JPS5831817B2 - 速度発電機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は回転または移動する物体の回転速度または移
動速度に応じた信号を発生する速度発電機に関するもの
である。

従来のの種速度発電機は第１図に示されるようにマグネ
ット１に接合された磁路体２の先端の磁極片４に出力用
コイル３を巻き、磁極片４と回転検出する歯車の歯先５
との近接の変化によって、マグネット１より発生し、磁
極片４を通過する磁束の変化量によって出力用コイル３
に誘導交流電圧を端子６，７間に発生させていた。

歯車の回転速度によって、端子６，７間に発生する交流
電圧は交流周波数が変化するためその周波数によって、
歯車の回転速度が判別できる。

しかし、その周波数を検出するためには出力電圧が十分
出なげれば不可能である。

そのため、出力電圧を大きく発生させるために、コイル
３の巻数、マグネット１の磁力、歯車の歯先５と磁極片
４間のギヤツブ９磁路体２の磁気抵抗漏れ磁束等を十分
考慮して製作していた。

しかし実際出力電圧を十分出すことはできても出力用コ
イル３の製作のばらつき、マグネット１の磁力のばらつ
き、歯先５、磁極片４間のギャップ寸法のばらつき速度
発電機取付場所周辺形状変化による漏れ磁束のばらつき
によって、安定化ができず、製品例々によって、出力電
圧と歯車の回転速度との出力特性が異なり、製品完成後
のこの出力特性は簡単に補正できるところがないため、
調整不可能であった。

この発明はこのような点にかんがみてなされたもので、
出力特性の補正が容易に行なえる速度発電機を提供する
ことを目的とする。

本発明に係る速度発電機は、上述の目的を達成するため
に、一定のピッチで配列された突子を有する被測定物の
両側にそれぞれ配置された１対の第１の磁極片及び１対
の第２の磁極片を備え、前記第４の磁極片及び第２の磁
極片を前記ピッチと同一ピッチで配置すると共に、磁石
に対して磁気的に並列回路を構成するように配置し、さ
らに、前記第１の磁極片と第２の磁極片にそれぞれ巻回
された第１のコイル及び第２のコイルを備え、前記第１
のコイルの出力端子間に可変抵抗器を接続したことを特
徴とする。

以下第２図に示すこの発明の一実施列について説明する
。

図において、ａ図は正面図、ｂ図は側面図、０図は底面
図であり、第１図と同一符号は［←または相当部分を示
す。

１はマグネットであり、このマグネット１に接合された
磁路体２の先に回転検出歯車の歯先５に接近する磁極片
１６゜１２を歯車の歯先５のピッチと同一のピッチにて
並列に設けそれぞれの磁極片１６．１２にそれぞれコイ
ル１５，１１を巻付げる。

片方の磁極片１２を調整用補極とし、それに巻かれたコ
イル１１の出力端１３と１４とに抵抗１０を接続する。

他方の磁極片１６を出力用とし、それに巻かれたコイル
１５を出力用コイルとして出力端子１７゜１８に接続す
る。

このように構成した場合第３図に示されるように歯車の
歯先５が磁極片１２．１６に接近した時、マグネット１
より発生する磁束１９は、磁路体２を通り出力磁極片１
６、調整用磁極片１２をそれぞれに分かれて通り、歯先
５を通過し、反対側のそれぞれの磁極片を通ってマグネ
ット１に帰る。

出力用磁極片を通ってマグネット１に帰る。

出力用磁極片１６調整用磁極片１２のそれぞれに通過し
た磁束により、各磁極片１２．１６に巻かれたコイル１
１．１５には誘導起電力が発生し、コイル端子間に電圧
が発生する。

調整用磁極片１２に巻かれた調整用コイル１１の端子１
３，１４に接続された抵抗１０にはその誘導電圧により
電流２１が流れる。

その電流がコイル１１内に流れることによって、調整用
磁極片１２内に逆方向の磁束２２が発生する。

この逆方向の磁束２２によって磁極片１２内を通過する
磁束２３は磁気抵抗を受ける形となり、通過量の減少と
なる。

それにより調整用磁極片１２の磁束通過量が少なくなり
、その減少分の磁束２４が出力用磁極片１６に流入する
。

出力用磁極片１６では磁束通過量の増大により、コイル
１５には磁束の増大分に比例して誘導起電力が増大し、
端子１７．１８の電圧は上昇する。

この時調整用磁極１２内に発生した逆方向の磁束２２は
抵抗１０に流れる電流２１に比例し、その電流２１は抵
抗１０の抵抗値によって制御できる。

すなわち抵抗１０の抵抗値制御によって、調整用磁極片
１２を通過する磁束量を制御でき、それに伴い出力用磁
極片１６の磁束通過量も制御できるため出力用コイル１
５に発生する誘導電圧の調整が可能となる。

第４図はこの発明の速度発電機の出力特性を示すもので
、抵抗１０のセット値をある値にした時の特性２７を基
準とし、抵抗１０の抵抗値の増加を計ると特性は２Ｂの
ようになり、減少させると特性は２６のようになる。

なお、以上においては、歯車の回転速度に応じた電圧を
発生する場合について述べたが、複数個の突子な有し左
右方向に移動する物体、例えばラックの移動に応じた電
圧をも上述同様に得ることができる。

以上のようにこの発明によれば、出力特性を任意に調整
することができるため、製品の個々の出力特性のばらつ
きや、環境条件による出力特性の変動を補正することが
でき常に所望の特性を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の速度発電機を示し、ａ図は正面図、ｂ図
は側面図、第２図はこの発明の一実施例を示し、ａ図は
正面図、ｂ図は側面図、０図は底面図、第３図は動作を
示す図、第４図は出力特性を示す特性曲性図である。 図において、１はマグネット、２は磁路体、１１は調整
用コイル、１２は調整用磁極片、１５は出力用コイル、
１６は出力用磁極片である。 な訃図中同−符号は同一または相当部分を示すものとす
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １一定のピッチで配列された突子を有する被測定物の両
   側にそれぞれ配置されたｌ対の第１磁極片及び１対の第
   ２の磁極片を備え、前記第１の磁極片及び第２の磁極片
   を前記ピッチと同一ピッチで配置すると共に、磁石に対
   して磁気的に並列回路を構成するように配置し、さらに
   、前記第１の磁極片と第２の磁極片にそれぞれ巻回され
   た第１のコイル及び第２のコイルを備え、前記第１のコ
   イルの出力端子間に可変抵抗器を接続したことを特徴と
   する速度発電機。