JPS5826684Y2 - 機械用消火装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は機械用消火装置に関する。

例えばホイール・ローダのような多くの機械では可燃性
のエンジン燃料やトランスミッション潤滑油が使われる
。

エンジンやトランスミッションは通常の運転中に熱をも
ち、そして外気に触れている。

可燃性物質と熱と空気があるところでは火災の起る危険
が常に存在する。

エンジン火災の場合エンジンとこれに対する燃料供給を
停め、そして空気を遮断することが望ましい。

エンジンは、火が消され、そして消火装置が再び使用で
きる状態にされるまで、停止状態に維持されることが望
まれる。

本考案はそのような問題を解決することにある。

そこで本考案によれば、消火装置は加圧消火流体源、お
よび機械の所定区域へ該流体を制御自在に指向させる装
置を備える。

また該流体の制御自在な放出に応答して機械を自動的に
停止させ、そしてその機械を停止状態に雄実する装置を
備える。

第１図に示すように消火装置１０は例えば゛ホイール・
ローダ１２のような機械に備えられるものである。

ホイール・ローダ１２は可燃性の加圧流体を使用するエ
ンジン１４とトランスミッション１６を有する。

第２図ないし第４図に示すように、消火装置１０は加圧
消火流体源、好適には相互に離間した個所に置かれる第
１および第２流体貯蔵タンク１８と２０を備える。

タンク１８．２０は火災の種類に合った消火流体が容れ
られる。

ジーゼル燃賄の火災に対し好適な消火流体はハロン１３
０１であり、これは不活性推進剤、好適には窒素によっ
て推進される。

ハロン１３０１．フレオン１３０１およびフレオン１３
Ｂ１はモノフ゛ロモトリフルオロメタン、ＣＢｒＦ３の
当該技術における周知の名称である。

消火装置１０はまた、ホイール・ローダ１２の所定の区
域、好適にはエンジン１４とトランスミッション１６の
方へ消火流体を制御自在に指向させる装置２２を備える
。

この指向装置２２は、タンク１８．２０に接続され且つ
該所定区域の方へ指向される少なくとも１個、好適には
２個のノズル２４を備える。

これらノズルは所要な量の消火流体を所定の形状で所定
区域に対し、ある時間にわたり噴射できる構造を有する
。

好適にはノズル２４は中空でない円錐状で流体を噴射す
る渦流ノズルとされる。

消火装置１０はさらに、流体を制御自在に放出させる装
置２６および、流体放出に応じてエンジン１４を従って
ホイール・ローダ１２を停止させ、そしてそのエンジン
を停止状態に維持する装置２８を備える。

第２図に示すように消火流体放出装置２６は第１タンク
１８に接続された第１の手動弁３０を備え、この弁は好
適にはホイール・ローダ１２の側部に設置されて、ホイ
ール・ローダの外側の操作者が容易に接近できるものと
する。

放出装置２６は第２タンク２０に接続された第２の弁３
２を備え、これは好適には手動式であり、ホイール・ロ
ーダ１２上に設けられてホイール・ローダの内側の操作
者が容易に接近できるようにする。

タンク１８．２０は好適には隔離用複動弁３４を介して
指向装置２２と接続される。

隔離弁３４はいずれかのタンク１８か２０からだけ流体
放出が行われるとき、そのタンクを他方のタンクから隔
離できる構造をもっている。

流体の放出はまた両方のタンク１８と２０から弁３４を
通して同時に行うこともできる。

第３図と第４図の実施例において第２弁３２は、火災検
知装置３８によって付勢されるソレノイド３６により自
動的に操作される。

火災検知装置３８は好適に煙検知器４０、熱感知器４２
、およびこれら煙検知器と熱感知器に接続されたＡＮＤ
回路４４を備える。

このＡＮＤ回路と熱感知器はソレノイド３６に接続され
、そして煙検知器４０と熱感知器４２は電源４６に接続
されている。

熱感知器４２が第１の所定温度を感知し且つ煙検知器４
０が煙を検知すると、また熱感知器４２が該第１温度よ
り高い第２の所定温度を感知すると、火災検知装置３８
はソレノイド３６を付勢する。

第２図に示すように機械停止装置２８は好適に、例えば
空気シリンダ型の単動流体モーターを備える。

空気シレンダ型単動流体モータ４８は弁、好適には逆止
弁５０を介して両タンク１８．２０と接続される。

弁５０は、空気シリンダ型単動流体モータ４８とタンク
１８．２０を接続する導管５２へ接続されいる。

隔離弁３４はタンク１８．２０と逆止弁５０の間に接続
される。

空気シリンダ型単動流体モータ４８は逆止弁５０と導管
５２を通じて流体を受ける。

空気シリンダ型単動流体モータ４８はロッド要素のごと
き可動部材５４を有し、これはホイール・ローダ１２に
結合されており、そしてホイール・ローダが作動する第
１位置と、ホイール・ローダが停止される第２位置との
間を動く。

ロッド５４は好適には、エンジン１４への燃料の流量を
制御するエンジンの調速機即ちガバナ制御装置５４に結
合される。

ガバナー制御装置５６は好適には、調速機即ちガバナ入
力軸５９に結合される伸縮可能なリンク５７を備える。

リンク５７は操作者により操作されてエンジン１４への
燃料の流量を制御する。

空気シリンダ型単動流体モータ４８はリンク５７に結合
され、これを作動してエンジン１４を停止させる。

空気シノンダ型単動流体モータ４８はロッド５４を上記
第１位置の方へ押す偏倚部材、好適にはばね４９（第５
図参照）を備えることができる。

第３図と第４図の実施例において、停止装置２８は、カ
バナー制御装置５６を操作するソレノイド５８を備える
ようにできる。

このソレノイド５８は、第４図の場合のように第１空気
スイツチ６０のみに、あるいは第３図の場合のように第
１および゛第２空気スイッチ６０と６２に直列に電気接
続される。

スイッチ６０と６２は並列に電気接続され、そして加圧
流体の放出に応じて開き位置から閉じ位置へ動く。

それらスイッチはリセットされるまで閉じ状態に維持さ
れている。

以上のような構成の消火装置において、エンジン１４ま
たはトランスミッション１６が火災を起したとき操作者
は手動操作で一方または両方のタンク１８．２０から流
体を放出させる。

これらタンクから放出された流体は隔離弁３４を経てノ
ズル２４からエンジン１４と１−ランスミッション１６
へ流れて火を消す（第２図）。

それと同時に流体は逆止弁５０と導管５２を通って空気
シリンダ型単動流体モータ４８へ流入し、これのロッド
５４第２位置の方へ押す。

そこでロッド５４は調速機即ちガバナ制御装置５６を作
動してエンジン１４を停止させる。

消火後、導管５２と空気シリンダ４８内の流体は抽出さ
れ、そして消火装置１０に流体が再び充填されて、また
消火できる状態にされる。

第３図と第４図の実施例においては、火災検知装置３８
が火災を検知するとソレノイド３６を付勢する。

そこでタンク１８．２０から流体が火災個所および空気
スイッチ６０ 、６２へ流れる。

これによってスイッチ６０．６２は閉じ、ソレノイド５
８を付勢し、そこでこのソレノイドはガバナー制御装置
５６を作動し、エンジンを停止させる。

消火後スイッチ６０．６２はリセツＩ・され、そして消
火装置１０に流体が充填されて再び操作できるようにさ
れる。

エンジン１４とホイール・ローダ１２は、火災の発生と
同時に消火装置１０により停止され、またエンジン１４
への燃料供給が停められる。

消火流体はエンジン１４を浸し空気を遮断する。

エンジン１４は、火が消され、そして消火装置１０に消
火流体が再充填されるまで停止されている。

本考案のその他のいろいろな特徴、目的、長所もこの説
明、図面、および実用新案登録請求の範囲から明らかに
なろう。

本考案の実施態様は以下のとおりである。

（イ）実用新案登録請求の範囲第１項による消火装置に
於いて、流体を指向させる装置は、圧力消火流体源へ連
結され且つ機械に向かって方向ずけられた少なくとも１
つのノズルを有する上記消火装置。

（ロ）実用新案登録請求の範囲第１項による消火装置に
於いて、流体を放出する装置は、流体源に接続された手
動の弁を有する、上記消火装置。

（ハ）実用新案登録請求の範囲第１項による消火装置に
於いて、流体を放出する装置は、流体源に接続されてい
るソレノイド弁と、該ソレノイド弁を自動的に付勢する
たの火災検知装置を有する上記消火装置。

（ニ）実用新案登録請求の範囲第４項による消火装置に
於いて、火災検知装置は、煙検知器、熱感知器、並びに
煙検知器と熱感知器とに接続されている電気回路を有し
、火災検知装置は、所定の温度を感知する熱感知器と煙
を検知する煙検知器とに応答してソレノイド弁を付勢す
る上記消火装置。

（ホ）実用新案登録請求の範囲第１項により消火装置に
於いて、第１の圧力消火流体源から隔置され且つ弁を介
して該第１の圧力消火流体源に接続されている第２の圧
力消火流体源を有し、該弁は、圧力消火流体源１つのみ
から流体を放出している間に該圧力消火流体源の１つを
他の流体源から隔離させるのに充分な構造を有する、上
記消火装置。

（へ）実用新案登録請求の範囲第１項による消火装置に
於いて、消火装置が操作できる状態になるまで機械を停
止状態に維持する装置を備えた、上記消火装置。

（ト）実用新案登録請求の範囲第７項による消火装置に
於いて、消去装置を操作できる状態にすることは、圧力
消火流体源を消火装置のその他の部分から隔離すること
と、該他部分から圧力流体を排除することと、圧力流体
源に圧力消火流体を再充填することを含む上記消火装置
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の消火装置を備えたホイール・ローダの
側面図、第２図は本考案の消火装置の１実施例の概要図
、第３図は別の実施例の概要図、第４図はさらに別の実
施例の概要図、第５図は第２図の一部分の変化例を示す
図面である。 １０・・・・・・消火装置、１２・・・・・・ホイール
・ローダ、１４・・・・・・エンジン、１６・・・・・
・トランスミッション、１８゜２０・・・・・・消火流
体タンク、２２・・・・・・流体指向装置、２４・・・
・・・ノズル、２６・・・・・・流体放出装置、２８・
・・・・・機械停止装置、３０，３２・・・・・・流体
放出弁、３４・・・・・・隔離弁、３８・・・・・・火
災検知装置、４８・・・・・・空気シリンダ、４９・・
・・・・偏倚ばワ、５０・・・・・・逆止弁、５２・・
・・・・導管、５４・・・・・・ロッド、５６・・・・
・・カバナー制御装置、５８・・・・・・ソレノイド、
６０．６２・・・・・・空気スイッチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 調速機を備えたエンジンを有する機械用消火装置におい
   て： 加圧消火流体源と： 該機械の所定区域へ該流体を制御自在に指向させる装置
   と： 前記流体を制御自在に放出する装置と： 前記流体の制御された放出に応答して前記機械を自動的
   に停止させ且つ該機械を停止状態に維持する装置であっ
   て、前記流体源に対し導管によって接続され、可動部材
   を有する単動流体モータとを有し： 前記可動部材は前記調速機に連結されて、前記エンジン
   および機械が作動し、前記調速機が前記エンジンおよび
   該機械の作動を自由に制御しうる第１位置と、前記調速
   機が制御範囲を超えて前記エンジンと機械が停止される
   第２位置との間を可動可能にされ、前記可動部材は前記
   第１位置に向って偏倚され、前記流体源からの流体供給
   に応答して前記第２位置に向って可動にされるようにな
   ってることを特徴とする機械用消火装置。