JPS5836971Y2 - 圧力計用ケ−ス - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は各種装置の流体圧力、タイヤの空気圧を測定す
る場合などに用いられる圧力計のケースの改良に関する
ものである。

上記の場合に用いられる一般にブルドン管や他の計測器
材を文字盤とともに収納した圧力計のケースは、ガラス
または透明合成樹脂からなる透視板を嵌め込んだ縁枠と
周側枠と背面板とか構成され、その周側枠内に計測器材
を固定してから縁枠と背面板とを取付けている。

このため簡単であるべきケースの加工、取付に相当な手
数が掛り、圧力計全体の重量も増すなどの欠点があり、
また文字盤の裏側を外部から透視できないため、背面板
を取り除かなければ計測部材の故障個所が判らないなど
の不便が免かれなかった。

本考案は上記のような従来のものの欠点と不便とを除去
改善するために、背面側を除くケースのほとんどを、図
面の透視部を合せて透明合成樹脂にて一体に形成し、ケ
ースの周側部を透して内部を覗くことができるようにす
るとともに、背面板の取付によって計測部に対する連結
管と一体的に計測部材をケース内に収容固容することが
でき、また前面透視部を除くケースの外側面のほとんど
をゴム、可撓性合成樹脂などの弾性シートからなるカバ
ーにより被覆して、ケースの損傷、破壊時の破片の飛散
を防止するようにしたものである。

つぎに図面に示す実施例を籍って本考案を説明すれば、
１は透明合成樹脂で塑造したケースであって、その前面
透視部２と周側部３とを一体に形成し、背面部を開放し
て開口３ａとなし、かつ周側部３の下部背面側に凹所４
を切設する。

つぎに５は例えばタイヤのバルブなどの計測部への連結
管６の上部に文字盤７と一緒に設けたブルドン管などを
含む計測部材であって、後側にケース１の背面板８が取
付けである。

計測部材５は連結管６の基部を凹所４に嵌め込んで背画
部開口３ａよりケース１内に収納され、背画部開口３ａ
の端部内周面に背面板８の外周面を接着してケース１と
一体的に固定される。

９はゴム、可撓性合成樹脂などの弾性シートからなる弾
性カバーであって、ケース１の前面透視部２と凹所４と
にあたる部分を切開した形状のもので、ケース１の背面
部から周側部３に掛けて着脱自在に被覆し、前面透視部
２だけを常時露出するようにしたものである。

本考案は上記のように透明合成樹脂により前面透視部２
と周側部３とを一体に形成してケース１となし、背面部
間口３ａに背面板８を嵌め込んで接着固定するだけで計
測部に対する連結管６の上部に着設した計測部材５およ
び文字盤７とケース１とを一体的に取付けるようにしで
あるため、従来のものよりもケースの加工および計測部
材の収納が簡便、容易となる利便がある。

また弾性カバー９の被覆を脱去すれば文字盤７の裏側を
も透明な周側部３を透して覗くことができるから、計測
部材５の故障個所も直ぐわかり、ケース１を一々解体す
る必要もない。

さらに本考案によるときはケースの全体の重量を軽減で
きるので、携帯用の圧力計として都合が良く、また弾性
カバー９の被覆によって、ケースの損傷、破壊した場合
の破片の飛散を防止するので、取扱中にケースが破壊し
ても安全である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図は圧力
計のケースを縦断した側面図である。 １・・・・・・ケース、２・・・・・・前面透視部、３
・・・・・・周側部、３ａ・・・・・・背面部間口、４
・・・・・・凹所、５・・・・・・計測部材、６・・・
・・・連結管、７・・・・・・文字盤、８・・・・・・
背面板、９・・・・・・弾性カバー

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面透視部２と周側部３とを一体に形威し、背面部を開
   放して開口３ａとなし、かつ周側部３の下部背面側に凹
   所４を切設した透明合成樹脂製ケース１の前記凹所４に
   、計測器材５と文字盤７と背面板８とを上部に着設した
   計測部に対する連結管６の基部を嵌め込んで背画部開口
   ３ａよりケース１内に収納し、背画部開口３ａの端部内
   周面に背面板８の外周面を接着してケース１と一体的に
   固定し、さらに前面透視部と周側下部背面側の凹所４と
   を除いて周側部３および背画部開口３ａの外側を弾性カ
   バー９にて被覆して成る圧力計用ケース。