JPS5833307B2 - すき間腐食防止剤 - Google Patents
すき間腐食防止剤Info
- Publication number
- JPS5833307B2 JPS5833307B2 JP52047920A JP4792077A JPS5833307B2 JP S5833307 B2 JPS5833307 B2 JP S5833307B2 JP 52047920 A JP52047920 A JP 52047920A JP 4792077 A JP4792077 A JP 4792077A JP S5833307 B2 JPS5833307 B2 JP S5833307B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aluminum alloy
- crevice corrosion
- aluminum
- corrosion inhibitor
- test
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Sealing Material Composition (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Prevention Of Electric Corrosion (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明はアルミニウム合金シール部分、アルミニウム製
ボルトによる締付部のボルト溝およびアルミニウムにス
テンレス製ボルトがねじ込まれた部分すなわち異種金属
の接触部などのすき間腐食を防止するのに使用されるす
き間腐食防止剤に関するものである。
ボルトによる締付部のボルト溝およびアルミニウムにス
テンレス製ボルトがねじ込まれた部分すなわち異種金属
の接触部などのすき間腐食を防止するのに使用されるす
き間腐食防止剤に関するものである。
従来、海水環境および塩素を含有する液質を取扱う環境
でアルミニウム合金を使用する場合、そのアルミニウム
合金の腐食を防止する適当な手段がなく、特に締付部の
ボルト溝および機械部品の組合せ部分の微細なすき間に
発生する腐食を防止することは至難であった。
でアルミニウム合金を使用する場合、そのアルミニウム
合金の腐食を防止する適当な手段がなく、特に締付部の
ボルト溝および機械部品の組合せ部分の微細なすき間に
発生する腐食を防止することは至難であった。
本発明は上記にかんがみすき間腐食を防止すると共に、
微細なすき間をシールするすき間腐食防止剤を提供する
ことを目的とするもので、マグネシウムを30〜60%
含有するアルミニウム合金粉末に亜鉛粉末を1〜30%
添加した混合粉末を、適度な吸水性を有する樹脂中に0
.1〜5.0倍添加したものである。
微細なすき間をシールするすき間腐食防止剤を提供する
ことを目的とするもので、マグネシウムを30〜60%
含有するアルミニウム合金粉末に亜鉛粉末を1〜30%
添加した混合粉末を、適度な吸水性を有する樹脂中に0
.1〜5.0倍添加したものである。
以下本発明について詳述する。
本発明は適度な吸水性を有する樹脂、例えばポリスチレ
ン溶融液とポリブチラール樹脂を溶媒で溶融した液とを
重合してなる樹脂中に、アルミニウム合金粉末と亜鉛粉
末の混合粉末を添加して均一に分散させたものである。
ン溶融液とポリブチラール樹脂を溶媒で溶融した液とを
重合してなる樹脂中に、アルミニウム合金粉末と亜鉛粉
末の混合粉末を添加して均一に分散させたものである。
上記アルミニウム合金粉末にはマグネシウムを重量比で
30〜60%含有するものが使用される。
30〜60%含有するものが使用される。
これはマグネシウム含有量が30%以下であると、防食
効果を期待することが困難であり、またマグネシウム含
有量が60%以上であると、すき間内のアルミニウム合
金表面に優先してマグネシウムが溶解しなくなるため、
マグネシウム含有量を重量比で30〜60%に限定した
。
効果を期待することが困難であり、またマグネシウム含
有量が60%以上であると、すき間内のアルミニウム合
金表面に優先してマグネシウムが溶解しなくなるため、
マグネシウム含有量を重量比で30〜60%に限定した
。
また前記混合粉末は上記アルミニウム合金粉末に対して
亜鉛粉末を重量比で1〜30%添加して生成される。
亜鉛粉末を重量比で1〜30%添加して生成される。
これは亜鉛粉末が1%以下であると、その金属水酸化物
の安定性が悪くなって防食効果の低減を招き、また亜鉛
粉末が30%以上であると、不経済であるから重量比で
1〜30%に限定した。
の安定性が悪くなって防食効果の低減を招き、また亜鉛
粉末が30%以上であると、不経済であるから重量比で
1〜30%に限定した。
この混合粉末を前記樹脂中に添加する割合は重量比で0
.1〜5.0倍である。
.1〜5.0倍である。
これは混合粉末が0.1倍以下であると、防食効果がな
く、また、5.0倍以上であると、潤滑性が低下して充
てん不能となり好ましくないから重量比で0.1〜5.
0倍に限定した。
く、また、5.0倍以上であると、潤滑性が低下して充
てん不能となり好ましくないから重量比で0.1〜5.
0倍に限定した。
本発明品を海洋機器に使用した場合、すき間内のアルミ
ニウム合金表面に接触している本発明品の樹脂中のアル
ミニウムーマグネシウム合金粉末および亜鉛粉末は吸水
により前記アルミニウム合金表面に先がけて溶解し、ア
ルミニウムーマグネシウム系水酸化物と非晶質の亜鉛系
水酸化物になり、樹脂から膨出してすき閣内に拡散する
ので、すき閣内のアルミニウム合金表面の腐食を防止す
ることができる。
ニウム合金表面に接触している本発明品の樹脂中のアル
ミニウムーマグネシウム合金粉末および亜鉛粉末は吸水
により前記アルミニウム合金表面に先がけて溶解し、ア
ルミニウムーマグネシウム系水酸化物と非晶質の亜鉛系
水酸化物になり、樹脂から膨出してすき閣内に拡散する
ので、すき閣内のアルミニウム合金表面の腐食を防止す
ることができる。
上記水酸化物はすき閣内のアルミニウム合金表面のpH
をアルカリ性に移行させるため、アルミニウム合金表面
を液質の腐食に対して安定化させるばかりでなく、沖合
から泳動してくる海水中に含まれるCtがすき閣内に拡
散するのを抑制するため、すき間に拡散した非晶質の水
酸化物を安定にする。
をアルカリ性に移行させるため、アルミニウム合金表面
を液質の腐食に対して安定化させるばかりでなく、沖合
から泳動してくる海水中に含まれるCtがすき閣内に拡
散するのを抑制するため、すき間に拡散した非晶質の水
酸化物を安定にする。
次に本発明の実施例について説明する。
供試アルミニウム合金として市販のA2024を選定し
、このアルミニウム合金により第1図aに示すような試
験片1aを加工すると共に、第1図すに示すように試験
片1aの軸部1a1の挿入する孔1b1および浸水だめ
1b2を有する試験片1bを加工する。
、このアルミニウム合金により第1図aに示すような試
験片1aを加工すると共に、第1図すに示すように試験
片1aの軸部1a1の挿入する孔1b1および浸水だめ
1b2を有する試験片1bを加工する。
この両試験片1a、1bを第2図に示すように本発明の
供試防食剤7を介して組合せた後、25℃の3%食塩水
6を充満した水槽5内に支持し、一方の試験片1aの頂
部に導線(アルミニウム)3を内蔵する絶縁パイプ2a
を固着すると共に、他方の試験片1bの浸水だめ1bQ
に導線(綿糸)4を内蔵する絶縁パイプ2bを固着して
試験を行った。
供試防食剤7を介して組合せた後、25℃の3%食塩水
6を充満した水槽5内に支持し、一方の試験片1aの頂
部に導線(アルミニウム)3を内蔵する絶縁パイプ2a
を固着すると共に、他方の試験片1bの浸水だめ1bQ
に導線(綿糸)4を内蔵する絶縁パイプ2bを固着して
試験を行った。
上記供試防食剤7(以下供試品と称す)は下記の第1表
のような成分組成からなり、これらの供試品A−Fを介
在させた試験片、シール剤のない試験片G1公知のグリ
ースを介在させた試験片Hを上記と同様にして試験した
結果は第3図に示すとおりである。
のような成分組成からなり、これらの供試品A−Fを介
在させた試験片、シール剤のない試験片G1公知のグリ
ースを介在させた試験片Hを上記と同様にして試験した
結果は第3図に示すとおりである。
すなわち試験片のすき閣内の電極電位と時間の関係を示
したものである。
したものである。
また上記試験による6ケ月後の表面観察およびpH測定
の結果は下記第2表のとおりである。
の結果は下記第2表のとおりである。
以上説明したように、本発明によれば、アルミニウム合
金シール部分、アルミニウム製ボルトによる締付部のボ
ルト溝およ°びアルミニウムにステンレス製ボルトがね
じ込まれた部分すなわち異種金属の接触部などのすき間
腐食を防止することができる。
金シール部分、アルミニウム製ボルトによる締付部のボ
ルト溝およ°びアルミニウムにステンレス製ボルトがね
じ込まれた部分すなわち異種金属の接触部などのすき間
腐食を防止することができる。
第1図a、bは本発明のすき開時止剤の試験に使用され
る試験片を示す図、第2図は同試験装置1 の断面図、
第3図は説明用図である。
る試験片を示す図、第2図は同試験装置1 の断面図、
第3図は説明用図である。
Claims (1)
- 1 マグネシウムを30〜60%含有するアルミニウム
合金粉末に亜鉛粉末を1〜30%添加した混合粉末を、
吸水性を有する樹脂中に0.1〜5.0倍添加したこと
を特徴とするすき間腐食防止剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52047920A JPS5833307B2 (ja) | 1977-04-27 | 1977-04-27 | すき間腐食防止剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP52047920A JPS5833307B2 (ja) | 1977-04-27 | 1977-04-27 | すき間腐食防止剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS53133540A JPS53133540A (en) | 1978-11-21 |
JPS5833307B2 true JPS5833307B2 (ja) | 1983-07-19 |
Family
ID=12788795
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP52047920A Expired JPS5833307B2 (ja) | 1977-04-27 | 1977-04-27 | すき間腐食防止剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5833307B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139807U (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56104272A (en) * | 1980-01-25 | 1981-08-19 | Seiko Instr & Electronics Ltd | Packing material for portable timepiece |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS503045A (ja) * | 1973-05-14 | 1975-01-13 |
-
1977
- 1977-04-27 JP JP52047920A patent/JPS5833307B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS503045A (ja) * | 1973-05-14 | 1975-01-13 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62139807U (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-03 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS53133540A (en) | 1978-11-21 |
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