JPS5825990Y2 - 自動縫製装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、生地を搬送する間にＺ状に折曲げ、その外端
折曲部ラミシンで上下に縫着するようにした自動縫製装
置に関するものである。

従来は、第１図に示すように生地１の生地端縁２を折曲
げて縫着する際、手作業で生地端縁２を折曲げながら縫
着していたので、極めて非能率的であった。

本考案は、このような従来の問題点を解消したものであ
り、その特徴とするところは、生地搬送ベルトと、該生
地搬送ベルトの幅方向の一側に段差部を介して並設され
た搬送方向の幅出し板と、生地搬送ベルトと幅出し板と
に跨って生地を載置する時に該生地の端縁を合わせるた
めの定規と、幅出し板上に生地の端縁部を摺動自在に押
付けて、搬送方向に送る押付ベルトと、該押付ベルトに
より保、持された生地を搬送方向に移るに従って段差部
側に横方向から押込んでＺ状に折曲げる折曲ベルトと、
生地の外端折曲部金上下に縫着するミシンと、折曲ベル
トの通過部位に侵入して生地の折曲形態を保持する案内
板と、該案内板が侵入状態の折曲部を上下に押圧してミ
シンに案内するように幅出し板の終端部に設けられた抑
圧案内部とを備えた点にある。

以下、図示の実施例について本考案を詳述すると、第２
図乃至第４図において、３は固定台４に取付けられた固
定板、５は生地１を搬送する生地搬送ベルトで、ローラ
６．７間に掛装され、かつａ矢示方向に駆動される。

８は生地搬送ベルト５に対し所定の段差部ができるよう
に固定台４上に取付けられた幅出し板で、長手力向路中
央部分に、同一平面内で生地搬送ベルト５側に突出する
傾斜部９を有し、この幅出し板８の始端部に定規１０が
設けられ、また傾斜部９に対応し工該幅出し板８上の生
地端縁２を押える押え板１１が設けられている。

１２は幅出し板８上の生地端縁２を摺動自在に押付ける
押付ベルトで、傾斜部９の途中から後方側に釦いて、原
動プーリ１３及び従動プーリ１４ 、１５間に掛装され
て釦り、原動プーリ１３によってｂ矢示方向に駆動され
る。

１６は生地搬送ベルト５と幅出し板８との間の段差部に
対応して配置された折曲ベルトで、縦軸廻りに回転する
原動プリー１７と従動プーリ１８との間に掛装され、か
つ原動プーリ１７によってＣ矢示方向に駆動される。

原動プーリ１７はベベルギヤー機構１９を介して原動プ
ーリ１３に連動される。

２０は生地１の折曲部２１を軽く押えて折曲形態を安定
させるための案内板である。

２２は折曲げた生地１の外端折曲部２３を縫着するミシ
ンで、針２４、押え金２５等を備えている。

なあ・生地搬送ベルト５、押えベルト１２及び折曲ベル
ト１６は同期駆動されている。

幅出し板８の終端部は下方に傾斜状に屈曲させて、案内
板２０が侵入状態のま１で生地１の折曲部２１を下方に
押圧してミシン２２に案内する抑圧案内部が形成されて
いる。

上記構成の縫製装置に訃いて、第１図に示す如く生地１
の一端部を折曲げて縫着する際には、先ず生地搬送ベル
ト５、押えベルト１２及び折曲ベルト１６を同期駆動状
態として訃き、次に第４図に示す如く生地搬送ベルト５
の始端部に生地１を載せると共に、その生地端縁２を定
規１０に合わせて幅出し板８上に載せ、該生地１を生地
搬送ベルト５によってａ矢示方向に搬送する。

生地１が折曲ベルト１６１で達すると、第５図の如く幅
出し板８から垂下がった部分を横方向から段差部側へと
押えながら更に生地１を搬送する。

この時、生地端縁２の跳上がりを押え板１１によって規
制し、生地端縁２が幅出し板８から外れないようにして
いる。

このようにして折曲ベルト１６により生地１の垂下がり
部分を押付けながら生地１を順次搬送して行き、幅出し
板８の傾斜部９に達すると、この傾斜部９が同一平面内
で生地搬送ベルト５側に突出状態にあるので、該傾斜部
９によって生地１を第６図及び第７図に示す如く徐々に
Ｚ状に折曲げて行くのであり、この時、生地端縁２を押
付ベルト１２で押付けて、生地１にずれが生じないよう
にする。

傾斜部９を通過すれば、生地１は第７図に示す如く完全
に２状に折曲げられているので、この折曲げ状態のま１
で更に搬送し、案内板２０が折曲ベルト１６の通過部位
に侵入して生地１の折曲部２１を軽く押えて、その折曲
形態を安定させると共に、幅出し板８の抑圧案内部がこ
れを下方に押圧して後方のミシン２２に送り、該ミシン
２２で第８図に示す如く外端折曲部２３を縫着し、この
縫着部２６から突出する生地端縁２をカッターで切断す
るのである。

従って生地１はＺ状に折曲げて、その外端折曲部２３を
縫着しているので、折曲部２１を返せば、第１図に示す
ような縫着生地が得られる。

なむ上記実施例では、幅出し板８に傾斜部９を設けたが
、第９図に示す如く幅出し板８を平行とし、折曲ベルト
１６を横方向に傾斜させても同様であることは云う１で
もない。

本考案では、生地搬送ベルトと幅出し板とに跨って生地
を載置し搬送する間に、生地の端縁を押付ベルトで幅出
し板上に押付けて保持した状態で、生地搬送ベルトと幅
出し板との間の段差部に折曲ベルトにより生地を横方向
から押込んで順次Ｚ状に折曲げ、その外端折曲部ラミシ
ンで上下に縫着するようにしているので、生地搬送ベル
トによる搬送中にすべての作業を能率的に行うことがで
きる。

またこの幅出し板と折曲ベルトとの間で生地を折曲げる
際には、前述のように押付ベルトにより幅出し板上に生
地の端縁を押付けて保持しているので、生地のずれ等が
なく、確実に折曲げることができ、しかも生地は生地搬
送ベルトと幅出し板とに跨って載置するだけで良く、そ
の時にも生地の端縁を定規に合せれば良いので、供給が
容易である。

更に折曲ベルトの通過部位に案内板が侵入して折曲形態
を保持し、その折曲部を幅出し板の終端部に設けた抑圧
案内部で上下に押圧してミシンに案内するようにしてい
るので、生地の折曲状態を確実に維持でき、ミシンによ
る縫着ミスの発生を防止し、品質の向上を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

第１図は縫着生地の斜視図、第２図は本考案の一実施例
を示す全体の正面図、第３図はその要部の拡大平面図、
第４図は第２図のＡ−Ａ線断面図、第５図は第２図のＢ
−Ｂ線断面図、第６図は第２図のＣ−Ｃ線断面図、第７
図は第２図のＤ−Ｄ線断面図、第８図は第２図のＥ−Ｅ
線断面図、第９図は他の実施例を示す要部平面図である
。 １・・・生地、２・・・生地端縁、５・・・生地搬送ベ
ルト、８・・・幅出し板、３・・・傾斜部、１２・・・
押付ベルト、１６・・・折曲ベルト、２１・・・折曲部
、２３・・・外端折曲部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 生地搬送ベルトと、該生地搬送ベルトの幅方向の一側に
   段差部を介して並設された搬送方向の幅出し板と、生地
   搬送ベルトと幅出し板とに跨って生地を載置する時に該
   生地の端縁を合わせるための定規と、幅出し板上に生地
   の端縁部を摺動自在に押付けて搬送方向に送る押付ベル
   トと、該押付ベルトにより保持された生地を搬送方向に
   移るに従って段差部側に横方向から押込んでＺ状に折曲
   げる折曲ベルトと、生地の外端折曲部を上下に縫着する
   ミシンと、折曲ベルトの通過部位に侵入して生地の折曲
   形態を保持する案内板と、該案内板が侵入状態の折曲部
   を上下に押圧してミシンに案内するように幅出し板の終
   端部に設けられた抑圧案内部とを備えたことを特徴とす
   る自動縫製装置。