JPS5840600B2 - センジヨウザイテンカヨウビルダ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規な洗浄剤添加用ビルダーに関するものであ
る。

洗浄剤添加用ビルダーとしては従来からトリポリリン酸
ソーダ、クエン酸ソーダ、ポリアクリル酸ソーダ等が使
用または開発されている。

しかし現在段もよく使われているトリポリリン酸ソーダ
は河川の富栄養化をきたし、環境汚染の点で敬遠される
傾向になってきている。

またクエン酸ソーダ、アクリル酸ソーダ等は高価格であ
るということと、生分解性等の点において問題があるの
で一般的な洗剤として用いることは困難であるとされて
いる。

従って洗浄剤の分野では環境汚染のない低価格の新規ビ
ルグーの出現が強く要望されている。

本発明者らは排煙脱硝技術について種々検討を重ねる過
程において吸収廃液中にＨＯＮ（Ｓ ＯｓＭ）２、Ｎ（
８０３Ｍ）ｓ等の有用化合物がかなり多量に生成してい
ることを見出し、これらの化合物をメタノール等による
晶析または濃縮再結晶等の方法により簡単にとりだすこ
とが可能で非常に安価に取得することができることを知
った。

そして、・本発明らはこれらの化合物の用途について種
々検討し、洗濯試験を行なったところ、ビルダー効果が
非常に高いことを見出し本発明に到達した。

すなわち本発明は一般式 ％式％） で示される含窒素スルホン酸塩の一種または二種以上か
らなる洗浄剤用ビルダーを提供するものである。

本発明における化合物Ｍ１ＯＮ（Ｓ０３Ｍ）２、Ｎ （
ＳＯ３Ｍ２ ）ｓ のＭｌ は水素原子、ナトリウム
、カリウム、リチウム等のアルカリ金属またはアンモニ
ウムであり、Ｍ２はナトリウム、カリウム、リチウム等
のアルカリ金属またはアンモニウムである。

これらの化合物としては例えばヒドロキシルアミンジス
ルホン酸ナトリウム、ヒドロキシルアミンジスルホン酸
アンモニウム、ナトリウムヒドロキシルアミンジスルホ
ン酸ナトリウム、カリウムヒドロキシルアミンジスルホ
ン酸カリウム、ニトリロトリスルホン酸ナトリウム、ニ
トリロトリスルホン酸カリウム等である。

これらの含窒素スルホン酸塩類をビルダーとして用いる
場合は単独もしくは２種以上の組合せで用いてもよく、
また脱硝廃液から得られる多量の芒硝を含んだ混合物の
状態でも使用可能であり、更に従来使用されているビル
ダーと併用することも可能である。

本発明に係る上記化合物が使用される洗浄剤用界面活性
剤の種類は特に限定されないが、一般にはアニオン界面
活性剤、非イオン界面活性剤の中から選ばれたものが好
適である。

例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような
アルキルアリールスルホン酸塩、アルカンスルホネート
、ドデシルサルフェートのような高級アルコール硫酸エ
ステル塩、α−オレフィンスルホネート、ポリオキシエ
チレン（３）ドデシル硫酸ナトリウムのようなポリオキ
シエチレンエーテル硫酸エステル塩および高級脂肪酸塩
ならびにポリオキシエチレン（９）／ニルフェニルエー
テルのようなポリオキシエチレンアルキルアリールエー
テルおよびポリオキシエチレン（１０）ドデシルエーテ
ルのようなポリオキシエチレンアルキルエーテルである
。

本発明化合物のビルダーとしての使用量は界面活性剤１
００重量部に対して３０〜１０００重量部であることが
好ましい。

３０重量部以下では添加効果が非常に悪＜１０００重量
部以上では経済的に好ましくない。

本発明の洗浄剤添加用ビルダーは、例えば湿式排煙脱硝
の吸収廃液からメタノール晶析または盪縮再結晶等の方
法により簡単にとりだすことができるため非常に安価で
あり、また洗浄効果はトリポＩＪ ＩＪン酸ソーダ等の
市販洗浄剤組成物に匹敵するものである。

以下本発明を実施例によって具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例によって限定されることはない。

なお実施例中のφは特記しない限りすべて重量幅を示す
。

実施例 １ ２０饅酸性亜硫酸ソーダ５０ｃｃ（６０，！ｉ’）を入
れた気泡塔に、ＮＯ２２６００ｐｐｍ１残りＮ２ の
混合ガスを３００ ｃｃ ７ｍ１ｙｔの速度で導入し、
反応温度６０℃、反応液のＰＨ６，５で１５時間反応さ
せた。

反応抜水酸化ナトリウムの水溶液でＰＨを１０とし、生
成物を塩基性塩に変えたのち、この水溶液をメタノール
中に入れ固形分を析出させたのち分離乾燥させた。

このものを赤外熱分解ガスクロで分析したところＮａ０
Ｎ（ＳＯ３Ｎａ）２を３０優、Ｎ（ＳＯ３Ｎａ ）ａ
を１０優を含み残りは芒硝であった。

このようにして得られたものをビルダーとして用い洗濯
試験を行なった。

比較例としてトリポリリン酸ソーダ、クエン酸ソーダお
よび芒硝をビルダーとして用いた。

なお洗濯試験は下の方法で行なった。

（１）汚染布 オレイン酸６．５ ％、牛脂６．５優、カーボンブラッ
ク８．７％、ベントナイト７８．７％と木綿布２０枚を
容器に入れ、１時間振盪した後、表裏５回こすりアイロ
ンをかけ作成したもの （２）洗剤組成 ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム ２５φビルダ
ー ２５係 芒 硝 ５０饅 （３）洗濯条件 洗剤濃度０．２％、洗濯温度２０℃、洗濯時間１０分 洗濯水硬度１１００ｐｐ、２００ ｐｐｍインキニベー
ターにより振盪２１５回／Ｗ（４）洗浄率 汚染前の木綿布の反射率（Ｒｏ）、汚染布の反射率（Ｒ
ｓ、）、洗濯布の反射率（Ｒｗ）を測定し、下式により
洗浄率を求めた。

洗濯：試験結果は下表の通りである。

上表中の洗濯水硬度はＣａ Ｃ１２換算値である。

またビルダーとして芒硝を用いた例は洗剤組成中の芒硝
弁が７５ｑｂであることを意味する。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １一般式 ％式％） （式中、Ｍｌは水素原子、アルカリ金属またはアンモニ
   ウム、Ｍ２はアルカリ金属またはアンモニウム） で示される含窒素スルホン酸塩からなる洗浄剤添加用ビ
   ルダー。