JPS5841053Y2 - ドリル垂直位置検出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、手持用のドリル工具に取付けて使用するも
ので、加工面に垂直な穴をあけるためのドリル垂直位置
検出装置に関するものである。

従来より、ドリル工具で穴をあけるには、ドリルの軸線
を加工面に対して垂直に保持することが条件である。

しかしながら、手保持の場合その垂直保持は非常に困難
なものであった。

そのため、水準器を一部に取付け、その水準器の気泡が
中心点を示すことにより垂直状態を確認するというよう
なドリル工具が考案されている。

しかし、それらは水平状態にある板などへの加工に釦い
ては容易にその垂直状態を確認できるが、立面ふ・よび
斜面状態にある板などへの加工においては、ドリル工具
自体が横向きあるいは斜向状態となるため、ドリル工具
本体が加工面に対して垂直状態であるにもかかわらず、
水準器の気泡は中心点を示さないという事態が発生し、
その機能を発揮できないという欠点があった。

本案は、以上のような従来のドリル用垂直装置のもつ欠
点を除去するために考案されたものである。

本案の構成を図面に示す実施Ｎにおいて説明すると、 （イ）底部２を有するパイプ状の本体１の上部外周に本
体１の径よりやや大径となる部分ストッパ一部３を設け
、 （０）該ストッパ一部３の内側には、十字・Ｔ字その他
、中心点の確認が容易となる測定規準線５をほどこした
透明板４を設け、 ←）な卦、本体１の底部２中炎には、ロット１の大きさ
と同程度の小穴をあけ、その小穴にＯリング等の弾性環
体を取付けた軸受部６を設け、に）該軸受部６には後端
が透明板４附近１で到達する寸法のロット１を挿入して
揺動自在に設け、に）なお、該ロット７の先端には、加
工板に正確に全面が接触するような皿状・半球状・平板
状等の感知部８を設ける。

この場合、感知部８の背部中央とロット７の先端とを固
着し、感知部８の接触面とロット７とを垂直状態に固着
することが条件である。

（へ）さらに、本体１の外周には、側面にドリル工具本
体のボルト等に容易に取付けるための支持片１０を有し
、全長が本体１の長さより短寸となるガイドパイプ９を
摺動自在に設け、 （ト）なお、該ガイドパイプ９の下部の一部と本体１の
上部外周に設けたストッパ一部３にはそれぞれフック１
１．１１を設け、 （力抜フック１１，１１には、リターンスプリング１２
を設けている。

本案は以上のような構成よりなるものである。

次に、この考案の使い方を説明すると、本案ドリル垂直
位置検出装置は、参考図にも示す如くドリル工具の背部
等に支持片１０を介してドリル刀に対して平行となるよ
う取付けて使用する。

さらに、本考案の使用時にかける作動状態を説明すると
、 ｌず、ドリル工具に本考案ドリル垂直位置検出装置を上
記した要領で取付け、感知部８の接触面を加工したい板
の加工面にあてる。

この場合、ドリル工具本体が加工板に対して垂直でない
と感知部８の接触面と垂直状態にあるロンドアの後端は
、透明板４に設けた銃眼様測定基準線５の中心点を指さ
ない。

したがって、そのような場合には、ドリル工具本体を前
後左右に微動させるとロン）７も軸受部６を支点として
微動することとなり、そのロン）７の後端が銃眼様測定
基準線の中心点を指したときロット７は加工面に対して
垂直状態となる。

捷た、このことは、そのロットＩと平行状態にあるドリ
ル工具本体も加工面に対して垂直状態にあるということ
である。

したがって、ロット１の後端を透明板４に設けた測定基
準線５の中心点に合せ、その状態でドリル工具本体を押
えれば、本考案検出装置のガイドパイプ９とそれに固着
されたドリル工具本体のみが、垂直状態を維持している
本体１を軸として加工板側へスライドすることとなり、
容易に垂直で正確な加工穴を得ることができる。

なか、加工が終ってドリル工具本体を加工板から引き離
すと、リターンスプリング１２により本体１とガイドパ
イプ９は引き戻され元の状態に復帰される。

本案は、以上のように感知部８とそれに固着された垂直
なロット７により垂直位置を検出できるものであるため
、平面上および水平上にある板のみではなく、立面・斜
面・その他多様な角度にある板に対しても、垂直で正確
な加工穴をあけることができるものである。

本案は、以上のように従来のものにはない実用的効果を
有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の一部切欠斜視図。 １は本体、２は底部、３はストッパ一部、４は透明板、
５は測定基準線、６は軸受部、Ｔはロット、８は感知部
、９はガイドパイプ、１０は支持片、１１はフック、１
２はリターンスプリング。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 底部２を有するパイプ状の本体１の上部外周にストッパ
   一部３を設け、該ストッパ一部３の内側には銃眼様の測
   定基準線５をほどこした透明板４を設け、なお本体１の
   底部２中炎には小穴を形成してその小穴に弾性環体をほ
   どこした軸受部６を設け、該軸受部６には、後端が透明
   板４附近１で到達するロット７を挿入して揺動自在に設
   け、該ロット１の先端には加工面に接触させる感知部８
   を垂直状態に設け、さらに、本体１の外側周囲には、側
   面に支持片１０を有し全長が本体１の長さより短寸とな
   るガイドパイプ９を摺動自在に設け、なお、該ガイドパ
   イプ９の下部の一部と本体１の上部外周に設けたストッ
   パ一部３には、それぞれフックｉｉ 、１ｉを設け、該
   フックｔｉ 、ｉｉ間にはリターンスプリング１２を設
   ける。 以上のような構成よりなるドリル垂直位置検出装置。