JPS5836803Y2 - バルブステムシ−ル - Google Patents
バルブステムシ−ルInfo
- Publication number
- JPS5836803Y2 JPS5836803Y2 JP1979121721U JP12172179U JPS5836803Y2 JP S5836803 Y2 JPS5836803 Y2 JP S5836803Y2 JP 1979121721 U JP1979121721 U JP 1979121721U JP 12172179 U JP12172179 U JP 12172179U JP S5836803 Y2 JPS5836803 Y2 JP S5836803Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve stem
- seal lip
- seal
- inner diameter
- circumferential surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は吸排気弁の往復動バルブステムに環合し、該バ
ルブステムの軸受摺動面への潤滑油の適正滴下量を常に
維持するようにバルブステム周面全密封するバルブステ
ムシールに関する。
ルブステムの軸受摺動面への潤滑油の適正滴下量を常に
維持するようにバルブステム周面全密封するバルブステ
ムシールに関する。
従来、この種シールは第1図に示すようにバルブステム
aか往復動可能に貫挿されたバルブガイドbの外周に嵌
着される金属環Cの一端から内径側へ傾倒してシールリ
ップ部dを延設し、該シールリップ部dの背向壁に環着
したスプリングeによりバルブステム8周面を適度の弾
性押圧力で密封するようになり、上記シールリップ部d
の内径側面にはバルブステム8周面に密接する環状隆起
部fが形成され、該環状隆起部fの油側斜面グとバルブ
ステム8周面とのなす角度αを弁側斜面りとバルブステ
ム8周面とのなす角度βよりも小さく形設されている。
aか往復動可能に貫挿されたバルブガイドbの外周に嵌
着される金属環Cの一端から内径側へ傾倒してシールリ
ップ部dを延設し、該シールリップ部dの背向壁に環着
したスプリングeによりバルブステム8周面を適度の弾
性押圧力で密封するようになり、上記シールリップ部d
の内径側面にはバルブステム8周面に密接する環状隆起
部fが形成され、該環状隆起部fの油側斜面グとバルブ
ステム8周面とのなす角度αを弁側斜面りとバルブステ
ム8周面とのなす角度βよりも小さく形設されている。
しかしてこの種シールにおける単位時間当りの潤滑油送
り込み量Qは下記式により決定される。
り込み量Qは下記式により決定される。
D:バルブステムの直径 μ:潤滑油の粘度S:スト
ローク長 C:サイクル数α:油側斜面角度
β:弁側斜面角度A:バルブステムシールのバルブ
ステム周面に対する接触の状態により定する定数 しかしながら機関の高負荷時にむいては機関の温度が上
昇し、その結果潤滑油の粘度μが低下することになり、
このため上記の式からもわかるようにシールの潤滑油送
り込み量Qが減少して最悪の場合にはシールリップ部の
焼付きが発生するという不都合があった。
ローク長 C:サイクル数α:油側斜面角度
β:弁側斜面角度A:バルブステムシールのバルブ
ステム周面に対する接触の状態により定する定数 しかしながら機関の高負荷時にむいては機関の温度が上
昇し、その結果潤滑油の粘度μが低下することになり、
このため上記の式からもわかるようにシールの潤滑油送
り込み量Qが減少して最悪の場合にはシールリップ部の
焼付きが発生するという不都合があった。
本考案は上記欠陥を解消するためになされたもので、す
なわち内径側面にバルブステム周面と密接する環状隆起
部を形成し、かつ該環状隆起部より自由端側に油側斜面
が構成された略断面くの字状のシールリップ部を熱膨張
係数の異なる部材により内外径側を積層状に構成し、か
つ内径側部材を外側部材よりも熱膨張係数の小さな部材
で形成することにより機関の高負荷時の温度上昇にとも
ない上記シールリップ部がバイメタルの作用と同様に変
形して油側斜面とバルブステム周面とのなす角度を漸次
縮少できるようにし、もって潤滑油の粘度低下にともな
うその送り込み量の減少を補償し、シールリップ部に焼
付き等の発生することない耐久性にすぐれたバルブステ
ムシールの提供を目的とするものである。
なわち内径側面にバルブステム周面と密接する環状隆起
部を形成し、かつ該環状隆起部より自由端側に油側斜面
が構成された略断面くの字状のシールリップ部を熱膨張
係数の異なる部材により内外径側を積層状に構成し、か
つ内径側部材を外側部材よりも熱膨張係数の小さな部材
で形成することにより機関の高負荷時の温度上昇にとも
ない上記シールリップ部がバイメタルの作用と同様に変
形して油側斜面とバルブステム周面とのなす角度を漸次
縮少できるようにし、もって潤滑油の粘度低下にともな
うその送り込み量の減少を補償し、シールリップ部に焼
付き等の発生することない耐久性にすぐれたバルブステ
ムシールの提供を目的とするものである。
つぎに本考案を図示の実施例にもとづき説明すると、1
はバルブカイトであり、該バルブ力イド1に軸方向に往
復運動するバルブステム2が貫設され、かつ上記バルブ
ガイド1外周にバルブステムシール3が嵌合固定されて
いる。
はバルブカイトであり、該バルブ力イド1に軸方向に往
復運動するバルブステム2が貫設され、かつ上記バルブ
ガイド1外周にバルブステムシール3が嵌合固定されて
いる。
このバルブステムシール3は略筒状の金属環4と、該金
属環4の一端側に内径方向へ向けて屈曲された縁部5に
基端が固着一体化されたシールリップ部6とからなるも
ので、上記シールリップ部6は断面路くの字状に油取さ
れ、その内径側面に前記バルブステム2周面に密接する
環状隆起部7が形設されており、該環状隆起部7を境に
してシールリップ部6の自由端側内面に油側斜面8が他
方上記環状隆起部7より基端側内面に弁側斜面9がそれ
ぞれ形威され、かつ上記油側斜面8はバルブステム2周
面と形成する角度αが弁側斜面9とバルブステム2周面
とのなす角度βより小さくなるように構成されている。
属環4の一端側に内径方向へ向けて屈曲された縁部5に
基端が固着一体化されたシールリップ部6とからなるも
ので、上記シールリップ部6は断面路くの字状に油取さ
れ、その内径側面に前記バルブステム2周面に密接する
環状隆起部7が形設されており、該環状隆起部7を境に
してシールリップ部6の自由端側内面に油側斜面8が他
方上記環状隆起部7より基端側内面に弁側斜面9がそれ
ぞれ形威され、かつ上記油側斜面8はバルブステム2周
面と形成する角度αが弁側斜面9とバルブステム2周面
とのなす角度βより小さくなるように構成されている。
筐た上記シールリップ部6の背向壁には環状隆起部7に
略対向する位置に環状溝10が形成され、該環状溝10
内にバルブステム2周面に当該シールリップ部6を適度
の弾性押圧力で密接するスプリング11が嵌着されてい
る。
略対向する位置に環状溝10が形成され、該環状溝10
内にバルブステム2周面に当該シールリップ部6を適度
の弾性押圧力で密接するスプリング11が嵌着されてい
る。
上記のように構成されたバルブステムシール3のシール
リップ部6は内径側と外径側とが熱膨張係数の異なる二
部材で積層状に構成されており、内径側部材12は耐油
性、耐熱性ち・よび耐摩耗性を有し、かつ熱膨張係数の
小さいガラス繊維入りポリイミド、ガラス繊維入り三沸
化エチレン、ガラス繊維入りポリエステル、芳香族ポリ
アミドもしくはガラス繊維、炭素繊維、四沸化エチレン
等をポリアミドならびにポリイミドに分散した材料等に
より形成し、他方外径側部材13は上記内径側部材12
よりも熱膨張係数の大きなナイロン66もしくはナイロ
ン6等材料により形威しである。
リップ部6は内径側と外径側とが熱膨張係数の異なる二
部材で積層状に構成されており、内径側部材12は耐油
性、耐熱性ち・よび耐摩耗性を有し、かつ熱膨張係数の
小さいガラス繊維入りポリイミド、ガラス繊維入り三沸
化エチレン、ガラス繊維入りポリエステル、芳香族ポリ
アミドもしくはガラス繊維、炭素繊維、四沸化エチレン
等をポリアミドならびにポリイミドに分散した材料等に
より形成し、他方外径側部材13は上記内径側部材12
よりも熱膨張係数の大きなナイロン66もしくはナイロ
ン6等材料により形威しである。
上記構成になるバルブステムシール3は通常時にはスプ
リング11により適度の弾性力でバルブステム2周面を
シールリップ部6の環状隆起部7において密封し適当量
の潤滑油送り込み量を維持するものであり、また機関の
高負荷時にあ・いては機関の温度上昇にともない潤滑油
の粘度が低下するが、このとき熱膨張係数の異なる両部
材により内径側と外径側とを積層状に構成し、内径側部
材12を外径側部材13よりも熱膨張係数の小さな部材
で形威されたシールリップ部6が機関の上昇温度を受け
てバイメタルの作用と同様に図矢印方向へ変形し、その
自由端側か内径方向へ変形するため該シールリップ部6
の油側斜面8とバルブステム2周面とのなす角度αが漸
次上昇温度に比例して縮少するのであり、このことによ
り前掲の式からもわかるように潤滑油の粘度低下に起因
する潤滑油送り込み量の減少を補償でき、このため機関
高負荷時において適切な潤滑油送り込み量を確保するこ
とができる。
リング11により適度の弾性力でバルブステム2周面を
シールリップ部6の環状隆起部7において密封し適当量
の潤滑油送り込み量を維持するものであり、また機関の
高負荷時にあ・いては機関の温度上昇にともない潤滑油
の粘度が低下するが、このとき熱膨張係数の異なる両部
材により内径側と外径側とを積層状に構成し、内径側部
材12を外径側部材13よりも熱膨張係数の小さな部材
で形威されたシールリップ部6が機関の上昇温度を受け
てバイメタルの作用と同様に図矢印方向へ変形し、その
自由端側か内径方向へ変形するため該シールリップ部6
の油側斜面8とバルブステム2周面とのなす角度αが漸
次上昇温度に比例して縮少するのであり、このことによ
り前掲の式からもわかるように潤滑油の粘度低下に起因
する潤滑油送り込み量の減少を補償でき、このため機関
高負荷時において適切な潤滑油送り込み量を確保するこ
とができる。
以上説明したように本考案は内径側面にバルブステム周
面と密接する環状隆起部を形成し、かつ該環状隆起部よ
り自由端側の内面に油側斜面を形成されたシールリップ
部を熱膨張係数の異なる部材により内、外径側を積層状
に構成し、かつ内径側部材を外径側部材よりも熱膨張係
数の小さな部材で形威しであるので、機関の温度上昇に
応じて上記シールリップ部がバイメタルの作用のように
変形し、その油側斜面とバルブステム周面との接触角を
自動的に拡縮できることから機関の温度変化にともなう
潤滑油の粘度変化にもかかわらず常時適切な潤滑油送り
込み量を確保でき、このためシールリップ部に焼付き等
破損の発生を未然に防止でき、バルブステムシールの耐
久性を頗る向上できる等実用的効果の極めて大きなもの
である。
面と密接する環状隆起部を形成し、かつ該環状隆起部よ
り自由端側の内面に油側斜面を形成されたシールリップ
部を熱膨張係数の異なる部材により内、外径側を積層状
に構成し、かつ内径側部材を外径側部材よりも熱膨張係
数の小さな部材で形威しであるので、機関の温度上昇に
応じて上記シールリップ部がバイメタルの作用のように
変形し、その油側斜面とバルブステム周面との接触角を
自動的に拡縮できることから機関の温度変化にともなう
潤滑油の粘度変化にもかかわらず常時適切な潤滑油送り
込み量を確保でき、このためシールリップ部に焼付き等
破損の発生を未然に防止でき、バルブステムシールの耐
久性を頗る向上できる等実用的効果の極めて大きなもの
である。
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は従来技術
を示す要部断面図、第2図は本考案の要部断面図である
。 110.バルブガイド、21.、バルブステム、310
.バルブステムシール、4・・・金属環、5・・・縁部
、6・・・シールリップ部、7・・・環状隆起部、8・
・・油側斜面、9・・・弁側斜面、10・・・環状溝、
11・・・スプリング、12・・・内径側部材、13・
・・外径側部材。
を示す要部断面図、第2図は本考案の要部断面図である
。 110.バルブガイド、21.、バルブステム、310
.バルブステムシール、4・・・金属環、5・・・縁部
、6・・・シールリップ部、7・・・環状隆起部、8・
・・油側斜面、9・・・弁側斜面、10・・・環状溝、
11・・・スプリング、12・・・内径側部材、13・
・・外径側部材。
Claims (1)
- 内径側面に往復動バルブステム周面に摺接する環状隆起
部を設けたシールリップ部の内径側面に釦ける自由端側
に上記環状隆起部に近接するにしたがって内径が漸次小
径となる油側斜面を形成するとともに該シールリップ部
の少くとも上記環状隆起部から自由端にかけての部分を
外側部材と該外側部材より熱膨張係数の小さな内側部材
との積層状に構成してなることを特徴とするバルブステ
ムシール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979121721U JPS5836803Y2 (ja) | 1979-09-05 | 1979-09-05 | バルブステムシ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1979121721U JPS5836803Y2 (ja) | 1979-09-05 | 1979-09-05 | バルブステムシ−ル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5639803U JPS5639803U (ja) | 1981-04-14 |
JPS5836803Y2 true JPS5836803Y2 (ja) | 1983-08-19 |
Family
ID=29353842
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1979121721U Expired JPS5836803Y2 (ja) | 1979-09-05 | 1979-09-05 | バルブステムシ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5836803Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58195143U (ja) * | 1982-06-23 | 1983-12-26 | いすゞ自動車株式会社 | 自動車用変速装置 |
ITTO20131018A1 (it) * | 2013-12-13 | 2015-06-14 | Corcos Ind S A S Di Extern A Italia S R L | Guarnizione per una valvola di un motore a combustione interna |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030483U (ja) * | 1973-07-16 | 1975-04-05 |
-
1979
- 1979-09-05 JP JP1979121721U patent/JPS5836803Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5030483U (ja) * | 1973-07-16 | 1975-04-05 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5639803U (ja) | 1981-04-14 |
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