JPS5831078B2 - カラ−レベル自動調整信号形成装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はテレビジョン信号の垂直帰線期間内に挿入して
送られているＶＩＲ信号を利用してカラーレベル自動調
整信号を形成する回路に関する。

放送局側から一般家庭のテレビジョン受像機に届く間に
色映像情報の色相、明るさなどが劣化しがちであるが、
これを放送局側からの基準信号（ＶＩＲ信号）により補
正するようにＶＩＲシステムが提案せられており、既に
米国においては２〜３の放送局がこのＶＩＲ信号を垂直
帰線期間内に挿入して送っている。

具体的に説明すれば、第１図に示す複合映像信号におい
て、２１ライン分を包含する垂直帰線期間の第１９番目
のラインにこの信号が挿入されており、該ＶＩＲ信号は
第２図に示す如くクロマ基準、輝度基準、黒基準などの
各種基準信号からなっている。

斯るＶＩＲ信号を使ってカラーレベルを自動調整するの
に第３図Ａに示す輝度基準レベルＬ２をサンプリングホ
ールドして次のフィールドのＶＩＲ信号のクロマ基準信
号期間のＬ２レベルと同一になるようにカラープロセス
回路を制御する方法が従来行なわれていたが、この従来
例では１フイールドの時間差のある２つのレベルを比較
しなければならないので、一方の内容が変化しがちとな
り、正確なカラーレベル調整ができないという欠点があ
った。

本発明は斯る従来のカラーレベル調整とは異なる新規な
調整を実現するカラーレベル自動調整信号形成装置を提
案するものである。

以下、図面に示した実施例に従って本発明を詳述する。

第４図は本発明の装置を関係回路と共に示すブロック図
であり、１はカラーレベル自動調整信号形成回路であり
、その出力はカラープロセス回路２に加えられる。

３は前記カラープロセス回路２内のＢ −Ｙ復調器で、
その出力はテレビジョン受像機の加算器４に供給される
と共に前記調整信号形成回路１に加えられる。

一方映像回路５の出力は前記加算器４に加えられて、前
記Ｂ−Ｙ復調器３からのＢ−Ｙ信号と加算されると共に
上記調整信号形成回路１に対してはボリウムＶＲにより
、一定値小さくされて加えられる。

即ち、第５図イに示す映像信号（この場合はＶＩＲ信号
）をボリウムＶＲにより同図口の如くＬ３のレベルのと
ころから１査問るい部分のレベルまでがｂの振幅になる
ように減小せしめて調整信号形成回路に加えるのである
。

前記振幅すは第３図に示す３．５８ＭＨｚのクロマ信号
の振幅すと同じであり、この映像信号の振幅とクロマ信
号の振幅とを回路１で比較し、それらが一致するように
カラープロセス回路２を制御すれば加算器４においてＢ
−Ｙ信号と輝度信号が合成される結果が、丁度第３図に
示す輝度基準レベルＬ２となる。

第６図１はＶＩＲ信号のクロマ期間に加算器４に加えら
れるＢ−Ｙ出力であり、同図１１は同じ期間にａの振幅
を有する映像出力であり、これらｉとｉｌの加算結果が
１１１のように振幅Ｃの出力となってブラウン管に導ひ
かれるのである。

次に第７図に従って前記調整信号形成回路１の具体例に
ついて説明する。

第７図はＩＣ回路として構成されており、１番ピン■に
前記ボリウムＶＲを通して与えられた第５図口に示すも
のと反対極性（負極性）の映像信号はＱｌ、Ｑ２により
反転されエミッタフォロワＱ３を通して差動対を構成す
るＱ４のベースに加えられる。

差動対の他方Ｑ５のベースはツェナーダイオードＺＤに
接続されて一定電位に保持されている。

定電流源トランジスタＱ６はＶＩＲ抜き取りパルス〔第
３図Ｂ〕が与えられるＶＩＲ信号期間のみオンするので
差動対Ｑ４．Ｑ５の動作はＶＩＲ信号期間に限られる。

従って１番ピン■に接続されたコンデンサは黒レベル部
分が前記ツェナー電圧に等しくなるよう直流再生される
。

つまりＶＩＲの黒基準期間はＱ５のベースバイアスと等
しい電位に固定され保持される。

同様に２番ピン■に供給されたＢ−Ｙ復調出力はＱ１□
、Ｑ□１で極性反転されて差動対を構成するＱ３のベー
スに与えられる。

差動対の他方Ｑ７は上述したＱ５と同様ツェナーダイオ
ードＺＤに接続され一定の電位に保持されている。

定電流源トランジスタＱ９のベースにはＱ６と同様第３
図Ｂに示すパルスが与えられるので、このパルス期間に
２番ピン■に接続されたコンデンサＣ２はＶＩＲ期間で
クロマ信号なき部分の期間で直流再生される。

つまりＶＩＲのクロマ信号なき期間はＱ７のベースバイ
アスと等しい電位となる。

このようにＱ’ｒ 、Ｑ５のベースバイアスに直流再生
されたＢ−Ｙ復調出力と映像出力信号はＱ１４゜Ｑｌ５
で構成する差動対を中心とする比較器６に印加される。

比較器旦の定電流源トランジスタＱ、６のベースには第
３図Ｃに示すＶＩＲのクロマ抜き取りパルスが与えられ
るので、この期間に両出力信号の比較がなされる（第８
図参照）。

従ってＶＩＲのクロマ信号期間にＢ−Ｙ復調出力と輝度
信号出力のレベルに差があれば、その差に応じた信号が
４番ピン■に生じる。

例えば、輝度信号レベルが太きいとＱｌ５にはパルス状
の電流が流れ、Ｑｌ７ ＊ Ｑｌ８を介して３番目ビン
■のコンデンサＣ３を充電する。

この出力がＱｌ９ ｓ Ｄ５ ＋ Ｑ２０を介して４番
ピン■に出力されるのである。

尚、第６図においてＤ１〜Ｄ４はノイズ除去のためのリ
ミッタ用ダイオードであり、Ｑ２□ｌ Ｑ２□はＶＩＲ
信号が送信されていない場合に前記形成回路の出力を無
効とし、ＶＩＲ信号が送信されているテレビジョン信号
を受信中の場合には４番ピン■に出力を導出するために
設けられたトランジスタであり、ＶＩＲ信号がある場合
にはＱ２２がオフ、Ｑ２１がオンとなり、ＶＩＲ信号が
ない場合にはＱ２□がオン、Ｑ２１がオフとなるようＶ
ＩＲキラー回路からの信号により制御される。

以上説明した通り、本発明は映像信号とＢ −Ｙ復調信
号をＶＩＲ信号期間にそれぞれ同一レベルで同時に直流
再生すると共に、両信号を比較器により比較してその差
をカラーレベル自動調整信号としているので、比較信号
の１方のみが変化するという虞れはなく、従って正確な
自動調整信号を形成できるという効果がある。

また映像信号を一定値小さくするためのボリウムによっ
て、その一定値を可変できるが、このことは視聴者が好
みのカラーレベルになるようにカラーレベル自動調整系
を働かすことができることを意味し、有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図はＶＩＲ信号の詳細を示す波形図であ
る。 第３図は本発明を説明するための信号波形図である。 第４図は本発明のカラーレベル自動調整信号形成装置を
その関係回路と共に示すブロック回路図である。 第５図及び第６図は本発明を説明するための信号波形図
である。 第７図は本発明装置の信号形成回路について具体的に示
す回路図であり、第８図はその説明波形図である。 １・・・・・・調整信号形成回路、２・・・・・・カラ
ープロセス回路、３・・・・・・Ｂ−Ｙ復調器、４・・
・・・・加算器、５・・・・・・映像回路、ＶＲ・・・
・・・ボリウム、６・・・・・・比較器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. Ｉ ＶＴＲ信号中のクロマ基準信号の位相と同相又は
   逆相の復調軸をもつ復調器の出力のうちＶＩＲ信号中に
   おける部分であってクロマ基準信号以外の部分の出力の
   レベルを予め定めた一定レベルに固定する第１直流再生
   手段と、映像回路から発生する輝度信号を分圧する調整
   ボリウムと、前記第１直流再生手段へ入力される前記復
   調器の出力と同一の極性で入力される前記調整ボリウム
   の出力のうちＶＩＲ信号中における部分であってクロマ
   基準信号及び輝度基準信号よりもレベルの低い所定の部
   分の出力のレベルを前記一定レベルに回定する第２直流
   再生手段と、前記第１第２直流再生手段の出力を比較す
   べき入力として受は該入力のレベルをＶＩＲ信号のクロ
   マ基準信号期間に比較する比較器とからなり、前記比較
   器の出力をカラーレベル自動調整信号とするカラーレベ
   ル自動調整信号形成装置。