JPS5838888Y2 - 加圧給湯給水装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシャワー、台所その他所望の個所へ高垣圧で給
湯給水が可能な加圧給湯給水装置に関する。

従来、一般家庭の多くは水道直結によって給水を受けて
おり、中高層建物や大量消費施設等では貯水槽を通して
給水を受けている。

給湯はこれら給水の一部をボイラー等の加熱装置に通し
て行なわれている。

ところが、水道直結により加熱装置に給水する方式であ
ると、水道圧が変化するたびに加熱温水温度も変ってし
まい、この変化は水道元圧の変化による場合は勿論であ
るが、同一家庭内に配設された水道蛇口が多くなり、こ
れらの蛇口で水が同時に並行使用される場合にも著しく
生じやすく、極端な場合には冷水状態や熱湯状態となっ
て適温に調整し難くなってしまうという欠陥を解消する
ことができなかった。

一方、貯水槽を通して加熱装置に給水する方式の場合は
、ボイラー等の加熱装置の安全維持上加圧水をそのま・
導入する訳にはいかず、例えば国内法令によればボイラ
ーには０．８ｋｇ以下という加圧制限もあり、一旦減圧
弁を通して減圧してから加熱装置に給水し温水を得てい
るために、供給される温水は供給される水に対して低圧
少量のものになってしまい、両者を混合して適温の湯と
して使用することからすれば、非常に効率の悪いものと
なっており、この方式においても複数の蛇口で湯が同時
使用される場合には温水の供給量が著しく減少するとい
う欠陥を解消できなかった。

この欠陥を解消させるために、加熱装置から出た温水を
一旦貯湯し、加圧装置によって給水圧と同圧に加圧して
給湯することも考えられるが、これでは貯水加圧装置が
前記に加え計二個必要となり、設置費用が著しく嵩むの
みならず、高温水を常時貯通水することから装置内のバ
ッキングその他諸部材が劣化損傷しやすく、実用性に欠
は好ましくないのである。

本考案は、このような点に鑑み、上記諸欠陥を除去し、
一つのコンパクトに結合した装置によって給湯給水がい
ずれも高恒圧のもとに同圧同量で行えるようにすると共
に、効率よく加温されて安定した温度状態で給湯が行え
るようにした加圧給湯給水装置を提供せんとするもので
ある。

この考案を一実施例として示した図によって以下詳述す
る。

第１，２図は本考案装置の加圧給湯給水装置を示してお
り、第３図はその配管図である。

而して、１に貯水槽であり、上部に適宜水源から連通ず
る給水口２及び該給水口に装着され貯水位の高低に応じ
て開閉するボールタップの如き自動給水弁を有しており
、溢水ロ４．排水口５９点検窓蓋６その他の適宜構成を
付加してなっている。

７は自動給水ポンプであって、貯水槽１に載置し、貯水
槽内にフート弁８を介して揚水管９を垂下しである。

１０は加圧機であって、自動給水ポンプ７の送出口と連
結してあり、好ましくは毎分３ｋｇ圧で３０〜４０１以
上の給水力を有するものとする。

加圧機１０の送出側の水管は減圧弁１１及びこのバイパ
ス路に設置したゲート弁１２を介して後、二叉に分岐１
３，１４させる。

１５は加温装置としての間接給湯器であり、図では加圧
機１０に隣接し貯水槽１に載置して二台並設してあり、
この間接給湯器１５は加温用温水入口１６．同出口１７
を有した湯槽１８の内部にパイプ１９を蛇行配設し、該
パイプ１９の一端即ち下端は湯槽外に出て前記二叉に分
岐した一方の水管１３に接続し、該パイプ１９の他端即
ち上端は湯槽外に出て給湯口２０へと連通し、上記加温
用温水人口１６並びに出口１７はいずれも石油、電気。

ガス、太陽熱或いはその他の任意熱源による加熱装置（
図示せず）に連通して湯槽１８中に加温用温水２１を充
満循環できるようにしである。

なお、パイプ１９は図においては流入温水上昇管の周囲
にコイル状に配設しである。

２２は水管１３に介装したチャツキ弁、２３は湯槽１８
内の蒸気抜き弁、２４は水管１３に合流する給湯還り管
である。

一方、前記分岐させた他方の水管１４はそのま・給水口
２５へ連通させるのである。

上記構成の本考案装置によれば、一次給水は貯水槽１内
に水源とは分断して十分に貯水でき、この水は自動給水
ポンプ７、加圧機１０によって十分な高恒圧に加圧され
、然る後に給湯口と給水口とに等しく分岐送水されるこ
とになる。

給湯は、上記分岐された送水が加温用湯槽内に蛇行配設
されたパイプ内を通過する間に加熱されて、ボイラー等
による直接加温ではなく、ボイラー等によって加熱され
た加温用温水による間接加温によって行われることにな
る。

即ち、間接加温構造としであることにより高恒圧水を給
水しつづけることが可能となり、また、高恒圧水を給水
することにより間接加温器が常時定温の給湯を可能とす
る。

従って、本考案によれば、水源例えば水道の圧力の変化
には全く関係なく、高恒圧で大給水量を維持することが
でき、しかも、貯水された同一水源の水を加圧機で加圧
して後、給湯側と給水側に分岐送水するのであり、かつ
上記間接給湯器によって送水をそのま・同量で加温送湯
するのであるから、給湯と給水はいずれも同圧同量で大
量に供給することが可能となる。

その結果、両者を混合して一定温度の湯を常時供給しつ
づけることも可能となる。

更にこの給湯は、加圧機によって十分に加圧されて行わ
れるので、複数の蛇口で同時に使用されていても、また
、中高層建物の上層階での使用であっても減少し或いは
減温することがない。

また、加温用温水の加熱装置は任意に採用でき、その熱
源も制約を受けることがない。

こうして本考案装置は、従来公知の高架貯水槽、水道加
圧機、給湯装置等のすべての機能を兼備し、その上で従
来になかった給湯給水を同圧同量かつ高恒圧で行うと共
に、効率よく加温して安定した温度状態で給湯する機能
を具有したコンパクトな新しい装置として提供されるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一部切欠正面図、第２図は同側面
図、第３図はその配管説明図である。 符号 １は貯水槽、３は自動給水弁、７は自動給水ポン
プ、１０は加圧機、１１は減圧弁、１３と１４は二叉に
分岐した木管、１５は間接給湯器、１６は温水口、１７
は温水出口、１９はパイプ、２０は給湯口、２５は給水
口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボールタップ等の自動給水弁を介して適宜水源から給水
   される貯水槽に、自動給水ポンプ、加圧機及び減圧弁を
   介して木管を連結配設すると共に、該水管を少なくとも
   二叉に分岐させ、その一方の木管は加温装置を介して給
   湯口へ連結し、他方の水管は直接給水口へ接続するよう
   にした給湯給水装置において、上記加温装置は熱源によ
   って直接加熱した加温用温水を内部において下方から上
   方に立上る導管によって導きその上部において内部に横
   溢せしめると共に下方から外部に導出せしめて内部循環
   するようにした加温湯槽と、該湯槽内において上下方向
   に沿って配設され上記分岐された一方の木管が下方の一
   端に接続され給湯口への木管が上方の他端に接続された
   コイル状乃至は蛇行状の間接加温パイプとによって構成
   されていることを特徴とする加圧給湯給水装置。