JPS5836643Y2 - 袋詰め装置におけるビニ−ルシ−ト抱持ア−ム - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、クリーニング済みのワイシャツその他の衣
料品や、肉類、麺類その他の食品等をビニール袋内に袋
詰めする袋詰め装置において、連続摘出するビニールシ
ートの収容量をできるだけ多くすることが可能となる袋
詰め装置への付属部品に関するものである。

従来、各種商品の簡易パッケージとして、予め一定形状
の袋体に成形されたビニール袋側々に商品を袋詰めして
、その都度適宜手段で開放口を封着させるようにしたも
のの他、連続した長い筒状ビニールシートの中空部を金
属製の商品投入口兼用ビニールシート収納筒外側に被せ
るようにしてたくしあげて適当量収容し、該筒状ビニー
ルシートの摘出側開放端をまず溶着閉鎖した後、前記し
た商品投入口兼用ビニールシーＩ・収納筒の商品投入口
より所望する商品を投入することによって自然に同商品
を既に端部の溶着閉鎖され筒状ビニールシート内に納め
、然る後、同商品の寸法に応じた部分を溶着切断して所
望する商品のパッケージを実施するようにしたものがあ
った。

この後者の簡易パッケージにおいて、筒状ビニールシー
トを商品投入口兼用ビニールシート収納筒外側に多量に
収容させようとすると、筒状ビニールシートをなるべく
緊密な状態となるように前記収納筒外側に沿うようにた
くしあげ、ビニールシート摘出側と反対側方向に止め置
くようにしなければならないが、これまでは、そのため
の構造がとられていなかったために、筒状ビニールシー
トは自身の復元力によって前記収納筒の摘出側端部方向
から自然に抜は出してしまい、実質」二使いものになら
ないことになり、結局、抜は出さない程度の小量だけ収
納し、なくなる度毎に詰め替えるようにするか、やや多
めにした時にはゴムバンド等で抜は止めをする等して工
夫をするしか有効な方法がなかった。

そこで、この考案では、それらの実情に鑑み長い筒状ビ
ニールシートを使用する従前までの袋詰め装置をそのま
ま全く加工することなく使用可能であって、しかも、多
量の筒状ビニールシートの一時の収納ができるような袋
詰め装置用の付属部品の開発実用化に成功したものであ
る。

以下、代表的な実施例による添付図面図示のものによっ
て、この考案を詳説する。

第１図図示のように、この考案の対象となる袋詰め装置
は、−側面が傾斜面に形成された本体ケースＣと、同ケ
ースＣの傾斜面下端近傍に取着されたパッケージ商品受
は板ＣＩ、同傾斜傾斜面上端近傍成された筒状ビニール
シートＶ溶着切断用線条ヒーターＣ２、同線条ヒーター
Ｃ２表面に筒状ビニールシー）Ｖを押圧するために、本
体ケースＣの傾斜面に対して垂直方向で且つ線条ヒータ
ーＣ２上を上下動する押圧部材Ｃ３、同押圧部材Ｃ３の
上下動を案内する一対のガイド棒Ｃ４，Ｃ４、同ガイド
棒Ｃ４，Ｃ４の上下動を作動するためのハンドルＣ５、
本体ケースＣの上端部から同傾斜面に対して略平行に突
出する支持部材Ｃ６同支持部材Ｃ６の上端近傍に着脱自
在に支持固定され、該支持部材Ｃ６上面と所定距装置い
て略平行に位置するる商品投入ロ兼用ビニールシート収
納筒Ｐ等を主要構造部とするものである。

そして、この商品投入口兼用ビニールシート収納筒Ｐ（
以下、単に収納筒Ｐという）には、下方ビニールシート
■を摘出する側の端部Ｐ１から上方商品投入口端部Ｐ２
方向へ長い筒状ビニールシートＶをたくしあげるように
して被冠収納することとなるが、この作業に入る前に、
第２図に示すこの考案のビニールシート抱持アームＡを
該収納筒Ｐ上面側に予め取着形威しなければならない。

図面からも理解されるように、ビニールシート抱持アー
ムＡは、アーム部材２の上端を前記収納筒の商品投入口
端部Ｐ２側に取着固定するためのアーム部材固定端部用
部材１と、該アーム部材固定端部を支持部とし、収納筒
２表面との間に所定間隙を保持して略平行に延伸するア
ーム部材２と、該アーム部材２の先端に位置し、前記収
納筒２表面との間で筒状ビニールシー）Ｖの摘出側端部
近傍を適度な圧力で挟着する押圧端部用部材３とから基
本的に構成される。

アーム部材固定端部用部材１は、収納筒Ｐの素材（通常
金属板）厚を吸収し得る間隙を有するようなＵ字形に折
曲され、同Ｕ字形の一方の折り返し片の略中心部におい
て、その面と直交する方向に挿通孔１３の形成されて成
るＵ字金具１１と、同挿通孔１３に喰い込み状に螺合す
るビス１２とがら構成されていて、まず、収納筒Ｐの商
品投入口端部Ｐ２の上面側適所にＵ字金具１１．１１を
嵌合する。

この際、Ｕ字金具１１の挿通孔１２は収納筒Ｐの表面側
に位置するように嵌合しなければならない。

続いて、ビス１２をＵ字金具１１の挿通孔１３に強制的
に螺合させ、ビス先端で収納筒２表面を押圧するか、も
しくは、更に強制的にビス１１を回動させて収納筒Ｐに
喰い込み貫通状としてＵ字金具１１．１１を収納筒Ｐに
固定する。

この固定の結果、ビス１２の頭部はＵ字金具１１の表面
側に適当な長さだけ突出状に残るように計画されていな
ければならない 一方、アーム部材２は、基端部金具２ａと先端部金具２
ｂとからなり、基端部金具２ａに対して先端部金具２ｂ
がピン接合されて形成されている。

図中、２Ｃはピン接合部におけるピンを示している。

このアーム部材２における基端部金具２ａは、アーム部
材固定端部用部材１のビス１２突出頭部に噛合固定でき
るような噛合凹部２１と固定ネジ２２とを有し、ビス１
２の突出頭部を噛合凹部２１に受は入れた後、固定ネジ
２２を回動してビス１２の突出頭部を押圧し、両者を接
続固定する。

そして、この固定個所に近接したアーム部材２内の基端
部金具２ａと先端部金具２ｂとのピン接合個所に股がる
部分には、前記固定個所を支持点としてアーム部材２全
体を収納筒Ｐ側へ適度な圧力で押し付けるような作用を
するバネ装置２３が内蔵され、しかも、このバネ装置２
３は、アーム部材２における先端部金具２ｂ全体を収納
筒Ｐの軸線に対して上方に適当な角度、例えば６０°な
いし９０°開いた場合にその位置を自然に保つたこがで
きるような構造とすれば更に好都合のものとなる。

更に、アーム部材２における先端部金具２ｂは、前記固
定個所から所要夜船れた個所において２体に分割され、
その中の先端側の１体は、図示のように、硬質塩ビパイ
プを採用する等して適当な長さに切断可能な素材で形成
するか、他の固定端側の１体に対して接合部の長さを変
え得るような構造とする等により、アーム部材２の全長
を調整し得るようにしておけば、収納筒Ｐの長さに応じ
て最適なアーム部材２の長さを常に実現することができ
るものとなる。

このアーム部材２の先端には、収納筒Ｐとの間で筒状ビ
ニールシー）Ｖの摘出側端部近傍を適度な圧力で挟着す
ることができるような押圧端部用部材３が形成されるが
、この押圧端部用部材３は、既述のようにアーム部材２
の先端側を硬質塩ビパイプで形成するようにした場合に
は、特にアーム部材２と別体のものとする必要はなく、
該硬質塩ビパイプの先端を加熱加工により図示のような
彎曲構造として実施することもできるが、他の手段とし
ては、アーム部材２の先端に別体のローラ部材等の摩擦
抵抗の少なくなるような押圧端部用部材３を取着するよ
うにする等してもよく、要は、この部材３と収納筒Ｐの
挟着関係で筒状ビニールシー）Ｖの摘出過程で該筒状ビ
ニールシートＶにキズを付けないような構成を実現し得
るものであればどのようなものであっても差し支えがな
いものである。

上記のような構造のビニールシーＩ・抱持用アームＡが
収納筒Ｐにセットされた後、該ビニールシー１〜抱持用
アームＡを第３図図示のようにして適当角度量いた状態
で筒状ビニールシートＶを同ローラーＹから取り出しな
がら収納筒Ｐにたくしあげるようにして被冠させ、多量
に収納した後にこのビニルシート抱持用アームＡを元の
位置に戻せば、第４図図示のように該アームＡの先端押
圧端部用部材３が適当な圧力で筒状ビニールシートＶの
摘出側端部近傍を収納筒Ｐの表面に押し付けるような機
能を果し、その結果、収納筒Ｐ外側に被冠された筒状ビ
ニールシー１− Ｖがかなり多量であっても決して抜は
出してしまうようなことはなく、しかも、該筒状ビニー
ルシー）Ｖを引き出す過程においては、必要量だけがほ
とんど抵抗なぐ取り出せることにもなり、商品のパッケ
ージ作業が連続して効率よ〈実施されることになる。

更に、特に重要な効果は、この考案のビニールシート抱
持アームＡが従来までの袋詰め装置の収納筒Ｐに特別の
加工を施すことなく簡単に取着可能の構造を有し、且つ
、それ自体の構造も簡潔なものとなっていることから、
極めて実用性に富むと共に、その製造も容易であって、
安価にして有用な付属部品とすることができることであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面は、この考案の代表的な一実施例を示したものであ
って、第１図は、この考案のビニールシート抱持アーム
を取着すべき袋詰め装置であって従来型の代表的なもの
の斜視図、第２図は、この考案のビニールシー１〜抱持
アームの各部を説明するための分解斜視図、第３図は、
筒状ビニールシーＩ・の収納過程を示す断面図、第４図
は、同収納状態を示す断面図である。 １：アーム部材固定端部用部材、２：アーム部材、３：
押圧端部用部材、Ａ：ビニールシート抱持用アーム、Ｃ
：袋詰め装置本体ケース、Ｐ：商品投入口兼用ビニール
シート収納筒、Ｖ：筒状ビニールシー）、Ｙ：同ロール
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 袋詰め装置における商品投入口兼用ビニールシート収納
   筒のビニールシート摘出側とは反対位置の開口端に脱着
   自在に取着するアーム部材固定端部用部材と、該アーム
   部材固定端部用部材に脱着自在に接続固定する基端部金
   具に長さ調節可能に形成された先端部金具をピン接合し
   、基端部金具に対して先端部金具が開閉動自在に形成さ
   れて戊るアーム部材と、該アーム部材における先端部金
   具先端に形成された押圧端部用部材との組み合わせから
   成り、アーム部材基端部金具と同先端部金具間にバネ装
   置を介装し、アーム部材基端部金具を支持部として同先
   端部金具が常に商品投入口兼用ビニールシート収納筒側
   へ押圧力を発生し、且つ、該押圧力に抗した拡開動によ
   り同収納筒側とは反対方向へ所定角度回動する如くした
   袋詰め装置におけるビニールシート抱持アーム。