JPS5841777Y2 - 苗移植装置における苗供給筒装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は苗移植装置における苗供給筒装置に係るもので
ある。

従来公知の苗移植装置の苗供給筒は、細長い垂直の筒で
あり、これの下部を、円形テーブルに穿孔されている落
下口に挿通支持させ、苗供給筒の上端部分は無支持の構
造でめったから、支持構造に強度上の不満があり、加え
て、円形テーブル上に植立させる前記苗供給筒は、相当
の間隔を置いて配置されるから、苗供給筒に供給しそこ
なった苗は、苗供給筒と苗供給筒の間に落下して取り出
しにくい欠陥があった。

本考案は、上記の欠陥を解消させるもので、大円形に形
成されている一対の水平保持板を上下の方向に所望の間
隔を置いて配置し、前記保持板にはその中心部分を中心
とする正円周状に等間隔をかいて小円形の上下中通口を
数個穿孔し、かつ、前記保持板のうち上方位置の保持板
は着脱自在に構成し、もって、上方水平保持板を上動さ
せることにより前記間隔を広げてその間に所望内径の苗
供給筒を着脱交換自在に取付けてなる苗移植装置におけ
る苗供給筒装置としたものである。

図により説明すると、１は下方水平保持板で、平面形状
は正円形状に形成され、その中心には上方に向って軸棒
４が突出固定される。

２は上方水平保持板であり、同様に正円形状に形成され
、その中心部には透孔５を穿孔すると共に、裏面側に下
方に向って突出する中空パイプ３の上端を溶接固着する
。

該中空パイプ３の内径は、前記軸棒４の外径に略等しく
、該中空パイプ３を軸棒４の外側に嵌合させて上方水平
保持板２の取付位置を定める。

前記軸棒４には、その中心部に、上方より螺合しうる螺
穴を刻設し、前記透孔５にゆるく挿通した止めネジ６の
下端を軸棒４の前記螺穴に螺合止着する。

下方水平保持板１には、その中心を心とする正円周上に
、小形の落下用中通ロア、７・・・を６〜１２個位等間
隔をおいて穿孔する。

同様に、上方水平保持板２にも、挿入用中通口８．８・
・・を穿孔するが、挿入用中通口８，８・・・の内線部
分は、絞り加工により下方に屈曲させた係合線９゜９・
・・に形成し、その外側で、裏面側には、ゴム状のバッ
キング１０を環状に添付して訃く。

１１は前記中空パイプ３の外側に嵌合させたコイルバネ
、１２は公知の開閉蓋、１３は公知の開閉蓋開閉用押杆
である。

しかして、１４は本考案の着脱自在翫交換可能の苗供給
筒であり、透明合成樹脂あるいは透明硬質ガラス等によ
り形成された筒状を呈し、その上端は前記係合線９，９
・・・の外側に嵌合し、下端は段部１５に形成されて前
記中通ロアに密着係合する。

な釦、第１図において、１６は・・ンドトラクタ一本体
、１７はエンジン、１８はヒツチ、１９はミッションケ
ース、２０は苗植付筒、２１は上下動杆である。

本考案は上述の構成のため、エンジン１７を始動させ、
バンドトラクター１６を前進させると、エンジン１７に
より上下の水平保持板１，２は間欠的に回動し、苗植付
筒２０は上下動杆２１の作用で上下動する。

この状態となれば、バンドトラクター１６のバンドルを
持って退歩している作業者は、周辺に用意されている苗
を手で持ち、一個ずつ、上方水平保持板２の挿入用量通
口８に挿入する。

この場合、前記中通口８は、水平保持板２に等間隔を置
いて穿孔されている構成であるから、もし、苗を、挿入
しそこなったとしても、保持板２上に転がるのみであっ
て、下部には落下しないから、苗挿入動作は非常に容易
である。

苗供給筒１４内に収容された苗は、従来公知のものと同
様の作用で、圃場に植付けられる。

しかして、苗が非常に小さいときは、苗供給筒１４内で
、倒れたりすることがあるが、従来公知のものと異なり
、本考案では、透明材料を用いているので、異常状態は
直ちに確認でき、これを修正することが出来る。

また、苗が小さいときは、小さいなりに合せうる苗供給
筒１４と交換した方が作業が容易である。

その場合は、止めネジ６をゆるめると、コイルバネ１１
の弾力で上方水平保持板２は上動するから、所望の苗供
給筒１４と交換し、止めネジ６を締挙げれば、苗の大小
に見合う作業をなしうるものである。

本考案は、上述のように大円形に形成されている上方水
平保持板と下方水平保持板との間に苗供給筒を着脱自在
、交換自在に取付けたから、苗供給筒は上下の各保持板
によって保持されるので強固に保持することが出来るば
かりでなく、挿入用量通口の周囲は水平な板状物で閉塞
されている形状となるので、苗供給筒の間に苗を落下さ
せない効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は全体側面図、第２図は要部縦断側面図、第３図
は同一部拡大図、第４図は斜視図である。 符号の説明、１・・・・・・下方水平保持板、２・・・
・・・上方水平保持板、３・・・・・・中空パイプ、４
・・・・・・軸棒、５・・・・・・透孔、６・・・・・
・止めネジ、Ｔ・・・・・・落下用中通口、８・・・・
・・挿入用量通口、９・・・・・・係合線、１０・・・
・・・バッキング、１１・・・・・・コイルバネ、１２
・・・・・・開閉蓋、１３・・・・・・開閉蓋開閉用押
杆、１４−・・・・・苗供給筒、１５・・・・・・段部
、１６・・・・・・ノ・ンドトラクター１７・・・・・
・エンジン、１８・・・・・叱ツチ、１９・・・・・・
ミッションケース、２０・・・・・・苗植付筒、２１・
・・・・・上下動杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 大円形に形成されている一対の水平保持板を上下の方向
   に所望の間隔を置いて配置し、前記保持板にはその中心
   部分を中心とする正円周状に等間隔において小円形の上
   下中通口を数個穿孔し、かつ、前記保持板のうち上方位
   置の保持板は着脱自在に構成し、もって、上方水平保持
   板を上動させることにより前記間隔を広げてその間に所
   望内径の苗供給筒を着脱交換自在に取付けてなる苗移植
   装置に釦ける苗供給筒装置。