JPS5823156Y2 - 空気調和における夏冬切換型温度調節器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は空気調和における夏冬切換型の温度調節器に関
するものである。

本考案の目的は温度膨張型オン・オフ機構と夏冬切換ス
イッチ機構とを一体化し、コンパクトに形成すると共に
正確な動作を得られる構成を得る事にある。

本考案に於ける温度膨張型オン・オフ機構は例えば、デ
ュアルダイアフラムの様な温度膨張変化素子と、この素
子の変位が設定された状態に達した時に動作して常開接
点ＮＯ常閉接点ＮＣとを極性変換するスイッチ機構を有
する。

本考案に於ける夏冬切換型スイッチ機構は、夏及び冬に
応じ、温度制御機器側へ、ＮＯ，ＮＣ接点を逆極に接続
する様にした切換機構を有する。

以下、本考案実施例について述べる。

第６図に於て、デュアルダイアフラム６は、レバー７と
ねじを切った軸２によって挟持されている。

デュアルダイアフラム６は内部にフレオンガス等を内封
し、室温に於て変位が生じ易い様な状態に調整する。

室温の上昇はダイアフラム６の膨張変位によってレバー
７に伝達される。

軸２はダイアル１と一体に回転し支持体３上に軸方向に
向って変位し得る様に位置づけである。

即ちダイアル１を回転すると、軸２は軸方向に変位し、
ダイアフラム６に対する圧接位置を変化させ、レバー７
の運転を望まれる設定された値で作動する様に調整する
。

ダイアル１を回転した時、軸２は回転し、ダイアフラム
６も同様に回転する様に構成される。

ダイアフラム６は上下より軸２．レバー７によって挟持
されるだけであって、その他の支持体を要しない。

その他の支持体が存在しない事によって、ダイアフラム
は自由な運動が保持され、温度測定の精度を深める。

ダイアフラム６の応動範囲は室内温度であり、動作すき
まが１℃程度の室温の変化によってスイッチ機構を作動
せしめなければならない。

室内温度が制御を要する時、ダイアフラム６は変位し、
レバー７、釦８を介してスイッチ応動弾片１５に作動力
を与える。

弾片１５は一端はコモン端子１１に於て固着され、他端
である自由部に可動接点１７を有する。

弾片１５は支持体１４の切込み溝に一端が挿しこまれた
支片１６を有する。

弾片１５と支片１６によってスナップ動作が得られる様
な弾力を蓄勢する。

可動接点１７の上下対向位置に、固定接点１２．１３が
形成してあり、ＮＣ９Ｎ０接点を構成する。

支持体３は取付部４，５に於て、基体４０上に位置ぎめ
される様に構成される。

第１図は冬期に於ける状態の結線図であり、第２図は夏
期に於ける状態を示す。

１１，１２．１３は上述のスイッチのコモン端子、ＮＣ
接点、ＮＯ接点を示す。

ＮＯ（常開）接点１３．ＮＣ（常閉）接点１２はそれぞ
れ端子２１．２３に接続される。

１０．２０は温度制御機器側に接続する端子であり、そ
れぞれコモン端子１１及び端子２４に接続される。

端子２１，２３．２４は第４図に於て端子板２１，２３
．２４として示しである。

第、３図に於て、３１，３２は押杆３０上に設けた接触
片であり、接点材料より構成され、互に間隔を隔てて図
示の様に配設しである。

押杆３０は突起３３の部分を押し、操作する事によって
矢印の方向に移動する。

第４図に於て示せば、−列に並んだ端子板２１．２３．
２４の植立方向に沿って押杆３０は可動することができ
る。

接触板３１．３２が第１図の状態にある時、常閉接点１
２は端子２３．２４を経て端子２０に接続される。

端子２２は遊びであり、本装置の応用の際に役立つ。

デュアルダイアフラム６の変位によってレバー７、釦８
が可動接点１７を移動するように働くと、コモン端子１
１は接点１３側に接続されるため、制御器側端子２０は
開路する。

この時制御器は不作動状態に待機することになる。

押杆３０を移動し、接触板３１．３２が第２図の様に各
端子２１，２３．２４に接触すると、ＮＯ接点１３は端
子２１及び端子２４を経て制御器側端子２０に接続され
、ＮＣ接点１２．端子２３側は開路する。

即ち、可動接点がＮＣ接点１２側にある時、制御器は不
作動状態となり、ＮＯ接点１３側に接続された時作動状
態となる。

押杆３０は夏冬に応じＮＣ，ＮＯ接点の極性を反転し、
熱膨張応答素子の変位に対し温度制御機器の作動位置を
温度の増加方向から減少方向に反転する。

基体４０上には、コモン端子１１．支持片１４．固定接
点端子１２及び１３．端子板２１．２３．２４のそれぞ
れが定められた位置に取付は得る様に、定められた形状
の凹凸ないしはねじ込部が、モールド成型の際に形成さ
れ、各部品は、これらの取付部に正確に位置決めして取
付ける事を得る。

デュアルダイアフラム６は自由な運動を拘束しないため
に、上下位置から軸２及びレバー７によって挟持するだ
けであり、室内に於ける僅かな温度起化に対して応答し
なければならないため、微妙な位置調整を要求する。

デュアルダイアフラム６の位置に対し、番号１１ないし
１７で示す応動スイッチ機構は正しい位置関係に取付け
られなければならない。

勿論、調整の手段としては支持体３の取付位置４，５の
調整によって、類似の関係を一応得ることができるが、
精度に於て、それのみでは充分な結果を得られない 本装置はデュアルダイアフラム６のような温度膨張応答
素子の位置関係に対し、正確な動作を期待できる応動ス
イッチの位置関係を所定に得られるように、取付位置を
基体４０上に設置しておき、更に夏冬切換機構をリード
線を用いず一体に形成し得るように構成して、構造全体
をコンパクトに形成したものである。

本調節器は室内の壁取付用等に適する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案実施例で、第１図は冬期における回路結線図
、第２図は夏期における回路結線図、第３図は押杆の斜
視図、第４図は要部斜視図、第５図は固定接点１２．１
３の部分に於ける正断面図、第６図は温度応答機構の一
部を断面で示した正面図である。 １・・・・・・設定ダイアル、２・・・・・・軸、３・
・・・・・支持体、６・・・・・・デュアルダイアフラ
ム、７・・・・・・レバー、８・・・・・・釦、１１・
・・・・・コモン端子、１２・・・・・・ＮＣ側固定接
点、１３・・・・・・Ｎｏ側固定接点、１０．２０・・
・・・・温度制御機器側端子、２１．２３．２４・・・
・・・夏冬切換接点板、３０・・・・・・押杆、３１．
３２・・・・・・接触片、４０・・・・・・基体。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 スイッチ機構のコモン端子、常開接点および常閉接点は
   、基体上に熱膨張変化素子の変化に応じてオン・オフす
   るように設けられ、 上記常開接点および上記常閉接点が電気的に接続されて
   押杆に間隔をおいて設けられた接触片と接触する接点板
   は、上記基体上に設けられ、夏冬切換用の上記押杆を移
   動することによって上記常開接点および上記常閉接点の
   一方を、上記接触片を介して電気的に温度制御機器側端
   子に接続するように構成したことを特徴とする空気調和
   における夏冬切換型温度調節器。