JPS5825898B2 - ばね・質量共振形吸振器 - Google Patents

ばね・質量共振形吸振器

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JPS5825898B2
JPS5825898B2 JP54072166A JP7216679A JPS5825898B2 JP S5825898 B2 JPS5825898 B2 JP S5825898B2 JP 54072166 A JP54072166 A JP 54072166A JP 7216679 A JP7216679 A JP 7216679A JP S5825898 B2 JPS5825898 B2 JP S5825898B2
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mass
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    • B64C27/001Vibration damping devices
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F7/00Vibration-dampers; Shock-absorbers
    • F16F7/10Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect
    • F16F7/104Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted
    • F16F7/116Vibration-dampers; Shock-absorbers using inertia effect the inertia member being resiliently mounted on metal springs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B64AIRCRAFT; AVIATION; COSMONAUTICS
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、振動する構造体特にヘリコプタの機体に取り
付けられ、板ばね部材とそれにより機体から支えられた
動質量部材とから成り、取付点あるいはそこから離れた
点における機体振動を相殺する目的のはね・質量共振形
成振器に係る。
この種の吸振器として従来公知のものでは、実質的に三
角形状の複数個の板ばねにより動質量部材(被支持質量
)を台部材から支える構造が採用されてきた。
この構造では、板ばねがその広幅端部にむいて台部材に
固着され、捷たその狭幅端部に釦いて動質量部材に枢着
されており、そのため板ばねの質量のうち吸振器の有効
質量に含捷れる部分が小さいこと、板ばねが相当なモー
メントを台部材に及ぼし、このモーメントが台部材から
さらにヘリコプタ機体に伝えられること、台部材になげ
る摩擦減衰の増大により吸振効果が減少することなどの
問題点がある。
本発明の第一の目的は、板はねの質量の大部分が吸振器
の有効質量の一部をなすように、捷た板ばねが機体に反
作用モーメントを及ぼさないように、動質量部材に固着
された広幅端部と直接に機体に枢着された狭幅端部とを
有する複数個の片持ち板ばね部材により動質量部材を機
体から支えたヘリコプタ用ばね・質量共振形成振器を提
供することである。
こうして板ばねはその広幅端部において動質量部材から
片持ちされ、またその狭幅端部に釦いて機体に枢着され
ている。
本発明によれば、摩擦による減衰、重量釦よび保守の必
要性の減じた吸振器が得られる。
本発明の他の目的は、対称な系をなす吸振器、すなわち
板ばねにより生ずる力の作用中心点が動質量部材の重心
点と一致している吸振器を提供することである。
本発明のさらに他の目的は、板ばねが対称な力を動質量
部材に及ぼし、筐たすべての反作用が動質量部材により
負担され、モーメント反作用が機体に及ぼされず、また
板ばね質量の70φ以上が、吸振効果を定める吸振器有
効質量の一部をなし、それにより有効質量を約10係増
大し得る吸振器を提供することである。
以下、図面により本発明を説明する。
第1a図ち・よび第1b図には本発明による改良の対象
である公知の吸振器の構造が示されている。
最初にこの公知の吸振器について説明して釦くことが、
本発明による改良を説明するために必要である。
第1a図は動質量部材を取り外した状態にち−ける公知
の吸振器の平面図であり、第1b図は動質量部材を取り
付けた状態にち・ける同じ吸振器の側面図である。
公知の吸振器10はヘリコプタ機体に結合された台部材
12を含んでいる。
三つの三角形状の板ばね部材14,16.z−よび18
はその広幅端部においてボルト・フランジ結合により台
部材12に固着され、またその狭幅端部にわいて動質量
部材20に枢着されている。
こうして動質量部材20は台部材12から、したがって
捷た第1b図に示されているヘリコプタ機体から板ばね
部材14,16および18により支えられている。
この公知の吸振器構造は多年にわたり航空産業で採用さ
れてきたが、この構造はある欠点を有し、それを克服す
るのが本発明の目的である。
公知の吸振器の欠点を第2a図ないし第2d図により説
明する。
第2a図は第1a図および第1b図に示された公知の吸
振器の板はねの一つを示してむり、三角形の板ばねがそ
の広幅端部にお−いて台部材に固着され、またその狭幅
端部において被支持質量20に枢着点22で枢着されて
いる。
第2図における板はね18の作動について次の二つの方
程式が成立する。
φ= x 2÷12 式(1) ここにφ=支持はねの最大変位に対して基準化された支
持はねの変位、 X−支持はねに沿う位置、 l−支持ばねの全長。
。ここにm−支持ばねの単位長さ当り質量 W=支持はねの最大幅 を−支持ばねの厚み ρ−支持はね材料の密度 さて、ばねに沿う位置に対して単位長さ当り質量をプロ
ットした第2c図を参照すると、ばね18の単位長さ当
り質量は台12に固着された広幅端部において最大であ
り、動質量部材20に枢着された狭幅端部にち・いて最
小である。
をた第2d図を参照すると、板ばね変位の自乗Z2は台
12への取付点において最小であり、動質量部材20へ
の取付点にむいて最大である。
第2c図および第2d図かられかるように、単位長さ当
り質量が最小の位置で、ばね変位の自乗は最大となる。
第2a図ないし第2d図の公知の構造の板ばね18の作
動特性について次の第三の方程式が成立する。
mφ2 dx 式(3) 板はねの有効質量=f 式(3)を解くと、板はね18の質量の1/15となる
換言すれば、この公知の構造では板ばね18の質量のl
/15が、第2a図ないし第2d図に示されている吸振
器10の効率を決める有効質量となる。
本発明は、このような公知の吸振器の効率を改善するた
めに、板はねの向きを反転し、第3a図ないし第3d図
に示されているような利点を得るものである。
第3a図に示されているように、本発明にむける三角形
状の板はね(やはり参照数字18を付すことにする)は
その狭幅端部にむいて直接に機体に枢着点22で枢着さ
れ、捷たその広幅端部にち−いて動質量部材20に固着
されている。
第3a図および第3b図のように板はね18を取り付け
た場合、その作動を表わす方程式は次のようになる。
φ−x(2−x)÷12 式(4)ここにφ=
支持ばねの最大変位に対して基準化された支持ばねの変
位、 X=支持ばねに沿う位置、 l=支持はねの全長 ここにm=支持はねの単位長さ当り質量 X=支持ばねに沿う位置 W−支持はねの最大幅 ρ−支持はね材料の密度 を−支持ばね厚み さて第3c図を参照すると、板ばね18の質量mは動質
量部材20への固着点に近接するにつれて実質的に増大
するので、その点で最大であり、昔た台12への枢着点
で最小である。
同様に、第3d図に最もよく示されているように、板ば
ね18の変位の自乗〆2は動質量部材20への固着点で
最大であり、また台12への枢着点で最小である。
第3c図むよび第3d図を参照すると、板はねの質量お
よび変位は動質量部材20への固着点でいずれも最大と
なることがわかる。
第3a図ないし第3d図の構造でも板ばねの有効質量は
次式で表わすことができる。
mφ2dX 板ばねの有効質量−f 式(6)第3図の構
造では板ばね18の有効質量はその質量11/15に等
しい。
第2a図ないし第2d図の公知の構造では、前記のよう
に板はね18の質量の1/15L、か有効質量とならな
い。
吸振器の有効質量は板はねの有効質量、動質量部材20
の質量むよびばね・動質量連結機構22の質量の和であ
る。
第3図の吸振器では、板ばねの質量の11/15が吸振
器の有効質量の一部分となる。
このことが公知の吸振器に対する本発明による吸振器の
利点の一つである。
本発明による吸振器では板ばねの全質量の73咎が吸振
器の有効質量を形成し、それに対して公知の吸振器では
板はねの全質量の7係しか吸振器の有効質量に寄与しな
い。
コイルばねを用いる場合には、ばね質量の33φが有効
である。
第4図むよび第5図に最もよく示されているように、本
発明による吸振器24は、三つの片持ち板ばね部材28
,30釦よび32により機体から支えられた動質量部材
26を含んでいる。
動質量部材26は断面が長方形であり、また長方形平面
の中心に位置しその重心訃よび幾何学的中心38で互い
に交さする長手方向軸線34および横方向軸線36を有
する。
動質量部材26は好ましくは厚さ一定の長方形の板であ
るが、板ばね部材28゜30および32の運動をそれぞ
れ受は入れるようにカットアラ)40,42$−よび4
4を含んでいるので、吸振作動中に動質量部材26が板
ばねと衝突することはない。
板ばね28.30.32の各々は広幅端部46゜48む
よび50と狭幅端部52.54むよび56とを有する。
各板ばねはその広幅端部と狭幅端部との間で滑らかなテ
ーパ状をなしている。
板ばね28.30および32は好1しくは(不可欠では
ないが)断面が三角形であり、また一定の応力がばね内
に生じてその重量を最小化し得るように一定の厚みを有
する。
第4図に最もよく示されているように、板ばね28.3
0および32の広幅端部は平らで長方形のフランジ部材
58.60および62にそれぞれ固着されてかり、これ
らのフランジの各々は二列のポルト64により、フラン
ジのボルト孔と整列した孔を有する動質量部材26の平
らな表面66に結合されている。
こうして板ばね28,30釦よび32は動質量部材26
から片持ちされている。
この構造は板ばねと動質量部材との間ですべての方向へ
の力ち・よびモーメントの伝達を可能にする。
中央の板はね30は幅およびスチフネスが両側のばね2
8釦よび32の2倍であり、また各板はねはそれぞれの
中心軸線68゜70および72に対して対称である。
両側の板ばね28むよび32はすべての点で互いに同一
であす、捷た動質量部材26に対して長手方向に中央板
はね30とは反対の方向を向いている。
第4図に最もよく示されているように、中央板はね30
の中心軸線70は動質量部材の長手方向軸線34に沿っ
て延びており、他方両側板ばね28および32の中心軸
線68および72は中心軸線70釦よび重心38の両側
に中心軸線70に対して平行にかつ等間隔位置に延びて
いる。
さらに第4図かられかるように、中央板ばね30は重心
38ち−よび横方向軸線36から間隔d1 のところで
動質量部材26に接し、捷た両側板ばね28および32
は重心38むよび横方向軸線36から反対方向に同一の
間隔d1のところで動質量部材26に接している。
したがって板ばね28,30釦よび32は動質量部材2
6に対して三角支持部を形成し、板ばねが動質量に及ぼ
す力は対称である。
動質量部材26の垂直運動の結果として板はねにより発
生する弾性復元力は重心38に集められる。
重心ち・よびばね力の作用中心点は同一の点であり、吸
振器の運動および力は対称である。
吸振器の動質量の運動は純粋に垂直であり、それにより
板ばねは放物曲線的変位を生ずる。
両側板ばね28i−よび32はすべての点で互いに同一
であり、第6図および第7図に最もよく示されているよ
うに、玉軸受部材を介して機体に結合されている。
第6図を参照すると、板ばね32にはボルト部材78の
ような適当な結合手段により取付部80が結合されてか
り、この取付部が玉軸受76の外側レース82(第4図
参照)を支えている。
ボルト部材84ば、玉軸受76の内側レースの孔86(
第4図参照)むよびそれに対応するフランジ部材88お
よび90の孔を含む整列孔を通って延び、機体バルクヘ
ッド94に通常の態様で結合されている取付部92から
、突出していん両側板ばね28および32の狭幅端部は
同一の態様で機体に結合されとち・す、筐た、この玉軸
受結合のために、垂直方向、横方向および長手方向のす
り力は板ばねにより機体に及ぼされるが、モーメント反
作用は板ばねにより機体に加えられない。
第8図および第9図に最もよく示されているように、中
央板ばね30の狭幅端部は両側板ばね28および32と
は異なる態様で機体に結合されている。
任意の通常の態様でリンク108のバレル部分29が機
体フレーム120から枢動可能なように支えられてお・
す、ころ軸受あるいは玉軸受98および100の外側レ
ースを支える役割をしている。
ボルト部材102は軸受98および100の内側レース
を通り、またフレーム120の整列孔104むよび10
6を通って延びている。
リンク部材108は第9図に示されているような形状を
してむり、ボルト部材114に対する孔116$−よび
118を郭定している。
またボルト部材114は、板ばね30の狭幅端部54に
任意の通常の態様で結合されている部材109の孔11
0のなかに支えられている玉軸受112の内側レースを
通って延びている。
このようにして、中央ばね30はリンク部材108を介
して機体に結合されているので、垂直方向、横方向むよ
び長手方向のずり力のみが板ばね30により機体に及ぼ
され、モーメント反作用は板はね30から機体に加えら
れない。
リンク108は中央板ばね30を垂直方向釦よび横方向
にのみ拘束してむり、中央板はね30はその機体への結
合点にむける長手方向の運動は自由である。
この長手方向の運動を自由にする目的は、板はねの大き
な曲げの短縮効果を許すことである。
これは吸振器のパントグラフイング効果と呼ばれている
吸振器24は動質量部材26に参照数字110で示され
ているような任意の数の調整むもりを取り付けることに
より微調整可能である(第5図参照)。
本発明による吸振器の構造の意義と公知のものに対する
利点との理解に資するため、吸振器の機能について説明
しておく。
吸振器はヘリコプタあるいは他の振動機構の設けられる
受動的装置であり、ヘリコプタ機体への取付点に卦いて
ヘリコプタの振動を零にするような力をその取付点にち
・いて生ずるように横取される。
基本的に、吸振器はばねあるいはばね系により機体に取
り付けられた質量(動質量部材)を含んでいる。
その質量およびばねの強さを適当に選択することにより
、吸振器の固有振動数をそのヘリコプタへの取付点に訃
ける振動の振動数と等しくして、振動を相殺することが
できる。
吸振器の固有振動数は次式で表わされる。
ここにW:吸振器の固有振動数、 k:支持ばねの垂直な曲げに対するスチ フネス(ばねの強さ) m:支持されている質量 吸振器はその固有振動数Wが吸振器取付点にち・いてヘ
リコプタ機体に生じている振動数いわゆる加振振動数w
fに等しくなるように設計される。
この吸振器固有振動数Wと加振振動数wfとの関係によ
り、取付点における振動を相殺することができる。
吸振器のスチフネスは三つの支持ばね部材のスチフネス
の和である。
換言すれば、吸振器はある一つの問題を解決するために
用いられる。
その問題とは、主として回転翼の通過により機体に特定
の振動数で発生する超過振動である。
吸振器の固有振動数はへリコフタの問題振動数と等しく
なるように設計されているので、そのように設計された
固有振動数での吸振器の振動と問題振動数でのヘリコプ
タの振動とが吸振器と機体との取付点にち−いて相殺す
る。
ここで言及すべき重要なこととして、本発明による吸振
器は遠隔吸振器、すなわち機体への吸振器取付点から離
れた点で機体に生ずる問題振動数を相殺するような吸振
器固有振動数を有するように設計された吸振器、として
も使用することができる。
たとえば、吸振器をヘリコプタの機首に取り付けて、そ
こから離れたコックピットにおける振動を最小化したい
場合である。
遠隔吸振器は機体の振動の固有モードとの相互作用によ
り動作し、吸振器の選択的同調によって吸振器から離れ
た点にち・いて固有モードによりヘリコプタの振動を相
殺することができる。
さてここで、公知の吸振器が本発明により克服されるべ
き欠点を有することを説明する。
第1a図釦よび第1b図に示された公知の吸振器は、機
体に結合されている台部材12を含んでいる。
三つの板ばねがその台にボルト締めされ、そこから片持
ちはり状に突出し、動質量部材20に結合されて、公知
の吸振器を形成している。
第1a図ち−よび第1b図の公知の構造では、板ばね部
材の根元が台12にボルト締めされ、この台が機体から
支えられてかり、他方板ばね部材の先端が軸受を介して
動質量部材20に取り付けられている。
この公知の吸振器は多年にわたりヘリコプタに採用され
てきた。
このようなヘリコプタの一つでは、ヘリコプタ用の蓄電
池が支持質量あるいはその一部としての役割をしてむり
、したがってこの種の吸振器は”バッテリ・アブソーバ
″として知られるようになった。
この公知の構造の欠点の一つは、動質量部材20の変位
によって板ばねの先端あるいは狭幅端部にすり力が生ず
ることである。
このすり力は台12への板ばね取付点(広幅端部)にち
−けるずり力釦よび曲げモーメントにより反作用される
公知の構造では台12が三つの板ばねにより及ぼされる
太きなすり力督よび曲げモーメントに反作用し得るよう
に(あるいは耐え得るように)、台12を非常に丈夫な
もの、したがってまた重いものとしなければならない。
この公知の構造では、もし台を大きな曲げモーメントに
反作用するのに必要な丈夫で重いものとすれば、その重
量が航空機用として受は入れがたいものになるという矛
盾に当面する。
したがって、この公知の構造では、台部材は実質的な可
撓性を有する必要があり、この台部の可撓性は機体への
台部材取付点にお−ける損耗の問題を生じた。
それに対して、本発明による吸振器では、板ばねの配置
が逆になってむり、各板はねの広幅端部が被支持質量に
固着され、他方各板ばねの狭幅端部が直接に機体に枢着
されているので、公知の吸振器にち・ける台部材の必要
がなくなり、その重量の問題とその可撓性に起因する損
耗の問題とが回避される。
本発明による吸振器は、公知の吸振器にむける台部材ち
−よびそれに付随する問題点をなくすだけでなく、前記
のように板はねの質量の大部分が吸振器系の有効質量の
一部分となる。
吸振器の有効性は吸振器のいわゆる”有効質量″に比例
することが確認されている。
この有効質量は単位加速度当り吸振器により生ずる力と
して定義することができる。
有効質量が大きいほど、吸振器の有効性は増す。
なぜならば、有効質量が大きければ、機体への吸振器取
付点にむける振動レベルが低くなり、捷た吸振器がヘリ
コプタ振動数の広い範囲にわたり有効になるからである
前記のように、本発明による吸振器では板はねの質量の
11/15が吸振器の有効質量の一部をなすが、公知の
吸振器では板ばねの質量の1/15Lか吸振器の有効質
量の一部とならない。
したがって本発明による吸振器では、同一の寸法むよび
重量の吸振器で従来よりも大きな吸振効果が得られる。
この利点は次のように表現することもできる。
すなわち、本発明による27.2に!li+の吸振器で
は支持はねの重量は5.90kyであり、同一の吸振効
果で公知の吸振器にくらべて重量3.63kyだけ軽く
することができる。
本発明による構造では、ばねの重量が60%減ぜられた
実際的な例として、本発明による吸振器を、公知の吸振
器のかわりに、ある5ikorsky Aircra
ftヘリコプタに用いるとき、吸振器系の有効質量は1
0咎増加する。
公知の吸振器に対する本発明による吸振器の第二の利点
は、公知の吸振器では板ばねからの曲げモーメントに反
作用するのに台部材12を利用しているが、本発明によ
る吸振器では、板ばねに生ずる曲げモーメントが、いず
れにせよ所定の質量を有する必要があるため非常に剛固
に構成され得る被支持質量により直接に反作用されるこ
とである。
たよえは、現在の5ikorsky Aircraf
tヘリコプタにおける被支持質量は22.7−であり、
2.54crIL厚の鋼板製である。
さらに、本発明による構造では、板ばねの狭幅端部は垂
直ずれ力のみに反作用し、公知の構造のように大きな曲
げモーメントには反作用しないので、板ばねを直接に機
体構造に取り付けることができ、公知の構造では必要で
あった台部材12を必要としない。
台部材の省略により吸振器重量を12%減じ得ることが
判明している。
台部材の省略により得られる別の利点として、公知の吸
振器系では生じた台部材の偏位および摩擦損失がなくな
る。
本発明による吸振器では、台部材の省略により吸振器系
にかける摩擦損失が減少し、吸振器の減衰の減少により
吸振効果が向上する。
吸振効果は吸振器系の減衰に逆比例すると考えられるの
で、減衰を減少させることは重要である。
減衰は吸振器の振動の1サイクル当りのエネルギー損失
として定義され、公知の吸振器では台部材が種々の締付
手段により一体化された構造となっているので、台部材
12内の摩擦としてエネルギー損失が生ずる。
吸振器には、エネルギー損失を生ずる個所が主に三つあ
る。
第一は板ばね自体における減衰、第二は吸振器の軸受に
おける摩擦、そして第三が上記の台部材に釦ける摩擦損
失である。
公知の構造では必要であった台部材を省略することによ
り、本発明により吸振器におけるエネルギー損失は台部
材12を用いた公知の吸振器にくらべて30ないし50
饅減少している。
従来の台部材を省略することにより得られる別の利点は
、吸振器の板はねの一つの狭幅端部をヘリコプタ機体に
取り付けるのに3本のボルトしか必要としないことであ
る。
この3本のボルトによら取付は、公知の吸振器が4ない
し32本のボルトあるいは他の締付手段を要したのにく
らべて非常に有利である。
このことは重量を軽減するだけでなく吸振器の保守を容
易とする。
吸振器24はこれらの3つの取付軸受あるいはボルトに
より垂直方向ち・よび横方向に位置決めさせ、また両側
板ばね28釦よび32の端部に釦ける2つの取付部によ
り軸線方向に位置決めされる。
本発明による吸振器にち・ける支持はねの形状から、吸
振器系は横方向ち−よび長手方向には非常にスチフネス
が高く、目的とする垂直の方向にのみ振動することにな
る。
動質量部材26は角運動を行う可能性もあるが、本発明
にょる吸振器の取付部の幾何学的配置から角運動の固有
モードは垂直運動の固有モードよりもはるかに振動数が
高いので、吸振器の作動に擾乱を与えない。
加えて、本発明による吸振器は対称構造になっているの
で、角振動モードの励起はわずかである。
要約すれば、公知の吸振器にくらべて本発明による吸振
器の利点は、支持ばねの質量のうち実質的に一層大きな
部分が吸振器の有効質量の一部となり、またそれにより
加振振動の広い範囲にわたり吸振効果が向上すること、
公知の吸振器ではばねから台部材および機体に及ぼされ
る曲げモーメントがなくなり、それにより重量むよび減
衰の点で不利を伴う台部材を省略し得ること、支持はね
部材をモーメント反作用から自由なヘリコプタ機体に直
接に結合し得ることである。
【図面の簡単な説明】
第1a図は図解の目的で動質量部材を取り外した状態に
むける公知の吸振器の平面図である。 第1b図は動質量部材を取り付けた状態における第1a
図の吸振器の側面図である。 第2a図は公知の吸振器ばね板の断面図である。 第2b図は公知の吸振器にも・ける支持はねの一つの取
付方法を図解する目的の概要図である。 第2c図はこの公知の吸振器にち・ける支持はねの単位
長さ当り質量を同ばねに沿う位置に対してプロットした
グラフである。 第2d図はこの公知の吸振器に釦ける支持ばねの垂直変
位を同ばねに沿う位置に対してプロットしたグラフであ
る。 第3a図は本発明による吸振器の板ばねの一つについて
、それと動質量部材および機体との取付部を示す図であ
る。 第3b図は第2b図に相当し、やはり取付部を示す図で
ある。 第3c図は第2c図に相当し、本発明による吸振器にむ
ける支持はねの単位長さ当り質量を同ばねに沿う位置に
対してプロットしたグラフである。 第3d図は第2d図に相当し、本発明による吸振器にお
ける支持はねの垂直変位を同ばねに沿う位置に対しプロ
ットしたグラフである。 第4図は本発明による吸振器の平面図である。 第5図は第4図の吸振器の側面図である。 第6図は本発明による吸振器の両側の板はねの一つと機
体との間の結合部を示す拡大図である。 第7図は本発明による吸振器の両側の板はねの一つと機
体との間の結合部の平面図である。 第8図は本発明による吸振器の中央の板はねと機体との
間の結合部の側面図である。 第9図は第8図の結合部にむけるリンク配置を示すため
の概要図である。 10〜吸振器、12〜台部材、14,16゜18〜板は
ね(支持ばね)、20〜動質量部材(被支持質量)、2
4〜吸振器、26〜動質量部材、2B、30,32〜板
ばね、76〜玉軸受、88.90〜フランジ、98,1
00〜玉軸受、102〜ボルト、108〜リンク、11
2〜玉軸受、114〜ボルト、120〜機体フレーム。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 成る定められた質量と少なくとも一つの平面部を含
    む形状と成る定められた位置に重心を有する動質量部材
    と、機体から前記動質量部材を支えるための三つの板は
    ね部材を含む支持手段とを含んでおり、前記三つの板は
    ね部材は各々厚みが一定でありかつ広幅端部を有し該広
    幅端部から狭幅端部へ次第にテーパ状になっており、前
    記三つの板はね部材は互に平行に延び、そのうちの中央
    の板はね部材は両側の板はね部材に比して二倍の幅を有
    しかつ両側の板はね部材に対し反対の方向に向けられて
    いる如き特にヘリコプタ用のはね・質量共振形成振器に
    於て、 1)モーメント反作用が板ばね部材から機体に及ぼされ
    ないように前記板はね部材の狭幅端部を機体に枢着する
    第一の手段と、 2)前記動質量部材を機体に対する垂直運動が可能なよ
    うに前記板ばね部材により支持すべく前記板はね部材の
    広幅端部を前記動質量部材の前記平面部に前記重心の位
    置から隔たった位置にて固着する第二の手段と、 を含むことを特徴とするはね・質量共振形成振器。
JP54072166A 1978-06-07 1979-06-07 ばね・質量共振形吸振器 Expired JPS5825898B2 (ja)

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BR (1) BR7903375A (ja)
CA (1) CA1110605A (ja)
DE (1) DE2960655D1 (ja)
DK (1) DK150359C (ja)
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PL (1) PL130947B1 (ja)

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JPS552892A (en) 1980-01-10
DK150359C (da) 1987-11-09
AU4774679A (en) 1979-12-13
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