JPS5833835Y2 - 海藻床洗耕装置におけるノズル距離維持装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 高圧水の噴射力によって、海底の岩礁面に付着する海藻
の残根とか無用の雑藻を除去する海藻床洗耕装置におい
ては、その洗耕に使用する高圧水の圧力、高圧水の流量
、ノズルと洗耕面との間の距離、高圧水が洗耕面に当た
る角度、ノズルの移動速度などの多数の必要条件があり
、これらが全て適正なものである場合にその複合として
の良効果を挙げることができるものである。

そしてこれら各条件の内、高圧水の圧力とノズルと洗耕
面との間の距離すなわちノズル距離とは、その作業条件
が水中であることと相俟って極めて重要な要素であって
、この高圧水の圧力とノズル距離の選定が洗耕結果の良
否を決定するといっても過言ではない。

すなわちノズルを取付けた高圧水導管を手で持って、ノ
ズル距離を手で調節しながら洗耕するというようなこと
は論外であって現実的には不可能に近いものである。

洗耕面には常に凹凸があり、この凹凸に応じて絶えずノ
ズル距離を手で調節するということは、水中作業である
ことと相俟って、大きな労力を必要としまたその割には
、適切な調節ができるものではなく、このため洗耕の重
複とか洗耕むらが絶えずでき、また未洗耕部の残存とい
うことになる。

本考案はこのような事情のもとに考案したものであって
、ノズル距離を容易に調節することができ、しかも洗耕
中洗耕面の凹凸によく自動的に追従して常にノズル距離
を一定に維持させんとするものである。

これを図示のものについて説明する。

１は高圧水導管であって、図示しない高圧水発生装置と
連通ずる。

２は導管１の先端に装着された回転式ノズル装置であっ
てノズル２′より噴射する高圧水の噴射反力によって自
転する。

３は導管１の支承片であって、この支承片３の上部に挟
持片３’、３’を取付け、この挟持片３’、３’間で導
管１を挟着状に挾持し、螺子６，６，６．をもって導管
１の上下位置を調整自在としたものである。

５．５は案内輪であって、その枢軸４，４は支承片３の
下端に固定される。

７はノズル２′より噴射された高圧水、１０は洗耕面を
示す。

その作用効果を述べる。

先づ支承片３の挾持片３’、３’の螺子６を調節して回
転式ノズル装置２の上下位置を適宜定め、これを海底の
岩礁などの洗耕面に投入する。

そしてその先端の案内輪５，５が洗耕面に到達した時点
で、図示しない高圧水発生装置を駆動しその発生した高
圧水を導管１を経て回転式ノズル装置２のノズル２′よ
り噴射せしめる。

この噴射された高圧水７は洗耕面１０に当たるが、回転
式ノズル装置２の位置は前記のように予め規制されてい
るので、ノズル２′より出た高圧水７は、洗耕面１０に
対して一定距離りを隔ててこれに噴射される。

そしてノズル装置２はノズル２′よりの高圧水噴射によ
る反力で１転する。

そこで図示されない牽引装置によって回転式ノズル装置
２は第２図において左右方向に牽引されるが、その案内
輪５，５が洗耕面１０の凹凸面に追従して転動するので
、ノズル２′と洗耕面１０との間の距離りは幣に一定に
維持されてその洗耕が行われる。

なお洗耕面１０の凹凸面の形状によっては前記距離りが
多少異なってくることもあるが、この程度のものは洗耕
効果を維持し得る範囲内のものである。

本考案は以上のように、海底の岩礁面などの洗耕に当っ
てその洗耕効果を挙げるための最も重要な条件、すなわ
ちノズルとその洗耕面との間のノズル距離を所期のよう
に常に所望の一定距離を維持せしめることができ、しか
も洗耕面の凹凸にしたがって常にこれに順応して操作す
ることができるので、その洗耕を所期どおり完全にする
ことができその効果を挙げることができる。

そしてその操作は極めて容易であって洗耕の重複とか洗
耕むらを生じるようなこ・となく能率よくその洗耕作業
を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本装置の正面図、第２図は第１図を側面よりみ
た側面図である。 １・・・・・・高圧水導管、２・・・・・・ノズル装置
、２′・・・・・・ノズル、３・・・・・・支承片、４
・・・・・・枢軸、５・・・・・・案内輪、１０・・・
・・・洗耕面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 海藻床の洗耕面１０に接するべき案内輪５，５を枢軸４
   をもって回転自在に取付けた支承片３の上部に、挾持片
   ３’、３’を取付け、ノズル２′を有するノズル装置２
   を先端に装着した高圧水導管１を、前記支承片３の挾持
   片３’、３’で上下位置調整可能に挟持せしめた海藻床
   洗耕装置におけるノズル距離維持装置。