JPS5834245Y2 - 内燃機関のバルブシ−ト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関のバルブシート装置に関するものであ
る。

従来のこの種のバルブシート装置は第１図に示すように
シリンダヘッドａの吸、排気口周縁に嵌着部すを設け、
との嵌着部すにリング状のバルブシートｃを嵌着し、第
２図に示すようにシリンダヘッドａの嵌着部す縁部を点
線に示すようにかしめバルブシートｃを押えていた。

しかし、このような固定手段であるとエンジン稼動時バ
ルブシートｃの沈み等によってゆるみが発生し、バルブ
シートｃの脱落、破損等の危険性があった。

また、バルブシートｃは一体物であり、一般に高硬度な
材料を使用しているため第３図Ｉに示すごとくバルブａ
の着座時非常に大きな衝撃力Ｐが発生するものであり、
破損、異常摩耗の原因になっていた。

本考案は上記の事情に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは、エンジン稼動時にバルブシートの
脱落かなく、また、バルブの着座時の衝撃力が低減でき
て破損や異常摩耗か防止てきるししかもバルブシートの
シリンダヘッドへの密着性が良好になる内燃機関のバル
ブシート装置を提供することにある。

以下、本考案を第４図を参照して説明する。

図面中１はシリンダヘッドであり、このシリンダヘッド
１の吸・排気口の上縁側（第４図は上下が逆にしである
）には環状溝よりなる嵌着部２が形成しである。

この嵌着部２の周壁基部には環状の溝状部３が形成して
あり、嵌着部２の基面内周側には環状突起４が形成しで
ある。

図面中５はバルブシートであり、バルブシート５は高硬
度（例えばＨＲＣ５０）な材料よりなるバルブとの当接
部材５ａに軟質例えば軟鋼材（ＨＲＣ２０）よりなる基
部材５ａをはり合せて構成しである。

そして、バルブシート５は嵌着部２に嵌着してあり、基
部材５ｂの変形（第４図に点線に示す）により溝状部３
に変形部分６を挿入し、寸た環状突起４に変形部分７を
衝接して抜けが防止されている。

しかして、バルブの着座時の衝撃力Ｐは基部材５ｂによ
り吸収されるので衝撃力は第３図Ｈに示すように従来の
バルブシート装置の衝撃力に比べて小さくなる。

本考案は以上のように、シリンダヘッド１の吸、排気口
の縁側に設けられた環状溝よりなる嵌着部２の周壁基部
に環状の溝状部３を形威し、嵌着部２の基面内周側に環
状突起４を形成し、バルブシート５を高硬度材料よりな
るバルブとの当接部材５ａに低硬度材料よりなる基部材
５ｂをはり合せて形成し、バルブシート５を嵌着部２に
嵌着してバルブシート５の基部材５ｂを変形させ、この
変形部分６を溝状部３に挿入すると共に他の変形部分７
を環状突起４に衝接させたことを特徴とする内燃機関の
バルブシート装置である。

したがってバルブシート５の基面のシリンダヘッドへの
接触面積は何も変ることなくこの基面を構成する基部材
５ｂの変形部分を溝状部３に挿入しまた他の変形部分を
環状突起４に衝接させるためにバルブシート５、嵌着部
２の加工が簡単になりコストを低減できるしまたバルブ
シート５の基面の接触面積の減少がないので熱放射が悪
くなることがない。

また、エンジン稼動時にバルブシート５脱落がなく、ま
た、バルブの着座時の衝撃エネルギーが低減できて破損
や異常摩耗が防止できる。

しかもバルブシート５のシリンダヘッド１への密着性が
良好になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のバルブシート装置の一部省略した縦断面
図、第２図は第１図■部の拡大図、第３図はバルブ着座
時のバルブシートに生じる衝撃力の説明図、第４図は本
考案−実施例の一部省略した縦断面図である。 １はシリンダヘッド、２は嵌着部、３は溝状部、４は環
状突起、５はバルブシート。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シリンダヘッド１の吸排気口の縁側に設けられた環状溝
   よりなる嵌着部２の周壁基部に環状の溝状部３を形成し
   、嵌着部２の基面内周側に環状突起４を形威し、バルブ
   シート５を高硬度材料よりなるバルブとの当接部材５ａ
   に低硬度材料よりなる基部材５ｂをはり合せて形威し、
   バルブシート５を嵌着部２に嵌着してバルブシート５の
   基部材５ｂを変形させ、この変形部分６を溝状部３に挿
   入すると共に他の変形部分７を環状突起４に衝接させた
   ことを特徴とする内燃機関のバルブシート装置。