JPS5837360B2 - センザイフンマツノセイゾウホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、洗剤粉末の製造方法及び粉末それ自体に関す
る。

主要な洗浄活性成分（すなわち、全洗浄活性原料の５０
重量％以上）として非イオン界面活性剤を含む、噴霧乾
燥した洗剤粉末が、英国の市場に最近導入された。

これらの粉末は、非常に良好な洗浄能力を有しているが
、その製造は簡単ではない。

粉末の噴霧乾燥した部分（今後は、ベース粉末と呼ぶ）
の製造中に生じる難点の１つは、通常の噴霧乾燥塔の温
度条件下で、それが自動酸化する可能性があるというこ
とである。

これは、普通のアルキル・ベンゼン・スルホネートヲベ
ースとする粉末の特徴である。

本発明者等は、非イオン界面活性剤の高含有率を有する
洗剤ベース粉末の自動酸化温度又は所与の温度で自動酸
化までの時間が、スラリーに比較的高水準のアルカノー
ルアミドを混合することによって、及び、スラリーが十
分にアルカリ性を保つように保証することによって、実
質的に増加しうることを見出した。

従って、本発明は、洗浄活性主戒分として非イオン界面
活性剤を含有する洗剤ベース粉末の製造方法を提供し、
その方法は、非イオン界面活性剤、酸化ナトリウムの少
なくとも５％に等しい量のアルカリ性物質、及び１／２
ないし６％のアルカノールアミド（パーセントは、ベー
ス粉末に対する割合として表示する）の一部又はすべて
を含むスラリーを噴霧乾燥することを特徴とする。

また本発明は、本法によって製造されたベース粉末をも
提供する。

自動酸化の問題は、特定の非イオン界面活性剤によって
、その程度が異なっている。

本明細書で示唆する方法は、自動酸化温度又は、所与の
温度で自動酸化までの時間を増加させる点では、すべて
の非イオン界面活性剤について有効であると本発明者等
は考えるが、自動酸化が厳しい問題とはなっていない非
イオン界面活性剤を使用する場合には、明らかに、本発
明から得られる利点は減少する。

以下の非イオン界面活性剤を使用する場合に、本発明が
特に有利であることを本発明者等は見出した。

１．ノニルフェノール８，１０．１２及び１５（モル）
エチレン・オキシド縮合物。

２．タージトール（Ｔｅｒｇｉ ｔｏｌ ） １ ５
− Ｓ − ７ ．９，１２及び１５。

３．タージトール４５−Ｓ−７．９，１０．１２及び１
５ｏ ４． ドバノール（Ｄｏｂａｎｏｌ）２ ５−７ ．
９ ．１ ２及び１５。

５． ドバノール４５−７，９，１２及び１５ｏ６．ア
クロポール（Ａｃｒｏｐｏｌ ）３ ５ − ７ ．
９ ．１１及び１５。

７．アルフォール（Ａｌ ｆｏｌ ） １ ２ ／ １
４及び１４／１２−７．９．１２及び１５ｏ ８．シンパーロニツク（Ｓｙｎｐｅｒｏｎｉｃ） ７
， ９ ，１１及び１５。

タージトール（登録商標）は、Ｃ１１−１５及びＣ１４
−１，第ニアルコール・エトキシレート類のユニオン・
カーバイト社の一連の製品である。

ドバノール（登録商標）は、約２０％のα分枝鎖物質を
含有する、ＣＩ２−１５第一アルコール・エトキシレー
ト類のシェル社の一連の製品である。

アク口ポールは、ユージンークールマン （Ｕｇｉｎｅ−Ｋｕｈｌｍａｎ）によって製造されてい
る、Ｃ １ ３−１ ５オキソ・アルコール・エトキシ
レート類の一連の製品である。

そのアルコール類は、２５％のα−メチル分枝鎖物質と
１０％のα一エチル分枝鎖物質とを含有する、Ｃ１３７
０％及びＣＩ５３０％のアルコールである。

アルフォール１２／１４及び１ ４／１ ２ （登録商
標）は、コンディア・チーグラ（ ＣｏｎｄｅａＺｉｅ
ｇｌｅｒ）社のＣ１２−１４及びＣ１４−１２第一アル
コール・エトキシレート類の一連の製品である。

シンパロニツク（登録商標）は、６７％のＣ１３及び３
３％のＣ１５アルコールを含有し、その４５−５５％が
アルキル分校鎖、大部分がメチル分枝鎖アルコール類で
ある、Ｃ１３−１５アルコール●エトキシレート類のＩ
ＣＩ社の一連の製品である。

７，９，１０，１２及び１５の意味は、アルコール１モ
ル当りのエチレン・オキシドのモル数である。

本明細書で使用されている用語「非イオン界面活性剤」
は、一般にアルコール類、フェノール類及び類似化合物
類の長鎖エトキシレート類を指すことを意図している。

それには、場合によっては一般的な非イオン界面活性剤
の種類に含められることもあるアルカノールアミド類は
含まれていない。

本発明は、約１０ないし約２０重量％好ましくは約１３
ないし約１８重量％の非イオン界面活性剤を含有する、
噴霧乾燥したベース粉末の製造に関する。

乾燥投入した成分の通常の割合を添加すれば、この粉末
は、約７ないし１４重量％の非イオン界面活性剤含有率
を有する最終的洗剤粉末を生ずることになろう。

この非イオン界面活性剤原料のすべては、クラッチャー
を通じて噴霧乾燥すべきスラリーに混合することができ
るし、その一部又はすべてを、噴霧乾燥の直前に、他の
成分のスラリーに直接注入することもできる。

本発明の組或物で使用するアルカノールアミドの種類は
、厳密に限られたものとは考えられていない。

従って、種々の鎖長の脂肪酸から誘導されたアルカノー
ルアミド類や、ポリオキシエチレン／ポリオキシプロピ
レン鎖を含有するもののみならず、種々の異なったアル
キル基を含有するアルカノールアミン類から誘導された
アルカノールアミド類のように、七ノー及びジーアルカ
ノールアミド類を使用することができる。

適切なアルカノールアミド類には、ラウリン酸モノエタ
ノールアミド、ラウリン酸ジエタノールアミド、パーム
核モノエタノールアミド（ＰＫＥＡ）、ココヤシ油モノ
エタノールアミド（ＣＥＡ）、カプリル酸モノエタノー
ルアミド、カプリル酸ジエタノールアミド、獣脂モノエ
タノールアミド及びラウリン酸モノイソプロパノールア
ミドが含まれる。

本発明の製造方法で使用されるアルカリ原料は、アルカ
リ珪酸ナトリウム、例えば１．６：１ないし２：１のＳ
ｉＯ２：Ｎａ２０比を有する珪酸ナトリウムが好ましい
。

しかし、他の原料、特に水酸化ナトリウム及び炭酸ナト
リウムも使用することができる。

この種の洗剤粉末でしばしば使用される燐酸ビルダー塩
は、アルカリ原料という用語には含まれていない。

噴霧乾燥するスラリーは、すでに述べたもの以外の原料
を含んでいてもよい。

例えば、少量の、例えばベース粉末の重量を基準として
約５％までのアルキル・サルフエート、・アルキル・ベ
ンゼン・スルホネート又は石鹸等のアニオン界面活性剤
を含んでいてもよい。

獣脂石鹸とココヤシ油石鹸の混合物が好ましい。

適切な混合物の例は、８ないし９部の獣脂石鹸及び２な
いし１部のヤシ油石鹸の混合物である。

またスラリーは、ビルダー塩、約２５ないし約６０％、
好ましくは約４０ないし約６０％のベース粉末を構成す
るのに十分な量で、好ましくはトリポリ燐酸ナトリウム
等の燐酸塩ビルダーをも通常は含有する。

またスラリーは、常用量の少量成分をも含有することに
なろう。

これらには、再沈着防止剤、充てん剤、螢光剤、キレー
ト剤及び酸化防止剤が含まれる。

また水も含まれる。以下の実施例及び表において、洗浄
活性主成分として非イオン界面活性剤を有する洗剤粉末
を安定させる、アルカノールアミド類及びアルカリ原料
の効果を示す。

所与の温度で粉末が自動酸化を起すのに要する＊＊時間
を測定する方法は、Ｊ ． Ａｐｐｌ ．Ｃｈｅｍ及び
Ｂｉｏｔｅｃｈ−ｎｏ１． １ ９ ７ １年にＰＣ．
バウズ（Ｂｏｗｅｓ）とＡ キャメロン（Ｃａｍｅｒｏ
ｎ）が記載している方法の修正法である。

この方法には、粉末を含有する立方形の上部の開放され
たバスケットをオーブン装置に吊し、所与の温度まで加
熱することが含まれる。

その粉末には熱電対が埋設され、チャート・レコーダー
に連結されている。

自動酸化が始まると、急激な温度の上昇が起こる。

ノ別に指示しない限りは、本実験は、１辺１０ｃＩｒＬ
の立方体容器と１５０℃のオーブン温度を用いて行なう
。

実施例 １ 以下に詳述する調合を有するスラリーを製造し、ｉ噴霧
乾燥した。

本発明に従った、スラＩＪ−Ａ，Ｂ及びＣから形成され
た粉末は、自動酸化までに許容できる程度に長い時間を
示したが、一方比較のために含めたアルカノールアミド
又はアルカリ原料の低いスラＩＪ−Ｄ，Ｅ及びＦから形
成されたものは示さなかった。

ベース粉末Ａ，Ｂ及びＣは、通常の後投入技術によって
、最終的洗剤粉末に転換することができる。

例えば、以下の投入量を添加することができる。

本発明者等が、自動酸化温度又は所与の温度での自動酸
化までの時間を減少させることができることを見出した
さらに別の要因は、特定の還元剤、特に亜硫酸ナトリウ
ム又はチオ硫酸ナトリウム又はそれらの混合物をスラリ
ーに導入することである。

これらの還元剤のいずれもが、多くの洗剤調合物に充て
ん剤として存在する硫酸ナｌ− ＩＪウムに酸化される
ので、特に有利である。

従って、このような還元剤をスラリーに導入することは
、望ましくない原料を含む最終的な洗剤粉末を生じない
。

＊＊約１ないし約７％の還元剤の量が、自動酸化を抑制
する上で若干の効果を有することが見出された。

実施例 ２ 本発明者等は、自動酸化を阻害するか、実質的に低下さ
せるために取りうるさらに別の手段は、噴霧乾燥した粉
末の嵩密度をできるだけ高くすることであることを見出
した。

達成することのできる正確な嵩密度は組或物によって変
化するが、約０。

３５■／一以上の嵩密度は、自動酸化の減少に実質的な
影響を与えることを見出した。

本発明は特許請求の範囲に記載の通りであるが、下記の
態様を包含する。

（１）アルカリ性物質が、１．６：１ないし２．０：１
のＳ １０２ ： Ｎａ ２ ０比を有する珪酸ナトリ
ウムであることを特徴とする、特許請求の範囲に記載の
方法。

（２）アルカリ性物質が炭酸ナトリウム又は水酸化ナト
リウムであることを特徴とする、特許請求の範囲に記載
の方法。

（３）非イオン界面活性剤をスラリーに直接注入するこ
とを特徴とする、特許請求の範囲に記載の方法。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 主要洗浄活性成分として非イオン界面活性剤を含む
   スラリーを噴霧乾燥することによる粒状洗剤ベース粉末
   の製造方法において、少なくとも５％の酸化ナトリウム
   に相当する量のアルカリ性物質及び１／２ないし６％（
   この量は、粒状洗剤ベース粉末の重量を基準に表示され
   ている）のアルカノールアミドを上記スラリー中に混合
   することによって、自動酸化する洗剤粉末の傾向を防止
   することを特徴とする方法。