JPS5825059Y2 - 方杖 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は長さ調節可能な方杖に関するものである。

従来は第１図ａ、ｌ）に示すように束８の高さｈ ｌ、
ｈ ２（ｈ １＜ ｈ ２）の違いに従がって各種サ
イズの方杖９を用意し、現場において適当な方杖９を選
んで束８ともや１０との間に方杖９を取着していたので
方杖９の種類を数多く用意しなければならなかった。

本考案は叙上の従来の欠点に鑑みてなされたものであり
、その目的とするところは現場において束の高さに合わ
せて長さを調整することのできる方杖を提供するにある
。

以下本考案を添付図により詳述する。

図中２ａ。２ｂは金属製の固定用金物であって、断面略
コ字状の把持部５の中央片６にはボルト３を挿通するた
めの２個所の透孔７を穿設してあり、把持部５の後端に
は貫通孔１１を有する固定用片１２を斜めに固設しであ
る。

つまりこの固定用片が固定用金物２ａ、２ｂの長手方向
と直交する面に対して４５゜傾斜した面と平行になって
いる。

また一対の固定用金物２ａ、２ｂは互いに対称な形状に
形成されている。

しかして現場にてもやや大引などの横材１３と束１４の
寸法に合わせて、木材を適当な長さの棒状に形成して方
杖本体１とし、方杖本体１の両端部に夫々２個所の通孔
１５を穿設する。

方杖本体１の通孔１５と固定用金物２ａ、２ｂの透孔７
にボルト３を挿通し、ボルト３にナラｌ−４を螺着して
方杖Ａを形成し、この方杖Ａを横材１３と束１４により
形成された内隅に斜めに配設し、固定用片１２に挿通し
たボルト１６とナラＩ・１７にて方杖Ａを横材１３と束
１４とに固定する。

このように方杖本体１と固定用金物２ａ、２ｂとが別体
であるから現場にて木材で適当な寸法の方杖本体１を作
り、両端に固定用金物２ ａ 、２ ｂを固着すること
により任意の長さの方杖Ａを形成することができる。

また固定用金物２ａ、２ｂの中央片６に透孔７の代わり
に多数個の丸孔１８を一列に穿設しておけば、多数の丸
孔１８のうち適当な丸孔１８を選び、その丸孔１８にボ
ルト３を挿通することにより方杖Ａの長さを任意に調整
することも可能である。

さらに固定用金物２ ａ 、２ ｂの中央片６に丸孔１
８の代わりに長孔１９を設け、この長孔１９にボルト１
６を挿通することにより方杖Ａの長さを連続的に調整す
ることも可能である。

本考案は叙述の如く方杖本体と両端の固定用金物とが別
体となっており、方杖本体と固定用金物とをボルトとナ
ツトにて接続しているので、現場にて適当な長さの木材
の方杖本体を作ったり、固定用金物に長さ調整のための
多数個の丸孔や長孔を設けることにより束の高さに合わ
せて方杖の長さを適宜調整することができるという利点
を有している。

また断面略コ字状の固定用金物の一端部に固定用金物の
長手方向と直交する面に対して４５°傾斜せる面と平行
な固定用片を設けると共にこの固定用片に貫通孔を設け
、角棒状の方杖本体の両端部に夫々上記固定用金物を両
端部の固定用金物が線対称になるように被嵌して固着し
たので横材と束のような水平部材と垂直部材との間に配
置して一方の固定用金物の固定用片を水平部材に当接す
ると共に他方の固定用金物の固定用片を垂直部材に当接
し、貫通孔を介してボルト、ナツトにて固定用片を夫々
固着することにより水平部材と垂直部材とを直角に保持
でき、しかも水平部材と垂直部材とが正確に直角に交叉
していなくとも正確に直角に矯正できるという利点があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ、ｌ）は従来例の夫々異なる施工例を示す正面
図、第２図は本考案の一実施例を示す分解斜視図、第３
図は同上の分解正面図、第４図は同上の施工例を示す正
面図、第５図は本考案の他側を示す分解正面図であって
、１は方杖本体、２ ａ 、２ ｂは固定用金物、３は
ボルト、４はナツトである。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 断面略コ字状の固定用金物の一端部に固定用金物の長手
   方向と直交する面に対して４５°傾斜せる面と平行な固
   定用片を設けると共にこの固定用片に貫通孔を設け、角
   棒状の方杖本体の両端部に夫々上記固定用金物を両端部
   の固定用金物が線対称になるように被嵌し、方杖本体の
   両端部に夫々固定用金物を着脱自在に固着して成る方杖
   。