JPS5822542Y2 - 自動魚釣機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は魚船上に設置され、釣糸に魚が掛れば魚による
釣糸の引力に感応して釣竿を自動的に「あわせ」で魚を
確実に釣り上げる自動魚釣機に関する。

従来、鯛、鰐等は手釣によっていたが１乗船Ａ数には制
限があり、又絶えず竿を監視し、しかも手操作であわせ
なければならず、ＩＡ当りの漁獲量に限りがあった。

本考案ではこれらの欠点を解消した実用性に富む自動魚
釣機を提供せんとするものであり、その要旨は機台上に
その基端を枢着した釣竿１と、同釣竿１の基端に増付け
られ同釣竿と一体に回動するカム板３と、前記機台上に
一回転方向に付勢力が与えられた小車４と、同小車４に
常時は噛合する爪１１を有し、魚が掛った時の前記釣竿
１の傾動によるカム板３の当接により小車４と前記爪１
１との噛合状態を解除する止め爪杆５と、前記小車４と
同軸かつ一体に回転して前記付勢力により釣竿１を魚の
引きとは逆方向にはね上げる竿はね上げ杆６と、小車４
と同軸に回転自在に取付けられかつ前記竿はね上げ杆６
のはね上がり動作時にはその回転を停止するブレーキ機
構を設けた釣糸春用ドラム７とよりなる自動魚釣機に係
るものである。

なお図中８，９はスプリング、１０は釣糸、１２／ｌｉ
リールである。

この考案では竿１をセット（図中斜線表示最下位状態）
した後、魚が釣糸１０にかかれば、釣糸１０を巻き付け
ているドラム７には図示しないブレーキ機構によって機
台との間に制動がかかつているので、その引きによって
リール１２を介し竿１が海面方向へ押し下げられ、同第
が下方に押し下げられれば、同第の基端に増付けられた
カム板３が連動して回動し止め爪杆５の自由端に当接し
これを押上げ、止め爪杆５の爪１１を小車４から離脱さ
せ、小車４を解放状態とするので同小車４はスプリング
９の作用によって魚の引きとは逆方向に回転し、従って
小車４と同軸上にあり同一回転する竿はね土げ杆６もこ
れに同行してその先端が上方に持ち上り、ついには竿１
に接触し、竿１を持ち上げ、竿１を魚の引きにあわせる
結果と出来るものである。

しかもその後は竿１の上方への傾動によってカム板３は
止め爪部５の自由端より離れ、止め爪杆５はスプリング
８の張力によって戻されてその爪１１は小車４と噛合し
、図示しないブレーキ機構が働いて釣糸巻き上げ用ドラ
ム１の回転を止め、従って釣糸１０の海中引きこみをそ
れ以上防止されるもので、その後にブレーキの機構を解
除してドラムを単独回転させ、手操作又は機械的によっ
てドラム７を巻き込んで釣糸１０を引き上げるものであ
る。

以上の様に、本考案によれば人手によらず、自動的に魚
の引きにあわせて竿１を振り上げ、しかもその後は釣糸
１０の海中引き込みを防止し、よって多数個の竿１を１
人が操作でき少い人数で漁獲量を上げることができると
いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案自動魚釣機を示す正面図である。 １・・・・・・竿、２・・・・・・枢着、３・・・・・
・カム板、４・・・・・・小車、５・・・・・・止めつ
め杆、６・・・・・・竿はね上げ杆。 ７・・・・・・ドラム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 機台上にその基端を枢着した釣竿１と、同釣竿１の基端
   に耶付けられ同釣竿と一体に回動するカム板３と、前記
   機台上に一回転方向に付勢力が与えられた小車４と、同
   小車４に常時は噛合する爪１１を有し、魚が掛った時の
   前記釣竿１の傾動によるカム板３の当接により小車４と
   前記爪１１との噛合状態を解除する止め爪杆５と、前記
   小車４と同軸かつ一体に回転して前記付勢力により釣竿
   １を魚の引きとは逆方向にはね上げる竿はね土げ杆６と
   、小車４と同軸に回転自在に増付けられかつ前記竿はね
   上げ杆６のはね上がり動作時にはその回転を停止するブ
   レーキ機構を設けた釣糸春用ドラム７とよりなる自動魚
   釣機。