JPS5827668Y2

JPS5827668Y2 - 食肉洗浄装置

Info

Publication number: JPS5827668Y2
Application number: JP4452281U
Authority: JP
Inventors: 勝治山本
Original assignee: 日都興業株式会社
Priority date: 1981-03-31
Filing date: 1981-03-31
Publication date: 1983-06-15
Also published as: JPS57158386U

Description

【考案の詳細な説明】この考案は豚、牛その他の食肉の切断面を洗浄する装置
に関する。

食肉の枝肉を得るためには、肉塊を背骨等に沿って２分
割する工程が必要であるが、この切断の際に肉部分と同
時に骨も切断されるため、骨の小片や切粉が鋸屑となっ
て肉の切断面に付着する。

したがって従来はこの肉塊切断面に洗浄水を吹き付ける
などして、付着している受層を除去するようにしている
が、肉塊切断面には脂肪成分その他粘着力のある成分が
付着しているため、受層を除去しにくかった。

この考案は上記事情にもとづきなされたものでその目的
とするところは、肉塊切断面に付着する受層を効果的に
かつ省力的に除去できる食肉洗浄装置を提供することに
ある。

以下この考案を第１図から第４図に示す一実施例にもと
づき説明する。

図中１は搬送機構を示す。この搬送機構１は水平に配設
したガイドレール２に支持体３を走行自在に設け、この
支持体３を図示しない送りコンベアによって矢印Ｆで示
す水平方向に移動させるようになっている。

そして上記支持体３に係止具４を取付け、この係止具４
を介して食肉風Ａを吊持するようになっている。

この食肉風Ａは、前工程において鋸により左右に２分割
されて上記ガイドレール２に送られてくる。

また、５はカバ一体である。

このカバ一体５はその両側に側板５ａ、５ｂを有し、か
つ食肉風Ａの搬入口および搬出口にそれぞれ両開き式の
扉６ａ、６ｂ（搬入口の扉のみ図示する）を備えてい
る。

この扉６ａ、６ｂは外力の作用しない自由状態ではスプ
リングなどの付勢体によって自動的に閉じる自動復帰式
の扉を採用し、搬送されてきた食肉風Ａが扉６ａ、ｓ
ｂに当たることにより、自動的に押し開けられるように
なっている。

なお、上記扉６ａ、６ｂを透明部材により形成して、
内部を透視できるようにしてもよい。

そして上記カバ一体５の内部には、食肉風Ａの切断面Ａ
１にそれぞれ摺接する一対の回転洗浄ブラシ７ａ、７
ｂを設けである。

これら回転洗浄ブラシ７ａ、７ｂはそれぞれカバ一体
５内に設けたフレーム８の軸受部８ａ、８ｂに回転自
在に支承されている。

この回転洗浄ブラシ７ａ、７ｂは、第１図に示されるよ
うに各々上端側を食肉風Ａの搬入側に傾けて斜状（こ配
設されている。

そして第２図に矢印Ｆ２で示すように食肉風切断面Ａ１
に対し上方から下方に向って摺接する方向すなわち切断
面Ａ１に付着している受層をこすり落す方向に回転駆動
されるようになっている。

この回転駆動力は、図示しないモータによって得られる
。

また、上記フレーム８には水平な案内部材１０が取付け
られている。

この案内部材１０は、２片に分割されて搬送されてくる
一対の食肉塊Ａ、Ａを第２図および第３図に示すように
２つに分けてカバ一体５内を通過させる案内機能を持つ
。

またカバ一体５の内部には、食肉塊Ａの外側面に洗浄水
を噴射する第１の洗浄水噴射機構１１ａと、食肉塊Ａの
切断面Ａ１に洗浄水を噴射する第２の洗浄水噴射機構１
１ｂとが設けられている。

これら洗浄水噴射機構１１ａ、１１ｂはそれぞれパイプ
材に複数の噴射ノズル１２・・・を設けたものであり、
水道水などを利用した図示しない圧力水供給源に接続さ
れている。

なお第２の洗浄水噴射機構１１ｂの一部１１ｃは第１図
に示すように、回転洗浄ブラシ７ａ、７ｂと平行に配
設され、ブラシ７ａ。

７ｂと洗浄すべき切断面Ａ１とに直接洗浄水を吹き付
けることができるようになっている。

さらにまた、フレーム８にはブラシの汚れ除去用の拭い
取り部材１３が配設されている。

この拭い取り部材１３は第４図に示すように平行な多数
のスリット１４・・・を持つ櫛状をなしている。

そして回転洗浄ブラシ７ａ、７ｂと平行に取付けてあ
り、各ブラシ７ａ、７ｂの全長にわたって少なくとも
外周部が上記スリット１４・・・間を通過するようにな
っている。

また、この拭い取り部材１３に近接して洗浄管１５が配
設されている。

この洗浄管１５は洗浄水を拭い取り部材１３に向けて高
速で噴射するものである。

以上のように構成された洗浄装置は、図示しない送りコ
ンベアによって支持体３を走行させ、食肉塊Ａ、Ａをカ
バ一体５内に導入する。

そして案内部材１０に沿って移動させつつ、各洗浄水噴
射機構１１ａ、１１ｂの噴射ノズル１２・・・から洗浄
水を吹き付ける。

回転洗浄ブラシ？ａ、７ｂは上端部を搬入側に向けて
傾斜させであるため、このブラシ７ａ、７ｂは食肉塊Ａ
、Ａが移動するに従って切断面Ａ１、ＡＩの上部か
ら下部側に向って次第に摺接してゆく。

しかもブラシ７ａ、７ｂは切断面Ａ１．Ａ１に対し、
上から下に回転しているから、切断面Ａ１．Ａ１に付着
している受胴その他の異物は、ブラシ７ａ、７ｂが摺接
することにより上方から下方に向って擦り落される。

したがって、除去した受胴あるいは汚水等が切断面Ａ１
．Ａ１の上方に向って跳ね上がって再付着することが
なく、切断面ＡＩ、ＡＩは上方から下方に向って順
に清浄化されるものである。

また、第１の洗浄水噴射機構１１ａから噴射される洗浄
水は食肉塊Ａ、Ａの外側面に付着している汚れを落すこ
とができる。

また本実施例によれば、拭い取り部材１３のスリット１
４・・・に、回転中のブラシ７ａ、７ｂを通過させるよ
うにしであるから、ブラシ７ａ、７ｂに付着する切断面
の脂肪分その他の異物をこの拭い取り部材１３によって
除去することができ、常にブラシ７ａ、７ｂを清浄な状
態に保つことができる。

そしてこの拭い取り部材１３に付着した汚物は、洗浄管
１５から噴出する洗浄水によって除去することができる
。

なお上記一実施例では回転洗浄ブラシを一対設け、２つ
の食肉塊Ａ１．Ａ１を同時に洗浄できるようにしたが、
たとえば第５図に示されるように、大形の食肉塊Ａを対
象とする大動物用の場合には、回転洗浄ブラシ７ａを１
つのみ設け、切断面Ａ１を片面ずつブラシ洗浄するよう
にしてもよい。

１３は拭い取り部材、１５は洗浄管である。

その他基本的構成は前記した一実施例と同様であり、説
明は省略する。

以上説明したようにこの考案は、回転洗浄ブラシをその
上端部を搬入側に傾けて斜状に設けたから、食肉塊を搬
送させつつその切断面を上から下に向って順に洗浄する
ことができる。

したがって、脂肪分などを含んで粘着力のある肉塊切断
面であっても、回転するブラシにより効果的な洗浄が行
なえるのは勿論のこと、切断面を上から下に向って徐々
に洗浄することにより洗浄済みの切断面に受胴などを含
む汚水が再付着することを防止できる。

し力′）も回転洗浄ブラシは、洗浄すべき切断面に対し
上から下に向って摺接する方向に回動されるから、除去
した受胴、汚物等が跳ね上げられて切断面に再付着する
どとを防止でき、受胴その他の異物を確実に除去できる
という、実用上優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第４図はこの考案の一実施例を示し、第１
図は洗浄装置を一部切欠して示す側面図、第２図は同じ
く洗浄装置を一部切欠して示す正面図、第３図は回転洗
浄ブラシの配置を示す概略図、第４図は拭い取り部材の
一部を示す斜視図、第５図は回転洗浄ブラシの配置の一
変形例を示す概略図である。１・・・・・・搬送機構、５・・・・・・カバ一体、７
ａ、７ｂ・・・・・・回転洗浄ブラシ、Ｉｌａ、１
１ｂ・・・・・・洗浄水噴射機構、Ａ・・・・・・食肉塊、１・・・・・・切断面。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

切断された食肉風を吊持して水平方向に搬送する搬送機
構と、搬送途中の食肉風の切断面に摺接する回転洗浄ブ
ラシと、洗浄中に上記切断面に洗浄水を供給する洗浄水
噴射機構とを備え、上記回転洗浄ブラシは、その上端側
を食肉風の搬入側に傾けて斜状に配設するとともに洗浄
すべき食肉風の切断面に対し上方から下方に向って摺接
させる方向に回転駆動することを特徴とする食肉洗浄装
置。