JPS5837477B2 - ドリルロツド用心出し案内装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は地中穿孔用のドリルロンドに使用するドリルロ
ンド用心出し案内装置に関するものである。

地中穿孔作業、特に傾斜掘削においては掘削穴内にドリ
ルロンドを心出しさせ且つ穿孔中にドリルロンドを案内
することが必要である。

公知の装置においては支持部材は支持ローラによって回
転可能に又は中間位置に取付けることにより回転し得な
いように関連する支持体上に配設され且つ掘削穴壁に対
してさ＼えられるようにした筒形部材として構或されて
いる。

地中穿孔作業の結果として生ずる掘削穴はとくに傾斜掘
削において実際には正確に測定することができず、公知
の装置は筒形部材が特に掘削作業中でなくとも掘削穴の
か５る不完全な測定に適応できず、その結果しばしば曲
がった掘削を生ずるという欠点を有している。

他の公知の装置によると、筒形部材がばね負荷されてい
る場合には、ドリル工具又はドリルロンドの変形の危険
が常に存在する。

その結果、公知の装置によってはドリルロンドの正確な
心出しおよび案内を達或することはできない。

従って、上記した心出し案内装置は、上述の欠点を回避
し、掘削穴内でドリルロツド又はドリル心棒のようなド
リル工具を正確に心出しし且つ案内し、そして結果とし
て確実に曲がった掘削を除去することができるようにし
なければならない。

加えて、心出し案内装置は緩んだ岩盤内での所望の正確
な心出しを達威すべきである。

さらに、該装置はそれぞれの掘削穴の進行および不均一
性に適応するような能力を有すべきである。

本発明によれば、ドリルロツドを囲繞する１つ又はそれ
以上の支持部材と掘削穴壁との間に外周方向に膨張可能
に配設され且つ閉封させて圧力媒体の作動を個々に独立
して受ける弾性的に変形可能な圧カクッションとして構
成した少なくとも３つの支持体からなる地中穿孔に使用
するドリルロツド用心出し案内装置を提供する。

このような圧カクッションは掘削穴内での掘削穴進行及
び不均一性に適応でき、またドリルロツドの正確な心出
し案内を得ることができるように直径を変化させること
もできる。

個々の圧カクッションが圧力媒体を別個に受けることに
より最適な調整および関連する心出しを付随的に得るこ
とができる。

その結果としてドリルロツドは、特に傾斜掘削において
重要であるところの掘削穴内の案内を正確に制御させる
ことができる。

必要ならば本発明による装置は本装置と直列に接続され
る粗心出し用の機械的案内機構と組合せて使用すること
もできる。

位置の変化に適応するために、圧カクッション内に圧力
変化を誘起することができる。

圧カクッションは全体として装置を特に簡単に構戊する
ことができるように極めて簡単な構或部材である。

圧力媒体の供給機構には簡単な媒体および簡易な制御機
構を備えることができる。

従って本発明による装置は特に正確な掘削結果を確実に
し且つ曲った掘削を回避することができる。

圧カクッションに適用される特に好適な構造は本発明の
実施例において、１つ又は複数の支持部材をドリルロツ
ドに関して回転可能に且つ長手力向に摺動可能にドリル
ロツドを中心に同中心的に支持されるように配設し、該
支持部材の外周に圧力クッションを取付けることによっ
て達或サレる。

圧力媒体の供給機構の特に好適な実施例は本発明におい
て各圧カクッションには別個の圧力媒体供給管を備え、
該供給管を一方において切換え弁により掘削穴内で終端
するすべての圧カクッションに共通の放出管に接続し、
又他方では逆止め弁によりすべての圧カクッションに共
通の供給管に接続することによって得ることができる。

その結果として圧力媒体の作動は特に簡単な方法で確実
に制御させることができる。

圧力媒体の作動の所望の変化を誘起できるために、本発
明の他の実施例によれば選択した圧カクッションを関連
する独立した圧力媒体供給管に接続することもできる。

次に本発明を添付図面に示した実施例について詳細に説
明する。

第１図および第２図には本発明の心出し案内装置を説明
するために使用する部材のみに限定して示してある。

本装置はドリルロツド１又はドリル心棒を掘削穴２内で
心出し且つ案内する作用をなす。

例えば半径方向の連接棒３ｃにより互いに連結された２
つの環状筒形部分３ａ及び３ｂから構或した支持部材３
はドリルロツド１を同中心的に包囲している。

支持部材３の外周、即ち筒形部分３ｂの外側には密封さ
れ且つ弾力的に変形可能な圧カクッション４を適宜な方
法で支持させてある。

これらの圧カクッション４は適当な抵抗を有するゴム弾
性材料から構威され、特に第２図に示した通り、支持部
材３と同中心的な形状にできるだけ形戊する。

圧力クッション４と支持部材３の筒形部分３ｂの外周と
の接続は例えば適当な接着工程によって得られる。

支持部材３はドリルロツド１を中心に自由に回転し得る
ように且つ同中心的に長手力向に摺動し得るようにその
内側筒形部分３ａによって支持されている。

圧カクッション４はそれぞれ独立して圧力媒体の作用を
受ける。

第２図にはこのために使用する連結片５を示してある。

第１図は圧カクッション４に圧力媒体を供給するための
共通供給管６を略図的に示している。

第３図および第４図は第１図および第２図に示した心出
し案内装置の圧カクッション４の圧力媒体の制御装置の
２つの実施例を示している。

最初に第３図に示した構或について説明すると、この構
戒のものは掘削穴内で液体とともに掘削する場合の圧力
クッションに圧力媒体を供給のために使用するものであ
る。

地面上の適当な位置に加圧空気コンブレツサ７と、主バ
ルブ８と、大気に連絡する排出管９と、共通供給管６と
が配設され、供給管６は掘削内に導入されている。

主バルブ８ぱ３つの接続位置と３つの制御位置とを有す
る多方弁として形成されている。

図示中の中間の制御位置はニュートラル位置を示す。

共通供給管６は逆止め弁１０により別々の個々の供給管
１１に案内され、各供給管１１は各場合において関連す
る逆止め弁１２によって圧カクッション４の各々の部分
に連結されている。

更に各個の供給管１１は供給管６により作動される切換
え弁１３を介して出口管１４に連結され、該出口管１４
はすべての圧カクッション４に共通であり、そして逆止
め弁１５により圧カクッション４より上方の掘削穴内で
終端している。

本制御装置により本装置は以下の通り作動する。

即ち、主バルブ８がその下方の制御位置にセットされる
と、コンブレツサ７が共通供給管６と個々の供給管１１
を通して加圧空気を圧カクッション４に供給する。

従って切換え弁１３が上方閉鎖位置（図示せず）に切換
えられる。

圧カクッションが所望の方法で一度作動されると、主バ
ルブ８は図に示したニュートラル位置に復帰し、従って
閉鎖される。

圧カクッション４を無負荷にさせる場合には、まず主バ
ルブ８をその上方制御位置に短期間だけセットさせ、従
って短期間だけ大気と排出管９とを接続させる。

その結果として切換え弁１３が開放位置（図示位置）に
切換えられ、加圧空気を圧カクッション４から切換え弁
１３と共通排出管１４と逆止め弁１５とを介して掘削穴
内に放出させることができる。

本制御装置に配設された共通供給管６の断面積は小さく
させることが必要である。

上述に説明した通り、本装置により圧カクッションを所
望の程度に作動又は無負荷に、即ち膨張させたり、収縮
させたりすることができる。

第４図は空気のみが掘削穴内に存在する掘削作業に本発
明の心出し案内装置を使用する制御装置を示している。

第４図において第３図の制御装置の部材に相当する各部
材は同一符号で示し、こ＼ではその部材を繰り返して説
明しない。

本装置のこの実施例において切換え弁１６とインゼクタ
１７はコンプレツサ７と主バルブ８との間に設けられ、
第４図に示した通りコンブレツサ７と主バルブ８の各接
続部に接続されている。

圧カクツシヨン４の圧力媒体の作動は第３図に関してす
でに説明した方法で行なわれる。

しかし、無負荷の場合は第３図に関して記載したものと
は相違する。

無負荷にする場合には、まず主バルブ８をその上方調整
位置にセットさせると、過剰圧力が共通放出管１４と逆
止め弁１５とにより掘削穴内の大気中に放出される。

しかし、圧カクッション４は第３図に示した構或の場合
と同様にまだ効力のある圧力が存在するために完全には
崩壊されず、その結果本装置を移動させることはできな
い。

従って主バルブ８の上方位置において切換え弁１６によ
ってコンブレツサ７をインゼクタ１７に接続させる。

この位置においてインゼクタ１７は圧カクッション４か
ら更に加圧空気を吸い上げるので、圧カクッションを所
望の方法でともに収縮させ、そこで本装置を移動させる
ことができる。

この吸上げは逆止め弁１９を有する吸上げ管（点線）に
より行なう。

第３図及び第４図に示した装置は単に説明を都合良く行
なうための実施例である。

従って異なる圧力媒体の作動によって位置を修正するこ
とができるようにするために定められた所望の圧カクッ
ションを簡単な制御技術手段を介して個々の圧力媒体供
給管に接続することもできる。

その場合に無負荷は第３図及び第４図に関して説明した
ものと同じ方法で得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の心出し案内装置の実施例を示したもので、
第１図はその側面図、第２図は第１図のＡ−Ｂ線に沿う
断面図、第３図は掘削穴内で液体を有して掘削するため
本装置の圧カクッションに供給する圧力媒体の制御回路
図、第４図は掘削穴内で空気のみを有して掘削するため
本装置の圧力クッションに供給する圧力媒体の制御回路
図である。 図中符号１はドリルロツド、２は掘削穴、３は支持部材
、４は圧カクッション、１０，１２，１５，１９は逆止
め弁、１１は供給管、１ ３．１６は切換え弁である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ドリルロツドに関して回転可能に且つ長手力向に摺
   動できるように支持部材をドリルロンドを中心に同中心
   的に配設し、該支持部材の外周には圧力媒体の供給を別
   個に独立して受けるようにした弾性的に変形可能な複数
   の圧カクッションを取付けたことを特徴とするドリルロ
   ンド用心出し案内装置。 ２ 圧力媒体による加圧のために各圧カクッションには
   別個の圧力媒体供給管を設け、該圧力媒体供給管を一方
   において切換え弁により掘削穴内で終端するすべての圧
   カクッションに共通の放出管に接続し、他方におていは
   逆止め弁によりすべての圧カクッションに共通の供給管
   に接続したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記
   載のドリルロンド用心出し案内装置。 ３ 選択した圧カクッションを独立の圧力媒体供給管に
   接続したことを特徴とする特許請求の範囲第１項に記載
   のドリルロツド用心出し案内装置。