JPS584104B2 - アミキ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、編成模様信号を記録したカード等の編成模様
信号記録媒体を光学的、磁気的あるいは電気的等により
読取ることによって、上記編成模様信号に対応する電気
信号（たとえば２進電気信号）をえ、この電気信号によ
って所定の選針部材を制御して編針の選針を行う編機に
関する。

この種の編機は、上記編成模様信号が針床に列装の全編
針と１対１の関係で対応していない場合たとえば上記編
成模様信号が単位模様を表わす場合には、読取ってえた
編成模様信号に対応する上記電気信号を、針床に列装の
特定位置の特定の編針と１対１の関係で対応させる必要
がある。

そのためには、列設した編針の位置に対応した電気信号
を別にえて、それによって編成模様信号に対応する上記
電気信号を、特定位置の特定の編針と１対１の関係で対
応させるべく制御する必要がある。

しかして、本発明の主なる目的は、上記編針の位置に対
応した電気信号が能率的に得られるとともに、その電気
信号が、得られたときにはすでにコード化されていて、
それをコード化するための回路を別に必要とせずに、前
記編成模様信号に対応する前記電気信号を、特定位置の
特定の編針と１対１の関係で対応させるべく制御できる
編機の提供にある。

さらに、本発明の他の目的は、上記編針の位置に対応し
た電気信号を得る側に、ごく簡単な操作で変更できる変
更性をもたせて、前記の編成模様信号を記録したカード
等の記録媒体を読取ることによって編成模様信号に対応
した電気信号を得る側を何ら変更しなくとも、編針の選
針体系、したがって編成態様をごく簡単に変えることが
できる編機の提供にある。

以下には、本発明を、編機本体Ｘの針床上にキリジＹを
左右摺動自在に乗載するとともに、キャリジＹの左右両
側には、選針部材たる所定の選針エレメント１・・・を
放射状に配設した選針ドラムａ１，ａ２を回転自在に装
架し、しかもその選針ドラムａ１，ａ２のギア２を、編
機本体Ｘの溝板ｂの後側起立部げに設けたラツク３に一
合するギア４１．４２に噛合させ、キャリジＹの移動に
関連して選針ドラムａ１，ａ２を回転させ、かつその回
転にともない上記選針ドラムａ１ｙａ２の運針エレメン
ト１・・・を外力により変位させたりしなかったりする
ことにより、その選針エレメント１・・・を編針５を動
かすことができる状態とできない状態とのうちのいずれ
か一方の状態にすることができるとともに、両選針ドラ
ムａ１，ａ２のうちのキャリジＹの進行方向に応じた一
方のみすなわち前側のものが上記のごとき選針作用を有
効に行うことができるように手編機に適用した図示の実
施例により詳細に説明する。

編機本体Ｘの溝板ｂの上記後側起立部ｂ１であって上記
ラツク３の下側において、第１，３図に示すように、横
長板の上下両側端縁をコ字状に折曲したかのごとき形状
の信号表示部材取付枠６が取り付けられている。

この取付枠６に、その左端あるいは右端より、第４図に
示すような、編針５の列設体系を所定数本につきコード
化したコード信号を白黒の組合せで表示した横長板状の
編針列設信号表示部材Ｃと、キャリジＹが左行より右行
に反転することを表わすコード信号を同じく白黒の組合
せで表示した横長板状のキャリジ右行反転信号表示部材
ｄ１と、これとは逆にキャリジＹが右行より左行に反転
することを表わすコード信号を同じく白黒の組合せで表
示した横長板状のキャリジ左行反転信号表示部材ｄ２
とを差し込むことができるとともに、これら表示部材ｃ
ｙ ｄ１ ， ｄ２を、差し込んだ状態で取付枠６
に沿って左右に摺動できるようになっている。

上記編針列設信号部材Ｃはその白色表面において、上下
にたとえば５段Ｉ−Ｖ．また左右にたとえば２８列でし
かも１個あたりの左右幅が編針５の列設問隔と同じ長さ
の方形な区劃を仮想して、左右の各列ごとに上下５つの
区劃につき黒色を施すか施さないかの組合せを変えるこ
とによって、２８本の編針５の列設体系を、白、黒の色
の組合せをビット単位とする５ビットのコード信号とし
て表現している。

また、上記キャリジ右行反転信号表示部材ｄ１は、その
白色表面において、上記編針列設信号示部材Ｃの信号配
列の最上段１と同高な位置にのみ、黒色を全長にわたり
帯状に施して、あとの部分はその日色面を残して上記表
示部材Ｃにはない特殊なパターンとして、それによって
キャリジＹが左行より右行に反転することを、編針５の
列設体系を表わすコード信号とはコード体系の異なる５
ピットのコード信号としてそれを左右に連続して表面全
域にわたり表現している。

さらに、キャリジ左行反転信号表示部材ｄ２はその白色
表面において、上記列設信号表示部材Ｃの信号配列の第
２段■と同高な位置にのみ、上記右行反転信号表示部材
ｄ１と同様に、黒色を全長にわたり帯状に施してあとの
部分はその白色面を残して上記表示部材Ｃにはないしか
も上記右行反転信号表示部材ｄ１とも違う特殊なパター
ンとし、それによってキャリジＹか右行より左行に反転
することを、編針５の列設体系を表わすコード信号およ
びキャリジＹが左行より右行に反転することを表わすコ
ード信号とにコード体系の異なる５ビット信号として、
それを左右に連続して表面全域にわたり表現している。

一方、キャリジＹ側には、上記のように白黒の組合せよ
りなるコード信号を読取るための読取手段として、光電
変換機構を内蔵した同じ構成の読取部材ｅ１，ｅ２が台
板７の後側面の左右両側端に配設されている。

読取部材ｅ１ｅ２は第５図に示すように、基体８の肉厚
部であってその背面に形成した凹所９において、射光孔
１０を斜設するとともに、この射光孔１０から離れた位
置に５個の小さい入光孔１１・・・を、上下に所定の間
隔をおいて段階的に穿設し、しかも射光孔１０の奥部に
光源１２を、また各入光孔１１・・・の奥部に光電変換
素子１３を内設したもので、光源１２より発生して射光
孔１０より射出された光が、編機本体Ｘ側に取付けた前
記編針列設信号表示部材Ｃまたはキャリジ右行あるいは
左行反転信号表示部材ｄ１ ，ｄ２面を発射して入光孔
１１・・・に入射する関係になっているとともに、その
人光孔１１・・・は、上記編針列設信号表示部材Ｃの信
号配列の上下の段Ｉ〜Ｖと１対１の関係になっている。

しかして、編機本体Ｘに付設してある信号表示部材取付
枠６に、編針列設信号表示部材Ｃ（これは後述するよう
に複数枚であってもよい）とキャリジ右行反転信号表示
部材ｄ１とキャリジ左行反転信号表示部材ｄ２とを、表
示部材Ｃの左側に表示部材ｄ１が、また右側に表示部材
ｄ２がくくるようにして差し込んでおいて、キャリジＹ
を走行させれば、両読取部材ｅ１，ｅ２は上記表示部材
ｃ，ｄ１，ｄ２を走査し、それらに表示されているコー
ド信号に対応する５ビツトの並列２進電気信号をそれぞ
れ出力すること明らかである。

この並列２進電気信号は、読取部材ｅ１あるいはｅ２が
表示部材Ｃを走査しているとき得られたものである場合
には、その表示部材Ｃの左右両端間範囲内にある２８本
の編針５のうちの当該走査位置の編針５に対応するコー
ド体系（たとえば上記２８本の編針のうちの左端の編針
は１，０，０，０，０＝１×２０＋０×２１＋０×２２
＋０×２３−１−０×２４＝ｌ、また右端の編針０，０
，１，１，１＝０×２０＋Ｏ×２１＋１×２２＋１×２
３＋１×２４＝２８）となっており、またキャリジ右行
反転信号表示部材ｄ１を走査しているとき得られたもの
である場合には、上記編針５に対応するコード体系のな
かにはない体系（０，１，１，１，１：０×２０＋１×
２１＋１×２２＋１×２３＋１×２４＝３０）となって
おり、さらにキャリジ左行反転信号表示部材ｄ２を走査
しているとき得られたものである場合には、さらに違う
体系（１，０，１，１，１＝１×２０＋０×２１＋１×
２２＋１×２４＝２９）となっているものである。

かくして、読取部材ｅ１あるいはｅ２は、キャリジＹの
走行に関連して編針列設信号表示部材ｃに表示されてい
るコード信号を読取り、当該走行位置の編針５に対応す
る並列２進電気信号を出力するとともに、キャリジ右行
反転信号表示部材ｄ１に対応したときは、上記編針５に
対応する５ビットの並列２進電気信号のコードにはない
コードすなわちキャリジＹが左行より右行に変ることを
表わす同じ５ビットの並列２進電気信号を出力し、また
キャリジ左行反転信号表示部材ｄ２に対応したときは、
キャリジＹが右行より左行に変ることを表わす同じ５ビ
ットの並列２進電気信号を出力するものであるが、次に
はこのようにして得られる並列２進電気信号を制御する
構成、およびその制御された電気信号と読取って得た編
成模様を表わす電気信号とを対応させて、特定範囲内の
特定編針を使っての特定の選針を行う構成について第６
図により説明する。

上記読取部材ｅ１＋ｅ２に対しそれぞれ接続した弁別回
路Ｆ１，Ｆ２は複数個のゲート回路等よりなるもので、
一方の弁別回路Ｆ１は、読取部材ｅ１が前記キャリジ右
行反転信号表示部材ｄ１を走査して前記のごとく「０，
１，１，１，１＝３０」のコードとなっている並列２進
電気信号を出力したとき出力信号をえて、それを検出回
路の一例であるセットリセット型フリツプフロツプＦＦ
のセット端子に入力するものであり、また他方の弁別回
路ｆ２は、読取部材ｅ２が前記キャリジ左行皮転信号表
示部材ｄ２を走査して前記のごとく「ｌ，０，１，１，
１＝２９」のコードとなっている並列２進電気信号を出
力したとき出力信号をえて、それを上記フリツプフロツ
プＦＦのリセット端子に入力するものである。

フリツプフロツプＦＦはたとえばそのＱ出力端子をゲー
トＧに接続している。

ゲートＧは上記読取部材ｅ１およびｅ２に接続してあっ
て、フリツプフロツプＦＦよりの「Ｈ」あるいは「Ｌ」
出力に応じて読取部材ｄ１，ｄ２のうちの一方の出力信
号のみを通過させるものである。

すなわち、キャリジＹが左行のときは左側の読取部材ｄ
１の出力信号を通過させ、また右行のときは右側の読取
部材ｄ２の出力信号を通過させるものである。

一方、図示していないが、編成模様信号を記録したカー
ド等の記録媒体の上記信号は、キャリジＹの走行に関連
してたとえば２８ビットの直列２進電気信号として上記
とは別に読取手段Ｒにより読み取られ、キャリジＹの左
行による読み取りの場合と右行による読み取りの場合と
別々にメモリＭに記憶されるようになっている。

この記憶された編成模様を表わす電気信号は、前記ゲー
ドＧを通じ読取部材ｅ１あるいはｅ２よりの並列２進電
気信号を大刀する読出回路Ｓによって、読取蔀材ｅ１，
ｅ２の当該出力されている並列２進電気信号のコードに
対応する順位のもの（０あるいは１）が索出されるもの
であるが、その読出回路Ｒが前記フリツプフロツプＦＦ
の出力によって制御されることにより、キャリジＹの左
行時に読取られて記憶されたものは、キャリジＹの次の
右行操作時に読出され、一方キャリジＹの右行時に読取
られ記憶されたものは、キャリジＹの次の左行操作時に
読み出されるようになっている。

そして、キャリジＹの左行操作時に読み出された直列２
進電気信号は、増巾器ＡＭ，により増巾されたのち、前
記左側の選針ドラムａ１に対応させてキャリジＹに装架
した左側の電磁石装置Ｌ１に入力され、またキャリジＹ
の右行操作時に読出された直列２進電気信号は、増巾器
ＡＭ２によつて増巾されたのち、右側の選針ドラムａ２
に対応させてキャリジＹに装架した右側の電磁石装置Ｌ
２に入力されるようになっている。

したがって、電磁石装置Ｌ１，Ｌ２は第１，２図に示す
ように、そのコア１４を、対応する選針ａｌ，ａ２に対
しその円周外方所定位置において対向させたもので、選
針ドラムａ１，ａ２に放射状に配設した各選針エレメン
ト１・・・はコア１４に対向したときその磁力を受けた
り受けなかったりし、それによって編針５に作用しない
作動位置と作用する原位置のいずれかの一方の状態をと
るようになっているとともに、これにより一旦作動位置
をとった選針エレメント１・・・は、その選針を実施し
たあと、図示しない復帰手段により自動的に原状に復帰
するようになっている。

しかして、今たとえば第３図に示すように、信号表示部
材取付枠６に、複数枚の編針列設信号表示部材Ｃを相互
の端面を合せた状態で、またキャリジ右行反転信号表示
部材ｄ１を左はじの編針列設信号表示部材Ｃの左端より
離してそれらの間に空白部分６ができるように、さらに
キャリジ左行反転信号表示部材ｄ２を右はじの編針列設
信号表示部材Ｃに右端面を接しさせた状態で差し込んで
おき、Ｚ２からＺ６までの範囲に配置されている所定数
の編針５のうちＺ４とＺ３の範囲にある編針５を使用す
べくそれを選針ドラムａ１，ａ２による選針可能前方位
置までもってきておいた（したがって、Ｚ２，Ｚ３，Ｚ
６の範囲にある編針は後方体針位置においてある）もの
とすると、キャリジＹを左右に配置した表示部材ｄ１，
ｄ２の間において往復走行させることにより、上述の説
明から明らかなように、Ｚ５の範囲内においては、左右
の読取部材ｅ１あるいはｅ２のうちキャリジＹの進行方
向前側に位置しているものより編針５の列設体系を表わ
す電気信号が出力されるが、Ｚ４の範囲内においては出
力されないので、Ｚ５の範囲内の編針のみ選針作用を受
けることになる。

したがって、Ｚ５の範囲内の編針による編成は模様編み
となり、Ｚ４の範囲内の編針による編成は平編みとなる
。

また、編成模様信号を記録した媒体を読取ることによっ
て得た電気信号は、２８ビットの直列２進電気信号であ
るから、１枚の編針列設信号表示部材Ｃの範囲内にある
編針による編成を一組の模様すなわち単位模様とする繰
返し模様となるものである。

なお、キャリジ右行反転信号表示部材ｄ１あるいは左行
反転信号表示部材ｄ２を走査しているとき、読取部材ｅ
１，ｅ２より特定のコードの並列２進電気信号が出力さ
れるが、たとえそれら表示部材ｄ１，ｄ２の範囲内の編
針が選針可能位置においてあったとしても、上記特定の
コードに対応する模様信号はないため、かかる範囲内の
編針は選針作用を受けることはない。

また、たとえば左側の読取部材ｅ１が左側に配置した表
示部材ｄ１に達したとき、いままでリセットされていた
フリツプフロツプＦＦがセットされ、今度は読取部材ｅ
２より出力信号がゲートＧを通過することになり、キャ
リジＹがさらに左行すればフリツプフロツプＦＦは、キ
ャリジＹが左行しているにもかかわらずそれがすでに右
行に変っていることを表わす信号を継続して出力して、
これまでの左行により読み取り記憶された模様信号（直
列２進電気信号）が索出され、進行方向後側（この場合
は右側）の選針ドラムａ２の選針エレメント１・・・が
変位、非変位の選択動作をうけることになるが、該選針
ドラムａ２はキャリジＹの左行の場合には有効選針作用
をしないため、編針は選針されることはない。

その後キャリジＹを反転して右行させると、右側の読取
部材ｅ２より出力信号により読み出される模様信号は、
有効動作する右側の選針ドラムａ２の選針エレメント１
・・・に実現化され、キャリジＹの右行による有効選針
作用が実施される。

したがって、上記から明らかなとおり、編針列設信号表
示部材Ｃの取付枠６への装着枚数を変えることにより選
針作用を受ける編針の数、したがって編成される単位模
様の繰返し数を変えることができ、またその表示部材Ｃ
相互を離して配置して空白部分をつくることにより、そ
の空白部分に相当する範囲内だけ平編みにすることがで
き、しかも表示部材Ｃの間にキャリジ右行反転信号表示
部材ｄ１あるいは左行反転信号表示部材ｄ２を配置する
ことにより、逆向きの模様を編成でき、さらにコード化
した編針数が異なる表示部材Ｃを復数枚用意しておいて
、それを交換することにより、一組の単位模様の横幅を
変えることができるものである。

なお、上記においては−３種の表示部材ｃ，ｄ１ｄ２を
編機本体Ｘに対し着脱自在としたが、それらは編機本体
Ｘに固定的に取付けてもよく、また上記のごときコード
信号を編機本体Ｘに直接施してもよく、さらにそのコー
ド信号は上記のごとく白黒の組合せ以外の方法たとえば
孔のあるなしにより表現してもよいものである。

以上に述べたところから明らかなとおり、本発明編機は
、編機本体側に、列設した編針をコド化して表わすコー
ド信号を施すとともに、キャリジに、そのキャリジ移動
に関連して上記コード信号を読取ってそれに対応する電
気信号を出力する読取手段（実施例における読取部材ｅ
ｌ９８２）を設けてなるので、編針の位置に対応した電
気信号が能率的に得られるとともに、その電気信号は、
得られたときすでにコード化されているので、それをコ
ード化するための回路を別に必要とせずに、希望する選
針を能率的に行うことができるものである。

また、特許請求の範囲第２項の本発明編機は、上記にく
わえ、前記コード信号を、前記編機本体に対し着脱自在
な部材（実施例における編針列設信号表示部材ｃ）に施
してなるので、上記の効果に加え、実施例の説明におい
て述べたごとく、編成模様信号を記録したカード等の記
録媒体を読取ることによって上記編成模様信号に対応し
た電気信号を得る側を何ら変更しなくとも、編針の選針
体系、したがって編成態様をごく簡単に変えることがで
きるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図は要部の断
面図、第２図はキャリジの概略を示すその上蓋を取り去
った状態の平面図、第３図は編機本体の溝板の後側起立
部を示すその一部省略正面図、第４図は編針列設信号表
示部材、キャリジ右行反転信号表示部材およびキャリジ
左行反転信号表示部材の各平面図、第５図は読取部材の
背面図、第６図は電気的構成を示すブロックダイヤグラ
ムである。 ｅ１，ｅ２・・・・・・読取手段の一例で、光電変換機
構を内蔵した読取部材、ｃ・・・・・・編針の配列体系
をコード化して表わすコード信号を施した編針列設信号
表示部材。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 編機本体側に、列設した編針をコード化して表わす
   コード信号を施すとともに、キャリジに、そのキャリジ
   の移動に関連しそ上記コード信号を読取ってそれに対応
   する電気信号を出力する読取手段を設けてなる編機。 ２ 前記コード信号を、前記編機本体に対し着脱自在な
   部材に施してなる特許請求の範囲第１項記載の編機。