JPS584083B2 - 油剤循環方法 - Google Patents

油剤循環方法

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Publication number
JPS584083B2
JPS584083B2 JP54033940A JP3394079A JPS584083B2 JP S584083 B2 JPS584083 B2 JP S584083B2 JP 54033940 A JP54033940 A JP 54033940A JP 3394079 A JP3394079 A JP 3394079A JP S584083 B2 JPS584083 B2 JP S584083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
concentration
refractive index
yarn
head tank
Prior art date
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Expired
Application number
JP54033940A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55132710A (en
Inventor
横沢道明
御田忠男
山田直伯
山本博一
樋口照雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Ester Co Ltd
Original Assignee
Nippon Ester Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Ester Co Ltd filed Critical Nippon Ester Co Ltd
Priority to JP54033940A priority Critical patent/JPS584083B2/ja
Publication of JPS55132710A publication Critical patent/JPS55132710A/ja
Publication of JPS584083B2 publication Critical patent/JPS584083B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油剤循環方法に関するものであり、詳しくは合
成繊維の紡糸工程等における多数個の油剤付与装置に油
剤を循環供給する際、絶えず一定濃度の油剤を供給する
ことの可能な油剤循環方法に関するものである。
合成繊維の紡糸工程においてオイリングローラ等の油剤
付与装置を用いて素行糸条に油剤を付与して、糸条に平
滑性、集束性、制電性などを与えているが、糸条への油
剤付着量が均一にされないと糸条の品質が不均一になり
、また紡糸巻取りにおけるパッケージの形状が悪くなり
、後の延伸工程における解舒性が悪《なって糸切れが生
じるようになる。
ところで油剤付着斑の原因は種々あるが、その大きな原
因の一つは循環使用する油剤の濃度が変化し、油剤付与
装置での油剤濃度の/7ツキによって糸条への油剤付着
量のバラツキが生じることである。
すなわちここで使用される油剤は一般に水溶液または水
性のエマルジョンの形のものであり、主として脂肪酸エ
ステル、ポリアルキレンオキサイド型活性剤、高級アル
コール類、グリコール、アルキルリン酸金属塩、アルキ
ルスルホネート金属塩、脂肪酸金属塩等の成分から構成
されており、数チから20〜30係の水溶液または水性
エマルジョンであり、このような構成からなる油剤を循
環使用すると蒸気圧の高い水が先に蒸発し、経時ととも
に油剤濃度が増加し糸条への油剤の付着量のバラツキを
生じ、油剤付着量の不均一による品質低下または不良糸
の発生、あるいは後工程における糸切れに発展するなど
のトラブルを生じさせるのである。
このようなトラブルを回避する方法としては、定期的に
循環使用する油剤をサンプリングし、濃度を測定して微
調整を行うのが一般的な方法としてとられる処置である
が、自ずから限界があり、問題を解消することは困難で
あった。
本発明者らは油剤付与装置へ長期間にわたって絶えず一
定濃度の油剤を供給することのできる油剤循環供給方法
を見出すべく鋭意研究した結果、油剤の流動速度の速い
配管流路に設けた屈折率計により油剤の濃度を測定し、
かつ屈折率が一定になるように油剤濃度の調整を行えば
容易に油剤濃度を一定に維持しうろことを見出し、本発
明に到達した。
すなわち、本発明は油剤ヘッドタンク、油剤付与装置お
よび油剤タンクの間に油剤を循環せしめるに際し、循環
系の油剤の屈折率を油剤の流動速度の速い油剤ヘッドタ
ンクへの供給流路に設けた屈折率計により測定し、その
測定値の目標値に対する偏差に応じて油剤濃度を調整し
ながら油剤を循環せしめることを特徴とするものである
油剤の濃度と屈折率との関係の一例を第1図に示す。
第1図は後記実施例に示した組成の油剤についての温度
20℃でのものである。
この図から明らかなように広い濃度範囲にわたって直線
関係があり、屈折率が一定となるように濃度調整を行え
ば油剤濃度を一定に維持しうるのである。
水溶液または水性エマルジョン型油剤の場合、蒸気圧が
高い水が先に蒸発して濃度が上昇するのが普通であり、
油剤濃度の調整は供給量を調整しながら水または所定濃
度より水分の多い油剤を供給することによって行うが、
一般には水の供給量の調整により行うのが好ましいので
以下には水の供給量を調整する方法について詳述する。
なお、循環使用する油剤の屈折率を測定する場合、油剤
温度によって屈折率が変化するので、温度変動の著しい
油剤循環系では油剤温度を一定に維持する手段を使用す
るか、循環使用する油剤温度を測定して屈折率を補正し
て油剤濃度を決定する必要があることは言うまでもない
本発明において屈折率を測定する屈折率計は油剤の流動
速度の速い油剤ヘッドタンクへの供給流路に設ける必要
がある。
すなわち、油剤の流動速度が速い前記供給流路では、屈
折率計にバクテリアやゲル化物といったスカムが付着し
にくく、長時間にわたって安定した屈折率の測定が可能
になるのである。
次に本発明の典型例のフローシ一トを示す第2図に基づ
いて説明する。
油剤ヘッドタンク1にはオーバーフロー用管2が設けら
れていて油剤液面は絶えず一定に保たれている。
油剤ヘッドタンク下部には供給管3が速結され、複数の
油剤付与装置4へ流量調整コツク5で流量を調整して供
給される。
油剤供給装置はトラフ6とオイリングローラ7とで構成
され、オイリングローラ7を回転させ走行糸条8に油剤
が付与される。
トラフ6をオーバフローした油剤は戻り管9を経てフィ
ルター17を介して油剤タンク10へ戻り、送液ポンプ
11により供給管3にセットされたフィルター16と混
合器15を経て油剤ヘッドタンク1へ供給され、循環を
《りかえす。
送液ポンプ11と油剤ヘッドタンク10間を結ぶ供給管
3に屈折率計12、水供給管13を接続し、水供給管に
は調節バイブ14を設備する。
油剤付与装置においてオイリングローラ周面上に形成さ
れる油剤皮膜により糸条に油剤を付与するので、油剤構
成成分の中で蒸気圧の高い水が先に蒸発するので循環使
用する油剤濃度は経時とともに上昇する。
そこで、第1図に示した屈折率と油剤濃度との関係を利
用して供給ポンプ11と油剤ヘッドタンク1との間の油
剤の屈折率を屈折率計12より測定し、測定値の目標値
に対する偏差に応じて調節バルブ14を介して水が供給
管13より供給され、循環油剤の濃度を長期間に一定に
維持する。
なお、循環使用する油剤量が糸条に付与され減少した場
合には一般には油剤原液タンク(図示せず)より油剤タ
ンク10へ油剤が自動的に供給される。
屈折率計12は送液ポンプ11と油剤ヘッドタンク1と
の供給管3に設置すると通過する油剤の流速を太き《で
きるので、油剤を長期間循環使用すると発生しやすいバ
クテリア、ゲル化物によって屈折率計が汚染されること
を防止でき、かつ水供給管も送液ポンプ11と油剤ヘッ
ドタンク間の供給管に接続することになるので循環使用
される油剤と供給される水とが油剤の流速でよく混合さ
れ、特別な機械的混合設備は不要となって好ましい。
本発明によれば油剤付与装置に長期間にわたって一定濃
度の油剤が供給できるので、糸条への油剤の付着が均一
となり、紡糸巻取りにおいて良好なパッケージ形状が維
持でき、また延伸工程での解舒性も長期にわたって良好
であり、その効果は著しいものがある。
以下実施例について本発明を詳述する。
実施例 フェノールと四塩化エタンの等重量混合溶媒を用いて2
0℃にて測定した極限粘度0.68のポリエチレンテレ
フタレートを紡温290℃、紡速1300m/yja、
吐出量32g/minで紡糸し、得られた未延伸糸を延
伸倍率3.30で延伸し、75D/36Fの延伸糸とし
た。
口金パックの充填材として粒径分布300〜420μの
ガラスビーズを使用し、口金直上の金網製フィルターは
78メッシュと240メッシュのものを2枚重ねにした
ものを用いた。
また紡糸油剤として次の組成物(以下いずれも係は重量
%)の12係水溶液を用いた。
ポリプロピレンオキサイド/ポリエチ レンオキサイドブロック共重合体 90係オレイルホス
フエー}(K塩) 5% オレイル石けん(Na塩) 5係 油剤は第2図の循環系で循環させ、オイリングローラ7
の回転数を12rpmとして糸条に付与し、屈折率計1
2による屈折率が1.3477となるよ率うに水供給管
13からの水供給量をPID制御し、循環油剤の液温を
20±1℃に維持した。
また比較例として第2図に示す油剤循環系で屈折率計1
2を使用せず、13からの水の供給を停止し、8時間ご
とに循環油剤をサンプリングし油剤濃度を測定して油剤
タンク10に水を補給して油剤濃度を所定の濃度に調整
する以外は全て実施例と同一条件で実施した。
実施例と比較例をそれぞれ1カ月運転し、その結果を表
−1にまとめた。
表−1より明らかなように本発明の実施例では糸条の油
剤付着量のバラツキも少なく、紡糸巻取りでの巻姿も良
好であり、かつ延伸工程での糸条の解舒性が良好となり
単糸切れを大巾に減少できた。
【図面の簡単な説明】
第1図は油剤の濃度と屈折率との関係の一例を示す図、
第2図は本発明の実施態様の一例を示すフローシートで
ある。 1:油剤ヘッドタンク、2:オーバフロー用管3:供給
管、4:油剤付与装置、9:戻り管、10:油剤タンク
、11:送液ポンプ、12:屈折率計、13:水供給管
、14:調節バルプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 油剤ヘッドタンク、油剤付与装置および油剤タンク
    の間に油剤を循環せしめるに際し、循環系,の油剤の屈
    折率を油剤の流動速度の速い油剤ヘッドタンクへの供給
    流路に設けた屈折率計により測定し、その測定値の目標
    値に対する偏差に応じて油剤濃度を調整しながら油剤を
    循環せしめることを特徴とする油剤循環方法。
JP54033940A 1979-03-23 1979-03-23 油剤循環方法 Expired JPS584083B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP54033940A JPS584083B2 (ja) 1979-03-23 1979-03-23 油剤循環方法

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JP54033940A JPS584083B2 (ja) 1979-03-23 1979-03-23 油剤循環方法

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Publication Number Publication Date
JPS55132710A JPS55132710A (en) 1980-10-15
JPS584083B2 true JPS584083B2 (ja) 1983-01-25

Family

ID=12400495

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JP54033940A Expired JPS584083B2 (ja) 1979-03-23 1979-03-23 油剤循環方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59134080U (ja) * 1983-02-25 1984-09-07 株式会社東芝 線量計
CN107326455A (zh) * 2017-07-10 2017-11-07 江苏鑫龙化纤机械有限公司 一种工业丝油剂调配系统油剂供应装置及其高位槽

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US5354524A (en) * 1993-05-24 1994-10-11 Alan Sellars Monitoring concentration of dope in product manufacture

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50138118A (ja) * 1974-04-25 1975-11-04

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