JPS5836035B2 - 接触分解法における金属不動態化剤の導入調節方法 - Google Patents

接触分解法における金属不動態化剤の導入調節方法

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JPS5836035B2
JPS5836035B2 JP55098168A JP9816880A JPS5836035B2 JP S5836035 B2 JPS5836035 B2 JP S5836035B2 JP 55098168 A JP55098168 A JP 55098168A JP 9816880 A JP9816880 A JP 9816880A JP S5836035 B2 JPS5836035 B2 JP S5836035B2
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    • C10G11/00Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils
    • C10G11/14Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts
    • C10G11/18Catalytic cracking, in the absence of hydrogen, of hydrocarbon oils with preheated moving solid catalysts according to the "fluidised-bed" technique
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、接触分解装置への不動態化剤添加の調節に関
する。
接触分解装置においては、クラツキング゛条件下におい
て、クランキング用触媒を供給炭化水素原料と接触させ
て分解生成物を生成する。
供給原料中に含まれる夾雑物、例えばニッケル、バナジ
ウムおよび鉄は、クランキング用触媒上に沈着するよう
になり、そして公知の方法では完全に賦活することが不
可能なように触媒を失活させる。
これらの夾雑物の及ぼす有害な作用には、水素、乾性ガ
スおよびコークスの生成増加、供給炭化水素原料を分解
生戒物に転化させる触媒の活性度の低下、および供給炭
化水素をガソリンに転化させる触媒の選択性低下が含ま
れる。
触媒を種々の処理剤、例えばアンチモン、ビスマス、マ
ンガン、錫および酸化物の形に転化可能なこの種処理剤
を含む化合物と接触させることによって、上記夾雑物の
有害作用を少くとも一部軽減し得ることは当技術分野に
おいて公知である。
夾雑物の有害作用を低減させるために、触媒と共にクラ
ツキング帯域中に含有させなければならない処理剤の量
は、クラツキング用触媒100重量部に対して、約2重
量部未満のアンチモン、ビスマス、錫またはマンガンで
ある。
最適結果を得るために、クラツキング用触媒と共にクラ
ツキング帯域中に存在させる必要のある処理剤の正確な
量については、例えば再生触媒の特質、再生触媒に加え
られる補充触媒の量および特質、供給炭化水素原料中に
含まれるニッケル、バナジウムおよび鉄のような夾雑物
の量と型、夾雑物の接触分解帯域内における滞留時間、
ならびに使用される個々の不動態化剤の特質といった監
視困難な変動要素に支配される。
過少または過多の不動態化剤を装置に添加することは経
済的に無駄なことであるため、容易に察知できる因子に
応答して、不動態化剤の装置内添加を巧妙に処理して、
接触分解装置内における処理剤の最適水準を常時維持す
ることはきわめて望ましいことである。
処理剤の最適水準によってもたらされる利点には、転化
率の上昇触媒のガソリンへの選択性の向上、触媒寿命の
延長、水素生成量の低下およびコークス生産量の低下が
含まれる。
本発明に従えば、接触分解装置への不動態化剤の添加が
、分解生或物として装置内で生成される分子状水素とメ
タンとの濃度に応答して巧妙に操作される。
接触分解で生成する分子状水素とメタンとの濃度が、最
適の結果を得るために、接触分解装置に加えなければな
らない不動能化剤の適切な量を決定するのに役立つこと
が本発明により発見されtラ限定されるわけではないが
、接触分解法を行なうに好ましい方法は、約900°〜
1100’F(482°〜593℃)、好ましくは94
0°〜1020’F(504°〜549°C)のライザ
ー出口温度を用いる流動接触分解による方法である。
本発明については、以後流動接触分解に関連して説明す
るが、当業者であれば、本発明が他の接触分解法、例え
ば移動床または固定触媒床を用いる方法にも同じく適用
可能であることを容易に認識するであろう。
第1図について説明すると、普通ライザーと呼ばれる細
長い反応管で構成されるクラツキング帯域2において、
流動化された複合触媒の存在下にクラツキングが起こる
供給炭化水素原料4を予熱器に通し、予熱器で約350
°〜750°F(177°〜3996C)、好ましくは
約5500〜650°F(287°〜343℃)に供給
原料を加熱し、次に加熱された供給原料をライザーの底
部に装入してクラツキング用触媒させる。
一般に、ライザーの長さ対直径の比率は約20〜40と
する。
触媒および供給原料の滞留時間を約1〜4秒とするに充
分な長さのライザーを用いるのが望ましい。
任意のクラツキング用触媒の大部分を分解法に使用でき
る。
接触分解に用い得るクラッキング用触媒についての若干
の例をあげると、無機酸化物のゲルを、少くとも1種の
希土金属カチオンおよび水素イオンまたは水素イオンに
変換可能なイオンを含む流体媒質による処理の結果とし
て、強酸性の性質を有するアルミノシリケートおよびア
ルミノシリケート組成物と混合して得られるものが含ま
れる。
本発明の方法に使用可能な他のクラッキング用触媒組成
物には、モルデナイト結晶構造ヲ有する結晶性アルミノ
シリケートゼオライトが含まれる。
本発明は、供給原料中に含まれる夾雑物によって少くと
も一部失活し、そして処理剤と接触させることによって
少くとも一部賦活することのできるクラツキング用触媒
、例えばゼオライト含有クラツキング用触媒を利用する
任意の分解法に適用可能であると信じられる。
流動接触分解法の必須段階として、クラツキング用触媒
は、高められた温度、一般的には約800°から約16
00°Fまで(427°〜871°C)、好ましくは1
1500〜1350’F(621°〜732℃)の範囲
内の温度において、遊離酸素を含むガス、例えば空気を
存在させ、約3分から約30分までの範囲内の時間で触
媒を加熱することによって再生される。
この段階は、触媒再生帯域6において行なわれ、かつ、
触媒上のカーボンの濃度を約0.3重量φ未満に低下さ
せるように実施される。
このように再生された触媒の少くとも一部分は、8を経
由して再生帯域から取出し、ライザーの底部に装入して
供給炭化水素原料と接触させる。
接触分解操作においては、ライザー中における触媒と供
給炭化水素原料との接触時間としては約1〜4秒、また
触媒二油の重量比率としては約4:1から約15=1ま
でを通常採用する。
水蒸気をライザーへの油入口ラインへ導入すること、お
よび(または)独立してライザーの底部に導入して再生
触媒をライザー中上方へ選ぶことを助けるようにするこ
とができる。
一般に約11000〜13500F(593〜732°
G ) (7)温度で、再生触媒をライザーの底部に導
入する。
約5〜50psig ( 0.3 5〜3.5 0kg
/i)、好ましくは1 5 〜3 5 psig(1.
0 5〜2.45kg/cfIL)の圧力下のライザー
システムの標準的操作は、ライザー中における炭化水素
に対する触媒の顕著なスリッペイジ( slippag
e)および反応流内に触媒床が形成されるのをなるべく
回避しながら、大体同一の流連で触媒と供給炭化水素原
料とをライザー中に並流的に、かつ、上方に向けて流通
させて行なう。
しかしながら、若干のシステムにおいては、触媒二油の
比率は、ライザ一人口から反応流に沿って有意の変化を
示す。
ライザ一温度は、供給原料の蒸発、クラツキング反応が
わずかに吸熱性であること、および大気中への熱損失に
起因してライザーの長さに沿い低下する。
ほとんどすべてのクラツキングが1秒か2秒の間に起こ
るので、ライザーの底部における供給原料と再生触媒と
の接触時点において、供給原料の蒸発がほとんど瞬間的
に起こらなければならない。
従って、ライザーの入口においては、再生高温触媒と予
熱された供給原料とを、混合剤、例えば好ましくはメタ
ンまたは水素以外の水蒸気(前記のとおり)、窒素、エ
タンまたは軽質ガスと共に均質混和して、平衡温度をほ
とんど瞬間的に達成する。
クラツキング反応が終わった後、反応混合物を10を経
由してライザーから運び出し、触媒分離帯域12におい
て触媒を生成炭化水素流出物から分離する。
分離された触媒は、ライン14を経由して触媒再生帯域
6に運び、前掲の方法で再生する。
再生触媒8は、通常ライザーに再導入される前に、新鮮
な補充触媒の補給を受ける。
分解生成炭化水素流出物は、ライン20を経由して触媒
分離帯域12から生戒物分離帯域18に通し、そこで液
体生或物とガス状生成物との分離を行なう。
生成物分離帯域18においては、慣用の方法によって、
主として未反応の供給炭化水素原料からなる液体生成物
の高沸点留分を残りの液体生成物から通常分離し、一部
は送り戻してライザー底部に装入し、クラツキング用触
媒と再接触させる。
水素およびメタンならびに他のガス類を含むガス状生成
物は、22を経由して取出し、別の加工用に供する。
不動態化剤をクラツキング帯域に導入するには、種々の
方法を用いることができる。
例えば、水性もしくは非水性の保持剤( carryi
ng agent )中に分散させ、もしくは分散させ
ずに直接クラツキング帯域2に不動態化剤を導入できる
不動態化剤は、例えば含浸、乾式混合、または適当な保
持剤からの放免(deposition)のような手段
により、触媒再生帯域6において触媒と接触させてから
、再生触媒と共にクラツキング帯域に導入することもで
きる。
クラツキング帯域に不動態化剤を導入するさらに別の方
法は、適当な饅の不動態化剤を含有する補充触媒16を
加える方法である。
好ましい態様においては、不動態化剤を適当な非水性溶
媒中に分散させ、ライン24を経由して供給炭化水素原
料4と均一に混和してから、供給炭化水素原料と共にク
ラツキング帯域2に注入する。
本発明の一態様に従えば、接触分解装置で生じる分子状
水素とメタンの濃度を適当な手段、例えば生成物分離帯
域の下流に位置させたガスクロマトグラフによって監視
(monitor) L/、監視された濃度に応答して
、クラツキング帯域への不動態化剤の導入速度を調節す
る。
これらの濃度が変化すると、接触分解装置で生じる分子
状水素とメタンの間の比率も通常変化する。
ここに記載する比率という用語は容積比のことであるが
、他の比率、例えば分子比、濃度比、または重量比も本
発明に用い得ることを理解すべきである。
分解装置への不動態化剤添加率は、H2/CH4比の変
化に応答して調節できる。
もしH2/CH4比が上昇すれば、不動態化剤添加率を
上げ、また、もしH2/CH4比が低下すれば、分解装
置への不動態化剤添加率を下げる。
不動態化剤の添加率変更は、不動態化剤供給ライン24
上の弁28を操作することにより簡単に行なうことがで
きる。
本発明の別の態様に従えば、接触分解装置で生じる分子
状水素対メタンの比率は、クランキング帯域への不動態
化剤導入を調節することにより、一定不変に、またはあ
らかじめ選定された値の範囲内に保たれる。
このことは、例えば反応装置の再生帯域内における不動
態化剤とクラツキング用触媒との接触速度を調節するこ
とによって行なうことができる。
クラツキング帯域への不動態化剤導入の調節は、例えば
直接クラツキング帯域に導入されるか、または供給炭化
水素原料と接触しながらクラツキング帯域に導入される
不動態化剤流の制御による、より直接的な方法で行なう
のが好ましい。
一般的にはH2/CH4比に関してあらかじめ選定され
る範囲の値は、約1:5から約3=1までの間から選ば
れるものと考えられる。
この態様においては、装置への不動態化剤の添加を、観
察されたH2/CH4比があらかじめ選定された範囲を
上まわれば回復速度(rocovery rate)で
、観察された比率があらかじめ選定された範囲内である
ときは維持速度(maintenance rate)
で、また、観察された比率があらかじめ選定された範囲
を下まわるときは低速度で実施する。
一般に、ラインアウト状態の装置(lined out
un−it)、または平衡状態操作の装置では、維持
速度は、不動態化剤が損耗し、および(または)系内か
ら取出される速度に等しくなろう。
回復速度は、維持速度より速い速度であり、低速度とい
うのは維持速度より遅い速度である。
不動態化剤を低速度で系に加えると、触媒インベント’
) −(cata−lyst inventory)中
の不動態化剤の量が減衰、すなわち低下する。
回復速度においては、触媒インベントリー中の不動態化
剤の量が増加する。
例えば、供給原料油4を高速でクラツキング帯域2へ導
入するか、または汚染度の高い供給原料油4を用いるこ
とにより、夾雑物の導入率が増加すると予想される場合
には、不動態化剤の添加を回復速度で行なうのが望まし
い。
本発明のこの好ましい態様を実施するに当っては、生成
物分離帯域18からのガス状流出物22に含まれる分子
状水素対メタンの比率測定を、例えばクロマトグラフ分
析装置26のような慣用手段を用い、ガス状流出物22
の一部30についての適当な分析によって行なう。
分析装置26は、ガス状流出物から取出した部分に含ま
れる分子状水素の濃度を表わす第1信号32を確立し、
また、ガス状流出物から取出した前記部分に含まれるメ
タンの濃度を表わす第2信号34を確立するような設備
を施す。
計算千段36は第1信号を第2信号で除して、水素およ
びメタンの濃度の間の比率を表わす第3信号38を確立
する。
この第3信号38を、当技術分野で公知のプロセス集中
制御装置(process i.ntegral co
ntroller)のような比較手段40に送り込み、
この比較手段において、生或物分離帯域18から出るガ
ス状分解生成物22に含まれる分子状水素対メタンの所
望の比率を表わす第4信号42で構成されるセットポイ
ント(set pofnt)と第3信号38との比較を
、適当な方法、例えば第4信号42から第3信号38を
減じて行ない、第3信号と第4信号に応答して第5信号
44を発生させるが、この第5信号を用いて、不動態化
剤供給ライン上にある流れ制御装置を操作し、それによ
って接触分解装置への不動態化剤の添加を調節する。
分解生戒物として発生する分子状水素対メタンの所望の
比率は個々のシステム間で相違するので、実験によって
決定しなければならない。
一般的には、所望の比率は、約1:5と約3:1との間
であると考えられる。
クラツキング操作を最初に開始する普通の装置では、一
般に使用済みの一部失格したクラツキング用触媒の若干
部分か用いられる。
これは、新しい触媒が一般に活性度が高すぎて、商用基
準による使用が不可能なためである。
触媒インベントリーの少くとも一部分が使用済みのもの
づあり、かつ、使用済み触媒が不動態化剤による処理を
施されなかったものと仮定するならば、反応装置からの
オフガス中に含まれる分子状水素対メタンの所望の比率
は、以下に記載する方法によって決定することができる
触媒インベントリーに含まれる金属夾雑物による有害作
用を相殺するに必要な不動態化剤の量は、インベントリ
ーの一部について、少くともニッケルおよびバナジウム
の含有量を定量的に分析し、これらの実測値を外挿法で
計算してインベントリーに含まれるニッケルとバナジウ
ムとの全重量を評価する、ことによって決定する。
金属夾雑物による有害作用を相殺するためにインベント
リーと接触させなければならない処理剤の量が計算され
る。
この量は、処理剤と汚染されたクランキング用触媒との
間で行なわれる接触の効率によって変わる。
例えば、1ボンドのアンチモン(元素重量)を含む処理
剤は、クラツキング用触媒上のニッケルとバナジウムと
を合せて5ポンドを相殺する効果がある。
しカルながら、例えば反応装置内のクラツキング帯域に
おけるアンチモン処理剤とクラツキング用触媒との接触
効率は、一般に約50優である。
従って、触媒上のニッケルとバナジウムとを合わせた重
量2.5ポンドを不動態化するためには、約1ポンドの
アンチモンを汚染したクラツキング用触媒に接触させる
必要がある。
クラツキング用触媒上に沈着した金属による有害作用を
相殺するに必要な量の処理済を、2〜7日間にわたって
触媒インベントリーに加える。
この期間にわたって、装置のオフガスに含まれるH2/
CH4比を監視する。
この比率を算術座標上の時間に対してプロットするなら
ば、時間の付加的インクリメントごとに低下する比率の
変化を示す指数型の曲線(exponential
type curve)が得られるであろう。
2〜7日の期間の終期に近づくと、比率は漸近値(as
ymptotic value)に近接するようになる
はずである。
この時点において、同様に長い追加の期間、同一速度で
不動態化剤を添加しつづけて、例えば装置で生或するサ
イクル油の量の増力昧よび(または)H2/CH4此の
上昇でわかる転化率の低下によるごとき分解法の支障が
、過剰量の不動態化剤によって起こるか否かに注目する
のが望ましい。
合理的な量の過剰アンチモンは分解法に対して有害では
ないが、不動態化剤の混合物または新規に発見された不
動態化剤は、もし過剰量で含まれれば有害であろうと予
想される。
もしも上記の方法で指数型の曲線が得られれば、所望の
値のH2/CH4比は、観察されたH2/CH4の低減
値の50φと100%の間、好ましくは60%と95%
の間、さらに好ましくは70係と90%の間に相当する
値に設定することができる。
所望によっては、あらかじめ選定される値の範囲を、上
記所望値の上限および下限に合わせて選定することがで
きる。
もしも、プロットされたH2/CH4比が不動態化剤の
最適量をこえる添加に相当する増加値を示すとき、すな
わち、転化率が低減するときは、不動態化剤の供給を暫
時減らして、分解装置内における有効不動態化剤の量を
減衰させてH2/CH4比が再び最低値を示すのを待ち
、その後に前述したとおりプロセス集中制御装置の所望
のセットポイントを選定し、そして本発明の操作を行な
うべきである。
もしも、H2/CH4比が非指数型の曲線をたどる時は
、適切なセットポイントを選定する前に、コスト利益分
析を慎重に行なう必要があろう。
不動態化剤が現に使われつつあるプロセスについてのセ
ットポイントを選定するには、不動態化剤の供給源を切
離すか、または好ましくは不動態化剤のプロセスへの導
入速度を約50%下げてから、過剰量の不動態化剤が系
内に含まれているか否かを確認するためH2/CH4比
の監視を行なう。
2〜3日後に、H2/CH4比が再び増加しはじめるは
ずである。
この時点において、例えば不動態化剤の流量を約50f
o増加させることにより大量の不動態化剤を系に加え、
安定化の起こる比率に注目する。
もしも、上記の手順によって、H2/a{,比の増加や
安定化したH2/CH4比が得られないときには、不動
態化剤の添加率を、必要に応じてさらに約50多低下ま
たは上昇させてよい。
安定化した比率とは、評価されたH2/CH4比の漸近
値の約0.02から約0.2、好ましくは約0.1単位
内であると考えられる比率である。
セットポイントは、安定化した比率より約0.0から約
0.5、好ましくは約0.1から約0.3単位高い範囲
から選定される。
本発明に用いられる流れ制御装置は、本質上慣用型式の
ものでよく、不動態化剤供給ライン上に位置させるのが
望ましい。
不動態化剤供給ラインは、不動態化剤の源泉および接触
分解装置への導入点と流路連結させる。
前に述べたとおり、不動態化剤を系内に導入する地点は
、触媒再生帯域内であってもよく、もしくは直接クラツ
キング帯域中に入れてもよく、あるいはまた、クラツキ
ング帯域と再生帯域との間とすることもでき、もしくは
供給炭化水素原料ライン中に入れるのも好ましい。
不動態化剤を供給炭化水素原料ラインに加えるときには
、供給炭化水素原料に加える不動態化剤の重量による量
は、クラツキング帯域に導入される不動態化剤の元素重
量と供給炭化水素原料の重量とを基準にして、通常約1
ppmから約500ppm好ましくは10ppmから
1 5 0 ppmの範囲内である。
例えば、トリフエニルビスムチン、ナフテン酸マンガン
、硝酸ビスマス、三塩化ビスマス、硝酸マンガン、安息
香酸マンガン、乳酸アンチモン、酢酸アンチモン、三酸
化ニアンチモン、三塩化アンチモン、トリフエニルアン
チモンおよびこれらの混合物のごとき任意の不動態化剤
の大部分を本発明に用いることができる。
ヒドロカルビルー置換アンチモン化合物、特にアンチモ
ントlJス(0,0−ジヒドロ力ルビルホスホ口ジチオ
エート)は、目下のところでは好ましい処理剤である。
当業者であれば、ガス状分解生戒物中の分子状水素対メ
タン比があらかじめ選定されたセットポイントを上まわ
れば、クラツキング帯域への処理剤導入を増加させ、ま
た、もしその比率があらかじめ選定されたセットポイン
トを下まわれば、処理剤の流量を下げることによってク
ランキング帯域への処理剤導入を低減させることが望ま
しいということを理解するであろう。
本発明の接触分解法に用いられる供給原料は、重質供給
炭化水素原料からガソリンおよび軽質留分を生成する接
触分解法に従来から利用されているもので、一般に60
0゜F( 3 1 6°C)以上の平均沸点を有する供
給原料であり、軽油、サイクル油、残油等のごとき物質
がこれに含まれる。
本発明が適用可能である分解法は、一般に8000と約
12000F(427°と649°C)の間、好ましく
は9400〜10200F(504°〜549℃)の範
囲内の温度、および減圧から3 0 0 0 psig
( 2 1 0ky/ffl)の範囲内の圧力の下で行
なわれるものである。
次に例を挙げて、本発記が有利に利用できる分解法を説
明する。
例 原料軽油を装入中の能力26000バレル/日の接触分
解装置を、米国コネチカット州のノルウオークのR.T
. Vanderbi It Co.からVanlub
e622の商標名で製造され、中性炭化水素油中に約1
0.9重量多のアンチモンを溶解させて含む市販の油添
加剤を使用する金属不動態化プログラムにのせた。
用いた触媒は市販のゼオライト型の触媒であった。
Vanlube 6 2 2は供給原料油と共に装置内
に導入した。
触媒インベントリは350トンであり、補充触媒量は約
7トン/日であった。
系の触媒分析結果: 表面積 78m/g ニッケル 2 8 9 2 ppm(重量)バナ
ジウム 8 0 0 5 ppm鉄
7 6 5 1 ppmコークス 0.61φ
(重量) 供給原料油の性状: 分子量 API比重 BMCI(1) 41 4 21.2 49.6 85.02 4.9 2 (Rams) 1.5 7.4ppm 炭素分(重量饅) 残留炭素 硫黄(重量饅) ニッケル バナジウム 1 2.0 ppm鉄
4 5.0 ppm(1)米国鉱山局相関
指数(Bureaues Ccrrelation I
ndex)装置オフガス中のH2/CH4 (容積)
比が安定化したと認められるまで、Vanlubs 6
2 2を選定された速度で装置に装入した。
選定されたVanlube供給速度において、装置オフ
ガスのクロマトグラフ分析で測定した平衡H2/CH4
比は次のとおりであった。
Vanlube 622添加率 装置オフガスの(
ガロン/時) H2 /CH4比0
2.731・3
1.652.8
1.50第2図は、上記のデータポ
イントをなめらかな曲線で結んでグラフに表わしたもの
である。
第2図からわかるとおり、他の操作条件を一定にし、系
から減損する不動態化剤の速度と同一速度で不動態化剤
が系内に添加される平衡状態の装置から生じるH2/C
H4比は、Vanlube 6 2 2添加率の関数で
ある。
なお、不動態化剤の供給速度とofMin− H2/CH4比との間の相対関係は、不動態化剤添加率
の増大に伴って低減指数型曲線をたどる。
上記のデータおよび第2図からわかるとおり、H2/C
H4比は、装置への不動態化剤の添加量が増大すると、
約1.23単位低下して、約1.5の漸近値に近づくこ
とが認められる。
例えば、H2/CH4比において観察された低減度の7
0/9 0優に相当するセットポイントは約1.6と
1.9との間であろう。
装置オフガスにおける所望のH2/CH4比を表わすセ
ットポイントとして、例えば1.6を選定することによ
り、本発明を上記のプロセスに有利に用いることができ
よう。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を実施するに適する装置を図解したも
のであり、第2図は、本文中に記載した例におけるデー
タのグラフであって、特定の供給原料を精製する接触分
解装置によって生或するH2/CH4比を、不動態化剤
添加率の関数として示したものである。 第1図中、2・・・・・・クラツキング帯域、6・・・
・・・触媒再生帯域、12・・・・・・触媒分離帯域、
18・・・・・・生成物分離帯域、26・・・・・・ク
ロマトグラフ分析装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 クラツキング条件下に供給炭化水素原料および金属
    不動態化剤をクラツキング用触媒を含む接触分解装置の
    クラツキング帯域に導入して分子状水素およびメタンを
    含む分解生或物を生或する接触分解法を操作する方法に
    おいて、前記接触分解装置によって生成される分子状水
    素およびメタンの濃度を監視し、そして分子状水素およ
    びメタンの監視された濃度に応答して金属不動態化剤の
    接触分解装置への添加速度を調節することを特徴とする
    方法。 2 分子状水素:メタン濃度比が第1比率からそれより
    高い第2比率に増加する時には、金属不動態化剤の接触
    分解装置への添加速度を第1速度からそれより高い第2
    速度に上げ、また前記の比が第1比率からそれより低い
    第2比率に低下する時には、前記の速度を第1速度から
    それより低い第2速度に下げることを特徴とする上記1
    に記載の方法。 3(a)接触分解装置からの分解生戒物の一部分におけ
    る分子状水素の濃度を表わす第1信号を確立し、 (b) 前記接触分解装置からの分解生成物の前記一
    部分におけるメタンの濃度を表わす第2信号を確立し、 (c) 前記第1信号および前記第2信号に応答して
    、前記第1信号と前記第2信号との間のあらかじめ定め
    られた相対関係を表わす第3信号を確立し・、 (d)前記第1信号と前記第2信号との間のあらかじめ
    定められた相対関係についての所望の値を表わす第4信
    号を確立し、 (e) 前記第3信号および前記第4信号に応答して
    、第3信号と第4信号との間のあらかじめ定めらた相対
    関係を表わす第5信号を確立し、そして(f) 前記
    第5信号に応答して、不動態化剤の接触装置への導入を
    調節することを特徴とする上記1または2に記載の方法
    。 4 第1信号と第2信号との間のあらかじめ定められた
    相対関係が前記第1信号と前記第2信号との間の比であ
    ること、および第3信号と第4信号との間のあらかじめ
    定められた相対関係が前記第3信号と前記第4信号との
    間の差であることを特徴とする上記3に記載の方法。 5 第1信号および第2信号をクロマトグラフ分析装置
    によって確立することを特徴とする上記3または4に記
    載の方法。 6 第5信号をプロセス集中制御装置によって確立する
    ことを特徴とする上記3〜5のいずれか1項に記載の方
    法。 7 第5信号に応答して流れ制御装置により、不動態化
    剤の接触分解装置への添加を調節することを特徴とする
    上記3〜6のいずれか1項に記載の方法。 8 不動態化剤がアンチモン、ビスマス、マンガン、錫
    またはそれらの酸化物に転化可能なそれらの化合物であ
    ることを特徴とする上記1〜7のいずれか1項に記載の
    方法。 9 分子状水素:メタンの比率が約1:5から約3=1
    までの範囲内であることを特徴とする上記1〜8のいず
    れか1項に記載の方法。 10 金属不動態化剤の少くとも一部分を、クラツキン
    グ帯域に直接導入することを特徴とする上記1〜9のい
    ずれか1項に記載の方法。 11 金属不動態化剤の少くとも一部分を、供給炭化水
    素原料の少くとも一部分と共にクラツキング帯域に導入
    することを特徴とする上記1〜10のいずれか1項に記
    載の方法。 12 金属不動態化剤の少くとも一部分を、クラツキン
    グ用触媒の少くとも一部分と接触させてクラツキング帯
    域に導入することを特徴とする上記1〜11のいずれか
    1項に記載の方法。
JP55098168A 1979-07-24 1980-07-17 接触分解法における金属不動態化剤の導入調節方法 Expired JPS5836035B2 (ja)

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