JPS58219911A - 電磁フイルタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、流体中懸濁する微細な粉粒体例えば原子炉−
次二次系冷却材中等に懸濁する微細な磁性粉粒体を高勾
配磁場を利用して効率良く除去し得るようにした電磁フ
ィルターに関する。

原子炉−次二次系冷却材中等で生成される不溶性腐食生
成物等の磁性粉粒体の吸着、除去には、従来から電磁フ
ィルターが使用されているが、従来の電磁フィルターで
はマトリックス材に主としてステンレス等が使用されて
いるため吸着に限界がある。すなわち、ステンレス等は
磁場の飽和点が低いという材料の特性上、ある限界以上
に励磁することは困難であり、除去効率をそれ程高くす
、ることはできない。又粒径の小さい磁性粉粒体は、磁
気に感知しにくいため、その除去効率はますます低くな
る。更に、磁場密度音高めるために、マトリックスの密
度を高めると、懸濁流体の流れる流路の圧損が大きくな
り、入力電力の損失も大きくなる。

本発明は、斯かる従来技術の欠点を解消して除去効率を
向上させると共に入力電力をも削減すること力ζでき、
小型でランニングコストが安価な電磁フィルターを提供
することを目的としてなしたもので、外周に磁場発生体
を設けた中空容器内に、非晶質金属製の薄帯状のマ）　
ＩＪソックス流体の流れ方向と平行に所要数量配設した
ことを特徴とするものである。

以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。

流体の供給管（１＞と排出Ｗ（２）を有する中空容器（
３）の上下部に通水孔（６バ７）を有する非磁性の仕切
板（４）　（５）を装着し、該仕切板（４）　（５）間
に非晶質金属製のマド、リツクス（８）を所要の密度で
取付ける。

マトリックス（８）は厚さ０．１〜Ｑ、５１１１．幅２
〜３　ＩＩＩの帯状の板で流体の流れに対し平行に゛な
るよう配設されている。又、中空容器（３）の外周にヨ
ーク（９）を取付け、該ヨーク（９）の内外周に直流の
電磁コイルＱＩＱＩ）を装着する。

次に本発明の作用について説明する。

磁性粉粒体が懸濁した流体は、供給管（１）から中空容
器（３）内に入り、通水孔（６）からマド・リツクス（
８）の間を流れ、通水孔（７）から排°出管（２）へ流
出するが、マトリックス（８）は電磁コイルＱｌαυに
よる外部磁気で励磁されているため、磁性粉粒体はマ）
　ＩＪラックス８）に磁気的に吸着される。

磁性粉粒体がある程度吸着されたら、電磁コイルＱ（１
（１１）の電源を切った後、強制的に通水して洗浄する
か、あるいは機械的振動若しくは超音波振動を与えて脱
離させ、処理する。

本発明の電磁フィルターにより磁性粉粒体の吸着、除去
実験を行った場合の実験結果（実験１）と非晶質のマト
リックスを無差別に詰込んだ電磁フィルターにより同様
の実験を行った場合の実験結果（実験２）を表に示す。

なお実験条件は次のとおりである。

流体の種類；純　　水 温度；７０Ｃ 圧カニ　７５　ｋｇ／ａｄ 流量；５Ｉ！／鵬 全体の流量；実験ｌ・・・２７７６　ｌ！実験２・・・
２７７６１ 磁界強度；コイル表面・・・２０００Ｇマトリックス部
・・・ｌ１００Ｇ 前記実験結果より次の事項が理解できる。

１）重量物に対しては、実験ｌは実験２の約３倍程度の
除去効果がある ｉ）放射線量物に対しては、実験１は実験２の約２倍程
度の除去効果がある。

１ｉｆ）　　”　Ｃｏ　、　”　ＣＯｅ　半減期（７）
　長イ物質、特ニ”　ｃ　。

は半減期が５．２年と長くてエネルギーも強く、被暖低
減対策上重要な物質であるが、表で示す通り、放射性物
質に対し、実験１では１０．０μｃｉと実験２の５．４
μＣｉの約２倍近い除去効率がある。

＋ｖ）マトリックスに吸着する場合、Ｆｇとの化合物の
状態で吸着するのでＦｇを大量に採取することが可能と
なる。

なお、本発明の実施例では磁場を与えるのに電磁コイル
を用いる°場合について説明したが、永久磁石を用いて
も実施できること、その他、本発明の要旨を逸脱しない
範囲内で種々変更を加え得ること、等は勿論である。

本発、明の電磁フィルターによれば、 ■）マトリックスの充填状態を粗にすることができるの
で、流路の圧損を少なくできる。

■）比較的少ない入力で高勾配磁場が得られ、省エネル
ギーに役立つ。

助　保持力が大きく１回の採取量が多くなるので、マト
リ、ツクスの洗浄間隔を長くすることができ゛、又粒径
の小さいものも捕捉が可能となる。

■、原子炉冷却材中で生成される生成物中６０ＣＯが良
く取れる。

Ｖ）　　ＡＩ！〜Ｃ１Ｌ等の非磁性、常磁性体の採取が
可能となる。

■　フィルとマトリックスの距離が大きくても目標値の
励磁ができ、従って高圧ラインにも使用でき、容器の肉
厚を厚くできる。

■　全体として小型化が可能であり、ランニン夛コスト
の踊減も可能となる。

埠、種々の優れた効果を奏し得る。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の一電磁フイルターの説明図、第２図は
第１図の電磁フィルターに使用する仕切板の説明図であ
る。 図中（３）は中空容器、（４）　（５）は仕切板、（８
）はマトリックス、ＱＯＩＱＩ）は電磁コイルを示す。 特許出願人 日本原子力研究所 特許出願人 石川島播磨重工業株式会社 第１頁の続き ０発　明　者　間島是− 一工場内 ■出　願　人　石川島播磨重工業株式会社東京都千代田
区大手町２丁目２ 番１号

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）外周に磁場発生体を設けた中空容器内に、非晶質金
   属製の薄帯状のマトリックスを流体の流れ方向と平行に
   所要数量配設したことを特徴とする電磁フィルター。