JPS5830820B2 - ２色インク印写装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、霧状のインク微粒子を記録紙表面に選択的に
吸着して所望の書画を記録するインクミスト記録装置に
関する。

従来のこの種の記録装置の１つは、記録紙を巻回した導
電体ドラムに放電電極を対向させて、これらの間に高電
圧を印加して気体をイオン化し、かつ１両者を結ぶ直線
に直角方向にインクミスト流を形成して、イオン化した
気体にインクミストの微粒インクを付着させて記録紙に
当てる構成とされている。

イオン化気体の記録紙に向けての飛行を選択的におこな
うため、インクミストと放電電極の間に画素単位に区分
された多数の制御電極が配列されている（たとえば特開
昭４９−１２８６３７号、特開昭４９−６９０３６号公
報）。

この種の記録装置では、記録色がインク色で定まる一色
に限られ、また、制御電極はアパーチャを有するもので
あり、高密度記録がむつかしく、多点同時記録とすると
、アパーチャ配列が複雑となり装置構造がかなり大きく
なるものと思われる。

本発明は、２色を選択的に記録しうるインクミスト記録
装置を提供することを第１の目的とし、比較的に高密度
の多点同時記録をしうるインクミスト２色記録装置を提
供することを第２の目的とする。

第１ａ図１こ本発明の一実施例の主要部を示す。

この実施例において、第１のインクミスト発生器１ａの
下底には超音波振動子２１ａ〜２３ａが取り付けられて
おり、これらの振動によりインクミスト発生器１ａ内（
こインクミストが発生する。

インクミスト発生器１ａの上蓋には、チャージャワイヤ
３１ａ〜３４ａが張架されており、これらのチャージャ
ワイヤ３１ａ〜３４ａとインクミスト発生器１ａの導電
体容器の間に荷電電圧が印加される。

インクミスト発生器１ａの上蓋の下面に沿ってブロア４
ａより空気が吹き込まれ、ミストとなって荷電した微粒
インクは第１のダク）５ａに吹き込まれてその開口６ａ
より放出される。

ダク）５ａの内壁に当たって大径の液滴となったインク
は開口６ａの下部のガター７ａに集積し、インク層８ａ
に戻される。

開口６ａより放出された荷電微粒インクは架台１０上の
記録紙１１の表面に沿って吸入ダクト１３ａの方向に移
動し、吸入ダクト１３ａに吸引され、吸引装置１４ａを
通ってインク槽８ａに入いり、フィルタ１５ａで補集さ
れてインク槽８ａ内に落下する。

吸入ダクＮ ３ａの吸入開口端の上部には、インクミス
トの逃げを防止するシェード１６ａが形成されており、
吸入開口端の下部には、シェード１６ａに当って大径の
インク滴となり、シェード１６ａをったって流れるイン
クを補集するガター１７２が形成されており、ガター１
７ａ内に集積したインクはインク槽８ａに戻される。

第１のダクト５ａおよび吸入ダクトの配置関係を第１ｂ
図（外観斜視図）に示す。

記録紙１１は図に示す矢印方向（右方）に連続的に送ら
れる。

この送り方向に関して開口６ａの上流側に、記録紙１１
を挾んで相対向する関係にマルチスタイラス１８および
背面電極１９が配置されている。

マルチスタイラス１８は、−直線状に配置された多数の
針状電極を有し、画信号に応じてこれらの針状電極と背
面電極１９の間に記録紙１１の表面に静電潜像を形成す
るに十分な電圧が印加される。

電圧印加回路の概略構成を第１Ｃ図に示す。

電圧印加回路は、画信号に応じてそれが「記録」を表わ
すときスイッチオンするスイッチング回路２０、スイッ
チング回路２０にアースに対して正又は負の記録電圧を
色信号に応じて選択的に印加する切替回路２１および定
電圧回路２２で構成される。

記録紙１１の送り方向に関して第１のダクト５ａの下流
側に第２のダクト５ｂが配置されており、この第２のダ
クト５ｂに、第１のインクミスト発生器と同様な構成の
第２のインクミスト発生器１ｂが発生するインクミスト
が第２のブロア４ｂにより吹き込まれる。

第２のインクミスト発生器１ｂの上蓋のチャージャワイ
ヤ３１ｂ〜３４ｂには、第１組のチャージャワイヤ３、
ａ〜３４ａに印加される電圧の極性とは逆の電圧が印加
される。

したがって、第２のダクト５ｂの開口６ｂからは、第１
のダク）５ａの開口６ａから放出されるインクミストの
電荷の極性とは逆の極性に荷電したインクミストが放出
される。

このインクミストは吸入ダク）１３ｂに吸入されて、吸
引装置１４ｂを通って第２のインク槽８ｂに至る。

第１および第２のインク槽８ａおよび８ｂに、異色のイ
ンク（たとえば赤と黒）を入れてそれらをそれぞれ第１
および第２のインクミスト発生器１ａおよび１ｂに供給
し、マルチスタイラス１８により記録紙１１の表面にプ
ラスの静電潜像を形成すると、その潜像に第１のダク）
５ａから放出される赤色のインクミストが吸着し、赤色
のインク印写がおこなわれる。

マルチスタイラス１８により記録紙１１の表面にマイナ
スの静電潜像を形成すると、その潜像に第２のダクト５
ｂから放出される黒色のインクミストが吸着し、黒色の
インク印写がおこなわれる。

いずれの色を選択するかは、つまり、記録紙１１の表面
にプラス、マイナスのいずれの静電潜像を形成するかは
、切替回路２１を色表示信号（又は色指定信号）に基づ
いて切替付勢することにより定まる。

第１ａ図に示すマルチスタイラスは、多数の記録針を一
列に配列したものであるが、第２ａ図あるいは第２ｂ図
に示すように、多数の記録針を数列にジグザグに配列し
たものあるいはドツトマトリクス状に配列したものを用
いてもよい。

以上の通り本発明によれば、荷電極性が異なるインクミ
ストを発生する２組のインクミスト発生器とマルチスタ
イラスの荷電極性を切替える切替回路を備えて２種のイ
ンクを選択的に記録しうるようにしているので、２色の
選択記録をしうると共に、マルチスタイラスが高密度の
潜像をその配列方向に同時に形成ししかも大きな場所を
とらないので、比較的に高密度の多点同時記録を行ない
うる。

【図面の簡単な説明】

第１ａ図は本発明の一実施例を示す縦断面図、第１ｂ図
はその一部分を示す外観斜視図、第１Ｃ図は第１ａ図に
示すマルチスタイラス１８および背面電極１９に電圧を
印加する回路の構成を示すブロック図である。 第２ａ図および第２ｂ図は、それぞれマルチスタイラス
の変形例を示す斜視図である。 １ａ、ｌｂ・・・インクミスト発生器、２、ａ〜２３ａ
、２□ｂ〜２３ｂ・・・超音波振動子、３、ａ〜３４
ａ ｔ ３１ ｂ 〜３４ ｂ ”・チャージャワイヤ
、４ａ。 ４ｂ・・・ブロア、５ａ、５ｂ、１３ａ、１３ｂ・・・
ダクト、６ａ、６ｂ・・・インクミスト放出口、７ ａ
ｔ７ｂ 、 １７ａ 、 １７ｂ・・・ガター ８ａ
、８ｂ・・・インク槽、１０・・・架台、１１・・・記
録紙、１４ａ。 １４ｂ・・・吸引装置、１５ａ、１５ｂ・・・インク集
成フィルタ、１６ａ、１６ｂ・・・シェード、１８・・
・マルチスタイラス、１９・・・背面電極。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 第１のインクミスト発生器、これが発生するインク
   ミストを正負の一方に荷電する第１のチャージャ、この
   荷電インクミストを記録紙表面に案内する第１のダクト
   、第２のインクミスト発生器、これが発生するインクミ
   ストを正負の他方に荷電する第２のチャージャ、この荷
   電インクミストを記録紙の表面に案内する第２のダクト
   、インクミスト発生器が発生したインクミストをダクト
   に吹き出すブロア、記録紙表面上の空間に放出されたイ
   ンクミストを回収するダクト、記録紙に静電潜像を形成
   するマルチスタイラス、および、マルチスタイラスに印
   加する電圧の極性を切替える切替回路を備え、記録紙の
   移送方向に沿って前記マルチスタイラス、第１のダクト
   および第２のダクトをこの順番に配置した、２色インク
   印写装置。