JPS5823458B2 - 超硬合金粒を含む耐摩部材 - Google Patents
超硬合金粒を含む耐摩部材Info
- Publication number
- JPS5823458B2 JPS5823458B2 JP54088184A JP8818479A JPS5823458B2 JP S5823458 B2 JPS5823458 B2 JP S5823458B2 JP 54088184 A JP54088184 A JP 54088184A JP 8818479 A JP8818479 A JP 8818479A JP S5823458 B2 JPS5823458 B2 JP S5823458B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wear
- cemented carbide
- carbide grains
- bonding alloy
- resistant member
- Prior art date
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、主としてブルドーザの排土板先端のような土
木機械の接地部に貼着され、該接地部の摩耗を防止する
耐摩部材に関し、殊に耐摩部材内部にタングステンカー
バイド等の超硬合金粒を均一に分散させた構造を有する
ものである。
木機械の接地部に貼着され、該接地部の摩耗を防止する
耐摩部材に関し、殊に耐摩部材内部にタングステンカー
バイド等の超硬合金粒を均一に分散させた構造を有する
ものである。
従来、ブルドーザの排土板先端には鋳鋼や焼入れ鋼が取
付けられていたが、耐摩耗性に比較的大は度々交換を必
要とし面倒であるばかりか、緊急を要する工事に該土木
機械が役立たないこともしばしばあった。
付けられていたが、耐摩耗性に比較的大は度々交換を必
要とし面倒であるばかりか、緊急を要する工事に該土木
機械が役立たないこともしばしばあった。
本発明は、上記従来の欠点を解決した耐摩部材を提供す
るものであり、以下図面を参照しつつ本発明の実施例に
つき説明する。
るものであり、以下図面を参照しつつ本発明の実施例に
つき説明する。
一般に、耐摩耗性の優れた素材として超硬工具に用いら
れているタングステンカーバイド、タンタルカーバイト
等は、靭性、耐衝撃性が悪く、さらに高価であるという
欠点を有する。
れているタングステンカーバイド、タンタルカーバイト
等は、靭性、耐衝撃性が悪く、さらに高価であるという
欠点を有する。
そのためそれらの超硬合金をそのまま土木機械の接地部
に耐摩材として用いることができなかった。
に耐摩材として用いることができなかった。
そこで本発明は、超硬合金の破砕粒１を該破砕粒１より
融点が低く且つ靭性の優れた結合用合金２の溶融液中に
均一に分散させて成形固化し、それらの外面を軟鋼の如
き溶接の容易な溶着容易性金属板３でクラッドして耐摩
部材とするものである。
融点が低く且つ靭性の優れた結合用合金２の溶融液中に
均一に分散させて成形固化し、それらの外面を軟鋼の如
き溶接の容易な溶着容易性金属板３でクラッドして耐摩
部材とするものである。
そして前記結合用合金２をその鋳造後の成分がＣ２，５
％〜４．５％、Ｓ ｉ １．Ｏ％〜３．５％、Ｍ ｎ
０．４ ％〜２．８係、Ｐｏ、３％ 〜２−５１％、Ｎ
ｉとＣｏとＴｉとＭｇのうちの一以上を含みその総和が
１．０％〜６．８係、残部をＦｅ （７９，９％ 〜９
４．８％）としたものである。
％〜４．５％、Ｓ ｉ １．Ｏ％〜３．５％、Ｍ ｎ
０．４ ％〜２．８係、Ｐｏ、３％ 〜２−５１％、Ｎ
ｉとＣｏとＴｉとＭｇのうちの一以上を含みその総和が
１．０％〜６．８係、残部をＦｅ （７９，９％ 〜９
４．８％）としたものである。
そして上記超硬合金としては、タングステンカーバイド
、チタンカーバイト、タンタルカーバイト等が好ましい
。
、チタンカーバイト、タンタルカーバイト等が好ましい
。
本発明の耐摩材の結合用合金を以上のような成分比とし
たのは、靭性、耐熱性、耐摩耗性、強度及び超硬合金粒
との接着性を良好にするためである。
たのは、靭性、耐熱性、耐摩耗性、強度及び超硬合金粒
との接着性を良好にするためである。
即ち、Ｃ４，５４以上又はＰ ２．５４以上では靭性に
欠は脆くなり、Ｃ２，５係以下又はＳｉ３．５％以上又
はＭｎ２．８％以上あるいはｐｅｃ＋４．ｓ％以上では
耐摩耗性に欠ける。
欠は脆くなり、Ｃ２，５係以下又はＳｉ３．５％以上又
はＭｎ２．８％以上あるいはｐｅｃ＋４．ｓ％以上では
耐摩耗性に欠ける。
ざらにＦｅ７９．９％以下では耐熱性に欠け、Ｓｉ１．
０％以下又はＭｎ１０．４１％以下では強度不足となる
。
０％以下又はＭｎ１０．４１％以下では強度不足となる
。
ＮｉとＣｏと′ＴｉとＭｇのうち一以上を含みその総和
が１係以上としたのは、超硬合金粒との接着性を良好と
し耐摩部材から該超硬合金粒が脱落しないようにするた
めで、該効果はＮｉ、Ｃｏ、Ｔｉ、Ｍｇの各１金属にお
いて同等である。
が１係以上としたのは、超硬合金粒との接着性を良好と
し耐摩部材から該超硬合金粒が脱落しないようにするた
めで、該効果はＮｉ、Ｃｏ、Ｔｉ、Ｍｇの各１金属にお
いて同等である。
なお、ＮｉとＣｏとＴｉとＭｇのうち一以上を含みその
総冴睦６．ｓ％以上としてもその効果は変わらないが、
耐摩材がコスト高になる欠点がある。
総冴睦６．ｓ％以上としてもその効果は変わらないが、
耐摩材がコスト高になる欠点がある。
又Ｐ０．３％以上としたのは、鋳造の際の揚泥れを良好
とするためである。
とするためである。
次に、本発明の耐摩部材を製造する一実施例につき述べ
る。
る。
先ず、溶接が容易な軟鋼等の溶着容易性金属板を箱体に
形成（好ましくは、箱体内部に爪又は凹凸を設は結合用
合金との貼着を確固にする）し、該箱体を酸洗い処理し
た後に、予めホウ砂でコーティングされたタングステン
の破砕粒を加熱溶融状態の結合用合金（Ｆｅ８９．４％
、Ｃ３，２係、Ｃｏ３．０％、Ｓｉ３．０％、Ｍｎ０．
６％、Ｐｏ、８％）中に混入撹拌し、それらを前記箱体
の開口から充填する。
形成（好ましくは、箱体内部に爪又は凹凸を設は結合用
合金との貼着を確固にする）し、該箱体を酸洗い処理し
た後に、予めホウ砂でコーティングされたタングステン
の破砕粒を加熱溶融状態の結合用合金（Ｆｅ８９．４％
、Ｃ３，２係、Ｃｏ３．０％、Ｓｉ３．０％、Ｍｎ０．
６％、Ｐｏ、８％）中に混入撹拌し、それらを前記箱体
の開口から充填する。
このとき結合用合金の溶液の温度は、超硬合金粒が溶融
することなく、且つ、該結合用合金の溶液が適度の粘性
を有し、比重の大きなタングステンカーバイド粒が箱体
の底に沈下しない程度に維持されている。
することなく、且つ、該結合用合金の溶液が適度の粘性
を有し、比重の大きなタングステンカーバイド粒が箱体
の底に沈下しない程度に維持されている。
そしてタングステンカーバイド粒が均一に分散するよう
に充分撹拌して上記充填を行う。
に充分撹拌して上記充填を行う。
次に、箱体の外周を加熱して該箱体内面に前記結合用合
金を溶融接着させ、その後読箱体をプレス機械又はロー
ラ等で押圧し歪を修正して完成する。
金を溶融接着させ、その後読箱体をプレス機械又はロー
ラ等で押圧し歪を修正して完成する。
又、他の製造方法の実施例としては、上記のようにタン
グステンカーバイド粒が均一に分散された結合用合金の
溶融体を、該溶融体の接着しないカーボン製成形型又は
セラミック成形型等に充填して長柱状に成形固化し、核
型から取り出した成形体を筒体に挿入して押圧しつつ該
筒体を加熱する。
グステンカーバイド粒が均一に分散された結合用合金の
溶融体を、該溶融体の接着しないカーボン製成形型又は
セラミック成形型等に充填して長柱状に成形固化し、核
型から取り出した成形体を筒体に挿入して押圧しつつ該
筒体を加熱する。
すると成形体の外周がわずか（こ溶融して該成形体は筒
体と接着し、それを前記のようにロールがけして本発明
の耐摩部材を完成する。
体と接着し、それを前記のようにロールがけして本発明
の耐摩部材を完成する。
以上のよ領こして第１表に示す各種の結合用合金とタン
グステンカーバイド粒とを５０係の体積比で構成製造し
た本発明の耐摩部材、及び比較材としてタングステンカ
ーバイドのみの耐摩部材について、シャルビ衝撃試験を
行った。
グステンカーバイド粒とを５０係の体積比で構成製造し
た本発明の耐摩部材、及び比較材としてタングステンカ
ーバイドのみの耐摩部材について、シャルビ衝撃試験を
行った。
その結果を第１表に示す。なお、タングステンカーバイ
ド粒と結合用合金とのハガレ状態については、衝撃試験
後いずれの耐摩部材もタングステンカーバイド粒表面に
結合用合金が全体に固着しており、タングステンカーバ
イド粒表面が露出しているものはなかった。
ド粒と結合用合金とのハガレ状態については、衝撃試験
後いずれの耐摩部材もタングステンカーバイド粒表面に
結合用合金が全体に固着しており、タングステンカーバ
イド粒表面が露出しているものはなかった。
即ち、このようにしてなる耐摩部材は超硬合金粒の耐摩
耗性と結合用合金の靭性、耐衝撃性を併有すると共に、
外周が軟鋼板等からなり容易に土木機械の接地部等に溶
接可能なものとなる。
耗性と結合用合金の靭性、耐衝撃性を併有すると共に、
外周が軟鋼板等からなり容易に土木機械の接地部等に溶
接可能なものとなる。
以上のようにして完成した耐摩部材の箱体の外面を例え
ばブルドーザの排土板先端に溶接すれば耐摩部材が超硬
合金の耐摩耗性と結合用合金の靭性とを併有するため、
排土板先端の摩耗損傷が防止される。
ばブルドーザの排土板先端に溶接すれば耐摩部材が超硬
合金の耐摩耗性と結合用合金の靭性とを併有するため、
排土板先端の摩耗損傷が防止される。
本発明は以上のような構成からなり、超硬合金粒及び箱
体と結合用合金との接着性が良好で且つ靭性、耐熱性及
び耐摩耗性が良好であり、さらに強度が大である。
体と結合用合金との接着性が良好で且つ靭性、耐熱性及
び耐摩耗性が良好であり、さらに強度が大である。
従って、該耐摩部材を土木機械の接地部等に取付けた場
合、外部衝撃力に対しても超硬合金粒を脱落させること
なく、摩耗に耐えて長寿命の接地部材となり得る効果を
有する。
合、外部衝撃力に対しても超硬合金粒を脱落させること
なく、摩耗に耐えて長寿命の接地部材となり得る効果を
有する。
図面は本発明の結合用合金を用いた耐摩部材の一実施例
であって、その断面図を示す。 １・・・・・・超硬合金の破砕粒、２・・・・・・結合
用合金、３・・・・・・溶着容易性金属板。
であって、その断面図を示す。 １・・・・・・超硬合金の破砕粒、２・・・・・・結合
用合金、３・・・・・・溶着容易性金属板。
Claims (1)
- １ 超硬合金の破砕粒を該破砕粒より融点の低い結合用
合金中に分散させたものの外面を溶着容易性金属板でク
ラッドした耐摩部材であって、前記結合用合金をその鋳
造後の成分がＣ２，５％〜４．５係、Ｓ ｉ １．０％
〜３．５％、Ｍｎ ０．４％〜２．８％、Ｐｏ、３％
〜２．５％、ＮｉとｃｏとＴｉとＭｇのうちの一以上
を含みそのＭ、ｆｒａｂｓ １％〜６．８係、残部をＦ
ｅとしたことを特徴とする超硬合金粒を含む耐摩部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54088184A JPS5823458B2 (ja) | 1979-07-13 | 1979-07-13 | 超硬合金粒を含む耐摩部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP54088184A JPS5823458B2 (ja) | 1979-07-13 | 1979-07-13 | 超硬合金粒を含む耐摩部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5613458A JPS5613458A (en) | 1981-02-09 |
| JPS5823458B2 true JPS5823458B2 (ja) | 1983-05-16 |
Family
ID=13935810
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP54088184A Expired JPS5823458B2 (ja) | 1979-07-13 | 1979-07-13 | 超硬合金粒を含む耐摩部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5823458B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6026653A (ja) * | 1983-07-25 | 1985-02-09 | Isuzu Motors Ltd | 金属表面硬化層の溶射材 |
| US11613796B2 (en) | 2018-01-31 | 2023-03-28 | Hitachi Metals, Ltd. | Cemented carbide and composite cemented carbide roll for rolling |
-
1979
- 1979-07-13 JP JP54088184A patent/JPS5823458B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5613458A (en) | 1981-02-09 |
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