JPS5834169B2

JPS5834169B2 - 回転形「ろ」過装置

Info

Publication number: JPS5834169B2
Application number: JP55073895A
Authority: JP
Inventors: 晴男杉崎; 優渡辺
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1980-06-02
Filing date: 1980-06-02
Publication date: 1983-07-25
Also published as: JPS56168813A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は目詰りを防止した回転続流過装置に関する。

一般に処理液中の固形取分を沢過除去するには回転続流
過装置が多く用いられている。

この回転続流過装置は流過部材を備えた回転流過体をケ
ーシング内で回転させ、上記流過部材の接線方向から処
理液を通過させて固形成分の補修効率を向上させ、また
この回転沖週体の上流側面の一部に近接対向して開口し
た逆洗口を備え、この逆洗口に接続した逆洗弁を開弁ず
ることによって回転ｐ週休の下流側から流過部材を介し
てこの逆洗口に処理液を逆流させて流過部材に捕集され
た固形取分を連続的に逆洗除去するように構成されてい
る。

しかし、このような回転続流過装置では処理液中に粒状
固形成分と繊維状固形成分の両方を含む場合、沢過部材
が目詰りを起しやすい不具合があった。

すなわち、流過部材に金属線を織った金網状のものを使
用すると粒状固形成分は良好に捕促され、またこの粒状
固形成分による目詰りも少なくなるものであるが、この
金網状の流過部材は繊維状固形取分によって容易に目詰
りを生じてしまうものである。

また、金属板に小孔を多数設けた沖過部材を用いると繊
維状成分は良好に捕促され、またその目詰りも少ないも
のであるが、粒子状固形取分によって容易に目詰りを生
じてしまうものであった。

したかつて粒子状固形取分と繊維状固形取分の両方を含
む処理液を流過する場合にはどちらの流過部材を用いて
も容易に目詰りを生じ、頻繁に逆洗をしなければならな
い不具合を生じるものである。

また、このような回転続流過装置では回転流過体とケー
シングとの間等０シール部に粒子状固形取分か噛込まれ
やすい不具合があった。

本発明は以上の事情にもとずいてなされたもので、その
目的とするところは目詰りを生じ難く、またシール部に
固形取分か噛込まれることがない回転続流過装置を得る
ことにある。

以下本発明を図面に示す実施例にしたがって説明する。

第１図ないし第６図には本発明の第１実施例を示す。

図中１は処理液を貯溜する処理液タンクである。

そして、この処理液タンク１に貯溜された処理液は移送
ポンプ２によって流入管３を介して回転続流過装置４に
送られるように構成されている。

そして、この回転続流過装置４で流過された沖過水は流
出管５を通って沖過水タンク６に送られるように構成さ
れている。

また、この回転続流過装置４から排出される固形成分お
よび逆洗水はそれぞれ排水管１および逆洗管８を介して
逆洗水受タンク９に送られるように構成されている。

そして、上記の回転形濾過装置４は下記の如く構成され
ている。

１０はそのケーシングであって、このケーシング１０は
円筒状をなし、その下部には円錐形に径が縮小された遠
心分離室１０ａか形成されている。

そして、このケーシング１０内上部には円筒状をなす回
転流過体１１が回転自在に設けられており、この回転濾
過体１１によってケーシング１０内はこの回転流過体１
１の外面とケーシング１０内面との間に形成される流入
室１２と回転済週体１１内部およびケーシング１０内上
端部に形成される流出室１３の２室に区画されている。

そして、この回転流過体１１の上面からは回転軸１４が
突設されており、こＯつ回転軸１４はケーシング１０の
土壁を液密をもって回転自在に貫通している。

そして、この回転軸１４はケーシング１０の上面に取付
けられたモータ１５に減速機１６を介して連結され、こ
のモータ１５によって上記回転濾過体１１が所定速度で
回転駆動されるように構成されている。

また、こり回転流過体１１の周壁部には処理液を濾過す
るための流過部材１１が設けられており、この濾過部材
１１はたとえば金属板に多数の小孔を設けたものが用い
られる。

そして、上記ケーシング１０には遠心分離室部１０ａ内
の上部に接線方向に開口する流入口１８が設けられてお
り、この流入口１８は前記の流入管３に接続されている
。

また、このケーシング１０の上部には流出室１３に連通
した流出口１９が設けられており、この流出口１９は前
記の流出管５に接続されている。

また、遠心分離室部１０ａの下端には固形取分排出口２
０が設けられており、この固形成分排出口２０は前記の
排出管７に接続されており、この排出管７の途中には排
出弁２１が設けられている。

また、ケーシング１０の流入室１２内面には逆洗口２２
が設けられており、この逆洗口２２は上記回転濾過体１
１の沖過部材１７の一部に近接対向して開口している。

そして、この逆洗口２２は前記の逆洗管８に接続されて
おり、この逆洗管８の途中には逆洗弁２３が設けられて
いる。

また、上記回転濾過体１１とケーシング１０との間のシ
ール構造は第４図ａ％Ｃに示す如くケーシング１０
の内周面に環状の突条部２４を形成するとともに回転流
過体１１の上端部周面に環状のフランジ部２５を形成し
、この突条部２４の内周面とフランジ部２５の外周面と
を突合せ、第４図ａ、ｂに示す如くこれらの間に０１Ｊ
ング２６を介在させるか、あるいは第４図Ｃに示す如く
突条部２４の内周面に環状溝２７を形成し、この環状溝
２７に注水孔２８から所定圧力でシール水を注入してシ
ールをなす構造が採用される。

また、場合によっては第５図ａ〜Ｃに示す如く突条部２
４とフランジ部２５とを重ね合せ、突条部２４の内周面
と回転流過体１１の上端部外周面とを対向させ、第５図
ａ、ｂに示す如くこれらの間に０１Ｊング２６を介在さ
せるかあるいは第５図Ｃに示す如く突条部２４の内周面
に環状溝２１を形成してもよい。

さらに、第６図ａ。ｂに示す如く突条部２４とフランジ
部２５とを重ね合せ、突条部２４の上面とフランジ部２
５の下面との間に０１Ｊング２６を介在させてもよい。

以上の如く構成された本発明の第１実施例は、処理液が
移送ポンプ２によって回転形濾過装置４の流入口１８に
圧送され、この流入口１８から遠心分離室１０ａ１流入
室１２に流入し、回転濾過体１１の濾過部材１１を通過
して濾過され、流出室１３、流出口１９、流出管５を経
て濾過水タンク６に送られる。

そして、上記回転沖週体１１はモータ１５によって常時
回転駆動され、この回転によって処理液は流過部材１１
を接線方向から通過するようになり、処理液中の固形成
分の捕捉効率が向上する。

また、流入口１８は遠心分離室部１０ａの接線方向に開
口しているＱつで、処理酸はこの流入室１２内で旋回す
る。

したがって比重の大きな粒子状固形取分は遠心力によっ
てこり遠心分離室部１０ａの内面側に集まり、この遠心
分離室部１０ａの内面に沿って落下してこの遠心分離室
部１０ａの下端部に溜る。

したがってこの遠心分離室部１０ａ内に生じる旋回流に
よって粒子状固形取分が除去されるので、流過部材１７
を通過する処理液中に含まれる固形成分は繊維状固形戒
分のみとなり、この濾過部材１γに繊維状固形成分の濾
過に適する構造のものを使用すればこれが短時間で目詰
りを起すようなことが防止される。

そして、遠心分離室部１０ａの下部に粒子状固形成分が
所定量以上溜ったら排出弁２１を開弁し、この粒子状固
形成分を処理液とともに固形成分排出口２０から排出す
る。

また、捕捉された繊維状固形成分が濾過部材１１上に堆
積してゆくと流入室１２と流出室１３との差圧が増大し
てゆくので、この差圧を検出してこれか所定値以上にな
ったら自動的に逆洗弁２３か開弁する。

したがって流出室１３側の処理液は濾過部材１７を介し
て逆洗口２２に逆流し、濾過部材１７上に堆積している
繊維状固形成分を逆洗除去する。

なお、本発明は上記の第１実施例には限定されない。

たとえば第１図および第８図には本発明の第２実施例を
示す。

この第２実施例は回転濾過体１１′を円板状のものとし
たもので、これ以外Ｑつ点は前記第１実施例と同様の構
成である。

なお、第１図および第８図中第１実施例と対応する部分
には同符号を附してその説明を省略する。

また、第９図および第１０図には本発明の第３実施例を
示す。

この第３実施例は円筒形の回転濾過体１１の下端部外周
に回転１駆動羽根３０・・・を突設し、流入室１２に流
入する処理液の流れを受けてこの回転駆動羽根３０・・
・によって回転濾過体１１“を回転駆動するものである
。

したがってこの第３実施例のものは第１および第２実施
例の如く回転濾過体１１を駆動するモータ等が不要とな
り、構造か簡略化するものである。

なお、この第３実施例は上記の点以外は前記第１実施例
と同様の構成であり、第９図および第１０図中第１実施
例に対応する部分には同符号を附してその説明を省略す
る。

上述の如く本発明は回転駆動される回転濾過体を備えた
ものにおいて、この回転濾過体をケーシング０上部に収
容するとともにケーシングの下部に円錐状に縮経された
遠心分離室部を設けその下端部に固形成分排出口を設け
、またこの遠心分離室部にはその中心からずれた位置を
指向して開口した流入口を形成したものである。

したかって流入口から流入した処理液はまず遠心分離室
内で旋回流となり、その遠心力によって比重の大きな粒
子状固形成分が除去され、回転濾過体の濾過部材を通過
する処理液には繊維状固形成分のみが含まれるようにな
る。

したがってこの濾過部材には繊維状固形成分の濾過に適
したものを使用しても粒子状固形成分による目詰りを防
止でき、濾過の効率が向上しまた短時間で目詰りを生じ
ることもなく、さらに粒子状固形成分が回転濾過体とケ
ーシングとのシール部に噛込まれるようなこともない。

よって粒子状固形成分と繊維状固形成分とを含むかうな
処理液を効率よく濾過処理することができる等、その効
果は犬である。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第６図は本発明の第１実施例を示し、第１
図は全体の概略図、第２図は要部の縦断面図、第３図は
一部を破断して示す側面図、第４図ａ、ｂ、ｃ
、第５図ａ、ｂ、ｃおよび第６図ａ。ｂはそれぞれ異なるシール構造を示す縦断面図である。第１図および第８図は第２実施例を示し、第１図は要部
の縦断面図、第８図は一部を破断して示す側面図である
。また第９図および第１０図は第３実施例を示し、第９図
は要部の縦断面図、第１０図は一部を破断して示す側面
図である。１０・・・・・・ケーシング、１０ａ・・・・・・遠心
分離室、１１．１１’、１１“・・・・・・回転濾過体
、１２・・・・・・流入室、１３・・・・・・流出室、
１５・・・・・・モータ、１７・・曲済過部材、１８・
・・・・・流入口、１９・・・・・・流出口、２０・・
・・・・固形成分排出口、２２・・・・・・逆洗口、３
０・・・・・・回転羽根。

Claims

【特許請求の範囲】１下部に円錐形に縮経された遠心分離室部を有する円
筒状のケーシングと、このケーシング内の上部に設けら
れこのケーシング内を流入室と流出室の２室に区画する
とともに濾過部材を備えた回転駆動される回転濾過体と
、上記遠心分離室部内にその中心からずれた位置を指向
して開口した流入口と、上記流出室に連通した流出口と
、上記遠心分離室部の下端部に開口した固形成分排出口
と、上記ケーシング内面に設けられ上記濾過体Ｏ流入室
側の面に近接対向して開口した逆洗口とを具備したこと
を特徴とする回転形濾過装置。２前記回転濾過体には前記流入室に流入する処理液に
よって前記回転流過体を回転駆動する回転駆動羽根が突
設されていることを特徴とする特許