JPS58218633A - ジエツトエンジンテストセル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はジェットエンジンテストセルに係す、特にセル
本体の全部をあるいは少くとも一部分を地中に埋設して
防音効果を高めると共に、セル本体の地上高さを所定の
高さ以内に納めることのできるジェットエンジンテスト
セルに関するものである。

一般にジェットエンジンテストセルは整備後のジェット
エンジンの性能及び機能を計測評価するための試験設備
であり、航空整備工場等の付帯設備として空港内エリア
に建設されている。

従来建設されているジェットエンジンテストセルは、第
１図に示すようなもので、Ｑはセル本体である。このセ
ル本体ＱはコンクＩＪ−ト製の隔壁Ｍにより区画形成さ
れた細長い建家であり、その長手方向両端の屋根部１２
．１３が開放されて、この建家内を空気が流通すべく風
洞様に構成されている。

セル本体Ｑの最上流側には上述の如く屋根部１２が開放
された吸気室１が形成され、これより下流側へ向って吸
気消音室２．エンジン室３．排気室６と順次隣接して形
成され、更に排気室６の上方には排気消音室５がこれに
連通すべく接続されて形成されている。従って、この排
気消音室５がセル本体Ｑの最下流側としてその屋根部１
３を開放するものである。

ところで、最近のジェット旅客機等の大型化。

高速化に伴ってそのジェットエンジンも大型１ＡＩｔｊ
力化される傾向にあり、その結果運転騒音も必然的に増
大する傾向となっている。従って、騒音公害防止の観点
からその建設地を極力民家等から遠ざけることを旨とし
て空港エリア内にあっても、例えば滑走路に近接した位
置等がその建設地として選ばれる傾向にある。しかし乍
らこの様な位置に建設される建物にあっては航空法の制
限を受けることとなり、その建家の地上高さは所定の高
さを越えてはならず、前述の如き従来構成によるジェッ
トエンジンテストセルはこの高さを悠に越えてしまい、
建設できない問題があった。

本発明によるジェットエンジンテストセルは上述の如き
問題点に鑑み、これを有効に解決すべく創案されたもの
である。

本発明の目的は、セル本体の防音効果を高めると共にそ
の地上高さを所定の高さ以内に納めることのできるジェ
ットエンジンテストセルを提供することにある。

以下、本発明の好適一実施例について添付図面に従って
説明する。

第２図及び第３図において、Ｑはセル本体である。この
セル本体Ｑはコンクリート製隔壁Ｍにより区画形成され
た細長い建家である。セル本体Ｑの屋根面は略平面であ
るがその周囲の地表面Ｇのレベル以下となるべく埋設さ
れている。

セル本体Ｑの長手方向両端は地上に開放され、それらの
中間が連通されて、セル本体Ｑは地下に埋設された通風
路状に構成されている。この両端の上流側にあたる一方
には吸気室１が形成され、他端の下流側には排気室６が
形成されて夫々の屋根乃至天井は上述の如く地上に開放
されている。

これら吸気室１と排気室６との間にはそれらを連通すべ
く吸気消音室２．エンジン室３．プラストサプレッサ室
４．排気消音室５か上流側から順次隣接して地中に埋設
されている。　　　　　　　　　　トセル本体Ｑの側面
にはエンジン室３に連結して設けられる計測室７．計算
室８２機械室９等の付３− 帯設備があり、これらは居住性を考慮して第４図に示す
如く夫々の床面ＦＬＩにエンジン室３の床面Ｆ’ｒ、２
より約５ｍ程の段差を設け、地表面Ｇ近くに構成されて
いる。

エンジン室３は吸気消音室２の直ぐ下流側に形成されて
いる。この部屋には試験するジェット、エンジン２０を
設置するためのエンジン架台１８が設けられ、その下流
側に、即ち設置されるエンジン２０の直ぐ後方にエンジ
ン２０の排ガスを排気消音室５に導くべく排気ダクト２
５が設けられている。

排気ダクト２５の下流側には排気消音室５が形成されて
いる１、この排気消音室５はセル本体Ｑの高さを低くす
るためこの位置に形成されているが、更には排ガスの流
路を略水平方向に形成して地中に埋設できるよう、その
内部に設けられる吸音ダクト２７が従来とは異って水平
に設置されて、上述の排気室６に連結されている。

次に本発明の作用について述べる。

上述の如く構成されたジェットエンジンテスト４− セルにあっては、セル本体Ｑの地上高さは、その埋設す
る部分の深さを調整することによって任意の高さに自在
に設定することが可能で、その高さ制限を受ける場所、
例えば滑走路に近接した場所にあっても、建設すること
ができ、空港内エリアなどの限られた敷地においてその
建設地の選定するに際しても、その制限要素を大幅に低
減することができる。

また、セル本体Ｑのエンジン室３即ち騒音発生部及び吸
気室１．吸排気消音室２，５等の消音諸設備部のほとん
どの部分が地中に埋設されることになり、試験中その内
部で発生する騒音の音響的エネルギはコンクリート製隔
壁Ｍを透過しでもほとんど地中に吸収され、その消音効
果を更に高めることができる。即ち、地層が吸音壁を形
成することになり、コンクリート製隔壁Ｍの層厚を最少
になし得る。

尚、本実施例にあってはセル本体のほとんど全部を地中
に埋設した場合について説明したが、その地上高さを別
に定められる所定の地上高さ以内に納めることができれ
はセル本体の一部分だけを地中に埋設し、半地下構造と
しても良いのは勿論である３、 以上の説明より明らかな如く、本発明によれば次のよう
な優れた効果を発揮する。

（１）　セル本体の地上高さを任意の高さに設定するこ
とかでき、別に地上高さ制限を受ける場所にあっても建
設することが可能で、空港内エリアなど周辺環境に対し
て影響の少ない地点に建設することができる。

（２）　　セル本体が地中に埋設されることになり地層
が消音壁となるためにその消音効果は可及的に向上させ
ることができると共に、区画壁としてのコンクリート製
隔壁の層厚を薄くすることができる。

（３）　また、排気消音室を地中に沿って水平に設ける
ことにより、セル本体の高さ方向の大きさを可及的に小
さくなし得る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来テス；トセルを示す側断面図、第２図は本
発明の一実施例を示′ｆ平断面図、第：３図は第２図の
倶ｊ断面図、第４図は第３図の■〜■線１１１１断面図
である。 図中、１は吸気室、２は吸気消音室、３はエンジン室、
５は排気消音室、６は排気室、Ｑはセル本体、Ｍはコン
クリート製隔壁である。 特許出願人　石川島防音工業株式会社 代理人弁理士　　絹　谷　信　雄 Ｉ゛ 特開昭５８−２１８６３３　（４） 特開昭５８−２１８８３３　（５）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 上流側に地上に開放された吸気室を形成すると共に下流
   側に地上に開放された排気室を形成すべくコンクリート
   製隔壁によって区画形成されたセル本体の全部あるいは
   少なくとも一部分を地中に埋設し、該セル本体の吸気室
   の下流側に吸気消音室を形成し、該吸気消音室の下流側
   に試験用ジェットエンジンを収納するエンジン室を形成
   すると共に、該エンジン室の排気側にその排気した流れ
   方向に沿って上記排気室に排気消音室を形成したことを
   特徴とするジェットエンジンテストセル。