JPS5834063Y2 - 容器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はスライスパイナツプル等の中央部付近に円筒状
の中空部分を有する食料品を収納する容器に関する。

従来スライドパイナツプルの包装形態は円柱状の罐詰に
するのがほとんどであったが、最近、真空成形、射出成
形等でできた透明プラスチック容器をこれに使用すると
いう試みがなされている。

透明プラスチック容器を使用することにより、容器本体
の成形が容易、安価になるばかりか、内容物を外部から
目視出来るため、販売、展示効果を高める等の数々の利
点を得ることが出来るわけであるが、成形特の問題から
側壁部にテーパーをつける必要があるため、この容器に
スライスパイナツプルを詰めると上部においてはスライ
スパイナツプルと容器との間にかなりの隙間が出来てし
まうために、輸送等の振動によって第２図に示すように
乱雑に崩れてしまい、スライスパイナツプル自体を崩し
てしまう恐れが多分にあり、上述した外部から内容物を
目視出来るという効果がかえって欠点となっていた。

そこで本考案は前ヰした欠点に鑑み、蓋部と容器本体部
との両方に内容物を保持するための突起を設けることに
より、振動にも耐え、常に整然と内容物を収納する容器
を提供することを目的とするものである。

以下図面に従い本考案を詳細に説明する。

第３図及び第４図は本考案を構成する蓋部１、容器本体
部２をそれぞれ示すものであり、ともに透明プラスチッ
ク製で容器本体部２は上端部に円盤状に外方へ広がる溶
着部分を有し、底部に向うに従い先細るテーパー形状で
あり、かつ、底部の中央に突出部を設けて戒るものであ
る。

次に、蓋部１は上端部に円盤状に広がる溶着部分を有し
、前記容器本体部２の開口部分に嵌合可能なテーパー状
周壁を連設し、かつ、該周壁下端に連続する天板部分の
中央に陥没部３を設けて戊るものである。

本考案は第１図に示すとおり、前記容器本体部２の開口
部分に前記蓋部１を嵌合させた後、両部材の溶着部分を
熱シール等により溶着し、密封して成る容器である。

ここで、前記突出部４、及び陥没部３は、本容器に収納
する中央部に円筒状の中空部分を有する食料品の該中空
部分に挿入可能な径であることはもちろんであるが、前
記突出部４の高さｂは前記食料品の１個分の高さと約等
しくする。

また前記陥没部３の深さａは前記容器本体部２に前記蓋
部１を嵌合し容器を完成させた状態において、前記突出
部４の上面に接しず、かつ、該突出部上面との間の隙間
が、前記食料品の１個分の高さより小さくなるように設
定する。

以上述べてきた如く本考案は真空成形等で容易に製造さ
れ、材料自体も安価であるため、従来の罐詰等に較ベコ
ストを非常に低くすることができ、その上従来までの充
填方法が採用できると共に、収納物を保持する突起を設
けたことにより、輸送等における収納物の崩れがおきな
くなり、充填時における整然とした状態のままで、輸送
、展示が行えるため、透明プラスチック材料を使用する
利点が、上記コストの面だけではなく、収納物を美感を
備えて表示でき、展示、販売効果をも向上させる容器で
ある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図は本考案の実施状
態を示す説明図、第２図は一般カツブにスライス状食料
品を収容し、乱雑になった状態を示す説明図、第３図は
蓋部の斜視図、第４図は容器本体部の斜視図である。 １・・・・・・蓋部、２・・・・・・容器本体部、３・
・・・・・陥没部、４・・・・・・突出部、５・・・・
・・食料品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スライスパイナツプル等の中央部付近に円筒状の中空部
   分を有する食料品を複数個積み重ね収納する容器におい
   て、周壁が底部に向うに従いテーパー状に先細り、かつ
   底板中央に前記食料品中空部分に挿入可能であると共に
   該食料品１個分の高さと約等しい高さの突出部を設けた
   容器本体部に、中央に前記突出部と同径であり、かつ、
   該突出部上面に接しない位置まで垂下する陥没部を設け
   た蓋部を嵌合、密封して成る透明プラスチック容器。