JPS5837094Y2 - デイスプレイ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は商店等の店先に設置して店の存在を顕示する
ために使用するテ゛イスプレイ装置の改良に関する。

従来の看板のうちには風力によって回転する羽根板を備
えたものがあるが、このような看板は風が無いときは羽
根板が停止してしまって通行客の目に止まり難くなる欠
点がある。

もちろん、モータ等を使用してその回転力によって羽根
板を回転させるようにすれば、風の有無にかかわりなく
回転するのではあるが、ただ単にモータおよび減速機を
付加したのみでは、強風時に羽根板が強い力で回転させ
られるとき、または風によって羽根板の回転が拘束され
るときに、減速機等にその従動側から過大な回転トルク
がかかつて減速機の歯車等の寿命を著しく損なうことに
なる。

また、電照看板において、各種のランプを点滅させるよ
うにして人目を引きやすくしたものが多いけれども、こ
のような看板の点滅装置が高価であるため製造コストが
高いという欠点があった。

本願考案は、無風状態においても羽根板の回転が確保さ
れるとともに、強風状態では羽根板が回転駆動機構から
スリップして減速機等に無理な力がかかるのを防止でき
るようにした上、きわめて安価に製造できる点滅スイッ
チを備え、夜間においても十分な客寄せ効果を有するテ
゛イスプレイ装置を提供することを目的とする。

以下において実施例をあげて第１図ないし第５図に基づ
いて説明する。

矩形のフレーム１の上辺９および側辺１０の内側にはラ
ンプ８の複数個が配設されており、フレーム１の上辺９
および側辺１０の内周に沿って透明板１１が取り付けら
れている。

透明板１１は表面に規則正しい凹凸模様を有し、ランプ
８の光を美しく拡散させるように働く。

フレーム１の下辺１２の中央には減速機付モータ２が固
着されており、その出力軸すなわち駆動軸３は下辺１２
の貫通孔１３を通って上方に突出している。

そして、駆動軸３にはゴムリング１４が固着されている
。

羽根板５は両側縁を互いに反対側に折曲して、中央に中
空の回転軸４を固着したもので、回転軸４の上部には軸
棒］５を有している。

軸棒１５の下方部は回転軸４の上部に挿入された後、回
転軸４および軸棒１５に貫設された止孔１６，１７に割
りピン１８が通されることによって軸棒１５と回転軸４
が連結されている。

軸棒１５の上方部は、上辺９の下部中央に貫設された軸
受孔１９に回転可能に支持されている。

一方、回転軸４の下部には伝達部材６が挿入されており
、この部材６は止めねじ２０によって回転軸４に固着さ
れている。

伝達部材６は下方から上方に向う盲孔２１を有する円柱
状の部材であって、伝達部材６の下端周縁は前記ゴムリ
ング１４の上面に当接している。

尚、伝達部材６の周囲に嵌着された円錐形の部材は駆動
軸３のジャーナルを雨や塵埃から保護するためのパツキ
ン２２である。

そして、回転軸４の上部の軸棒１５の上端にはカム２３
がねし２７によって固着されており、カム２３の側方に
はカム２３に対向してマイクロスイッチ２４が固定され
ている。

この実施例のマイクロスイッチ２４は１回路２接点のも
のが用いられており、前述のランプの内、半数はマイク
ロスイッチ２４のａ接点を介して、そして残りのランプ
はマイクロスイッチ２４のｂ接点を介して電源に接続さ
れている。

尚、フレーム１は適当な脚体（図示しない）に支持され
て、はは゛垂直状態に設置される。

次に、以上の実施例の作用効果を説明する。

電源を投入すると、減速機付モータ２が回転し、その駆
動軸３に固着されたゴムリング１４が回転する。

すると、伝達部材６の下端周縁がゴムリング１４の上部
に乗っているのであるから、回転軸４が回転するととも
に羽根板５が回転する。

回転軸４が回転すると、カム２３も当然回転し、マイク
ロスイッチ２４が開閉されてランプ８が点滅する。

したがって、本考案のディスプレイ装置は無風状態でも
羽根板５が回転し、逆に、強い風があるときは、伝達部
材６の下端周縁がゴムリング１４上を滑って回転できる
ため駆動軸３に無理な回転力が与えられることなく羽根
板５は駆動軸３の回転速度に無関係に回転する。

このように、本願考案のテ゛イスプレイ装置は常に羽根
板５が回転するため、宣伝効果が勝れている。

尚、羽根板５の表裏には適当な宣伝文句あるいは絵模様
等を施しておくのが好ましい。

また、マイクロスイッチ２４のａ接点で開閉されるラン
プとｂ接点で開閉されるランプの色彩を異ならせておけ
ば、色彩が交互に表われる効果を奏する。

次に、伝達部材の変形例を第６図に示す。

この例では、伝達部材６Ａは減速機付モータ２の駆動軸
（出力軸）３Ａにねじ２５で固着された円筒状の部材で
あって、中実の回転軸４Ａの下部の有段状の縮径部２６
が伝達部材６Ａの上方部に嵌入している。

伝達部材６Ａの内径よりも前記縮径部２６の直径の方が
小さく、縮径部２６は伝達部材６Ａに対して相対的に回
転可能である。

このような伝達部材６Ａを用いても、伝達部材６Ａの上
部周縁と回転軸４Ａとの接触部の摩擦力によって、駆動
軸３Ａの回転力が回転軸４Ａに伝達され、風力によって
羽根板５が高速で回転するときは、回転軸４Ａの下部が
伝達部材６Ａを滑って回転し、羽根板５は駆動軸３Ａの
回転速度に無関係に回転する。

要するに、本願考案における伝達部材は、モータによる
回転力を摩擦力を介して回転軸４に伝達するもので、そ
の摩擦部分においてスリップ可能であるようにしておけ
ばよいのであるから、公知のクラッチの内から適宜選択
してこれを伝達部材として用いてもよいことはいうまで
もない。

また、スイッチについても、これは回転力によって開閉
されるスイッチであれば足りるので、例えば回転軸４ま
たは駆動軸３の適宜位置にマグネットを固着しておき、
その側方にリードスイッチを配設し、該リードスイッチ
によって付勢されるリレーを介してランプ８を点滅させ
るようにしてもよいのは当然である。

以上から明らかなように、本願考案に係るディスプレイ
装置は、風の有無にかかわらず羽根板の回転が保持され
るとともに、ランプが点滅するので顕示力がきわめて大
きい。

また、強風時において羽根板を回転駆動する部分に過大
な力が加わることがないから耐久性が良い。

さらに、羽根板を回転させる回転力を発生する装置を利
用してランプを点滅させるようにしたので、従来のよう
に、別に点滅装置を組み込んだものよりもかなり安く製
造できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本願考案に係るディスプレイ装置の実施例を示す
もので、第１図は斜視図、第２図は■−■線による拡大
断面図、第３図はＩＩ −ＩＩ線による拡大断面図、第
４図はスイッチの部分の拡大平面図、第５図は羽根板の
拡大横断面図、第６図は伝達部材の変形例を示す拡大縦
断面図である。 図面の符号：１・・・・・・フレーム、２・・・・・・
（減速機付）モータ、３，３ Ａ・・・・・・駆動軸（
出力軸）、４，４ Ａ・・・・・・回転軸、５・・・・
・・羽根板、６，６Ａ・・・・・・伝達部材、７・・・
・・・スイツチ、８・・・・・・ランプ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム１の下部にあってほぼ鉛直方向の回転軸線を有
   し、上向きに設けられているとともにモータ２によって
   回転駆動される駆動軸３と、駆動軸３の回転軸線と同一
   の回転軸線を有し、上部がフレーム１に回転自在に支持
   されている回転軸４と、回転軸４に固定されており横風
   を受けるときに自転する羽根板５と、駆動軸３の上部ま
   たは回転軸４の下部に設けられており回転軸４または駆
   動軸３に当接して回転軸４の下方移動を制限していると
   ともに摩擦力によって駆動軸３の回転力を回転軸４に伝
   達する伝達部材６と、回転軸４または駆動軸３に連動し
   てその回転によって開閉されるスイッチ７と、フレーム
   １の適宜位置に配設されておりスイッチ７によって点滅
   されるランプ８とから成ることを特徴とするテ゛イスプ
   レイ装置。