【発明の詳細な説明】[Detailed description of the invention]
本発明は新規なデスアシルーペプシジン(以下DA−ペ
プシジンと称す)に関する。
本発明のDA−ペプシジンは、次の構造式(I)
を有するペンタペプタイド、即ちバリル−バリル−4−
アミノ−3−ヒドロキシ−6−メチル−ヘプタノイル−
アラニル−4−アミノ−3−ヒドロキシ−6−メチル−
ヘプタン酸である。
本発明のDA−ペプシジンは、以後に定義するN−7シ
ルーペンタペプタイトニ、バチルス属(Bacillu
s sp、 )に属し、該N−アシル−ペン・タペプ
タイドの脱アシル化能を有する細菌の培養液、菌体、ま
たはそれらの処理生成物を作用させることによって製造
することができる。
DA−ペプシジンの製造において出発物質として使用さ
れるN−アシルーペンタペプタイドは、次の一般式(T
I)
C式中、Rはアシル基である〕を有するペンタペプタイ
ド、即ちN−アシル−バリル−バリル−4−アミノ−3
−ヒドロキシ−6−メチル−へブタノイル−アラニル−
4−アミノ−3−ヒドロキシ−6−メチル−ヘプタン酸
である。
N−アシルーペンタペプタイド(II)としては、アシ
ル部分の異なった士数種の化合物が既に知られている。
たとえば、Rがアセチルである化合物は本発明の発間者
の1人である桑名等によって発見され、”5−PI’”
または1ペプシジンC91として特願昭45−3590
0号および特願昭48−39446号中に記載されてい
る。
特願昭48−39446号中には、またRがブチリルお
よびプロピオニルである化合物がそれぞれ゛ペプシジン
AIIおよび”ペプシジンB 9+として示されている
。
他方、悔涙等は、特公昭47−8996号、特開昭47
−29582号および特開昭49−41590号中に、
Rがインバレリルほか炭素原子5個ないし16個の直鎖
状または分枝鎖状の脂肪族アシル基であるN−アシルー
ペンタペプタイドを1ペプスタチン類°”として開示し
ている。
これらのN−アシルーペンタペグタイド類は、各種の放
線菌ノ培養によって得られる。
たとえば上記ペプシジン類は、ストレプトマイセス・ナ
ニワエンシス(Streptomyces nani
waensis ) E F 44−201株〔工発
研菌寄第278号〕の培養によって得られている。
また、ペプスタチン類は、たとえばストレプトマイセス
・テスタセウス
(Streptomyces testaceus
)の培養によって得られている。
本発明のDA−ペプシジンの製造に用いラレる細菌とし
ては、本発明者等が山梨県河口湖町の土壌から分離した
新菌株バチルス(Bacillus )EF49−21
0株が特に好適である。
その菌学的性状を以下に示す:
〔0顕微鏡的観察(肉汁寒天培地)
1、形態:両端丸みを帯びた桿菌で、単独または2連、
まれに3連。
2、大きさ;0.4〜0.7X1.O〜4.0μ3、運
動性;あり。
4、べん毛;あり(周べん毛)。
5、胞子;形成する。
6、ダラム染色;陽性。
7、抗酸性;陰性。
叩 培養所見
1、肉汁寒天斜面培地(30℃、1日)
平らに拡がって生育、乳黄色〜微黄色で、弱い光沢があ
る。
培地色変化なし。2、肉汁寒天平板培地(30℃、1〜
7日)樹枝様に平らに拡がって生育、乳黄色〜微黄色で
、コロニーは滑面、やや光沢があり半透明〜不透明。
拡散性色素なし。3、肉汁液体培地(30℃、2日)
表面に菌膜を形成。
液内の濁りは弱(均一。4 ゼラチン培地(20℃、2
7℃、30℃、3日)生育は弱いが、ゼラチンを液化す
る。
穿刺では、明瞭でない。
5、 リトマスミルり(30℃、6日)
6日間培養で、やや酸性を示し、弱い液化がおこる。
凝固なし。6、ポテト(30℃、2日)
湿潤、粘液状に拡がり、ポテトは褐変する。
亜 生理的性質
■、硝酸還元性;陰性。
2、脱窒反応;陰性。
3 メチルレッド試験;陽性。
4、VP反応;陽性。
5、インドール生成;陰性。
6、硫化水素生成;陰性。
7、澱粉の加水分解;陰性。
8、クエン酸の利用;コーザー培地陽性。
シモンズ培地陰性。
9、無機窒素源の利用;硝酸カリウムでやや陽性、硫酸
アンモニウムでやや陽性。
10、色素生成;陰性。
11、ウレアーゼ;陰性。
I2.オキシダーゼ;陽性。
I3. カタラーゼ;陽性。
14、生育の範囲;
(a)pH(肉汁液体培地30℃振盪2日)滅菌培地p
H5〜9.8で生育する。
(b) 温度(肉汁液体培地振盪2日)
20℃〜45℃で生育する。
(C)塩濃度(肉汁液体培地振盪30℃)NaC1O,
5〜7.0%で1日で生育する。
NaC110%で2日で生育する。
15、酸素要求性一通性嫌気性。
I6. ライフンン法糖代謝;好気、嫌気、ともに酸
を生成、ガス発生認めず。
17、糖の発酵性および酸の生成は次のとおり;(糖)
酸生成(好気) (嫌気)
■ アラビノース ±■ キシ
ロース 士 士■ グルコース
+ 十(糖) 酸生成(好気)
(、嫌気)■ マンノース + 十
■ フラクトース 士 −十■ ガラクト
ース 士 士■ 麦芽糖
士■ ショ糖 十
+■乳糖 士
[相] トレハロース 士 十〇 ン
ルビット ±@ マンニット
十@ イノジット
士 十〇 グリセリン 士
±0 デンプン 士い
ずれもガス発生は認めない。
以上の諸性質を、パージエイズ・マニュアル・オブ・デ
ターミネイティブ・バクテリオロジー(Bergeyy
s Manual of Determinati
ve13acterielogy )第7版の記載と比
較検討すると、本菌はバチ/1/ス−プミルス(Bac
illus pumilus)に属すると考えられ、本
発明者らは本菌をバチルス・プミルス・カワグチ(B
acillus pun iluskawaguchi
) と命名した。
尚、本菌EF49−210株は、工業技術院微生物工業
技術研究所に、微工研菌寄第2677号として寄託され
ている。
財団法人発酵研究所に保持されている公知菌バチルス・
プミルス(Bacillus pumilus )
I FO−12092およびIFO−12110もまた
DA−ペプシジンの製造に好適に利用し得ることが認め
られた。
DA−ペプシジンの製造に用いる微生物を培養する場合
、培地組成および培養条件は微生物が生育し目的とする
活性を充分発現するものであれば、いずれも使用し得る
。
たとえば、ペプトン、肉エキス、コーンスチープリカー
、大豆蛋白分解物、大豆浸出液、酵母エキス、無機アン
モニウム塩等のような有機または無機の窒素源;精密、
ブドウ糖、澱粉およびその加水分解物等のような炭素源
;ならびに無機塩を適当に含有する培地を選ぶことがで
きる。
培養は通常、振盪または通気攪拌により20〜45℃で
1〜7日間行う。
これによって得られる培養液、培養除菌液、生菌体、乾
燥菌体、培養除菌液からの塩析物または有機溶媒による
沈澱物、あるいはその他種々の段階の処理生成物をDA
−ペプシジンの製造に用いることができる。
原料N−アシルーペンタペプタイドは分離精製された特
定の単一のN−アシルペンターペプタイドである必要は
ない。
前記放線菌の培養に際しては、通常アシル部分の異なっ
た数種ないし士数種のN−アシルーペンタペグタイド類
が同時に生成するが、そのような混合物も原料として使
用でき、従って実際には、たとえばN−アシルーペンタ
ペプタイド生産菌の培養r液またはその塩析物、あるい
はその有機溶媒による抽出乾固物等、結晶に至る各精製
段階のN−アシルーペンタペプタイド含有物が好適に用
いられる。
DA−ペプシジン製造の実施に当っては、反応条件、た
とえば、濃度、温度、pH等は使用する菌株の種類、原
料N−アシルーペンタペプタイドの組成等により広い範
囲で適宜変化させることができる。
たとえば、バチルス・プミルス−カワクチシルーペンタ
ペプタイド混合物の脱アシル化反応を行う場合には、p
H約4−10、特にpH6−9および約30−50℃の
温度で約3ないし60時間反応するのが好ましい。
co+士化金化合物えばCoC12、COS04等の添
加によりDA−ペプシジンの生成率は増加する傾向を有
する。
反応混合物からの目的DAーペプシジンの分離精製は、
通常の方法により行うことができる。
たとえば、反応混合物を、必要によっては予め濾過して
固形物を除去した後、有機溶媒たとえばn−ブタノール
で抽出し、ついで溶媒を除去することにより目的物を分
離することができる。
粗製DAーペプシジンの精製は、たとえば陽イオン交換
樹脂またはシリカゲル等を用いたカラムクロマトグラフ
ィー、有機溶媒たとえばメタノール、エタノール等を用
いた分別結晶化、あるいは再結晶等の通常の方法によっ
て行うことができる。
本発明のDA−ペプシジンの生成を確認するには、次の
如き方法を用いることができる:すなわち、試料溶液を
シリカゲルG(メルク製、商品名)の薄層板に添付し、
n−ブチルアルコール:酢酸:水(容量比3:I:I)
の混合溶媒(I)、またはn−ブチルアルコール:酢酸
:水:酢酸ブチル(容量比4:I:I:4)の混合溶媒
(II)で展開する薄層クロマトグラフィーを行う。
DA−ペプシジンは、Rf=0.48[混合溶媒(I)
]に、ニンヒドリン反応陽性、ライドン・スミス反応陽
性のスポットとして検出される。
更に、このように展開乾燥した薄層板を、カゼインを含
む寒天平板に転与した後、この平板に、ペプシン溶液を
含有した沢紙を張りつけて、30℃で一夜反応させるこ
とによって、カゼイン未分解スポットとして検出するこ
ともできる(この方法を以下カゼインプレート法と略称
する)。
本発明のDA−ペプシンは以下の理化学的性質を有する
:
(+) 外観
白色の針状結晶
(n) 溶解性
酢酸、メタノールに易溶、エタノール、n −ブタノー
ル、ピリジンに溶解、アセトン、エチルエーテルに難溶
。
(m) 呈色反応
ニンヒドリン反応およびライドン・スミス反応に陽性。
6V) 紫外線吸収スペクトル
0.1%メタノール溶液はペプタイド結合に基く末端吸
収のみで、250〜370mμの間に吸収極大を示さな
い。
(v)赤外線吸収スペクトル
第1図に示す。
保1)アミノ酸組成
6N−HCI で72時間加水分解した後、アミノ酸
アナライザーで測定した結果、試料中のアラニンとバリ
ンの比はI:2であった。
Qゆ 分子量および構造式
試料を酸クロライド法でアセチル化し、ついでジアゾメ
タン法でメチルエステル化して得た化合物についてのマ
ススペクトル分析結果ハ、M+=657を示し、原試料
の分子量はDA−ペプシジンの計算値601と〒致した
。
またフラグメントのピークについても、DA−ペプシジ
ンの構造式(I)からの計算値と一致した。
尚、上記試料のアセチル化体は薄層クロマトグラフィー
において、ペプシジンCと一致し、同様にそのエステル
化生成物はペプシジンCメチルエステルと一致した。
Vil ペプシン阻害活性
村尾および里井がAgr、Biol、Chem。
Japan 34(8) 1265−(1970)
に報告した方法に従い測定した結果、DA−ペプシジン
は0.82μy−6ペプシン100μグの活性を50%
阻害することが認められた。
本発明のDA−ペプシジンは上記の如(強力なペプシン
阻害活性を有しており、従ってペプシンの分泌元通に基
づ(諸疾患、たとえば消化管潰瘍の予防治療に有用であ
る。
DA−ペプシジンはまた通常のアシル化法を適用するこ
とによって容易ニ種々のアシル基を有するN−アシルー
ペンタペプタイド誘導体に変換することが可能であり、
これら誘導体はペプシン阻害活性等の有用な性質を有す
ることが期待され、従ってそれらの中間体としても有用
である。
以下に実施例をもって本発明の実施の態様を示すが、こ
れ等は単なる例示であって本発明をそれ等に限定するも
のではない。
実施例 I
肉エキス1%、ペプトン1%、NaC1O,5%を含む
pH7の液体培地0.1Jを0.5 J容坂ロフラスコ
に仕込み、120℃で10分間加熱滅菌した。
゛上記の如(調製したフラスコ20本に、予め同じ組成
の培地で30℃、24時間培養したバチルス・プミルス
・カワグチEF 49−210株]培養液1mlずつを
接種し、30℃で72時間、振盪培養した。
培養終了後、遠心分離により菌体を除去して得た培養除
菌液を合せ、冷却下、冷アセトン41を滴下した。
生成した沈澱を分離採取し、蒸留水に懸濁して50rn
lの懸濁液とした。
一方、原料として、ペプシジンC,ペプシジンB及びペ
プシジンAを重量比94:4:2で含むN−アシルーペ
ンタペプタイド混合物IOyを6N−NaOHで中和溶
解した水溶液500m1を調製し、これに前記アセトン
沈澱物の懸濁液10dを加えて、37℃、pH8,5で
5時間攪拌した。
得られた反応液をn−ブチルアルコール500rILl
スつで3回抽出し、このn−ブチルアルコール層を合せ
減圧濃縮乾固して残渣9.81を得た。
ついでこの残渣をn−ブチルアルコール:酢酸:水:酢
酸エチル(4:I:I:4容量比)からなる混合溶媒9
0rnlに溶解し、シリカゲル500グを含むカラムに
負荷した後、上記と同じ混合溶媒で展開溶出するカラム
・クロマトグラフィーを行った。
得られたクロマト主画分約0.75Jを減圧濃縮乾固し
て残渣0.72を得た。
この残渣からエチルアルコールによる結晶化を行って粗
結晶0.:lを得、更にこれをエチルアルコールから再
結晶して、DA−ペプシジンの白色針状結晶0.171
を得た。
融点:193〜199℃で分解し、明瞭な融点を示さな
し・。
〔α〕賃−−57〜−60° (C=1.メタノール)
元素分析値:C29H55N508・H2Oとして0%
N% N%
計算値 56.19 9.26 11.29測定値 5
6.39 8.99 11.27実施例 2
肉エキス1%、ペプトン1%および塩化ナトリウム0.
5%を含有する液体培地(pH7)I51を301容の
ジャーファメンターに充填し、ついで培地を120℃で
10分間滅菌した。
一方、上記と同じ組成の培地中において30℃で24時
間振盪培養したEF49−210株の培養液0.21を
上記ジャーファメンターに接種し、下記の条件下に培養
を行った。
培養時間 24時間
培養温度 30℃
通気量 毎分15J
攪拌回転数 毎分350回転
培養終了後、遠心分離により菌体を除去して得た培養除
菌液12Jに硫安を飽和度80%になるように加え、3
日間冷蔵した。
生成した沈澱を分離採取し、蒸留水に懸濁して750I
711の懸濁液を得た。
この懸濁液100m1.ペプシジンC3fIを含有する
中和した水溶液400rrLl、1715Mホスフェー
トバッファー(pH5,5)2c+2dおよびCOCl
2溶液(5XIO”M)8ruiからなる混合物を37
℃で40時間インキュベートした。
反応混合物をn−ブチルアルコール(800wLlX3
)で抽出し、抽出液を合せ、蒸発乾固した。
残渣をできるだけ小量のn−ブタノール:酢酸:水:酢
酸ブチル(4:I :I:4容量比)混合溶媒に溶かし
、そしてシリカゲルカラムクロマトグラフィーに対し、
同じ溶媒で溶出した。
主画分21を採取し、蒸発乾固して、白色粉末62を得
た。
この粉末をエタノールから2回再結晶して、DA−ペプ
シジン21を白色針具として得た。
実ノ^The present invention relates to a novel desacylupepcidin (hereinafter referred to as DA-pepcidin). DA-pepcidin of the present invention is a pentapeptide having the following structural formula (I), namely valyl-valyl-4-
Amino-3-hydroxy-6-methyl-heptanoyl-
Alanyl-4-amino-3-hydroxy-6-methyl-
It is heptanoic acid. The DA-pepcidin of the present invention is derived from N-7 silupentapeptidoni, Bacillus spp., as defined hereinafter.
It can be produced by reacting with a culture solution, cells, or a treated product of a bacterium that belongs to N.s sp, ) and has the ability to deacylate the N-acyl-pen tapeptide. The N-acyl pentapeptide used as a starting material in the production of DA-pepcidin has the following general formula (T
I) Pentapeptides having the formula C, in which R is an acyl group, i.e. N-acyl-valyl-valyl-4-amino-3
-Hydroxy-6-methyl-hebutanoyl-alanyl-
4-amino-3-hydroxy-6-methyl-heptanoic acid. As N-acyl pentapeptide (II), several types of compounds with different acyl moieties are already known. For example, a compound in which R is acetyl was discovered by Kuwana et al., one of the inventors of the present invention, and is called "5-PI'".
Or as 1 Pepcidin C91, patent application 1984-3590.
No. 0 and Japanese Patent Application No. 48-39446. In Japanese Patent Application No. 48-39446, compounds in which R is butyryl and propionyl are shown as "pepcidin AII" and "pepcidin B 9+, respectively." Kaisho 47
-29582 and JP-A No. 49-41590,
N-acyl pentapeptides in which R is a linear or branched aliphatic acyl group having 5 to 16 carbon atoms, such as invaleryl, are disclosed as 1 pepstatins. Lupenta pegtides can be obtained by culturing various actinomycetes. For example, the above-mentioned pepcidins can be obtained by culturing Streptomyces naniwaensis.
waensis) EF 44-201 strain [Kohakken Bacteria No. 278]. In addition, pepstatins are, for example, Streptomyces testaceus (Streptomyces testaceus).
) is obtained by culturing. The bacteria used in the production of DA-pepcidin of the present invention is a new strain of Bacillus EF49-21 isolated by the present inventors from the soil of Kawaguchiko Town, Yamanashi Prefecture.
Particularly preferred is 0 stocks. Its mycological properties are shown below: [0Microscopic observation (broth agar medium) 1. Morphology: rods with rounded ends, singly or in pairs,
Rarely three in a row. 2. Size; 0.4-0.7X1. O~4.0μ3, motility; present. 4. Flagella; present (periflalagella). 5. Spore; formed. 6. Durham staining; positive. 7. Anti-acidity; negative. Culture findings 1, broth agar slant medium (30°C, 1 day) Growth spreads flat, milky yellow to slightly yellow, with a weak luster. No change in medium color. 2. Broth agar plate medium (30℃, 1~
7 days) Growth spreads out flat like a tree branch, milky yellow to slightly yellow in color, and the colony is smooth, slightly glossy, and translucent to opaque. No diffusible dye. 3. Meat juice liquid medium (30°C, 2 days) Forms a bacterial film on the surface. The turbidity in the liquid is weak (uniform. 4 Gelatin medium (20℃, 2
(7℃, 30℃, 3 days) Growth is weak, but it liquefies gelatin. It is not clear with puncture. 5. Litmus milling (30°C, 6 days) After 6 days of culture, it becomes slightly acidic and weak liquefaction occurs. No clotting. 6. Potato (30℃, 2 days) It becomes moist and spreads like mucus, and the potato turns brown. Sub-physiological properties■, nitrate reducing property; negative. 2. Denitrification reaction; negative. 3 Methyl red test; positive. 4. VP reaction; positive. 5. Indole production; negative. 6. Hydrogen sulfide production; negative. 7. Starch hydrolysis; negative. 8. Utilization of citric acid; Coser medium positive. Simmons medium negative. 9. Use of inorganic nitrogen sources; potassium nitrate is slightly positive, ammonium sulfate is slightly positive. 10. Pigment production; negative. 11. Urease; negative. I2. Oxidase; positive. I3. Catalase; positive. 14. Growth range; (a) pH (broth liquid medium 30°C shaking for 2 days) sterile medium p
Grows from H5 to 9.8. (b) Temperature (2 days of shaking in broth liquid medium) Grows at 20°C to 45°C. (C) Salt concentration (broth liquid medium shaking at 30°C) NaC1O,
It grows in one day at 5-7.0%. Grows in 2 days on 110% NaC. 15. Oxygen demanding facultative anaerobic. I6. Rifunn method sugar metabolism: Acid is produced in both aerobic and anaerobic conditions, and no gas generation is observed. 17. The fermentability of sugar and the production of acid are as follows; (sugar)
Acid production (aerobic) (anaerobic) ■ Arabinose ±■ Xylose ■ Glucose
+ Ten (sugar) Acid production (aerobic)
(anaerobic) ■ Mannose + 10 ■ Fructose - 10 ■ Galactose 2 ■ Maltose
■ Sucrose 10
+■Lactose [phase] Trehalose
10 @ Inojit
100 Glycerin
±0 Starch No gas generation was observed. The above properties are summarized in the Purging Aids Manual of Determinative Bacteriology (Bergey
s Manual of Determinati
When compared with the description in the 7th edition of ve13acteriology, this bacterium is B.
The present inventors identified this bacterium as belonging to Bacillus pumilus (B. illus pumilus).
acillus pun illuskawaguchi
) was named. The strain EF49-210 of this bacterium has been deposited with the National Institute of Microbial Technology, Agency of Industrial Science and Technology as Microbiology Research Institute No. 2677. Known bacteria Bacillus maintained at the Fermentation Research Institute
Bacillus pumilus
It has been found that IFO-12092 and IFO-12110 can also be suitably used for the production of DA-pepcidin. When culturing the microorganisms used in the production of DA-pepcidin, any medium composition and culture conditions may be used as long as the microorganisms can grow and sufficiently express the desired activity. Organic or inorganic nitrogen sources such as peptone, meat extract, corn steep liquor, soy protein digest, soy infusion, yeast extract, inorganic ammonium salts, etc.;
A medium containing an appropriate carbon source such as glucose, starch and its hydrolyzate; and inorganic salts can be selected. Cultivation is usually carried out at 20 to 45°C for 1 to 7 days with shaking or aeration. The resulting culture solution, culture sterilization solution, live bacterial cells, dried bacterial cells, salting out products from the culture sterilization solution, precipitates with organic solvents, or other processed products at various stages are subjected to DA.
- Can be used in the production of pepcidin. The raw material N-acyl pentapeptide does not need to be a specific single isolated and purified N-acyl pentapeptide. When culturing the actinomycetes, usually several to several types of N-acyl pentapegtides with different acyl moieties are produced at the same time, but such a mixture can also be used as a raw material, and therefore, in practice, For example, N-acyl pentapeptide-containing materials at each purification step leading to crystallization are preferably used, such as a culture liquid of N-acyl pentapeptide-producing bacteria, a salted-out product thereof, or a dried product extracted with an organic solvent. . When producing DA-pepcidin, reaction conditions such as concentration, temperature, pH, etc. can be appropriately varied within a wide range depending on the type of bacterial strain used, the composition of the raw material N-acyl pentapeptide, etc. For example, when performing a deacylation reaction of a Bacillus pumilus-kawaktisyl pentapeptide mixture, p
It is preferred to react at a pH of about 4-10, especially pH 6-9, and a temperature of about 30-50°C for about 3 to 60 hours. The production rate of DA-pepcidin tends to increase with the addition of co+hydrogen compounds such as CoC12 and COS04. Separation and purification of the target DA-pepcidin from the reaction mixture is as follows:
This can be done by a conventional method. For example, the reaction mixture may be filtered in advance to remove solid matter, if necessary, and then extracted with an organic solvent such as n-butanol, and then the target product can be separated by removing the solvent. Purification of crude DA-pepcidin can be carried out by conventional methods such as column chromatography using a cation exchange resin or silica gel, fractional crystallization using an organic solvent such as methanol, ethanol, etc., or recrystallization. To confirm the production of DA-pepcidin of the present invention, the following method can be used: attaching a sample solution to a thin plate of silica gel G (manufactured by Merck, trade name);
n-Butyl alcohol:acetic acid:water (volume ratio 3:I:I)
Thin layer chromatography is performed using a mixed solvent (I) of n-butyl alcohol:acetic acid:water:butyl acetate (volume ratio 4:I:I:4). DA-pepcidin has Rf=0.48 [mixed solvent (I)
] are detected as ninhydrin reaction-positive and Lydon-Smith reaction-positive spots. Furthermore, after transferring the thin layer plate spread and dried in this manner onto an agar plate containing casein, a sheet of paper containing a pepsin solution was pasted on the plate and the plate was reacted overnight at 30°C to remove casein. It can also be detected as a decomposition spot (this method is hereinafter referred to as the casein plate method). The DA-pepsin of the present invention has the following physicochemical properties: (+) Appearance: White needle-like crystals (n) Solubility: Acetic acid, easily soluble in methanol, soluble in ethanol, n-butanol, pyridine, acetone, ethyl ether Hardly soluble in. (m) Positive for color reaction ninhydrin reaction and Lydon-Smith reaction. 6V) Ultraviolet absorption spectrum 0.1% methanol solution shows only terminal absorption based on peptide bonds and does not show absorption maximum between 250 and 370 mμ. (v) Infrared absorption spectrum shown in FIG. 1) Amino acid composition After hydrolyzing with 6N-HCI for 72 hours, the ratio of alanine to valine in the sample was measured with an amino acid analyzer, and the ratio of alanine to valine in the sample was I:2. Q: Molecular weight and structural formula: Mass spectrum analysis results for a compound obtained by acetylating a sample using the acid chloride method and then methyl esterifying using the diazomethane method. The value was 601. Furthermore, the fragment peak also coincided with the calculated value from the structural formula (I) of DA-pepcidin. The acetylated product of the above sample was found to be pepcidin C in thin layer chromatography, and the esterified product thereof was similarly found to be pepcidin C methyl ester. Vil pepsin inhibitory activity Murao and Satoi Agr, Biol, Chem. Japan 34(8) 1265-(1970)
As a result of measurement according to the method reported in
It was found that it inhibits DA-pepcidin of the present invention has a strong pepsin inhibitory activity as described above, and is therefore useful for the prevention and treatment of various diseases, such as gastrointestinal ulcers, based on the secretion source of pepsin. DA-pepcidin can also be easily converted into N-acyl pentapeptide derivatives having various acyl groups by applying conventional acylation methods,
These derivatives are expected to have useful properties such as pepsin inhibitory activity, and are therefore useful as intermediates thereof. Embodiments of the present invention will be illustrated below with reference to Examples, but these are merely illustrative and do not limit the present invention. Example I 0.1 J of a pH 7 liquid medium containing 1% meat extract, 1% peptone, and 5% NaC1O was charged into a 0.5 J Sakalo flask and sterilized by heating at 120° C. for 10 minutes.゛Inoculate 1 ml of the culture solution (Bacillus pumilus Kawaguchi strain EF 49-210, which was previously cultured in a medium of the same composition at 30°C for 24 hours into 20 flasks prepared above) and inoculate at 30°C for 72 hours. The culture was cultured with shaking. After the culture was completed, the culture sterilization solution obtained by removing the bacterial cells by centrifugation was combined, and cold acetone 41 was added dropwise under cooling. The generated precipitate was separated and collected, and suspended in distilled water. 50rn
1 of suspension. On the other hand, as a raw material, 500 ml of an aqueous solution was prepared by neutralizing and dissolving an N-acyl pentapeptide mixture IOy containing pepcidin C, pepcidin B, and pepcidin A in a weight ratio of 94:4:2 with 6N-NaOH, and to this was added the acetone 10 d of a suspension of the precipitate was added, and the mixture was stirred at 37° C. and pH 8.5 for 5 hours. The resulting reaction solution was mixed with 500 rIL of n-butyl alcohol.
The n-butyl alcohol layers were combined and concentrated to dryness under reduced pressure to obtain a residue 9.81. This residue was then dissolved in a mixed solvent 9 consisting of n-butyl alcohol:acetic acid:water:ethyl acetate (4:I:I:4 volume ratio).
After dissolving it in 0rnl and loading it onto a column containing 500 g of silica gel, column chromatography was carried out by developing and eluting with the same mixed solvent as above. About 0.75 J of the obtained chromatographic main fraction was concentrated to dryness under reduced pressure to obtain a residue of 0.72 J. This residue was crystallized with ethyl alcohol to give a crude crystal of 0.00%. :1 was obtained, which was further recrystallized from ethyl alcohol to obtain 0.171 white needle-like crystals of DA-pepcidin.
I got it. Melting point: Decomposes at 193-199°C and does not show a clear melting point. [α] -57 to -60° (C=1.methanol) Elemental analysis value: 0% as C29H55N508/H2O
N% N% Calculated value 56.19 9.26 11.29 Measured value 5
6.39 8.99 11.27 Example 2 Meat extract 1%, peptone 1% and sodium chloride 0.
A 301 volume jar fermenter was filled with liquid medium (pH 7) I51 containing 5% and then the medium was sterilized at 120° C. for 10 minutes. On the other hand, 0.2 l of a culture solution of the EF49-210 strain, which had been cultured with shaking at 30° C. for 24 hours in a medium having the same composition as above, was inoculated into the jar fermenter, and cultured under the following conditions. Culture time: 24 hours Culture temperature: 30°C Aeration rate: 15 J/min Stirring rotation speed: 350 revolutions/min After culturing, remove the bacterial cells by centrifugation. Add ammonium sulfate to 12 J of culture sterilization solution to a saturation level of 80%. In addition to 3
Refrigerated for a day. The generated precipitate was separated and collected, suspended in distilled water, and 750I
A suspension of 711 was obtained. 100 ml of this suspension. 400rrLl of neutralized aqueous solution containing pepcidin C3fI, 1715M phosphate buffer (pH 5,5) 2c+2d and COCl
A mixture of 2 solutions (5XIO"M) and 8rui
Incubated at ℃ for 40 hours. The reaction mixture was diluted with n-butyl alcohol (800wLlX3
), and the extracts were combined and evaporated to dryness. The residue was dissolved in the smallest possible amount of n-butanol:acetic acid:water:butyl acetate (4:I:I:4 volume ratio) mixed solvent, and subjected to silica gel column chromatography.
Eluted with the same solvent. Main fraction 21 was collected and evaporated to dryness to obtain white powder 62. This powder was recrystallized twice from ethanol to obtain DA-pepcidin 21 as a white needle. Really ^
【ぐ82リ 3
実施例Iの方法で得たDA−ペプシジン100■をピリ
ジン】orILlに溶解し、この溶液に水冷下、アセチ
ル・クロライドのアセトン20倍稀釈液1.2rnlを
滴下し、一夜室温に放置した。
この反応液の1部をn−ブタノール:酢酸:水:酢酸ブ
チル(容量比4:I :I :4)で展開するシリカゲ
ル薄層クロマトグラフィーにかけ、ニンヒドリン反応、
ライドン・スミス反応及びカゼインプレート法により検
出した結果、生成物はRf=0.49を示し、標品のペ
プシジンCと、まったく一致した。
反応液を濃縮乾固し、残渣をメタノール10m1に溶か
した。
生成した溶液にジアゾメタンのエーテル溶液17rul
を加え、室温で3時間放置した。
ついで反応液を濃縮乾固し、残渣をメタノールに溶かし
、エーテルを加えることにより、ペプシジンC1メチル
エステルの結晶34部mlを得た。
実施例 4
実施例Iと同じ方法で培養したEF49−210株の培
養液1 rIllと、ペプシジンCl0m9を6N−N
aOHで中和溶解した水溶液1 mlとを混合し、37
℃で5時間振盪した。
この反応液についてn−ブタノール:酢酸:水(容量比
3:]:I)で展開するシリカゲル薄層クロマトグラフ
ィーを行った結果Rf=0.48のDA−ペプシジンと
まった(一致する生成物スポットを確認した。
実施例 5
実施例4に従し・、ペプシジンCの代わりにペプシジン
BまたはペプシジンAを用いて反応を行い、いずれもD
A−ペプシジンが生成していることを薄層クロマトグラ
フィーによって確認した。
実施例 6
実施例4に従い、ペプシジンCの代わりに、N−インバ
レリルーペンタペプタイド(ペプスタチンA)を用いて
反応を行い、同じく薄層クロマトグラフィーによって、
DA−ペプシジンの生成を確認した。
実施例 7
実施例4に従い、ペプシジンCの代わりに、N−n−ヘ
キサノイルーペンタペプタイドまたはN−n−デカノイ
ルーペンタペプタイドを用いて反応を行い、同じ(薄層
クロマトグラフィーによってDA−ペプシジンの生成を
確認した。[82li 3] 100 ml of DA-pepcidin obtained by the method of Example I was dissolved in pyridine]orILl, 1.2 rnl of a 20-fold dilution of acetyl chloride in acetone was added dropwise to this solution under water cooling, and the solution was left overnight at room temperature. I left it there. A portion of this reaction solution was subjected to silica gel thin layer chromatography developed with n-butanol:acetic acid:water:butyl acetate (volume ratio 4:I:I:4), and a ninhydrin reaction was performed.
As a result of detection by Lydon-Smith reaction and casein plate method, the product showed Rf=0.49, which completely matched the standard pepcidin C. The reaction solution was concentrated to dryness, and the residue was dissolved in 10 ml of methanol. Add 17 ru of ether solution of diazomethane to the generated solution.
was added and left at room temperature for 3 hours. The reaction solution was then concentrated to dryness, the residue was dissolved in methanol, and ether was added to obtain 34 parts ml of crystals of pepcidin C1 methyl ester. Example 4 Culture solution 1 rIll of EF49-210 strain cultured in the same manner as in Example I and pepcidin Cl0m9 were mixed in 6N-N
Mix with 1 ml of an aqueous solution neutralized with aOH,
It was shaken at ℃ for 5 hours. This reaction solution was subjected to silica gel thin layer chromatography developed with n-butanol:acetic acid:water (volume ratio 3:]:I), and as a result, DA-pepcidin with Rf = 0.48 was found (a matching product spot was found). Example 5 According to Example 4, a reaction was carried out using pepcidin B or pepcidin A instead of pepcidin C, and both
The production of A-pepcidin was confirmed by thin layer chromatography. Example 6 According to Example 4, a reaction was carried out using N-invaleryl pentapeptide (pepstatin A) instead of pepcidin C, and the same reaction was carried out by thin layer chromatography.
Production of DA-pepcidin was confirmed. Example 7 According to Example 4, the reaction was carried out using N-n-hexanoyl pentapeptide or N-n-decanoyl pentapeptide in place of pepcidin C, and the same (DA-pepcidin by thin layer chromatography) The generation of was confirmed.
【図面の簡単な説明】[Brief explanation of the drawing]
第1図はDA−ペプシジンの赤外線吸収スペクトルを示
す。FIG. 1 shows the infrared absorption spectrum of DA-pepcidin.