JPS5830712B2 - 高周波加熱装置用ドアシ−ル装置 - Google Patents
高周波加熱装置用ドアシ−ル装置Info
- Publication number
- JPS5830712B2 JPS5830712B2 JP51143126A JP14312676A JPS5830712B2 JP S5830712 B2 JPS5830712 B2 JP S5830712B2 JP 51143126 A JP51143126 A JP 51143126A JP 14312676 A JP14312676 A JP 14312676A JP S5830712 B2 JPS5830712 B2 JP S5830712B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- door
- frequency heating
- metal tube
- radio waves
- door seal
- Prior art date
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- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は高周波加熱装置のドア周辺部からの電波漏洩を
防止するためのドアシール装置に関するものである。
防止するためのドアシール装置に関するものである。
高周波加熱装置たとえば電子レンジは、加熱室内に高周
波電波を発生し、その加熱作用によって被加熱物を加熱
するものであるから、被加熱物の出し入れのために設置
したドア周辺部のわずかな隙間から電波が漏洩し、各種
の障害を生ずる恐れがある。
波電波を発生し、その加熱作用によって被加熱物を加熱
するものであるから、被加熱物の出し入れのために設置
したドア周辺部のわずかな隙間から電波が漏洩し、各種
の障害を生ずる恐れがある。
この電波の漏洩を防止するため、従来はドア部又はいれ
に対向する加熱室壁面部に使用電波の概略−波長の深さ
を有する金属でかこった溝(これをチョーク構造と称す
る)を設置し、上記した電波の漏洩を防止していた。
に対向する加熱室壁面部に使用電波の概略−波長の深さ
を有する金属でかこった溝(これをチョーク構造と称す
る)を設置し、上記した電波の漏洩を防止していた。
第1図は上記のチョーク構造を有した電子レンジの断面
図であり、電子レンジの加熱室1に充満している電波の
一部が加熱室壁面部2とドア3の隙間を伝って外部に漏
洩しようとする。
図であり、電子レンジの加熱室1に充満している電波の
一部が加熱室壁面部2とドア3の隙間を伝って外部に漏
洩しようとする。
そのドア周辺部を第2図に拡大して示した。
ドア3の周辺にはドア前板4とドア後板5で構成したチ
ョーク構造6を設置しており、このチョーク構造6の開
口部7からの深さを使用電波の波長の概略−近くに設計
することで、電波漏洩量を小さくすることができた。
ョーク構造6を設置しており、このチョーク構造6の開
口部7からの深さを使用電波の波長の概略−近くに設計
することで、電波漏洩量を小さくすることができた。
しかしこのチョーク構造6だけでは要求されている性能
には不十分で、サツシ部8に電波吸収性を有するフェラ
イト粉末をゴムに混入したフェライトゴム9を設置しな
くてはならなかった。
には不十分で、サツシ部8に電波吸収性を有するフェラ
イト粉末をゴムに混入したフェライトゴム9を設置しな
くてはならなかった。
このフェライトゴムは一般に高価であり、かつ電波吸収
性を有しているため過大に電波漏洩があるときは異状発
熱し、時には発煙、発火にいたるときもあり、安全性に
難があった。
性を有しているため過大に電波漏洩があるときは異状発
熱し、時には発煙、発火にいたるときもあり、安全性に
難があった。
そこで本発明の目的は上記した従来技術の欠点をなくし
、安価にかつ安全性の高いドアシール構造を提供するこ
とにある。
、安価にかつ安全性の高いドアシール構造を提供するこ
とにある。
1
本発明では漏洩電波を使用電波の概略−波長未満の伝送
幅を有する金属導波管内を通過させると自由空間を通っ
たときにくらべて位相遅れが生じることに着目し、ドア
周辺部に上記した導波管に類似した金属つつ状体を設置
し、つつ状体を通過しない漏洩電波とつつ状体を通過し
た漏洩電波を合成することにより漏洩電波を減衰させる
ことができ、上記した目的を達成できることを見出した
3以下本発明を実施例によって詳細に説明する。
幅を有する金属導波管内を通過させると自由空間を通っ
たときにくらべて位相遅れが生じることに着目し、ドア
周辺部に上記した導波管に類似した金属つつ状体を設置
し、つつ状体を通過しない漏洩電波とつつ状体を通過し
た漏洩電波を合成することにより漏洩電波を減衰させる
ことができ、上記した目的を達成できることを見出した
3以下本発明を実施例によって詳細に説明する。
第3図に1実施例のドア周辺部の拡大断面図を示した。
ドア3とそれに対向する加熱室壁面2に囲1れた電波通
路10に、第4図に斜視図で示したような金属つつ状体
11を複数個並べてドア3上に設置している。
路10に、第4図に斜視図で示したような金属つつ状体
11を複数個並べてドア3上に設置している。
この金属つつ状体11の電波■
の伝送幅12を使用電波の波長の概略−未満にしている
。
。
加熱室1から電波通路10を通って外部に漏洩しようと
する電波は、この金属つつ状体11の中を伝送する電波
とそれ以外の電波に分割される。
する電波は、この金属つつ状体11の中を伝送する電波
とそれ以外の電波に分割される。
このうち金属つつ状体11の中を伝送する電波は渣わり
を金属壁に囲1れており、かつその伝送幅が概略−波長
未満であるため、適当な減衰をうけかつ導波管等でよく
知られているように自由空間電波にくらべて位相が大幅
に遅れる。
を金属壁に囲1れており、かつその伝送幅が概略−波長
未満であるため、適当な減衰をうけかつ導波管等でよく
知られているように自由空間電波にくらべて位相が大幅
に遅れる。
ところが、この金属つつ状体11の中を通過せずに加熱
室壁面2と金属つつ状体11の隙間等を通っていく電波
は、はぼ自由空間波長で進行すると考えられており、金
属つつ状体11を通過した地点でふたたび合成されたと
き、その位相にずれが生ずるため漏洩しようとする電波
は減衰をうける。
室壁面2と金属つつ状体11の隙間等を通っていく電波
は、はぼ自由空間波長で進行すると考えられており、金
属つつ状体11を通過した地点でふたたび合成されたと
き、その位相にずれが生ずるため漏洩しようとする電波
は減衰をうける。
この位相差は金属つつ状体11の伝送幅12及び伝送長
13に依存するので、これらを適当に選ぶことにより大
幅な減衰効果をあげることが可能となった。
13に依存するので、これらを適当に選ぶことにより大
幅な減衰効果をあげることが可能となった。
會た、高さ14は伝送幅12及び伝送長13と共に金属
つつ状体11の中を通過する電波の振幅を制御できるた
め、それ以外を通過する電波の振幅と調整するために適
当な寸法に選んでいる。
つつ状体11の中を通過する電波の振幅を制御できるた
め、それ以外を通過する電波の振幅と調整するために適
当な寸法に選んでいる。
このように金属つつ状体11の構造さえ最適に設計すれ
ば、非常に簡単で安価な構成でドア周辺部からの漏洩電
波を防止でき、しかも金属で構成しているため、安全性
にすぐれたドアシール装置が可能となった。
ば、非常に簡単で安価な構成でドア周辺部からの漏洩電
波を防止でき、しかも金属で構成しているため、安全性
にすぐれたドアシール装置が可能となった。
なお、上記した実施例では矩形状の断面をもった金属つ
つ状体11を使用しているが、第5図〜第8図に示した
ような他の形状の断面を有する金属つつ状体11を使用
しても、本発明の効果は1つたくかわらない。
つ状体11を使用しているが、第5図〜第8図に示した
ような他の形状の断面を有する金属つつ状体11を使用
しても、本発明の効果は1つたくかわらない。
また、金属つつ状体11の金属壁としては金属板の他に
、金網金属メッキ層等の電波を通しにくい物質で構成さ
れていれば、本発明の効果は1つたくかわらない。
、金網金属メッキ層等の電波を通しにくい物質で構成さ
れていれば、本発明の効果は1つたくかわらない。
第9図には他の実施例に使用する金属つつ状体の斜視図
を示した。
を示した。
本実施例の金属つつ状体は連続的に隣接して複数個設置
しており、前記した実施例にくらべ、金属つつ状体以外
の空間が狭くなるため、相対的に金属つつ状体中を伝送
する電波量が多くなり、したがって他の空間の電波と合
成したときの振幅の大きさが調整しやすくなり、漏洩電
波がより減少し、本発明の効果が増大する。
しており、前記した実施例にくらべ、金属つつ状体以外
の空間が狭くなるため、相対的に金属つつ状体中を伝送
する電波量が多くなり、したがって他の空間の電波と合
成したときの振幅の大きさが調整しやすくなり、漏洩電
波がより減少し、本発明の効果が増大する。
さらに第10図には他の実施例に使用する金属つつ状体
の斜視図を示した。
の斜視図を示した。
本実施例では、波形状に折曲した上板15と平波16で
構成した金属つつ状体11が間欠的に複数個設置されて
おり、上記した他の2つの実施例にくらべさらに安価に
製造できるメリットがある。
構成した金属つつ状体11が間欠的に複数個設置されて
おり、上記した他の2つの実施例にくらべさらに安価に
製造できるメリットがある。
なお本実施例における平板16を省略しドア3に直接上
板15を設置する構成はさらに安価になり、かつ本発明
の効果は1つたく変らない。
板15を設置する構成はさらに安価になり、かつ本発明
の効果は1つたく変らない。
また、ドア3と上板15の間にうすい誘電体層(たとえ
ば塗装層)が挿入されていても平行平板コンデンサーと
して働くため隣接した金属つつ状体11への電波のlわ
りとみは極めて少なく、本発明と同一の効果を有する。
ば塗装層)が挿入されていても平行平板コンデンサーと
して働くため隣接した金属つつ状体11への電波のlわ
りとみは極めて少なく、本発明と同一の効果を有する。
以上詳述したように、本発明は良好な電波漏洩防止性能
を有し、かつ安価に製造でき、安全性に優れたドアシー
ル装置を得ることができ、電子レンジやその他の高周波
加熱装置に使用して大きな効果を得ることができる。
を有し、かつ安価に製造でき、安全性に優れたドアシー
ル装置を得ることができ、電子レンジやその他の高周波
加熱装置に使用して大きな効果を得ることができる。
第1図は従来の高周波加熱装置の断面図、第2図はその
装置のドア周辺部の拡大断面図、第3図は本発明の一実
施例を示したドア周辺部の拡大断面図、第4図は本発明
、に使用する金属つつ状体の斜視図、第5図〜第8図は
附属つつ状体の類似形状を示した斜視図、第9図、第1
0図は他の実施例に使用する金属つつ状体の斜視図であ
る。 2・・・・・・加熱室壁面、3・・・・・・ドア、10
・・・・・・電波通路、 11・・・・・・金属つつ状体、 12・・・・・・伝送幅。
装置のドア周辺部の拡大断面図、第3図は本発明の一実
施例を示したドア周辺部の拡大断面図、第4図は本発明
、に使用する金属つつ状体の斜視図、第5図〜第8図は
附属つつ状体の類似形状を示した斜視図、第9図、第1
0図は他の実施例に使用する金属つつ状体の斜視図であ
る。 2・・・・・・加熱室壁面、3・・・・・・ドア、10
・・・・・・電波通路、 11・・・・・・金属つつ状体、 12・・・・・・伝送幅。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 高周波加熱装置のドア周辺部からの電波漏洩を防止
するため、ドアとそれに対向する加熱室壁面に囲1れた
電波通路に、使用電波の波長の概略■ 一未満の伝送幅を有する金属つつ状体を複数個設置した
ことを特徴とする高周波加熱装置用ドアシール装置。 2 上記特許請求範囲第1項において、上記した複数個
の金属つつ状体を連続的に隣接して設置したことを特徴
とする高周波加熱装置用ドアシール装置。 3 上記特許請求範囲第1項において、上記した複数個
の金属つつ状体を間欠的に設置したことを特徴とする高
周波加熱装置用ドアシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51143126A JPS5830712B2 (ja) | 1976-11-29 | 1976-11-29 | 高周波加熱装置用ドアシ−ル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP51143126A JPS5830712B2 (ja) | 1976-11-29 | 1976-11-29 | 高周波加熱装置用ドアシ−ル装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5367131A JPS5367131A (en) | 1978-06-15 |
JPS5830712B2 true JPS5830712B2 (ja) | 1983-06-30 |
Family
ID=15331511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51143126A Expired JPS5830712B2 (ja) | 1976-11-29 | 1976-11-29 | 高周波加熱装置用ドアシ−ル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5830712B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5378438A (en) * | 1976-12-22 | 1978-07-11 | Hitachi Heating Appliance Co Ltd | Door seal device for high-frequency heaters |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50114640A (ja) * | 1974-02-22 | 1975-09-08 |
-
1976
- 1976-11-29 JP JP51143126A patent/JPS5830712B2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50114640A (ja) * | 1974-02-22 | 1975-09-08 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5367131A (en) | 1978-06-15 |
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