JPH0453764A - イオン流制御記録装置 - Google Patents

イオン流制御記録装置

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JPH0453764A
JPH0453764A JP16139590A JP16139590A JPH0453764A JP H0453764 A JPH0453764 A JP H0453764A JP 16139590 A JP16139590 A JP 16139590A JP 16139590 A JP16139590 A JP 16139590A JP H0453764 A JPH0453764 A JP H0453764A
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JP
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discharge
electrode member
voltage
recording head
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Application number
JP16139590A
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English (en)
Inventor
Daisuke Tsuda
大介 津田
Keizo Abe
敬三 阿部
Isao Ito
功 伊藤
Tetsuo Kodera
哲郎 小寺
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Shigeo Ono
茂雄 大野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、プリンタやファクシミリ等に使用されるイ
オン流制御記録装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、この種のイオン流制御記録装置としては、特開昭
61−243466号公報や米国特許第4゜160.2
57号公報等に示すようなものがある。
これは、第7図に示すように、平板状の誘電体基板10
0の片面に複数の第1の電極101,101・・・を傾
斜した状態で互いに平行に設けるとともに、誘電体基板
100の他面に複数の第2の電極+02.102・・・
を第1の電極101.101・・・と交差するように互
いに平行に設け、第1の電極101.101・・・には
、第8図に示すように、第2の電極102.102・・
・と交差する位置にイオン生成用の開口103.103
・・・を形成する。そして、誘電体基板100の第1の
電極10LIO1・・・側の面を静電潜像受容体104
に対向させて配置し、第1の電極101,101・・・
と第2の電極102.102・・・との間に画像情報に
応して選択的に交流高電圧を印加することにより、イオ
ン生成用開口103.103・・・に誘電体基板100
の表面に沿った沿面放電を発生させ、この沿面放電によ
って生成したイオンを静電潜像受容体I04の表面に静
電的に付着させて、画像情報に応した静電潜像を形成す
るように構成されている。
また、この種のイオン流制御記録装置としては、特開昭
59−190854号公報に示すようなものがある。こ
れは、第9図に示すように、静電潜像受容体110の近
傍に配設されるイオン発生器Illと、このイオン発生
器111に隣接して設けられるイオン流制御スリット1
12の一側に配設される複数の制御電極113.113
・・・と、各制御電極113.113・・・に画像情報
に応じた電圧を印加する制御回路114とで構成されて
いる。
上記イオン発生器111は、放電ワイヤ115及びこれ
を取り囲むシールド116からなり、放電ワイヤ115
に高電圧を印加することによってコロナ放電を生起させ
、このコロナ放電によってイオンを発生させるものであ
る。そし、て、このコロナ放電によって発生したイオン
を、シールドl16の上部に開口されたノズル117か
ら導入される圧縮空気によって、シールド116の下部
に開口されたイオン流制御スリット112から、イオン
の噴流として排出する。
その際、上記イオン流制御スリット112には、制御電
極113.113・・・が図面に垂直な方向に沿って所
定数の画素密度で多数配列されており、これらの制御電
極113.113・・・に制御回路114によって画像
情報に応じた電圧を印加する。
そして、上記制御電極113とシールド+16との間に
選択的に形成される電界によって、イオン流の通過を画
像情報に応じて阻止又は許容することにより、静電潜像
受容体110の表面に画像情報に応じた静電潜像をイオ
ン流によって形成するように構成されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来技術の場合には、次のような問題点を
有している。すなわち、前者のイオン流制御記録装置の
場合には、誘電体基板100の表裏両面に第1の電極1
01,101・・・と第2の電極102.102・・・
を積層形成するとともに、第1の電極101,101・
・・にイオン生成用の開口103.103・・・を多数
開口しなければならず、構造が複雑であって製造が困難
であり、コスト高になるという問題点があった。また、
誘電体基板100の表面にイオン生成用の開口103.
103・・・をマトリクス状に形成し、これらのイオン
生成用の開口103.103・・・が形成された側を静
電潜像受容体104に対向させて配置するように構成さ
れており、しかも第1の電極101.101・・・と第
2の電極102.102・・・を制御回路に接続するた
めのコネクタ等の部材を誘電体基板100の周囲に取り
付ける必要があり、静電潜像受容体104上に占めるイ
オン流制御記録装置のスペースが大きくなり、装置が大
型化するという問題点があった。
また、後者のイオン流制御記録装置の場合には、イオン
発生器111で発生したイオン流がイオン流制御スリッ
トl12を通過するのを、イオン流制御スリットl12
に設けられた制御電極113.113・・・によって制
御するように構成されているため、イオン流がイオン流
制御スリット112を通過する際に、シールド116等
に衝突して電荷を失いやすく、イオンの出力効率が低く
高速記録に適さないという問題点があった。さらに、イ
オン流制御スリット112からイオンの噴流を排出する
ための圧縮空気の供給手段等が必要となり、装置全体と
しての装備が多くなり、コスト高になるという問題点も
あった。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、この発明は、上記従来技術の問題点を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、装置
の構成が簡単であって製造が容易であり、低コストにて
供給できるとともに、装置の小型化が可能であり、しか
もイオンを効率良く発生させることができ高速記録が可
能なイオン流制御記録装置を提供することにある。
すなわち、この発明は、絶縁性基板と、前記絶縁性基板
上に画素密度に応じて設けられた第一の電極部材と、前
記第一の電極部材上に第一の電極部材の一部領域を除い
て被覆された絶縁性部材と、前記絶縁性部材上に設けら
れ、前記一部領域との間に放電空間を形成する第二の電
極部材と、前記第二の電極部材上に絶縁性部材を介して
設けられた第三の電極部材とを有する記録ヘッドと、前
記記録ヘッドの放電空間に対向して配置された静電潜像
受容体と、前記第一の電極部材と第二の電極部材との間
に画像情報に応じて高電圧を印加する電圧印加手段とを
具備するとともに、前記第三の電極部材を接地状態ある
いは所定の電位に保持するように構成されている。
上記電圧印加手段は、例えば抵抗を介して各第−の電極
部材に接続するようにしてもよい。
〔作用〕
この発明においては、記録ヘッドが、絶縁性基板と、前
記絶縁性基板上に画素密度に応じて設けられた第一の電
極部材と、前記第一の電極部材上に第一の電極部材の一
部領域を除いて被覆された絶縁性部材と、前記絶縁性部
材上に設けられ、前記一部領域との間に放電空間を形成
する第二の電極部材と、前記第二の電極部材上に絶縁性
部材を介して設けられた第三の電極部材とを有するよう
に構成されている。そのため、記録ヘッドは、構造が簡
単であり、絶縁性基板上に電極部材と絶縁性部材とを積
層することによって容易に製造することができる。また
、電極部材にイオン放出用の開口を設けたりする必要が
ないので、この点からも製造が容易となる。更に、上記
記録ヘッドは、絶縁性基板上に電極部材と絶縁性部材と
を積層した状態で、しかも第一の電極部材と第二の電極
部材との間に形成される放電領域が静電潜像受容体と対
向するように配置されるので、記録ヘッドは、静電潜像
受容体上に占めるスペースがその厚さ分だけでよいため
、装置の大幅な小型化が可能となる。また、記録ヘッド
は、その放電領域が静電潜像受容体と対向するように配
置され、しかもこの放電領域で発生する放電によって生
起されるイオン流は、スリット等を通過することなく、
直接静電潜像受容体上に向けて放出されるので、イオン
流を効率良く取り出すことができ、静電潜像受容体上を
短時間に所定の電位に帯電させることが要求される高速
記録にも対応することが可能となる。
更にまた、イオン流を噴出させるための圧縮空気を供給
する手段は不要であるため、装置の構成を簡略化するこ
とができる。
また、第一の電極部材との間に電圧が印加されることに
より放電を発生させる第二の電極部材には、絶縁性部材
を介して接地状態あるいは所定の電位に保持された第三
の電極部材が設けられているため、静電潜像を形成しな
いときに第一の電極部材と第二の電極部材との間に印加
する電圧を、弱い放電が発生する程度に設定し、その際
に発生する微弱なイオン流を、第二の電極部材と第三の
電極部材との間に形成される電界によって、第三の電極
側に偏向させてイオン流の放出を防止できる。そのため
、静電潜像を形成しないときでも、弱い放電を発生させ
ておくことができるので、単独の第一の電極部材に放電
を発生させ、単独のドツトの静電潜像を記録する際にも
放電を安定させて発生させることができ、ドツト形成の
安定性が向上する。
〔実施例〕
以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説明する。
第1図及び第2図はこの発明に係るイオン流制御記録装
置の一実施例を示すものである。図において、■は記録
ヘッドを示すものであり、この記録ヘッドlは、例えば
厚さ1〜2 mmの平面長方形状の絶縁性基板2を備え
ている。この絶縁性基板2は、例えばアルミナやジルコ
ニア等のセラミクス、ベークライトやガラスエポキシの
ような合成樹脂、あるいはガラスやマイカ等の無機材料
などによって形成される。
上記絶縁性基板2の表面には、第1図及び第3図に示す
ように、第1の電極としての個別電極3.3・・・が多
数設けられており、これらの個別電極3.3・・・は、
例えばニッケル、タングステン、プラチす等の導電性材
料によって形成される。また、これらの個別電極3.3
・・・は、第3図に示すように、絶縁性基板2の幅方向
に沿って直線状に設けられているとともに、絶縁性基板
2の長手方向に沿って所定の間隔で互いに平行に配列さ
れている。上記個別電極3.3・・・は、例えば300
〜400dpiの記録密度に対応して配列される。さら
に、個別電極3.3・・・の先端は、絶縁性基板2の先
端と一致するように形成されている。
上記個別電極3.3・・・の表面には、絶縁性フィルム
4が積層されており、この絶縁性フィルム4としては、
例えば厚さが25〜50μmのポリイミドフィルム等が
用いられる。この絶縁性フィルムの先端は、絶縁性基板
2の先端よりも手前側に位置しており、個別電極3.3
・・・の先端部3a。
3a・・・が露出するようになっている。
また、上記絶縁性フィルム4の表面には、第2の電極と
しての単一の放電電極5が積層されており、この放電電
極5としては、例えば厚さが50〜200μmのステン
レス等の金属からなる導電性材料か用いられる。この放
電電極5の先端は、絶縁性基板2の先端よりも0.05
〜1.  O+nm程度たけ手前側に位置するとともに
、絶縁性フィルム4の先端より0.01〜l、  Ow
+程度突出するように配置されている。こうすることに
よって、個別電極3.3・・・と放電電極5の先端部と
の間には、放電用の空間6が形成されてい・る。
さらに、上記放電電極5の表面には、絶縁性フィルム7
が積層されており、この絶縁性フィルム7としては、例
えば厚さが50〜75μmのポリイミドフィルム等が用
いられる。この絶縁性フィルム7は、前記絶縁性フィル
ム4よりも厚く形成されており、個別電極3.3・・・
と放電電極5間の距離が放電電極5と次に述べる制御電
極8との距離よりも短くなるように設定されている。ま
た、この絶縁性フィルム7の先端は、放電電極5の先端
部と一致するようになっている。
また、上記絶縁性フィルム7の表面には、第三の電極と
しての単一の制御電極8が積層されており、この制御電
極8としては、例えば厚さが5〜10m+のステンレス
等の金属からなる導電性材料が用いられる。この制御電
極8の先端は、絶縁性基板2の先端と一致するように配
置されている。
そして、上記記録ヘッド1の各個別電極3.3・・・に
は、第2図に示すように、画像情報に応じて−100〜
−300vのパルス電圧を印加するパルス電源9が接続
されている。このパルス電源9は、第4図に示すように
、静電潜像の記録を行う場合には、個別電極3.3・・
・にパルス電圧を印加せず、すなわち個別電極3.3・
・・をOVに保持し、静電潜像の記録を行わない場合に
は、個別電極3.3・・・に−100〜−300Vのパ
ルス電圧を印加するように構成されている。また、各個
別電極3.3・・・には、1〜200MΩの抵抗10、
lO・・・が直列に接続されており、これらの抵抗1O
1lO・・・は、放電時の放電強度を制御し、同時に各
所で起こる放電の強度を均一化するためのものである。
また、放電電極5には、−500〜=1500Vの直流
の高電圧を印加する直流電源11が接続されており、放
電電極5には、直流電源11によって画像情報の有無に
関わりなく、常時−500〜−1500Vの直流の高電
圧が印加されている。
この放電電極5に常時印加される電圧は、それ単独で個
別電極3.3・・・との間に放電が発生するが、制御電
極8との間では放電が発生しない値に設定されている。
すなわち、静電潜像の記録を行う場合には、個別電極3
.3・・・にパルス電源7によって電圧が印加されない
ため、個別電極3.3・・・と放電電極5との間には、
直流電源11の直流の高電圧(−500〜−1500V
)がそのまま印加され、個別電極3.3・・・と放電電
極5との間に放電が発生する。その際、放電電極5と制
御電極′8との間にも、直流電源11によって−500
〜−1500Vの直流の高電圧が印加されるが、制御電
極8は、個別電極3.3・・・よりも離れた位置に配置
されているため、放電電極5と制御電極8との間には、
放電が発生しない。
それに対して、静電潜像の記録を行わない場合には、個
別電極3.3・・・にパルス電源9によって−100〜
−300Vのパルス電圧が印加されるため、個別電極3
.3・・・と放電電極5との間には、直流電源11の電
圧(−500〜−1500V)からパルス電源7の電圧
(−100〜−300V)を引いた電圧(−200〜−
1400V)Lか印加されず、個別電極3.3・・・と
放電電極5との間の放電強度が低下し、発生イオン量が
減る。
これと同時に、個別電極3.3・・・と制御電極8との
間には、電界Elが発生ずるため、少量ながら発生した
イオンIは、この電界Elによって偏向され、制御電極
8に当たって電荷を失う。従って、記録ヘッドlからは
、イオン流Sが放出されない。
さらに、制御電極8は、そのままアースに接続されてい
る。
一方、上記記録ヘッドlの放電用空間6と対向する位置
には、第2図に示すように、静電潜像受容体としての誘
電体ドラム12が回転可能に配置されている。上記誘電
体ドラム12は、アルミニウム等からなる金属性ドラム
13と、その表面に形成された誘電体層14とから構成
されている。
そして、この誘電体ドラム12には、直流電源15によ
って+500〜+2000Vの直流の高電圧が印加され
ている。
上記記録ヘッドlは、絶縁性基板2の先端が誘電体ドラ
ム2の表面から0.O1〜10IIfflだけ離れた位
置に配置される。
なお、第2図中、16は絶縁性基板2の先端面に設けら
れた電極を示しており、この電極16は、記録ヘッドl
と誘電体ドラム12間に電界を形成するためのものであ
り、アースに接続されている。
以上の構成において、この実施例に係るイオン流制御記
録装置では、次のようにしてイオン流が発生され、この
発生したイオン流によって静電潜像の記録が行われる。
すなわち、誘電体ドラム12を所定のプロセススピード
で回転させた状態で、記録ヘッド1の放電電極5に直流
電源11によって常時−500〜−1500Vの直流の
高電圧を印加するとともに、個別電極3.3・・・にパ
ルス電源9によって画像情報に応じて−100〜−30
0Vのパルス電圧を印加する。
こうすることによって、第4図に示すように、パルス電
圧が印加されない個別電極3.3・・・、すなわちOV
に保持された個別電極3.3・・・は、放電電極5との
電位差が放電電極5に印加される直流電圧(−500〜
−1500V)の値と等しくなるため、個別電極3.3
・・・と放電電極5との間には、第5図に示すように、
放電電極5のエツジから個別電極3.3・・・表面の長
手方向に沿った放電Rが発生する。そして、この放電R
によって空気中の分子が帯電されて正極性及び負極性の
イオン■が生起される。しかし、放電電極5と誘電体ド
ラム12との間には、誘電体ドラム12側を正極性とし
た直流の高電圧が印加されているため、放電電極5と誘
電体ドラム12との間には、誘電体ドラム12から放電
電極5に向かう電界E2が形成されている。そのため、
正極性のイオンIは、この電界E2によって放電電極5
側に引き戻され、放電電極5に衝突して電荷を失う。そ
れに対して、負極性のイオンIは、上記電界によってイ
オン流Sとして誘電体ドラム12側に運ばれ、誘電体ド
ラム12の表面に静電的に付着して静電潜像を形成する
その際、上記各個別電極3.3・・・には、1〜200
MΩの抵抗l01lO・・・が直列に接続されているた
め、個別電極3.3・・・と放電電極5との間で放電が
発生すると、個別電極3.3・・・に電流が流れて抵抗
10、lO・・・によって電圧降下が生じる。そのため
、個別電極3.3・・・に印加される電圧が低下して放
電が抑制されるが、放電が低下すると個別電極3.3・
・・に流れる電流が減少し、抵抗10.10・・・によ
って生じる電圧降下が小さくなるため、個別電極3.3
・・・に印加される電圧が上昇して放電が加速される。
このように、各個別電極3.3・・・に抵抗1O1IO
・・・を直列に接続することによって、各個別電極3.
3・・・と放電電極5との間で発生する放電の強度が制
御されるため、同時に各所で起こる放電の強度を均一化
することができる。
一方、静電潜像を行わない場合には、個別電極3.3・
・・にパルス電源9によって−100〜−300Vのパ
ルス電圧が印加されるため、個別電極3.3・・・と放
電電極5との間には、直流電源11の電圧(−500〜
−1500V)からパルス電#j7の電圧(−100〜
−300V)を引いた電圧(−200〜−1400V)
Lか印加されず、個別電極3.3・・・と放電電極5と
の間には強度の弱い放電しか発生せず、発生イオン量が
減る。これと同時に、第6図に示すように、個別電極3
.3・・・と制御電極8との間には、電界E1が発生す
るため、少量ながら発生したイオンIは、この電界El
によって偏向され、制御電極8に当たって電荷を失う。
従って、記録ヘッド1からは、イオン流Sが放出されな
い。
このように、記録ヘッド1が、絶縁性基板2と、この絶
縁性基板2上に画素密度に応じて設けられた個別電極3
.3・・・と、この個別電極3.3・・・上にその一部
領域を除いて被覆された絶縁性フィルム4と、この絶縁
性フィルム4上に設けられ、前記一部類域との間に放電
空間6を形成する単一の放電電極5と、この放電電極5
上に絶縁性フィルム7を介して設けられた制御電極8と
を有するように構成されているので、記録ヘッドlは、
構造か簡単であり、絶縁性基板2上に個別電極3.3・
・、放電電極5及び制御電極8と絶縁性フィルム4.7
とを積層することによって容易に製造することができ、
低コストにて供給することができる。
また、個別電極3.3・・・及び放電電極5にイオン放
出用の開口を設けたりする必要がないので、この点から
も製造が容易となる。また、上記記録ヘッドlは、絶縁
性基板2上に個別電極3.3・・・及び放電電極5と絶
縁性フィルム4とを積層した状態で、しかも個別電極3
.3・・・と放電電極5との間に形成される放電領域6
が誘電体ドラムlOと対向するように配置されるので、
記録ヘッドlが誘電体ドラム10上に占めるスペースは
小さなもので済み、装置の小型化が可能となる。さらに
、記録ヘッド1は、その放電領域6が誘電体ドラム10
と対向するように配置され、しかもこの放電領域6で発
生する放電Rによって生起されるイオン流Sは、スリッ
ト等を通過することなく、直接誘電体ドラム10上に向
けて放出されるので、イオン流Sを効率良く取り出すこ
とができ、高速記録にも対応することが可能となる。
また更に、イオン流を噴出させるための圧縮空気を供給
する手段は不要であるため、装置の構成を簡略化するこ
とができる。
また、個別電極3.3・・・との間に電圧が印加される
ことにより放電を発生させる放電電極5には、絶縁性フ
ィルム7を介して接地状態に保持された制御電極8が設
けられているため、静電潜像を形成しないときに個別電
極3.3・・・と放電電極5との間に印加する電圧を、
弱い放電が発生する程度に設定し、その際に発生する微
弱なイオン流Sを、放電電極5と制御電極8との間に形
成される電界によって5.制御電極8側に偏向させてイ
オン流Sの放出を防止できる。そのため、静電潜像を形
成しないときでも、弱い放電を発生させておくことがで
きるので、単独の個別電極3に放電を発生させ、単独の
ドツトの静電潜像を記録する際にも放電を安定させて発
生させることができ、ドツト形成の安定性が向上する。
実験例 本発明者等は、第2図に示すようなイオン流制御記録装
置を実際に試作し、その発生するイオン量を評価するた
め、A4版の記録用紙に相当する静電潜像の記録を行う
実験を行った。
その結果、A4版の記録用紙相当で20〜40枚/分の
記録が可能なことがわかった。また、単独のドツトの静
電潜像を記録する際にも、単独のドツト形成が鮮明に行
うことができた。
比較例 第7図に示す原理を用いた記録装置は、Δ4版の記録紙
相当で40〜50枚/分の記録が可能であることが知ら
れ、第9図に示す原理を用いた記録装置は、本発明者ら
の実験により、実用的にA4版の記録紙相当で10〜2
0枚/分の記録が可能であることが分かっている。
この結果から明らかなように、本発明の実施例の装置は
、A4版の記録用紙相当での記録枚数が第7図に示す従
来の装置に比べて少ないものの、第9図に示す従来の装
置よりはかなり多く、本発明の実施例の装置は、装置の
構成が簡単であること、装置のスペースが小さくて済む
こと等を考慮すれば、十分な記録性能を有することがわ
かった。
〔発明の効果〕
この発明は以上の構成及び作用よりなるもので、装置の
製造が容易であって低コストにて供給できるとともに、
装置の小型化が可能であり、しかもイオンを効率良く発
生させることができ高速記録が可能なイオン流制御記録
装置を提供することができる。また、単独のドツトの静
電潜像を記録する際にも放電を安定させて発生させるこ
とができ、ドツト形成の安定性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るイオン流制御記録装置の一実施
例を示す斜視図、第2図は同イオン流制御記録装置を示
す断面図、第3図は個別電極の形状を示す正面図、第4
図は個別電極の放電状態を示す説明図、第5図及び第6
図はイオン流制御記録装置の使用状態をそれぞれ示す断
面構成図、第7図及び第8図は従来のイオン流制御記録
装置を示す断面図及び平面図、第9図は従来の他のイオ
ン流制御記録装置を示す断面図である。 〔符号の説明〕 l・・・記録ヘッド 2・・・絶縁性基板 3・・・個別電極 4.7・・・絶縁性フィルム 5・・・放電電極 8・・・制御電極 9・・・パルス電源 10・・・抵抗 11・・・直流電源 12・・・誘電体ドラム 特 許 出 願 人  富士ゼロックス株式会社代 理
 人 弁理士  中村 智廣(外1名)1 記録ヘッド 2 絶縁性基板 5 放電電極 8 制御$i梧 9 パルス電源 誘電体ドラム 第 図 第 図 第 図 弔 図 第 図 第 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)絶縁性基板と、前記絶縁性基板上に画素密度に応
    じて設けられた第一の電極部材と、前記第一の電極部材
    上に第一の電極部材の一部領域を除いて被覆された絶縁
    性部材と、前記絶縁性部材上に設けられ、前記一部領域
    との間に放電空間を形成する第二の電極部材と、前記第
    二の電極部材上に絶縁性部材を介して設けられた第三の
    電極部材とを有する記録ヘッドと、前記記録ヘッドの放
    電空間に対向して配置された静電潜像受容体と、前記第
    一の電極部材と第二の電極部材との間に画像情報に応じ
    て高電圧を印加する電圧印加手段とを具備するとともに
    、前記第三の電極部材を接地状態あるいは所定の電位に
    保持したことを特徴とするイオン流制御記録装置。
  2. (2)前記電圧印加手段が抵抗を介して電極部材に接続
    されていることを特徴とする請求項第1項記載のイオン
    流制御記録装置。
JP16139590A 1990-06-21 1990-06-21 イオン流制御記録装置 Pending JPH0453764A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008127147A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベータの防犯カメラ映像表示システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008127147A (ja) * 2006-11-20 2008-06-05 Hitachi Building Systems Co Ltd エレベータの防犯カメラ映像表示システム

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