャフト１６の圧力を電
気信号に変換するもので、その電気信号をたとえば図示
していないＣＲＴ等に表示する構成にしている。

上記のようにして親指垂板２を保持するスライド板１２
には、調節片１７を固定しているが、この調節片１７の
所要個所には、その長手方向に沿って長（Ｌ１８を形成
している。

この長孔１８にはボルト１９のねじ部２０を通すが、前
記基盤１１の所定個所に、このねじ部２０から合するね
じ孔２１を形成してあり、調節片１７は基盤１とボルト
のつまみ部２２との間でしっかりと挾まれる関係にして
いる。

したがってボルト１９を緩めれば、スライド板１２は前
記長孔１８の範囲内で前後方向に移動しうるとともに、
ボルト１９の周囲を３６０°回りうる。

つまりスライド板１２は基盤１の平面に沿って全方向に
移動できることになる。

このようにした各乗根は、全体として見れば、第１図に
示すように足形に配置されるが、その位置は前記わじ孔
２１の形成位置によっておおよそが決まること明らかで
゛ある。

そして前記各指乗根２〜６は、それぞれ足指に対応する
位置に配置する。

また第１中足乗板７は、親指垂板２との間に所定間隔を
維持して固定している。

つまりこの第１中足乗板７だけは、前記スライド板１２
部分を直接基盤１に固定している。

そして上記第１中足乗板７と第３中足乗板９との間に、
大略三角形状の第２中足乗板８を配置し、これら第１〜
３中足乗板７〜９は、前記各指乗根２〜６に対して、指
骨と中足骨との関節部分に対応する間隔を維持させてい
る。

一方前記第１足板乗板１０は、土踏まずの外側に位置し
、第２足板乗板１１は踵の位置に対応し、第１尾根乗板
１０と第３中足乗板９との間は、中足骨と立方骨との関
節部分に対応する関係にしている。

また第２足板乗板１１と第１尾根乗板１０との間は、踵
骨と立方骨との関節部分に対応する関係にしている。

しかしていま足圧を測定しようとする人の足の大きさに
差があるときは、各乗根２〜６及び８〜１１のボルト１
９を緩め、それらを前後左右に動かして調整し、全体的
な配置形態を被測定者の足形に一致するようにする。

そして被測定者を当該測定器に乗せれば、所期の足圧を
測定できる。

つまり各乗根２〜１１はそれぞれが圧力センサー１４に
接しているので、その圧力を適格に検出できる。

また各乗根は、足関節等を基準に分割しているので、そ
の分割に応じた足圧の分布状況を把握できる。

なおこの実施例においては、第１中足乗板７を固定した
が、必要に応じてこの第１中足乗板もスライドしうる構
成にしてもよい。

以上の説明から明らかなように、この考案は、足関節等
足圧がほとんど作用しない部分を境にして複数に分割し
た足を乗せる乗根にシャフトを設け、これら足乗根と同
数備えたスライド板の支持筒に上記シャフトをはめ込む
とともに、シャフトの圧力を電気信号に変換する圧力セ
ンサーを上記支持筒内に設ける一方、前記スライド板に
調節片を固定するとともに、これらスライド板を基盤に
乗せた状態において、調節片に形成の長孔にボルトを通
し、そのボルトを基盤にら合させた構成にしている。

したがってこの考案においては、前記乗根を、被測定者
の足形に合せて自由に配置できる。

また各乗根は足圧がほとんど作用しない足関節等を基準
にして分割するとともに、それら乗根を圧力センサーに
接しさせたので、その乗根に対応した足圧を測定できる
。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の１実施例を示すもので、第１図は平面
図、第２図は親指乗根部分の断面図である。 １・・・・・・基板、２〜１１・・・・・・乗根、１２
・・・・・・スライド板、１３・・・・・・支持筒、１
４・・・・・・圧力センサー、１６・・・・・・シャフ
ト、１７・・・・・・調節片、１８・・・・・・長孔、
１９・・・・・・ボルト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 足関節等足圧がほとんど作用しない部分を境にして複数
   に分割した足を乗せる乗根にシャフトを設け、これら足
   乗根と同数備えたスライド板の支持筒に上記シャフトを
   はめ込むとともに、シャフトの圧力を電気信号に変換す
   る圧力センサーを」―記支持筒内に設ける一方、前記ス
   ライド板に調節片を固定するとともに、これらスライド
   板を基盤に乗せた状態において、調節片に形成の長孔に
   ボルトを通し、そのボルトを基盤にら合させてなる足圧
   分布測定器。