JPS5823542Y2 - ノツチングマシン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、ノツチングマシンに係るものであり、さらに
詳細には、安全でかつ罫書き合せが容易なノツチングマ
シンに関するものである。

従来、ノツチングマシンにより角ノツチの加工は、ガー
ドを兼ねるストリッパーの前部に設けた窓から目視によ
り上刃を罫書き線に合せて行われているが、か＼る方法
による場合、上刃にシャー角がついているため作業者の
感に頼るはかなく、熟練を必要とする作業であった。

また、ガードを兼ねるストリッパーの前部に窓が設けら
れているため、手指等を切断する等の危険を伴うととも
にストリッパーの強度が低下する欠点があった。

本考案は、上述のごとき従来のノツチングマシンにおけ
る罫書き合せ加工の欠点を解消することを目的とするも
ので、作業者の感に頼ることのない未熟練者でも簡単容
易に行うことができる罫書き合せ装置を提供せんとする
ものである。

以下、図面に基づいて本考案の１実施例を詳細に説明す
る。

前テーブル１と後テーブル３を備えたフレーム５に昇降
自在なるラム７を設け、該ラム７の前側に三角形状の切
欠き加工を行う前ヘッド９および後側に四角形状の切欠
き加工を行なう後ヘッド１１を一体に設け、それぞれの
下縁部に上刃１３゜１５を固着し、該ラム７の上刃１３
，１５に対応して板材Ａを切断する下刃１７，１９をそ
れぞれ前テーブル１、後テーブル３に固着してなる。

前記後ヘッド１１の三方を囲んでガードを兼ねるストリ
ッパー２１を設け、その後部に左右一対の案内溝２３を
備えたガイド部材２５をネジ２７等によって取付け、該
ガイド部材２５の案内溝２３にスライダー２９を上下摺
動自在に嵌着せしめる。

スライダー２９には、適宜な位置にノブ３１が設けられ
、該ノブ３１とスライダー２９とを貫通する孔３３を穿
設し、スチールボール３５を内装させてスプリング３７
によって付勢させ、止めネジ３９で係止している。

そして、スライダー２９の下端面がストリッパー２１の
下端面に合致した所で、スチールボール３５がガイド部
材２５に設けた凹部４１に係合してスライダー２９が上
昇位置で係止するようにしである。

前記スライダー２９の下端部には、スケール４３が取り
付けられ、該スケール４３は上刃１５の中心位置と０点
とを調整可能にしである。

前テーブル１と後テーブル３上には、それぞれ溝４５．
４７が設けてあり、板材Ａの位置決めを行う定規４９．
５１が摺動固定自在に嵌合しである。

また、前ヘッド９を囲んでガード５３が設けてあり、該
ガード５３は板材Ａを目視し易いように透明部材等によ
り形成している。

したがって、前ヘツド９側においては目視によるケガキ
合せが容易である。

以上のごとき構成において、今、巾（左右方向）５０％
、長さく前後方向）１００％の矩形状の上刃１５を備え
た後ヘツド１１側で、巾１５０％、深さ５０％のノツチ
を罫書き合せ加工する場合について説明すれば、まず、
板材Ａに加工深さよりも２０〜３０％程度長めに罫書き
線ａ、ｂを入れる（第６図ａ）、ついで、定規５１を上
刃１５の前面端部から５０％の位置に固定し、板材Ａを
挿入しスライダー２９を下降させてスケール４３の左側
目盛２５％の位置に罫書き線ａを合せラム７を下降させ
れば、後ヘッド１１の上刃１５と後テーブルル３の下刃
１９とによって板材Ａの罫書き線ａ側に巾５０Ｘ１深さ
５０％の角ノツチ（第６図ｂ）が切断される。

切断後ラム７が上昇すると、板材Ａも上刃１５に係合し
て上昇するから、スライダー２９が板材Ａによって押し
上げられ、その下端面がストリッパー２１の下端面に合
致した所でノブ３１に内装されたスチールボール３５が
スプリング３７の付勢にょリガイド部材２５の凹部４１
に嵌入し上昇位置で係止するとともに板材Ａはストリッ
パー２１によって上刃１５との保合を離脱され後テーブ
ル３上へ落下する。

つぎに、板材Ａを左方へ送りスライダー２９を下降させ
てスケール４３の右側目盛２５％の位置に罫書き線すを
合せラム７を下降させれば、板材Ａの罫書き線す側に巾
５０％、深さ５０％の角ノツチ（第６図Ｃ）が切断され
る。

この時、スライダー２９は前記したように上昇位置で係
止しているから、板材Ａの切断残部Ｃは、板材Ａを定規
５１に当てた状態で左右に送りラムＴを下降させて切断
し、巾１５０％、深さ５０％の角ノツチ加工が完了する
（第６図ｄ）。

以上のごとき実施例の説明より理解されるように、本考
案の要旨は実用新案登録請求の範囲に記載のとおりであ
るから、能率よくノツチングが行ない得ると共に、罫書
き合せを正確に行ない得るものである。

すなわち、例えば板材の右半分あるいは左半分の全長に
亘って連続的にノツチングを繰り返し行なう場合、最初
のノツチング時にスライダーの目盛に板材の罫書き線を
合わせるだけでよく、その後に、スライダーを特別に上
昇せしめなくとも、スライダーはストリップ時に板材に
より上昇され、かつ自動的に係止されるものである。

したがって、最初のノツチングが行なわれる間、目盛と
罫書き線の位置を目視することにより板材の位置ずれの
有無の確認ができ、また２回目以後の連続的なノツチン
グ時にスライダーが邪魔になるようなことがないもので
ある。

さらに、上刃、下刃による剪断位置が目盛に示されてい
るので、板材の罫書き線を目盛に合わせるだけで正確な
位置にノツチングを行ない得るものである。

なお、本考案は適宜の設計的変更を行なうことにより、
前述の実施例以外の態様で実施し得るものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の１実施例を示すもので、第１図はダブル
ヘッドコーナーシャーの側面図、第２図は同上平面図、
第３図は要部の側断面図、第４図は同上平面図、第５図
は同上背面図、第６図ａ乃至ｄは作業手順を示す説明図
である。 図面の主要な部分を表わす符号の説明、２１・・・・・
・ストリッパー ２３・・・・・・案内溝、２５・・・
・・・ガイド部材、２９・・・・・・スライダー ４３
・・・・・・スケール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フレーム５に昇降自在に設けられたラムＴに矩形状の上
   刃１５を装着して設け、フレーム５に固定したテーブル
   ３に前記上刃１５と対応する下刃１９を備え゛てなるノ
   ツチングマシンにして、前記テーブル３の上面から下端
   面が僅かに離れた状態において前記上刃１５の三方を囲
   繞したストリッパー２１の基部をテーブル３に固定して
   設け、上記ストリッパー２１に昇降自在に装着したスラ
   イダー２９を、ストリッパー２１の下端面とスライダー
   ２９の下端面とがほぼ一致する上昇位置に自動的に係止
   自在に設け、前記スライダー２９の下端部に、少なくと
   も前記上刃１５と下刃１９による剪断位置を示す目盛を
   設けてなることを特徴とするノツチングマシン。