JPS5840386B2 - タイミングフクゲン オヨビ セイギヨソウチ - Google Patents

タイミングフクゲン オヨビ セイギヨソウチ

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JPS5840386B2
JPS5840386B2 JP49118338A JP11833874A JPS5840386B2 JP S5840386 B2 JPS5840386 B2 JP S5840386B2 JP 49118338 A JP49118338 A JP 49118338A JP 11833874 A JP11833874 A JP 11833874A JP S5840386 B2 JPS5840386 B2 JP S5840386B2
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signal
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signals
error
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ワイ チエング キング
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【発明の詳細な説明】 発明の分野 この発明は概して電話線を介してディジタルデータを伝
送するシステムに関し、より詳しくは、伝送される信号
の電話線による歪みを自動的に補償するシステムに関す
るものである。
従来技術の説明 大規模ディジタルデータ処理システムの出現によってか
かるデータを高精度でもって遠距離に亘って伝送させる
ことが一層切望されるようになってきた。
例えば、小売店チェーンは中央倉庫設備をもち、これに
よって各店舗は夫々の在庫を維持するよう有効に通信し
あうことができる。
銀行の支店においても計算データを中央計算設備に伝送
することが望ましい。
特に後者の場合、伝送の精度は最高に重要である。
ディジタル伝送の精度を上げるため、データは行および
列のブロックで伝送し、各行および列にはそれらの行お
よび列にあるデータが正確に受信されたかどうかを指示
するパリティビットを附加している。
理想的には、伝送エラーがあることをパリティビットが
指示したとき、受信機はデータが再送されんことを要求
する。
この要求は適宜二次的なチャンネルを介してなされ、デ
ータは伝送されながら受信機は送信機と通信を行うこと
が可能である。
各データのエラーのあるブロックは即時に再送できるの
で、これによって伝送に必要な時間を十分短縮すること
ができる。
電話線の有用性および巾広い普及によって電話線を介し
てデータを伝送することが要望されてきている。
しかし、周知のように電話線はその通過帯域が良い状態
でも制限を受け、使用年数および品質にもとすいて品質
が一層低下することさえある。
このため、従来技術のデータ伝送システムは概して比較
的広い通過帯域を必要とするが、典型的には電話線の全
通過帯域を占有する。
それ故、通過帯域の品質が相当低下した電話線はこのよ
うなタイプの伝送には不適当である。
特に電話通過帯域の一部を使用してシステム制御のため
に二次的なチャンネルを設置するようなシステムの場合
このような低品質の電話線は顕著である。
主として交換機使用の電話線(ダイアルアップタイプ)
の通過帯域における特性の巾広い変動のために、かかる
電話線は一般的にディジタルデータの伝送に使用されて
いなかった。
典型的には電話線はむしろ通過帯域の品質例証を得るた
め専用線契約されていた。
専用電話線は数多くの理由によって満足すべきものでは
なかった。
第一に専用電話線は高価である。
第二に専用電話線は一般的に時間を100%使用してい
ないので、しばしば比較的短期間の使用に対し高い費用
が割当てられる。
第三に専用電話線はタップ付けされ傍受されやすいので
、その電話線を介して伝送されるデータの機密を保持す
ることが一層困難となる。
これは記録簿の安全を保証しなげればならない銀行にと
って極めて重要である。
電話線によるデータ伝送システムは主に伝送線の品質の
相違に起因する他の問題も解決しなげればならない。
最も重大な問題点は伝送される信号が電話線による遅れ
および減衰によって相当歪みが生ずることである。
この歪みによって、可聴通過帯域内の特定周波数におけ
る信号成分が他の周波数における信号成分の場合よりも
相当程度にまで電話線によって遅延され減衰される。
この遅れおよび減衰による歪みはあまり音声信号の了解
度が損わないが、電話線を介して伝送されるディジタル
信号に過度の歪みを生じさせる。
電話線はまた送信機の変調搬送波の位相および受信機の
復調搬送波の位相との位相差における高速の変動をもた
らす。
この変動は一般に位相ジッタと呼ばれている。
伝送線はまた周波数オフセットを生じさせ、伝送される
信号全体のスペクトルがずれる。
ダイアルアップ電話チャンネルを介して毎秒4800ピ
ツ) (bps )の伝送を行うものに対しこれらの問
題点を解決しようとする従来技術のシステムの試みは十
分満足すべきものではなかった。
例えば、自動等花器を内蔵した4 800 bpsの変
復調装置において従来技術の装置は2レベルパ一シヤル
レスポンス信号の単側帯波振巾変調または4レベル直交
抑圧搬送波両側帯波振巾変調を使用していた。
これらの装置は一次的なチャンネルに対し典型的には少
くとも2400ヘルツの帯域巾を有する。
電話機は良い状態でのみ2400ヘルツの帯域巾を有す
るので、低品質の電話線はこの帯域巾のスペクトルに適
応させることができなかった。
この結果、一般に従来技術のシステムは最良の電話線を
介してのみ動作可能であった。
また、−次的チャンネルの比較的巾広い帯域巾によって
、従来技術のシステムではシステム制御のための二次的
チャンネルを設置することが困難であった。
過去において伝送線の歪みを補正し等化するため数多く
の技術が使用されてきた。
あるシステムにおいては、伝送線の歪を測定し、伝送に
先立って伝送される信号を電話線9歪みを補償するよう
に変化させ歪みのない受信信号を生ずるようにデータを
予備的に歪ませておく。
このシステムは特に煩雑であってその用途は明らかに電
話線の遅れおよび減衰特性が一定かつ既知である状態に
制限される。
他の伝送システムは受信機において伝送線の末知の特性
を手動的に補償するよう設計されている。
電話線の特性が測定されたのち、これらのシステムの回
路網は手動的に調整され、電話線の各周波数に対し遅れ
および減衰を附加し、これによって伝送線による遅れお
よび減衰を最小限に抑えられる。
広範囲に使用されているが、これらの等化システムはか
なりの不便があり、すなわち伝送線の特性に変化が生ず
るごとに手動的に調整しなげればならない。
これらの調整は煩雑で時間を浪費する。
伝送される信号の歪みを修正するさらに別の技術は検出
用帰還回路による等化を使用していた。
このような技術において、検出されたデータサンプルは
受信された信号と相関をとられチャンネルのインパルス
レスポンスのサンプルが得られる。
その後、以前に検出されたデータサンプルはインパルス
レスポンスサンプルで乗算され、到来する信号から減算
され、シンボル間干渉が排除される。
しかし、この相関は信号パルスの後にあるシンボル間干
渉にのみ応答するものである。
一般にシンボル間干渉は信号パルスの前にも後にもある
ので、この検出用帰還回路はシンボル間干渉の一部しか
排除できない。
さらにデータの検出に際しエラーがあれば、エラーのあ
るデータパルスはインパルスレスポンスで乗算され、シ
ンボル間干渉を減算するどころか実際には加算してしま
う。
このようなエラーの彩6uは帰還型すなわち循環型等化
システムにおける重大な障害をもたらしていた。
単側帯波システムにおけるパーシャルレスポンス信号方
式を使用した自動等化変復調器は一般に等化器タップ調
整のため、等化されていない信号の符号およびエラー信
号の積を使用している。
この方式は等化されていない信号の符号を検出し記憶す
るに十分な回路が必要となる。
過去においては、一般に単側帯波コヒーレント復調回路
に後続する等化回路および低域フィルタ回路は相当程度
の遅れをシステムにもたらした。
等化回路に後続する回路によって典型的に作られた位相
エラー信号はコヒーレント復調回路における電圧部側発
振器を駆動するのに使用されていた。
このように、等化回路および低域フィルタ回路を含んだ
位相ロックループが設置されていた。
不運にもループ中の上記2つの回路による遅れによって
位相補正信号は相対的に高速位相ジッタに追従不可能な
低周波レスポンスを有することとなる。
タイミング復元および制御装置は、サンプラ、コヒーレ
ント復調器、低域フィルタ、等化器および検出器を連続
して有する直交受信機に設けられている。
低域フィルタの出力信号は複数のゼロ交点を有するアイ
パターンを形成する。
信号の正確な検出をもたらすためにサンプルがアイパタ
ーンの上記したゼロ交点に対応する時刻に取り出される
ようにサンプラを制御することが望ましい。
従来のタイミング方法によればこれらのゼロ交点が検出
されてその結果サンプラの速度が調整される。
このタイミング方法は、低域フィルタの出力端における
アイパターンが後に補正されるシンボル間干渉が原因で
うまく決定できないため特に正確なものではない。
このアイパターンは、非コヒーレント復調の場合のよう
に信号の位相が前もって補正されていない場合には逆に
作用することすらある。
従来技術によるタイミング復元および制御法は一般的に
信号遷移を簡単に検出できるアナログシステムにおいて
のみ適用可能である。
そのような方法は完全にデジタル化された変復調装置に
はそのまま適用しえない。
何故なら信号は通常ポーあたり1回だけしかサンプルさ
れないからである。
一般にボーは信号速度の逆数に等しい時間間隔を指して
いる。
サンプルとサンプルの間の信号については知る事が出来
ないので、信号遷移に関係する情報は通常利用できない
のである。
従来技術によるデータ伝送7ステムはトランスバーサル
型等化器、単一の高周波位相ジッタおよび周波数転移位
相ロックループ、受信機を送信機と同期させるための有
効的な時間ループ、並びに(1,1)パーシャルレスポ
ンス信号方式の好ましいすべての特徴を組合せたものが
なかった。
目的 この発明は上記の点に鑑み、デジタル化された変復調装
置に用いて好適なタイミング復元および制御装置を提供
することを目的として成されたもので、特に送信機から
既知の一連のデータを送信することなく、単に到来する
未知データのみによって伝送される信号の電話線による
歪みを自動的に補償し得るようにしたタイミング復元お
よび制御装置を提供するものである。
発明の概要 この発明の主題は第1のデータ処理装置を含み、この装
置は電話線による伝送のため特定周波数例えば4800
bp8のディジタル化データを第2のデータ処理装置に
供給する。
送信機は第1のデータ処理装置からデータを受信し、デ
ータをランダム化し、データを差分的に同位相および直
角位相のデータ信号にエンコードする。
これらのデータ信号はその後4レベルデータの1つを表
現するディジタルワードにエンコードされ、各チャンネ
ルは低域を過され600ヘルツのベースバンド信号を提
供する。
さらに低域フィルタからの各出力信号は1600ヘルツ
の正弦7余弦リードオンリーメモリー(ROM)の同相
および直角位相の出力で乗算され、加算されることによ
つ7て、ディジタル的に直交振巾変調(QAM)された
抑圧搬送波信号が形成される。
この信号はさらにディジタル・アナログ変換器に供給さ
れてディジタル信号からアナログ信号に変換され低域r
波されてサンプル周波数成分が除去され、最後に電話線
に導入される。
電話線の反対端に接続された受信機は、電話線によって
特定の歪みが生じているであろうデータ信号を受信する
受信機においてアナログ帯域フィルタおよび自動利得部
側器を通過したデータ信号はサンプラにて毎秒4800
回サンプルされ信号はアナログからディジタル型式に変
換される。
正弦/余弦ROMは辛味する信号を非コヒレント的に復
調し2個のディジタル低域フィルタは同相および直角位
相チャンネルに対し夫々所望のベースバンドを選択する
送信機および受信機作ある低域フィルタは(Ll)パー
シャルレスポンス信号を出力するよう調整されている。
信号は直角位相で復調されたのち、2つの直角位相チャ
ンネルは1組のトランスバーサル型等比容によって等化
される。
電話線周波数オフセットおよび位相ジッタを補正する搬
送波位相補正回路は等比容に後続する。
位相補正されたのち、各チャンネルからの信号が検出さ
れ、位相補正された信号及び検出された信号のアイパタ
ーンに応答するエラー信号が算出される。
このエラー信号および検出された信号はタイミングエラ
ー信号を形成し、タイミングエラー信号は、サンプラに
則するタイミング制御回路網によって、受信機のタイミ
ングを送信機に同期させる。
このアナログ信号のサンプリングタイミングなとるシス
テムは、検出器でのアイパターンが非常にはっきりと決
定できるので好ましいものである。
検出器において同和および直交チャンネル内のシンボル
は既に等化されているのでシンボル間干渉は極少にされ
る。
それらは又、位相補正されており、コヒーレントな照合
をもたらす。
更に等化と位相補正回路網を制御するのと同じエラー信
号は変復調器全搬にわたるエラー補正のための構成な衝
トにするために変換器のタイミングを更新するのに用い
られる。
システム誤差信号は、検出信号と適当に関係づけられる
時、等比容を更新する等化補正信号を形成する。
更に、エラー信号はろ過され位相補正回路網に導入され
て、搬送波位相の補正を制御する。
一連のデータが差分的にデコードされたのち、プランダ
ム化され関連する事務機に送られる。
エラー計算回路および搬送波位相補正回路の両者が低域
フィルタおよび等比容の後段に配置されていることは特
に重要である。
フィルタ回路や等化器回路は装置内で相当な遅れを生じ
させるので、これらの回路が位相ロックループに包含さ
れていないことは特に都合がよい。
これによって位相ロックループの伝送遅れは顕著に減少
され、この結果位相補正回路は高速位相ジッタを高周波
で追従しうる能力を有することとなる。
直角位相で振巾変調される両側波帯パーシャルレスポン
スのデータ変復調装置の構成によって、システムはたっ
た1200ヘルツの通過帯で4800 bpsを伝送で
きる。
この狭いスペクトルはダイアルアップ電話チャンネルの
98%以上に適応され、このため本変復調装置は特にダ
イアルアップ電話線による用途に適している。
さらに、電話線帯域の残りはデータスペクトルの上側、
下側どちらも150 bpsの二次チャンネル用に使用
可能である。
このような二次チャンネルは150bps周波数偏移変
調された全2重の二次チャンネルをシステム制御=7)
ために合併させることを可能とする。
ダイアルアップ電話線は特にダイアルアップ電話線のコ
ストが直線使用時間に関係することに注目すれば専用電
話線と比べ費用を軽減させる。
さらにダイアルアップ電話線の使用によってユーザは1
つの特定用途に匍J限されないだけでなく、広範囲に拡
充された電話網によって多くの用途に拡張できる。
エラー信号は等化量、タイミング制御器、および位相ロ
ックループに対し制御情報を提供し、この結果システム
は位相衝撃(phase hit ) 、ハルスノイズ
のような過度の外来妨害から復元することができる。
変復調器の受信機は送信機の搬送波位相に関して起り得
る4つの搬送波位相角の1つに収斂することができる。
それ故、送信機から既知の一連のデータを送信すること
なくデータを差分的にエンコーディングおよびデコーデ
ィングすることによって位相角の不明確さは補正されデ
ータ復元が実行される。
要するに、データ変復調器は単に到来するデータの助力
だけによって電話線を把握しこれに順応できるようにな
っている。
この発明の上記およびその他の特徴並びに利点は添附の
図面に関連して図解された好適実施例の記述により一層
明白となろう。
好適実施例の説明 この発明は電話線を介して相互に通信するように配置さ
れた少くとも1対のデータ処理装置間のディジタルデー
タ伝送を増大するディジタル変復調器に関するものであ
る。
第1のデータ処理装置は第1図に図示されており、参照
数字11で表わされる。
第1のデータは送信機13においてエンコードされる。
送信機13は両側帯波搬送波抑圧直交振幅変調送信機で
ある。
その後、このデータはデータアクセス装置15に、送給
され、装置15は電話線17を含んだ複数本の電話線と
インターフェイスする。
好適実施例において、電話線17は受信機のデータアク
セス装置19で終端し、受信機21に導かれる。
受信機21は両側帯波搬送波抑圧直交振幅変調受信機で
ある。
受信機21において到来する信号は第2のデータ処理装
置23に送給される前に復調されデコードされる。
このように第1のデータ処理装置11からのデータは電
話線17を介して第2のデータ処理装置23に転送され
る。
送信機13は第1のデータ処理装置11と伝送データア
クセス装置15の間において第2図に一層詳細に図示さ
れている。
エンコーダ25はデータ処理装置11に接続され、24
00bpsまたは4800 bpsのようなある特定速
度で処理装置11からのディジタル化データを受信する
ように構成されている。
エンコーダ25内において到来するデータはランダム化
され、差動符号化され以下に明記する理由によって指摘
するように、同相チャンネルおよび直交チャンネルに分
離される。
これらのチャンネルを以下IチャンネルおよびQチャン
ネルと称す。
エンコーダ25の出力において、■およびQチャンネル
での信号は夫々ディジタルワード即ちディジタルシンボ
ルdI・、dQjを含む。
但し、添字jはj番目のデータシンボルを意味する。
各データシンボルdI・、dQjは複数のデータレベル
01つを表わし、その数は動作速度に依存する。
例えばデータが2400 bpsの速度で送信される場
合、ディジタルシンボルは例えば±1のデータレベルを
表わす。
4800 bpsの動作に対しては、シンボルは例えば
±3および±1のような4つのレベルの1つを表わす。
後者の場合、各ディジタルシンボルは2ビツトを含み4
つのレベルの1つを表わすことができる。
ディジタルシンボルLま典型的に毎秒1200個の速度
で発生し、変復調器の処理量は毎秒1200シンボル×
2(シンボルあたりのビット数)×2(チャンネル数)
即ち、4800 bpsである。
適当にエンコードされたのち、4800 bpsまたは
2400 bpsの入力データビットは夫々データシン
ボルdIj、dQjとして1対の低域フィルタ31.3
3の一方への入力に現われる。
フィルタ31.33は一連の遅延段および各データシン
ボルdI・、dQjを夫々が各段の1つに関連した複数
のタップ係数だけ順次乗算する手段をそなえたトランス
バーサル型(transversal ) フィルタで
ある。
フィルタ31,33の各タップは受信機21内の類似し
たフィルタとの組合せにおいてシステムに後に詳述する
(1,1)パーシャルレスポンス信号方式をもたらすよ
うに調整された一定の係数をもっている。
乗算により得られた積は総和され各フィルタ31.33
の出力を与える。
各チャンネル27.29内のディジタル信号は夫々下記
のように表現できる。
但し、gI−にはディジタル低域フィルタ31233の
タップ値である。
特定のタップはgIo で表現でき、この場合先行する
連続的なタップはg I −1、g I−2、・・・・
・・・・・gI−に1で表現できる。
gIoに後続する連続的なタップはg■12g■2゜・
・・・・・・・・gIk2で表現できる。
トランスバーサル型フィルタの詳細な説叫、この発明の
他の背景となる部品並びにこのタイプのディジタル表現
型式はR、LuckylJ 、 5alz and E
、Weldon、” principles of D
ata Communication(McGraw−
Hill、 1968 )に見い出せる。
適当に沢波された後、■およびQチャンネル内の信号は
夫々乗算器32,34に導入され、ここで例えば160
0ヘルツの搬送波周波数にて正弦/余弦ROM35から
のディジタル量だけ乗算される。
例えば、■チャンネル内の信号はポー速度にて連続して
繰返し角度1200.240°、および3600の正弦
値だけ乗算される。
Qチャンネル内の信号はこのような角度の余弦値だけ乗
算される。
このように変調された信号はその後加算器37で組合せ
られ、ディジタルアナログ変換器39でアナログ型式に
変換され、アナログ低域フィルタ41で平滑される。
電話線17によって伝送されるこのアナログ型式の信号
は、下記のように表現できる。
S (t ) −WI−cos 6)ct+WQjsi
ncc+ atコ (2) 但し、WI・及びWQ・は基底帯域信号の同相成分及び
直交成分の第j番目のデータシンボルであり、ωCは正
弦/余弦ROM35の角周波数である。
※ ※ 電話線17を介して伝送された信号は電話線17の
品質に依存して多少の範囲まで変化することがある。
例えば、電話線17が全体のデータスペクトルをずらせ
ることがあり、これは典型的に周波数オフセットと呼ば
れている。
低品質の電話線17はまた位相ジッタを生じさせること
があり、受信信号の搬送波位相は送信信号の搬送波位相
に対して正弦波状に変化する。
また、送信機13の搬送波位相と受信機21の搬送波位
相には初期的な差異がある。
これは一般的に位相オフセットと呼ばれている。
もし電話線17が低品質であれば、対称並びに非対称の
遅れおよび減衰歪みを生ずることがある。
この歪みは電話線17が搬送波周波数に関してスペクト
ル内に各特定周波数に及ぼす影響に起因する。
例えば、スペクトル内のいくつかの周波数はスペクトル
内の他の周波数よりも大きい遅れを蒙る。
同様に電話線17はある周波数を他の周波数よりも多く
減衰させることがある。
もちろん、受信信号と送信信号の間のエラーを極少にす
るため受信機21は電話線17のこのような好ましから
ざる特性をすべて補償できることが望ましい。
第3図のブロックダイヤグラムに詳細に図示されている
受信機21についてその構成要素の詳細な説明をする前
に概略的な説明をしよう。
送信信号の歪んだ特性を強調するために、第3図の受信
機21に入力される信号をs’(t)で示す。
この信号S’(t)は実質上、送信信号S (t)に全
てのチャンネル歪を加えたものである。
このチャンネル歪は、以下に示すように位相オフセット
、周波数オフセット及び位相ジッタに加えて、ガウス雑
音とインパルス雑音を含むであろう。
但し、φは電話線によって引き起こされた位相誤差、n
(t)はガウス及びインパルス通信線雑音、*はたたみ
込み積分、そしてc(t)は減衰歪及び遅延歪の関係で
あるチャンネルインパルス応答である。
電話線17からの入力アナログ信号S’(t)はデータ
アクセス装置19を介してアナログ帯域フィルタおよび
自動利得制御器43に導入され、制御器43は所望の帯
域および信号レベルを選択する。
アナログディジタル変換器、即ちサンプラ45は送信機
13のシンボル速度の整数倍に対応した例えば毎秒48
00回のようなある速度にて、到来するアナログ信号を
サンプルする。
サンプラ45を出て、さらに受信機21の残りの部分か
ら出る各信号は全てディジタル型式である。
サンプラ45からのディジタル信号は、一対の乗算器4
6と48のそれぞれで、正弦/余弦ROM47によって
別個に乗算される。
このようニ信号は非コヒレントに復調され同相チャンネ
ルおよび直交チャンネルに分離され、以下これらは夫々
受信機21においてエチャンネルおよびQチャンネルと
して引用される。
各チャンネルI、Q内の信号は乗算器46゜48から各
ディジタル低域フィルタ53,55へ導入され、復調信
号から所望の基底帯域信号を選択する。
上記したように送信機13内のフィルタ31.33とと
もに(1,1)パーシャルレスポンス信号方式をもたら
すように調整されたフィルタ53,55が受信機21内
にある。
この(1,1)パーシャルレスポンス信号方式を以下に
詳述する。
理想的には(Ll)パーシャルレスポンス信号方式は、
低域フィルタ53,550それぞれの出力端子に7レベ
ルの信号をもたらす。
この7レベルのパーシャルレスポンス信号はDIj 及
びDQ・として示され、入力データシンボルdIj 。
dQj によって下記のように表現できる。
DIj =dIj +dIj 。
(3) DQ・−dQ・+dQj−1 J 仮にフィルタ53及び55からの信号が理想的なもので
あるとすれば、7レベルの信号DIj及びDQj はこ
の時点で検出され、以下に述べるような方法でデコード
されて送信2進データをもたらす。
受信機21の主たる目的は、7レベルのシンボルDIj
及びDQjが検出され、送信データが再生されるように
、位相誤差及びチャンネル歪を補正することである。
低域フィルタ53,55の出力端子に現れる信号は、典
型的に理想的なものではなく、チャンネル歪、位相誤差
及びその他の形の雑音によって汚染されているので、こ
の信号は記号XI及びXQで示されるだろう。
この等化されていない信号は、入力信号S’(t)によ
って下記のように表現されるであろう。
XI=(S’(t ) cos (ωct ) )*g
I (t )XQ−C8’(t)sin(ωct)、l
*gI (t)(3A) 但し、*はたたみこみ積分、gI (t )はフィルタ
53若しくはフィルタ55の応答である。
フィルタ53.55に引続いて、チャンネル■。
Q内の2つの基底帯域信号XI、XQがそれぞれ等化回
路網57に導入される。
この回路網57は■チャンネルのための1対のトランス
バーサル型等化器100,102およびQチャンネルの
ための1対のトランスバーサル型等化器104゜106
を含んでいる。
この回路網57は電話線17の非対称並びに対称の遅れ
および減衰歪みを補正する。
この等化回路網57の出力端子において、■およびQチ
ャンネル内のYI’及びYQ’で示される信号は、下記
のように表現される。
YI’j=ΣCInXIj−o−ΣCQnXQj−1n
nYQ′j=ΣC
InXQj −n+ΣCQnX I j 。
n n(4) 但し、CI及びCQはそれぞれのチャンネル内での等化
器利得係数、そしてnはそれぞれの等化器100.10
2,104,106内の乗数の最大個数を表わす。
等化された信号YI’及びY Q/は位相補止回路網5
9内で位相誤差φに対して発生される位相角φ′の正弦
値及び余弦値だけ位相補正回路網59内にて乗算される
位相補正回路網59の出力端子において、各1及びQチ
ャンネル内のY工及びYQで表わされる等化されかつ位
相補正された信号は、下記のように表現される。
Y I j= X I’jcosφ−YQ′jsinφ
′(5) YQ・=XQ′jcosφ+Y I′jsinφ′位相
補正回路網59の出力端子において、信号YI及びYQ
は等化され、かつ位相補正されている。
このようにして、等化されていない信号XI及びXQが
理想的なものであることを妨げていたところの歪の大部
分は除去される。
即ち、信号YI及びYQは、実質上理想的な7レベルシ
ンボルDI及びDQである。
この信号YI及びYQはそれぞれの工及びQチャンネル
内で検出器61゜63に導入される。
検出器61及び63はしきい値検出器でYIj及びYQ
j信号が、可能な7レベルのうちのどれに最も近接して
いるかを判定する。
そして、7レベルシンボルDI・及びDQjコ がそれぞれの検出器61及び63の出力端にもたらされ
る。
デコーダ79は、7レベルシンボルDI及びDQをデコ
ードし、下記の等式に従って4レベルシンボルdIj
及びdQj をもたラス。
dIj =D Ij−dIj−0 (前述の等式(3)) %式% デコーダ79は更に、4レベルシンボルdIj及びdQ
j をデコードし、第2のデータ処理装置23に導入
される2進データを作る。
好適実施例において、エラー計算回路65は、サンプラ
45のサンプリング速度、回路網570等化、および回
路網590位相補正を行うためのエラー信号を作る。
特に重要なことは、到来するデータのみに依存する単一
のエラー計算回路65を設置することによって、受信機
21のタイミング、等化および位相補正は到来する信号
の欠陥を補正するように調整できることである。
このような特性の補償によって、検出器61,63で検
出されたデータはデコーダT9に導入され、ここで信号
は差分的にデコードされ、プランダム化され、第2のデ
ータ処理装置23に導入される。
システムを一般的に詳細に説明する前に前述の記号全要
約し、(1,1)パーシャルレスポンス信号方式につい
て述べて、システム補正を行うために用いられるシステ
ムエラー信号を導き出す方が好都合である。
上述したように、残りの詳細な説明全般にわたって、下
記の記号を数量を示す場合に使用する。
XI=Iチャンネル内の等化前の信号 XQ=Qチャンネル内の等化前の信号 YI’=Iチャンネル内の等化後の信号であり、位相補
正回路590入力信号 YQ’=Qチャンネル内の等化後の信号であり、位相補
正回路590入力信号 YI=Iチャンネル内の等化され位相補正された信号 YQ=Qチャンネル内の等化され位相補正された信号 DI=検出器61の出力端で得られるデータシンボル DQ=検出器63の出力端で得られるデータシンボル システムの詳細な説明をより容易にするために、パーシ
ャルレスポンス信号方式に幾分精通しておくことは役立
つ。
典型的なインパルス応答を示す波形が一般的に第3A図
に示されており、参照数字44がつげられている。
サンプラ45による波形44のサンプリングは代表的に
1゜で示される第1のサンプル値が時刻十−におけるイ
ンパルス応答の立上りで取出され、代表的に11 で示
される第2のサンプル値が時刻−一のインパルス応答の
立下りで取出されるものである。
但し、Tはシンホル間隔である。
この種のパーシャルレスポンス信号方式においては、l
oは11 に等しく、これらのサンプル値は標準値61
”に正規化される。
このような特性により、この種の信号方式は一般に(1
,1)パーシャルレスポンス信号方式と呼ばれる。
上記に要約した記号を使用して、エラー信号を受信機2
1にあるデータから取出す方法を次に説明する。
エラー計算回路65の一部を示す第4図において検出器
61.63からのDI、DQ信号は夫々1対の乗算器6
2,64に導入されることがわかる。
後述の判定スレーショールド制御器77にて発生された
量l。
も乗算器62,64に導入される。
この置忘は一般にその値が九で示される(1.1)パー
シャルレスポンス信号方式に従ってサンプルされたイン
パルス応答の第1のサンプル値の最新化推定値である。
乗算器62.64から信号DI0.DQf′Oは夫々1
対の差動加算器66.68の負極端子に導入される。
等化後信号YI、YQは加算器66゜68の入力の正極
端子に導入され、下記のエラー信号が夫々エチャンネル
およびQチャンネルに対して加算器66及び68の出力
として作られる。
EI=YI−DI金。
(6) EQ=YQ−DQ令。
エラー計算回路65においてこれらのエラー信号が夫々
1対の端子70,72に埃われる。
標準記号が設定されパーシャルレスポンス信号方式が記
載され、そしてエラー信号EI、EQが導出されたので
、以下受信機21の動作をより詳細に記載する。
既に第3図を参照し−て気付いたよ※うに、サンプラ4
5で受信された信号はアナログ信号であって、実質的に
送信機13で送信された信号であるが通常電話線17の
欠陥によって歪みを受けている。
この到来信号は次のように表現できる。
サンプラ45において、この信号S’(t)は適当に送
信機13のシンボル速度の整数倍に対応した例えば毎秒
4800回のような速度でサンプルされる。
サンプラ45は±512のレベルに応答し各サンプルで
取出される情報は10ビツトのディジタルワードで表現
できる。
このディジタル信号は1対の乗算器46,4Bに導入さ
れる。
乗算器46及び48において、このディジタル信号は送
信機13の正弦/余弦ROM35の周波数に等しい例え
ば1600ヘルツの搬送波周波数をもった正弦/余弦R
OM47から得られる量だけ乗算される。
例えば、乗算器46において、ディジタル情報は順次毎
秒4800回のサンプル速度にて角度120°、240
°および360°の正弦値だけ乗算される。
乗算器48においても同様にディジタル情報は毎秒48
00回のサンプル速度にて角度1200.240°およ
び3600の余弦値だけ乗算される。
ROM35とROM47の搬送波周波数は等しいけれど
も、位相関係は等しくならないかもしれないので、この
ような場合は非コヒレントの復調が行われる。
1600ヘルツ搬送波周波数は電話線の通過帯域の10
0ヘルツと2200ヘルツの間に1200ヘルツのデー
タ通過帯域に位置づけるので特に望ましい。
これによってデータ通過帯域の上下両方に150ヘルツ
二次制御チャンネルを設置するに十分な帯域が残される
1600ヘルツ搬送波はまた4800bpsのサンプリ
ング周波数の1/3であるので望ましい。
それ故、3つの等間隔の角度120°、2400.36
0°の正弦値および余弦値は復調に際し乗数を与えるこ
とができる。
これらの角度の正弦値は0.866、−0.866およ
びOであり、また余弦値は−0,5、−0,5および1
である。
したがって、1600ヘルツ周波数では単に0.5と0
.866のディジタル量を記憶するだげでROM35,
47は作用しうる。
これらの数値を適当に符号変換すれば所望の乗数を与え
ることができる。
到来する信号が上記のように復調されたとき、正弦2乗
項、余弦2乗項および正弦/余弦項が生じ、その夫々は
ROM47の搬送波周波数の2倍の周波数の好ましから
ざる成分を有することとなる。
このため、■およびQチャンネルで得られた積は夫々デ
ィジタル低域フィルタ53,55に導入され、2倍周波
数項は削除される。
フィルタ53.55は送信機13のフィルタ31.33
に関して記述したタイプのトシンスバーサル型フィルタ
である。
それ故、これらは通常一連のディジタルサンプル値を受
信し、複数の係数の1つで各サンプル値を乗する遅延段
で構成されている。
得られた積は毎秒1200回の速度で加算され、総和は
12ビツトのディジタルワードに四捨五入される。
帯域幅ωヘルツの理想的なチャンネルを介して2ωシン
ボルの理想的なナイキス) (Nyquist )速度
で伝送されたシンボルに対しフィルタ33゜35および
53,55は次の合成信号整形特性をもたらすように調
整できる。
Tω H(ω)=2Tcos− (ω)<− 及び H(ω)−〇 但し、Tはシンボル間隔である。
チャンネル歪が無い状態ではこれによってシステム全体
に次のインパルス応答が附与され、これによってt−±
T/2に対し1、他のすべてのサンプリング時間に対し
0であることが証明される。
それ故、時間+T/2で取出されたサンプルloおよび
時間−T/2で取出されたサンプル11 の両者は1の
インパルス応答を有する。
一般に(1,1)パーシャルレスポンス信号方式と呼ば
れるこのタイプの信号方式は、7レベルのシンボルDI
・、DQj を等式(3)に示すように4レベルのデー
タシンボルdIj 、 dQjの項で表現することを可
能にするので、この発明にとつテ特に好ましい。
即ち、7レベルのシンボルDI・、DQj 内のシンボ
ル間干渉は直前の4しベルのシンボルdIj 、及び
d Q j−tにのみ起因する。
この関係は、7レベルのシンボルのデコードを既に述べ
たような方法により容易にする。
これは現在のDjから直前のシンボルdj、を減算する
ことによりデータのデコードを可能にし、そして現在の
シンボルdjを判定することを可能にする。
パーシャルレスポンス信号方式はωヘルツの巾を持った
チャンネルを介して2ωシンボルのナイキスト速度でデ
ータを伝送する実際的な手法を与えることから特に好ま
しい。
この発明において毎秒1200シンボルをたった600
ヘルツの基底帯域を介して伝送できる。
この信号は搬送波上で変調されるとき、1200ヘルツ
の通過帯域信号となる。
等化回路網570入力において、各IおよびQチャンネ
ル上の信号は下記のようにデータシンボルdI及びdQ
の項で表現できる。
但し、hIおよびhQはフィルタ整形およびチャンネル
歪から生ずる■およびQチャンネルの等価基底帯域同相
及び直交インパルス応答特性のサンプル値、又、添字i
はhIおよびhQインパルス応答特性の有効項の最大数
を表わす。
等式(3)で示したように、入力データシンボルdIj
はパーシャルレスポンスデータシンボルDIj 0
項で表現できるので、等化前の信号XI。
XQも又明らかにパーシャルレスポンステータシンボル
DIj、DQj 0項で下記のように表現できる。
XIj=ざDIJ +1pI −i+XDQj+1 p
Q 11 XQj−ざDQj+1p■−1+ΣD I j +1p
Q −i1 (8) 等式(7)と(8)の類似性から、hの値はシンボルd
I・及びdQ・をもたらすS、 (t )’信号内のイ
ンパルスに対する受信機21の応答h(t)に一致して
いることが判る。
一方、等式(8)におけるpの値はシンボルDI・及び
DQjをもたらす理論的な信号内のインパルスに対する
応答p(t)に一致している。
このような理論的な信号は実際には受信機21内に存在
しないので、これらのpの値は単に仮想のものであり、
受信機21内の量に直接には関係していない。
仮に、パーシャルレスポンスデータシンボルDI及びD
Qが等式(3)に示すように入力データシンボルdI及
びdQO項で表現できるならば、インパルス応答値pも
又インパルス応答値りの項で表現できることになる。
pI−i’1=”−i t pI −i l−h = )1 ” i1+1 pI it 又、一般に pIit−4−i pI i1+i P’−il+i 同様にして、一般に pQ −i 1 = hQ −i t pQ−i、+1=lIQ−it+i pQ−it+i
−を等化回路網570入力端での信号XI・及びXQ
jが入力データシンボルdI・及びdQ・の項で表限で
きるので(等式(7))、YI’・信号及びYQ’j信
号もこれらの符号の項で表現しうる。
Y I’j−ΣdIj+kl■ k十ΣdQj+klQ−k YQ’・−ΣdQj+klI k ΣdQj十klQ 但し、l■及びlQはフィルタ整形、チャンネル歪のみ
ならず等化から生ずる■及びQチャンネルの等価基底帯
域同相・直交インパルス応答特性のサンプル値、そして
添字にはサンプル値l■及びlQの有効項の最大数を表
わす。
等化が考慮されるならば、等式(10)はデータシンボ
ルDI・及びDQj と理論上のインパルス応答m (
t )のサンプルの項で書き換えられる。
即ち、等化器の信号は次のように表現しうる。
Y工′j−サD工j+1mLi−サDQj+imQ−1
11 Y Q’j−XD Q j+1rn I i+XD
I j+1rnQ−i1 (11) 但し、ml及びmQはフィルタ整形、チャンネル歪のみ
ならず等化から生ずる■及びQチャンネルの等価基底帯
域同相・直交インパルス応答特性のサンプル値、そして
iはサンプル値mI及びmQの有効項の最大数を表わす
等式(10)と(11)の類似性から、mの値ハハーシ
ャルレスポンシンボルDIj及びDQjをもたらす理論
的な信号内のインパルスに対する応答に一致している。
hの値とpの値の場合と同様に、mの値と1の値は一般
に以下の関係を有することが示される。
m’−it+i=lニーit+1−ml−11+i−1
mQ−it+1=lQ−ix+i −mQ−ix+i
−1(12) さて第5図において、トランスバーサル型等比容100
,102,104,106は乗算係数が可変である点を
除いてトランスバーサル型フィルタ53,55と類似し
ていることに気付く。
それ故、等化回路網57は各■およびQチャンネルに対
し一連の記憶レジスタ85,87を含んでいる。
毎秒1200回の速度で、XIj信号中の12ビツトワ
ードが順次レジスタ85に導入され、かつXQj信号中
の12ビツトワードが順次レジスタ87に導入される。
一連の同相乗算器89においてレジスタ85の各ワード
は夫々該当する可変乗算係数CInと乗算される。
得られた同相積は加算器91に導入される。
同様に、各レジスタ85が一連の直交乗算器93の1つ
に接続されXIj信号中の各ワードは夫々該当する可変
乗算係数CQnと乗算される。
これらの直交積は加算器95に導入される。
一連のレジスタ87の夫々は一連の同相乗算器99の一
つおよび一連の直交乗算器97の一つに接続される。
同相乗算器99の夫々は可変の乗算係数CInを有する
直交乗算器97も同様にそれぞれの乗算係数CQnを有
する。
レジスタ87中のシンボルは乗算器9γ、99内の係数
CQn 。
CInとそれぞれ乗算され直交積および同相積が算出さ
れ、これらは夫々1対の加算器101゜103に導入さ
れる。
差動加算器105は加算器91,101からの数量を結
合し等化回路網5Tの出力に信号Y I’jを導出する
加算器107において加算器95゜103からの信号は
結合され等化回路網57の出力に信号Yqjを導出する
等化回路網57の出力信号は夫々下記のように入力信号
XI・、XQj同相および直交等比容乗算係数CIn(
89゜99)CQn (93,97)の関数として表現
できる。
Y I’ =ΣCI nX I j−n+ΣCQ nX
Q j−nn n YQ’・−ΣCInXQ・ −ΣCQnXIjnコ
J−n n n (前述の等式(4)) 但し、nは各乗算器89,93,97,99内の乗算係
数の数を意味する。
XIj信号及びYQj信号がhの値の項で表現でき(等
式(7))、YI・信号及びYQj信号が1の値の項で
表現できる(等式(10))ので、等式(4)からhの
値と1の値は乗算係数CI及びCQを用いて関係づけら
れることになる。
11k=ΣCInhIk、−ΣCQnhQk−nn
n 1Qk=ΣC工nhQk−o+ΣCQnh工に一1n
n (12a) 但し、kは各乗算器89,93,97,99内の乗算係
数の数を意味する。
又、インパルス応答特性m (t ) t p (t
)のサンプル値も乗算係数CI及びCQによって同様に
関係づけられる。
mIに一ΣC工npIk−n ΣCQnpQk−n mQk−ΣCInPQk−n+ΣCQnp工に−nn
n (12b ) 但し、kは上に定義したようなものである。
さてここで、理論的にはYPj=DIj又YQ’j=D
Qj であることを思い出そう。
この好ましい結果は、等式(11)内のmQ−にの全て
の値がゼロに減ぜられてチャンネル間干渉によって生ず
るDQ項がYI’・信号から除去され、DIj以外のシ
ンボル間干渉によって生ずるDI項の全てがYPj信号
から除去される時に得られる。
即ち、もし、 k=oに対し 1 m11= 上記以外に外し O mQ y=0、すべてのkに対し ならばYI’j=DIjである。
この条件の下で mIo=IIo=1゜ となり1oが1に規格化されるので等式(11)は求め
る結果となる。
YI’j=DIj 直交チャンネルに関しても同様の解析がなされ、理想的
には YQ’j=DQj となる。
この結果からに=oに対しmI 1.=1およびこれ
以外ではmI−に=Oで示されるように、対称な減衰、
遅延歪みにもとすくシンボル間干渉が等化回路網5Tに
よってすべて除去されることが判る。
また、すべてのkに対しmQ−に=0で示れるように非
対称な減衰、遅延歪みにもとづくシンボル間干渉も除去
される。
もし位相誤差が無ければ、信号YIおよびYQはそれぞ
れ信号YI’及びYQ/に等しくなるだろう。
即ち、完全に等化された位相補正された信号に対しては
、YIj=DIjlo又、YQj =DQj 1゜であ
る。
この理想的信号からの偏差はシステム誤差を表わし、既
に誘導したエラー信号EIおよびEQが発生する。
EIj−YIj−DIj↑。
(前述の等式(6)) %式% 但し、今。
は判定スレーショールド制御器77によって与えられた
l。
の推定値である。その後、等比容乗算係数CIn−CQ
nを調整するため、これらのエラー環は適当な検知パー
シャルレスポンス信号DI・ 、DQ・ と相3
−n 3−n 関を取られる。
但し、nはシンボル間干渉を極少にする乗算器の最大数
以下である。
例えば、第5図を参照すれば乗算係数CI を調
整するたn1 めエラー信号EIj、EQj はnl シンボルだ
け遅らせることができ、Cl−nlは下記項の信号の相
関関係によって制御される。
(EIj−nl)および(DIj) (EQj−nl)および(D Qj) ン同じ
ように、乗算係数CI 信号によって制御される。
。 、+1は次の項の(EIj nl)および(DIj −1) (EQj 。
、)および(DQj1) さらに、乗算係数CI−Hx+n の項の信号によって制御される。
も一般的に次 (EIj 、1)および(DIj−n)(EQ j−
n t )および(DQj 、)但し、−nl<n<
n2 また、乗算係数CQ−n 1+n 項の信号によって制御される。
も一般的に次の (EI・ ゛)および(DQj−n) −nt (EQj−nl)および(DIj 、)係数を制御す
るこのようなEI、EQ、DIおよびDQ項の関係を満
足する特定信号は下記のように定義できる。
但し、SGNは()内の項の符号であって、任意数χ1
0に対しSGN’(χ)=SGN(χ)、任意数χ=0
に対し5GN(χ)=0である。
ディジタル構成の等比容に対し、各乗算係数CIn、C
Qnはディジタル数(例えば12ビツトの係数)であっ
て、このディジタル数はシンボル毎に1ステップ以上増
減する。
例えば12ビツト係数は2□の12乗、4096のトー
タルステップ、すなわち2048の正ステップおよび2
048の負ステップを有する。
正の値の最大値に設定されるCI。
を除いて(−nl<n<n2 )に対するすべてのCI
nは下記のように調整される。
また、Oに設定されるCQoを除いて(−nl<n<n
2)に対するすべてのCQnは下記のように調整される
信号E1.E2.E3.E4はエラー計算回路65から
DI 、DQ、EI 、EQの入力を受信するよう接続
された等化制御回路網69で導出される。
関数El j E2は第5図に示すように同相乗算器8
9.990係数を上記テーブルに従ってステップするよ
うに関係づけられる。
同じように関数E3.E4も上記のチーフルにしたがっ
て直交乗算器93,970係数をステップするように関
係づけられる。
このようにして乗算係数CIおよびCQはエラー環E1
.E2.E3.E4を用いて調整される。
さらに、このうちの特定なエラー環は乗算係数CIおよ
びCQを変化させ、そしてサンプル値mIおよびmQも
変化するので次の好ましい結果が得られる。
これによって、前述のようにして非対称および対称な遅
延および減衰歪みにもとづくシンボル間干渉の全てが除
去される。
El、E2は対称な歪みに関係する関数であり、E3.
E4は非対称な歪みに関係する関係である。
いずれの関数も、関連あるタイプの歪みを補正するのに
用いられる。
しかしながら、−6それぞれの関数E、 、 E2 、
Es t E4は他の関係には依存しない情報から得ら
れる。
それ故、ある特定のタイプの歪みを示すのに2つの独立
した関係を用いることは、誤差の判定の精度を強め、接
続の程度を強めることになる。
例えば、前述のテーブルを参照するとE□ とE2が同
じ符号を有する場合、この両者が同じ方向の誤差を検出
していることを示すことが判る。
このような場合、CInのタップは例えば一対のステッ
プのような1以上のステップだけ調整される。
同様にE3 とE4が異符号を有する場合、CQnのタ
ップを1ステップ以上調整するのが望ましい。
EI、EQ倍信号振巾に比例した値を有する他の等化ニ
ジ−項も導出され、等花器乗算係数の比例的調整を容易
にする。
このようなエラー環は当該分野の技術者にとって自明で
あると考えられる。
ここで、例えば同相チャンネルのように1つのチャンネ
ル内のデータ信号XjO等化の特定例を説明することは
役に立つであろう。
この例においては、トランスバーサル型等比容、例えば
等比容100、は初期値が0である3つの乗算係数C,
、CO,Cn を有すると仮定する。
入力シンボルdjは±1の値を有し、速度1/Tの2極
性のデータ信号であると仮定する。
この時、全てのチャンネルのインパルス応答h(t)の
サンプル値hkは期間Tにおいて次のように表現できる
hk=Σh(Bδ(t−k T ) 但し、kはチャンネルインパルス応答の最も有効な項を
表わす値に限られる。
具体的にはこれらの項はh−1,ho、hl、h2と示
しうる。
(1,1)パーシャルレスポンス信号方式をもたらすよ
うに構成されたシステムにおいて、理想的なチャンネル
はlに正規化されたl。
、11に等しいインパルス応答サンプル値り。
、h、をもたらす。
サンプル値h−1,h2はOになる。より現実※1的な
例においては、インパルス応答h(t)は第10図に示
したような波形を有し、サンプル値h−0,ho、h1
.h2はそれぞれ0.2.1.2.0.8.0.2の値
を有する。
上記したチャンネル2γのインパルス応答の現実的な例
として、等花器100の入力信号は入力データdj と
チャンネルのインパルス応答h (t )のサンプル値
のたたみこみとして等式(7)で示したように表現でき
る。
X・=Σdj ihk k 但し、kは既に定義したものである。
上の例で与えられたサンプル値hkに対し、Xjは次の
ように表現できる。
パーシャルレスポンス信号を等化して所望の(1,1)
信号出力を得る場合に、等式(8)で示したように信号
Xjを検出されたパーシャルレスポンス信号DjO項で
解析することが望ましい。
これらの連続するボー間隔でのデータ信号Xjは次のよ
うに表現できる。
Xj−h−Dj+2p−1+Dj+1po+Djp1X
・=D・+1p−1+D−po+Dj jJ J p1 Xj 1=Djp +D・ 。
IJ−t po +D ’ −2pt 但し、等式(9)で示したように、 p−1= )1−1 po”=h。
−1 pt−ht PO=)12 であり、上の例で導かれた特定のサンプル値に対しては
、 p −1=0.2 po = 1.2−0.2 = 1.0 p1=0.8−1.0 =−0,2 となる。
既に述べたように、この例の等花器100はタップ係数
C,,Co、Cnを有する遅延段より構成されている。
このタップ係数は遅延線内の夫々のデータシンボルを既
に述べたように同時にそして個々に乗算し、等化された
信号Y′jをもたらす。
即ち、等式(4)で示したように ”f’j−C、Xj十、+C6Xj+C1Xj 。
C−1とC1の正しい値は入力信号のインパルス応答に
依存する。
(coは通常1.0に正規化される。
)更に詳しくは、3つの連続するデータ信号は次のよう
に表現できる。
Xj−h=Dj +2p−t+Dj +11)o +
DjptX・−D’+t p−t+D’po+D’
1piコ コ J
3 −X・ =D・ +D・ +D・
−2p1コーI Jp−I J−1pQ
コ上述の3つの連続するデータ信号への適当な代入によ
ってYj′は次のように表現できる。
各項の配列を変え結合すれば次のようになる。
良好なデータ送信のためには、等化器の所望の出力信号
Yjは係数Djを含む項のみを有していなげればならな
い。
シンボル間干渉を示す残りの項は最少限に減らされるべ
きである。
これは上の例において、上式中の次の係数をゼロにする
ことによって達成しうる。
C−1po+Cop−1−〇 Cop1+C1po−0 co とp。
が1に正規化されるので、次のようになる。
C−5−11−1 * C+= Pt これらの等式を参照すれば、もし積C−1p−1及びC
1p1が十分小さく、いかなる重要な性能の低下をも生
じさせないものであれば等化は満足すべきものであるこ
とは明らかである。
もしそうでないならば、さらに等化乗算タップが加えら
れなげればならない。
即ち、上の例で与えられた特定のhkO値に対して乗算
係数C,及びC1を夫々−0,2,0,2と定めること
によって等化が達成される。
この時等化器の出力信号Yjは次のように表現できる。
これらの特定の乗算係数は、Djの係数を再び1に正規
化した後シンボル間干渉を0.4から0.08以下に減
らせることは明らかである。
このように立上り時及び立下り時のシンボル間干渉によ
って生じる遅延及び減衰歪みを減少させることが等化回
路網57の主たる目的である。
この基礎的な解析においては、単に同相基底帯域信号及
び同相トランスバーサル型等化器のみが考慮された。
しかしながら検出されたパーシャルレスポンスデータシ
ンボルは等化な達成するのに用いうろことが明らかであ
る。
更に、この基礎的な概念と解析の拡張によって、ア対の
トランスバーサル型等化器が通過帯域全体を等化するの
に用いられ・・2対のトランスバーサル型等化器が両側
帯波直交振幅変調信号を等化するのに用いられることが
判る。
この特定の実施例において、必ずしも限定されないが(
1,1)パーシャルレスポンス信号方式を使用したオペ
レーションのために特に構成された自動適応型等化手法
について記述してきた。
この等化手法は簡単かつ経済的な全ディジタル化構成の
ために設計されている。
この手法は電話チャンネル上に発生する対称並びに非対
称の減衰、遅れ歪みを補正する。
前述した特定の実施例では検知パーシャルレスポンス信
号DI、DQを利用して等化を実行する。
等化回路網57は位相補正ループの前方に設置する事が
出来、これによって高周波位相ジッタ補正能力を相当改
良することが出来る。
等化回路網57はランダムデータ伝送で自ら修正を行う
ので修正のための特別の信号音や特殊コードの送信を必
要としない。
さらに両チャンネルの多数衷失を利用し高速かつ有効な
等化機能を発揮する。
位相補正回路網59を説明するに当って(1,1)パー
シャルレスポンス信号方式が完全で、チャンネル歪が無
いとすれば位相補正回路網59の入力端での信号は次の
ように表現できることに気付く。
Y l1j=D Il □ cosφ+DQI□sin
φ(13) YQ/i= DQI□ cosφ+DQ1osinφ但
し、DI、DQは検出器61,63からの信号出力、l
o はインパルス応答の第1のサンプル値、およびφは
不所望の位相、周波数オフセット、位相ジッタに帰因す
る角度である。
YI、YQが夫々DIlo、DQloに等しくなる所期
の成果を達成するため、一般に位相補正回路網59が(
13)式からsinφおよびeonφの各項を取除くこ
とが望まれる。
これは第6図に示すようなP L L (phase
1ock 1oop )によって達成される。
このPLLは位相補正回路網59、■及びQチャンネル
内にそれぞれ検出器61及び63、エラー計算回路65
、およびエラー計算回路65と位相補正回路網59間に
接続されたフィルタ140を含む。
位相補正回路網59は4個の乗算器109゜11L11
3,115を含む。
乗算器109゜111において信号Y I’は被乗数と
なり、乗算器113.115では信号YQ′が被乗数と
なる。
正弦/余弦ROM117は理想的には可変角度−φlの
正弦および角度−φ′の余弦に対する出力信号を与え、
この正弦および余弦は夫々−5inφ′および+cos
φ′に等価である。
eO8φ信号は乗算器109.115に導入され、その
内にある被乗数を夫々乗算する。
同じように、−8inφ′信号は乗算器11L113、
に導入され、その内にある被乗数を夫々乗算する。
加算器119は乗算器109.113からの積を加算す
るよう接続され差動加算器121は乗算器111,11
5に接続され、それらの積差を算出する。
それ故、加算器119.121から夫々同相および直交
チャンネルに導入される信号は下式のように表現できる
Y I j= Y Pjcosφ’−YQ’5sinφ
1YQj−YQ′jcosφ’+Y I’jsinφl
(前述の等式(5)) さて、ROM117の角度φlが位相ジッタおよびオフ
セットに起因する角度φに等しいならば(13)式から
(5)式への代入によってYI=DIioおよびYQ=
DQloが証明される。
もちろん、これは希望する結果である。
前記の解析から、正弦/余弦ROM117が角度φに等
しい角度φ′の正弦および余弦値を与えるならば、所望
のデータを検出できることが明白となる。
これは理想的な状態であって、実際ROM117の角度
φIは角度φとは若干異なる。
このため、正弦/余弦ROM117の角度φ′を更新し
位相誤差の変動を補償することが特に望ましい。
またこの位相角補正をできる限り迅速になしシステムが
位相誤差の高速変動に追従できるようにすることが重要
である。
この目的を達成するため、位相補正回路網59およびエ
ラー計算回路65を含んだPLLを設置しROM117
の角度φlを更新する。
第4図のエラー計算回路6501つの機能はPLLに対
し特定のエラー信号EPLL を生じさせることにあ
る。
それ故、エラー信号計算回路65は大地125に接続さ
れた1個の入力端子および信号YIを受信するように接
続された別の入力端子を有する1個の比較器123をも
つ。
比較器123は信号YIの符号を判定しこの符号を乗算
器127に導入するよう構成される。
同じように基準電位125に接続された比較器129は
信号YQを受信し信号YQの符号を乗算器131に導入
するよう構成される。
端子70上のEI倍信号乗算器131に導入され端子7
2上のEQ信号は乗算器127に導入される。
乗算器131で得られた積は差動加算器137の正極端
子に導入され、乗算器127からの積は加算器137の
負極端子に導入される。
加算器137の出力は数量EI・5GN(YQ)−EQ
−3GN(YI )□として表現できる。
好適実施例において、この数量が伝達関数Kを有する可
変利得制御器によって乗算される回路網139に導入さ
れる。
Kは検出器61.63のDI、DQ信号から導出される
関数には下式のように表現できる。
Kの特定値はDI、DQの絶対値に依存し、この絶対値
はシステムで使用される特定のエンコーディング動作に
依存する。
例えば、コード化データサンプルDIは現在のデータサ
ンプルdIの値と直前のデータサンプルdI 、の値
を組合わせることによって与えられる。
したがって、データサンプルdIが+1、−1のような
2つの値を有するならば、コード化データサンプルDI
は+2.0、−2のような3つの値をとりうる。
これは一般に下記のように作表できる2/3オペレーシ
ヨンと呼ばれる。
他のタイプのオペレーションはデータサンプルdIが+
3、+1、−1、−3のような4つの値を有しコード化
データサンプルDIが7つの値をとるもので好適実施例
において使用されている。
(この4/7オペレーシヨンは下表のごとくなる。
4/7オペレーシヨン DQに対する値は同じようにデータサンプルdQの対応
するレベルから導出される、最後にKの特定値はDI、
DQの値を(14)式に代入することによって決定され
る。
前記のように、加算器137の出力は回路網139にお
いてこの伝達関係にだげ乗算され、PLLに対し下記の
エラー信号EPLL が与えられる。
直交変調されていない両側帯波方式においてはPLLに
対するエラー信号EPLL は次のように表現できる
この特殊な信号は、等式(15)を導出する際に示した
のと同様の方法により作られる。
単側帯波送信を適応させるために、信号EPLLはクロ
スチャンネル環を除去するように修正される。
角度φと1の間の小さな角度差に対し、等式(15)は
PLLに、φ−φ′即ち△φに比例するエラー信号EP
LL を与えることが判る。
等式(13)を等式(5)に代入し、そして等式(5)
を等式(6)に代入することにより、 信号EIは次のように表現できる。
このエラー 上式は断部すを変えることによって簡単化されて次のよ
うになる。
φと1間の差が小さい場合には O8 (φ φ′)た1、0 となり E I =DQl□ sinφ (16a) となる。
但し、△φ=φ同じような誘導により φlである。
EQ=DI1gsinφ (16b)と表現
できる。
したがって、YI 、YQの符号は夫々DI。
DQの符号と同一であるので、(15)式の分子の数量
は下記のように表現できる。
EI 5GN(YQ)−1DQ110sin△φEQ
5GN(YI )−1DI l 10sin△φ(
17) (17)式を(15)式に代入すれば、EPLLはl。
sin△φに等しいことが明白となる。さらに1ラジア
ンよりかなり小さいφの角度に対し、EPLL はl
△φに等しい。1に正規化されたlo に対しEPL
L は予測した通り△φラジアンとなる。
PLLはより詳細に第6図に示されている。
位相補正回路網59およびエラー計算回路65に加えて
PLLは好ましくは検出器61.63およびエラー計算
回路65と回路網59中のROM1170間に接続され
るフィルタ140を含む。
フィルタ140はエラー信号EPLL に応答して正
弦/余弦ROM117の角度φ′を最新のものにするた
めの手段を提供する。
この目的を達成するためフィルタ140は夫々概略的に
141゜142で示される1次応答分岐路および2次応
答分岐路を含む。
エラー信号EPLL は好ましくは1次応答分岐路1
41中の制限器143に導入される。
制限器143は±3°の範囲内にある位相角度差△φの
みを通過させるようにセットされており、位相補正の速
度を制御する。
制御された差△φは又、概略的に145で示されている
積分器に導入される。
フィルタ140中の2次応答分岐路142は積分器14
7として作用する累積加算器147を含み、好ましくは
加算器147はその入力端子の1つでエラー信号EPL
L を受信するよう設置される。
加算器147の他の入力端子は遅延器148を介して加
算器147の出力に接続される。
好適実施例において加算器147の出力はディジタル乗
算器149にも接続され、ディジタル乗算器149はP
LLの利得Gを調整する手段を提供する。
その後増巾された信号は制御器151を介して積分器1
45に導入される。
好適実施例において制限器151は±1°の範囲内の角
度差のみを通過させるようにセットされている。
それ故、制限器143,151はPLLが見るからに大
巾なエラー信号EPLL の変動に対し補償し過ぎる
ことはないことを保証する。
増幅器149はPLLの帯域幅を設定するのに好ましい
両分岐路14L142内に増幅器を設置しうろことは明
らかであるが、特に重要なのは分岐路141および14
2内の利得の相対的な大きさである。
この理由にもとづき、好適実施例においては分岐路14
1内の増幅器は1に規格化即ち省略されており、分岐路
142内の増幅器149は利得0.01を有する。
既述したように、位相オフセットは送信機13と受信機
21の搬送波位相内の差違によって特徴つげられる。
この状態はPLLの初期値補正によって克服できる。
dが実質的にφに等しい時には、残りの補正は周波数オ
フセット若しくは位相ジッタのどちらかによって引き起
こされる連続的に変化する位相に応答するものである。
到来する信号の周波数オフセットは時間経過につれて位
相角φを直線的に変化させ、一方到来する信号の位相ジ
ッタは時間経過とともに位相角φを非直線的に、一般に
は正弦的に変化させる。
積分器147は位相差△φの直線的変化に応答し2次応
答分岐路142は受信信号の周波数オフセットを補償す
ることに気付く。
また、1次応答分岐路141は位相角△φの非直線的変
化に応答し1次応答分岐路141は受信信号の位相ジッ
タ及び位相オフセットを補償する。
ROM117に角度φ′を与える積分器145の出力に
は帰還ループ153が設置され、その結集積分器145
への入力は夫々1次および2次応答分岐路141,14
2からの最新化情報だけでなく以前の角度ダを含む。
このようにROMI 17の角度ダは実質上角度φに維
持され等比容信号YI’、YQ’中の不所望の位相項が
実質的に位相補正回路網59によって除去される。
例を挙げると、位相角度φが50°先立つボー間隔に計
算された位相角度φ′が49°の場合、EPLL は
△φ即ち+1°に等しくなる。
この差は制限器143の適正範囲内にあるので、数量は
積分器145へと通過する。
積分器145において+1°の角度差は以前の角度φ′
に力d算され、更新ダは50°に等しくなる。
このようにして、正乞〆余弦ROM117の角度φ′は
YI’、YQ’信号中の角度φと等しくなる。
2次応答分岐路142による補正は信号E の以前
の経過に依存するのPLL で、この補正はこの基本例において考慮されていない。
分岐路141,142は同じ入力信号EPLLを受信し
、それぞれが積分器145への入力信号を作ることは特
に興味のあることである。
このことにより、積分器145は1個の補正回路網59
で用いられる1個の出力信号φ′を作り得る。
又、重要な遅延特性を有する受信機の部品はPLLには
含まれていないことも興味あることである。
更に詳しくは、PLLの全体が低域フィルタ53゜55
及び等化回路網57に追随することが判る。
これは、位相誤差がエラー計算回路65で計算されるこ
とを可能にし、信号φ′が単一ボー間隔の期間内にフィ
ルタ140によって作られることを可能にする。
(1,1)パーシャルレスポンス信号方式を用いる直交
振幅変調方式を中心に述べてきたが、PLLは他のパル
ス振幅変調方式にも適応しうる。
更にこのPLLは別のタイプのパーシャルレスポンス信
号方式にも用い得る。
更に詳しくは、データ信号dI、dQから導出されるい
かなるパーシャルレスポンス信号DI、DQも位相誤差
を計算するのに用いられる。
第3図に示すように、位相補正回路網59からのYI、
YQ信号は検出器61,63に導入され、パーシャルレ
スポンス信号DI、DQが夫々検出される。
判定スレショールド制御器77は等化制御回路網69と
検出器61.63の間に接続され、同相および直交チャ
ンネルの両者に対して夫々判定スレショールド値l。
を自動的に調整する。こノ判定スレショールド制御!7
7のオペレーションは固有のシステムオペレーションに
おける信号レベルの変動を阻止するのに望ましい。
(6)式を引用すればEI、EQは下式のように表現で
きることが思い出される。
E I −Y I −D ri’。
(18) EQ=YQ−DQ↑0 但し、既述したように1゜は判定スレショールド制御器
77によって得られるl。
の推定値である。
DIlo、DQloを夫々YI、YQに代入し、各項を
組合わせることによって、(6)式は次のようになる。
EI=DI(lo−↑0) (19) EQ=DQ (lo ’fo ) (19)式の両I、Qチャンネルエラー信号の符号を夫
々取り出し両I、Qチャンネル検出信号DI、DQの符
号で乗算されるとn=00場合の(12)式の項E1(
n)とE2(n)が等化制御回路網69によって作られ
る。
El(o)。E2(0) が夫々下式のごとくなること
は自明である。
Et(o )=E2(o ) −8GN(lo 1o
)(20) 独立式が形成されるので、両者とも判定スレショールド
制御器77に使用される↑。
の値を更新する情報として利用できる。
典型的な制御器77は第9図に示されたタイプであって
、等化制御回路網69からエラー信号E1(o ) 、
E2(o )を受信するよう接続された積分器制御回路
網195を含む。
遅延器199を含んだ積分器197は既に↑。
で表わしたl。の推定値を出力する。
(19)式を参照すれば、(to−↑0)が正であれば
↑0が小さ過ぎることが明白である。
この状態は積分器制御回路網195によって検知され積
分器197は増分され争。
の値を増加させる。逆に(lo−↑0)が負の場合、積
分器制御回路網195は積分器197を減分させ↑。
の値を減少させる。
El(0)、E2(0)の他の起り得る値は下表にした
がって処理され積分器197をステップさせる。
但し、El(o )、E2 (0)はn=00特別の場
合における(12)式中のEi(n)、E2 (n )
である。
積分器197の出力から推定値l。
は判定基準乗算器201に導入され2400 bpsオ
ペレーションに対し基準数量±loおよび4800 b
psオペレーションに対し他の基準数量±3↑0、±5
1oを提供する。
これらの基準数量は導体203を介して検出器6L63
に導入される。
検出器6L63においてこれらの基準数量はYI、YQ
の特定の信号レベルが2/3オペレーシヨンでの3レベ
ルの1つとしてまた4/7オペレーシヨンでの7レベル
の1つとして検出される範囲内の限度として使用される
例えば、2/3オペレーシヨンにおいて特定のY■信号
が下表のごとく表示されるならば、DIの対応する値は
検出されるであろう。
4/7オペレーシヨンにおいて判定基準乗算器201は
下記のごときパーシャルレスポンス信号の判定のため5
↑o、3’i’o、↑0、 i’o、−3千0および5
千〇のレベルを提供する。
同じようにして検出器63は判定スレショールド制御器
77によって与えられるスレショールド値に応答してY
Q信号からDQシンボルを作る。
サンプラ45のサンプルタイミングは特に影響大である
もし到来信号のサンプルが送信機13と同じデータ速度
、例えば毎秒4800回の速度で行なわれないならば、
データ処理装置23に送給された検出データはデータ処
理装置11によって発生されたものに対応しなくなるだ
ろう。
サンプラ45のタイミングの1つの技法は検出器61の
直前に現われるYI倍信号パーシャルアイパターン(p
artial eye pattern )を示す第7
図を参照すれば適切に説明される。
このアイパターンは連続的なサンプリング時間T−1j
’rotT−hでのYIまたはYQ信号の起り得る7
つの信号レベルを表わす。
これらの信号レベルは4/7オペレーシヨンで数量検出
された信号DIまたはDQの起り得る7つの値に対応す
る。
このアイパターンは時間T、で7つの異なったレベルを
もつが時間Toでは夫々00レベルをもつ信号の第1の
グループ153を含む。
信号の第2グループ155は夫々時間Toで00レベル
をもつが時間T+tでは7つの異なった値のうちの1つ
をもつ好適実施例において隣りのボーでの信号DIまた
はDQは3レベル以上も異ならない。
例えば、DIが+2の値を有するならば、次のDIは+
2より3レベル以上も離れた−6を除いて7つのレベル
のいずれかをとり得る。
それ故、信号の各グループ153,155は単に所定の
サンプル周期において1つの信号が7つの異なったレベ
ルの1つで発生し以前のレベルより3レベル以上離れな
い4つから7つまでの異なったレベルのうちいずれかで
終了するという事実を示す。
この結果37個の異なった信号の1つが特定のサンプリ
ング周期内で発生する。
したがって、YI倍信号アイパターンの全体は7個のレ
ベルの夫々およびサンプリング時間の夫々での信号の集
群な示す。
もちろん、サンプリングは信号の集群に対応した時間に
てサンプラ45で取出されることが望ましい。
異なった信号レベルはこれらの時間で最も簡単に区別し
うるので、このような時間は好ましい。
このことは起り得る信号の集群およびサンプルの適当な
タイミングを示すためにその1部のみが第7図に示され
ている信号の第3のグループ157を参照すれば認識で
きる。
いくらかの起り得る信号が第1図に示されているけれど
も、所定の時間間隔では唯1個の信号がアイパターンに
現われることが明瞭となろう。
例えばアイパターンは図示された時間間隔で唯1個の信
号159からなろう。
、サンプラ45のタイミングが正確ならば信号159は
YI倍信号厳密に−6のDIl。
レベルに対応する時間Toにて検出される。
信号159がより早い時間TE、またはより遅いTLで
検出されれば、YI倍信号DIl。
レベルとの大きさの間に差が生ずる。
この差はエラー計算回路65によってエラー信号EIに
与えられることに気付く。
1例として、時間TLに対応したポイント161におい
て、エラー信号EIは正の値をもつ。
しかし時間TEに対応したポイント163でも信号EI
は正の値をもつので、ポインN61゜163は単に信号
EIの符号だけでは区別できない。
幸いEIに同一の符号を与えるポイント16L163は
信号がポイント161,163の夫々を通過するときの
信号159の傾斜によって区別できる。
例えば、ポイント161での信号159の傾斜は正であ
って一方ポインド163での信号の傾斜は負であること
に気付こう。
実際、時間TEでサンプルされた信号DIは正のEIに
負の傾斜を与え、あるいは負のEIに正の傾斜を与える
ことが証明されよう。
この結果、以前にサンプルされた信号DIはエラー信号
EIおよび負である傾斜(DI−DI−1) の積に
対応する。
逆に時間TLでサンプルされたDIはエラー信号EIお
よび正である傾斜(D I −4−t D I )
の積に対応する。
したがって、タイミングエラー関数Tは T−ΣEI(DI−DI−1)+ΣEI (DI+1−
DI )(20) の符号をモニタすることによって、Tが負ならばタイミ
ングが早く、Tが正ならばタイミングが遅いことを検知
でき、それ故タイミングを補正することができる。
タイミングが早いならば、(2o)式の左側の総和が確
かに負であって右側の総和はいくつかのボーにわたって
Oに平均化される。
それ故、Tは負となりタイミングは補正される。
タイミンクが遅いならば、(20)式の右側の総和は確
かに正であって左側の総和はOに平均化される。
このときTは正であってタイミングは適当に進められる
(20)式は次式のように簡単化できる。T=ΣEI
(DI−4−t DI −t ) −(21)それ
故、タイミングはエラー信号EIおよび夫夫時間T−1
,To 、T+t にて検出信号DI−1゜DI+1の
値によって判定されたYI信号の傾斜にもとづいて制御
される。
しかし、数量D I −+−tはタイミングエラーが適
当に判定された時間T。
において利用できない。
このことは次式を注目することによって処置できる。
EI(DI+1−DI 、)=EI 、(DI−D
I 2)但し、EI 、は時間T、でのエラー信号に
対応し、DI−2は時間T−1に先行する時間T−2で
のDIである。
したがって、適当な代入によって、タイミングエラー関
数Tは時間TOで既知の数量の項で下記のように書き直
すことができる。
T=ΣEI 、(DI−DI 2) (22
)(22)式は乗数EI 、の符号が所望の検出情報
を供給することに注目することによってさらに簡略化で
きる。
この結果(23)式が生じ、これはより簡単に条件づげ
られ乗数の記憶が簡略化される。
T−Σ5GN(EI i)・(DI−DI 、)(
23) このタイミングエラー関数Tは第8図のブロック図に示
されたタイミング制御回路網166によって作られる。
信号計算器65からの5GN(EI)信号は遂次特定の
エラー信号EI、EI−1に夫夫対応した1対のレジス
タ167.169に供給される。
レジスタ169からの5GN(EI−1)は乗算器17
3に導入される。
同じように、検出器61からのDI信号は遂次シンボル
DI。
DI−1,DI 、に夫々対応した3個のレジスタ1
75 、176 、177に導入される。
DI。DI 、信号は差動加算器179で減算され、
得られた出力(DI−DI 2) は乗算器173
に導入される乗算器173の出力は(21)式に記載さ
れたタイミングエラー関数Tに対応する。
この信号は積分器181に導入され、積分器181はタ
イミングエラー関数Tの符号の変化を検出する。
好適実施例において4.8メガヘルツのような高周波数
を有するクロック183はボー速度発生カウンタ185
に接続される。
カウンタ185はクロック183からのパルスの特定数
をカウントするよう設置され、この特定数は所定の時間
間隔に対応する。
例えば、特定数は1000であって、1/4800秒の
時間間隔においてカウンタ185は4.8メガヘルツの
周波数を有する1000個のパルスをカウントする。
カウンタ185はサンプラ45に接続され、1000個
のパルスをカウントする時間間隔はサンプラ45のサン
プリング速度を制御する。
タイミング制御回路網166にはカウンタ185のカウ
ント数を増加あるいは減少させる手段が設置され、サン
プラ45のタイミング速度は夫々減少あるいは増加する
この手段はタイミング速度調整制御器187を含み、こ
の制御器187は積分器181からの信号を受信しこの
信号を附加または削除パルス回路189に導入する。
タイミング速度調整制御器187はゲート188を含み
、ゲート188はタイミング関数Tの符号を附加または
削除パルス回路189に導入するのを閉路出来るのが好
ましい。
カウンタ185の出力に応答する調整速度カウンタ19
1は調整制御器187に接続され、ゲート188を開路
する期間を制御するこの期間はシステムがタイミング補
正する間隔を持つことができるように1ボーより長いこ
とが望ましい。
例えば、好適実施例においてこの時間間隔は16ボーに
等しい。
好適実施例においてパルス回路189の出力はカウンタ
185に接続される。
積分器181からプラス符号を受信すると、パルス回路
189はカウンタ185でカウントされたパルスに余分
のパルスを附加し、特定数のパルスをカウントする期間
は短縮される。
この結果、サンプラ45のタイミング速度が増大する。
同じように、積分器181からマイナスの符号を受信す
ると、パルス回路189はカウンタ185によってカウ
ントされたパルスからパルスを削除しサンプラ45のタ
イミング速度は減少する。
クロック1830周波数とカウンタ185によってなさ
れた特定のカウントとの比率はタイミング速度の増大ま
たは減少の量を決定する。
それ故クロック183の周波数が4.8メガヘルツ、カ
ウンタ185の特定のカウントが1000パルスである
場合、パルス回路189による1個のパルスの削除また
は附加によって夫々1ボーの 1/4800だげタイミング速度は加速または減速され
る。
既に示したように、アナログ−ディジタル変換器45は
回路網166からの夫々のパルスを受信してs’(t
)信号をサンプルする。
サンプラのタイミングが遅く、例えば時刻TLであれば
、パルス速度は加速される。
これによって隣り合うサンプル間の間隔が狭められ、即
ち、例えばToの遅い時刻でサンプリングがなされる。
このようにして変換器45のサンプリングは遂次更新さ
れ、アイパターンの信号が一点に集まる点でサンプルが
取られる。
これによってサンプルDI及びDQの最も正確な近似が
なされ、このサンプルDI。
DQがその後等化され、位相補正され、そして検出され
る。
前述したこの発明の好適実施例は既存の電話線を介して
データを伝送する際に格別の利点を有する。
毎秒1200シンボルにて(1、■)パーシャルレスポ
ンス信号方式を採用することによってこの発明の変復調
器はただ600ヘルツの基底帯域また1200ヘルツの
両側波帯で4800 bpsの速度にてデータを伝送で
きる。
例えば、送信機13の搬送波が1600ヘルツの周波数
を有するならば、−次データチャンネルは1000ヘル
ツと2200ヘルツの間のスペクトルを占有する。
これは電話線スペクトルの最良の部分であるので電話線
は満足のいくオペレーションのために簡単に等化される
さらにこの適当なスペクトルは電話線毎に大きく変化し
ないので、変復調器は既存の電話線のほとんどに対し有
効的に動作する。
はとんどの電話線において、1000ヘルツと2200
ヘルツの間の一次データチャンネルは一次データチャン
ネルの上下帯に150 bps周波数偏移変調単信チャ
ンネルの伝送のために十分な帯域を残している。
この発明において一次チヤンネルは1000ヘルツと2
200ヘルツの間のスペクトルを占有する。
既述した等化回路網57は特にパーシャルレスポンス信
号方式を有するシステムに使用するように構成されてい
る。
これは既に利用できる検出データ信号を使用し、他に等
化されていない信号の符号を決定し記憶するのに使用さ
れる回路を省略できる。
また同相および直交信号の両者の多数衷失を使用して等
比調整の精度および等化収斂現象の速度を増大させる。
等化回路網57は典型的に電話伝送線17によって生ず
る遅れ、減衰ひずみを補償する。
エラー信号EI、EQに応答して、等花器100゜10
2.104,106の乗数は自動的に最新のものにされ
、電話線特性の変化を補正する。
送信信号を前もって歪ませる必要がなく、受信機の手動
調整も必要でない。
また等化回路網57は信号パルスの前後にあられれるシ
ンボル間干渉を補正するという重要な利点がある。
さらに、回路網57はそれ自体既述した理由のため非常
に望ましい直交両側帯波受信機とともに使用されるのに
特に適している。
位相補正回路網59の適当な位置も特に重要である。
低域フィルタ53,55および等化回路網57はデータ
の復調および検出のときに若干の遅れを生み、これらの
成分は高速のレスポンスが必要とされるPLLのような
補正ループから取除くことが望まれる。
従来技術のシステムにおいてPLLはフィルタ53,5
5および等化回路網57を含み、伝播遅れが顕著であっ
た。
この発明の位相補正回路網59によって、PLLはこの
ような遅延装置を含まず伝播遅れは極小にされる。
これによって位相補正回路網59は高速位相ジッタに応
答でき、位相エラーの小さい偏差でさえ補償し過ぎるこ
となく補正される。
この発明のタイミング制御回路網166はディジタルシ
ステムにおいてタイミング復元および制御を提供するの
で、特に有利である。
システムは時間基準を設定するためアナログ信号の変化
に依存する必要がない。
回路網166は、他の補正回路網57及び590更新を
準備するシステムエラー信号EI、EQに応答する。
エラー信号EI及びEQの符号は夫々の信号YI、YQ
の傾斜に関係づけられ、タイミングエラー信号Tをもた
らす回路網166はタイミング信号Tが正の時に増加し
、タイミング信号Tが負の時に減少するパルス速度を有
する一連のパルスを導出する。
パルス速度の増加及び減少の程度は可変であるが例えば
1/4800ボーのような値である。
致来するデータはタイミング、等化および位相補正のた
め最新化情報を提供することが特に重要である。
エラー計算のための基準を与えるためパイロット信号を
送信する必要がない。
さらに、エラー信号EI、EQは各回路網を最新のもの
にするのに使用されたシステムの好循環を保有する。
この発明は特定の実施例を参照して記述したがこの発明
は別な方法で実施できることはこの分野の技術者にとっ
て自明である。
このためこの発明の範囲は添付のクレームのみによって
確定されるべきである。
効果 以上のように、この発明によれば、他の補正回路の更新
を準備するエラー信号と復調されたデータ信号の傾斜と
の積を算出し、この積情報をタイミングエラー信号とし
て用いて、タイミングエラー信号が正の時に増加し、タ
イミングエラー信号が負の時に減少するようなパルス速
度を有する一連のパルスを導出するようにタイミング制
御装置が構成されているため、デジタルシステムに用い
て特に好適である。
□また、この発明によれば、
エラー計算のための基準を与えるためのパイロット信号
を送信する必要がなく、ただ単に到来するデータによっ
てのみ、タイミング補正のための最新情報を得ることが
出来るため、完全にデジタル化された変復調装置に用い
て好適である。
【図面の簡単な説明】
第1図は送信機及び本発明のタイミング制御装置の一実
施例を含む受信機をそなえたデータ伝送システムのブロ
ックダイアグラム、第2図は第1図に示された送信機の
ブロックダイアグラム、第3図は等化回路網、PLL、
エラー信号計算回路、本発明のタイミング制御回路網の
一実施例、判定スレショールド制御器を含んだ第1図に
示された受信機のブロックダイアグラム、第3A図は第
3図に示された受信機の実施例のインパルス応答を示す
波形図、第4図は第3図に示されたエラー信号計算回路
のブロックダイアグラム、第5図は第3図に示された等
化回路網のブロックダイアグラム、第6図は第3図に示
され−rgpt、t、のブロックダイアグラム。 第7図は等化され位相補正された信号のアイパターン、
第8図は第3図に示されたタイミング制御回路網の一実
施例のブロックダイアグラム、第9図は第3図に示され
た判定スレショールド制御器のブロックダイアグラム、
第10図は第3図に示された受信機のインパルス応答の
例示波形図である。 11・・・・・・第1のデータ処理装置、13・・・・
・・送信機、15・・・・・・送信機データアクセス装
置、17・・・・・・電話線、19・・・・・・受信機
データアクセス装置、21・・・・・・受信機、23・
・・・・・第2のデータ処理装置、5T・・・・・・等
化回路網、59・・・・・・位相補正回路網、6L63
・・・・・・検出器、65・・・・・・エラー信号計算
回路、69・・・・・・等化制御回路網、166・・・
・・・タイミング制御回路網、167.169,175
゜176 、177・・・・・・レジスタ、173・・
・・・・乗算器、179・・・・・・差動加算器、18
3・・・・・・クロック、185・・・・・・ボー速度
発生カウンタ、187・・・・・・タイミング速度調整
制御器、189・・・・・・附加または削除パルス回路
、191・・・・・・調整速度カウンタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 伝送線に接続され、特定のサンプリング速度でアナ
    ログ・データ信号をサンプリングし、該特定のサンプリ
    ング速度に依存する第1の周波数を有する第1のデジタ
    ル・データを作成するための第1の手段を制御するため
    のタイミング復元および制御装置であって、 上記第1の手段に接続され、上記第1の信号を復調し、
    等化し、位相補正して第2の信号を作成するための第2
    の手段と、 上記第2の手段に接続され、上記第2の信号に含まれた
    データを検出して第3の信号を作成するための第3の手
    段と、 上記第2及び第3の信号に応答して第1のエラー信号を
    作成する第4の手段と、 上記第1のエラー信号と上記第3の信号の傾斜情報との
    積を求め、紋末められた積情報にもとすいて上記サンプ
    リング速度に依存する第1の周波数が所定の値よりも大
    きいことを示す第1の特性、所定の値よりも小さいこと
    を示す第2の特性を有する第2のエラー信号を作成する
    ための第5の手段と、 実質的に一定の第2の周波数を有する第1のパルス列を
    発生せしめるための第6の手段と、上記第6の手段に接
    続されて、特定の数の第1のパルスを計数し、該特定の
    数の第1のパルスの計数完了毎に上記第1の周波数の第
    2のパルスを発生せしめるための第7の手段と、 上記第5及び第7の手段に接続され、上記第2のエラー
    信号の第1の特性に応答して上記第7の手段により計数
    された該第1のパルス数より少なくとも1を差引き、そ
    れにより上記第1の周波数の速度を減少させ、さらに上
    記第2のエラー信号の第2の特性に応答して上記第7の
    手段により計数された該第1のパルス数に少なくとも1
    つのパルスを附加し、それにより上記第1の周波数の速
    度を増大させるパルス可変手段と を備えたことを特徴とするタイミング復元および制御装
    置。
JP49118338A 1973-10-11 1974-10-11 タイミングフクゲン オヨビ セイギヨソウチ Expired JPS5840386B2 (ja)

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JPS5066105A JPS5066105A (ja) 1975-06-04
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ID=23604246

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6196680U (ja) * 1984-11-28 1986-06-21
JPH0674282U (ja) * 1993-04-01 1994-10-21 井本刃物株式会社 携帯用電動工具の駆動モーター

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