JPS5821756Y2 - 型取装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は種々の物品が有する曲線形状等を簡単に型取
れるようにした型取装置に関し、例えば種々の物品に対
する包装材を成形する場合にその物品の形状を描き取る
のに至便なものを得ようとしている。

従来より種々の物品に対する合成樹脂の発泡体等による
包装材、荷受材等をそれぞれの物品の全体的ないしは部
分的な形状に適応させて成形させるにはそれぞれの物品
から採寸して金型等を製造する必要があるも、非常に採
寸のし難い曲線状部分については採寸手数が多大である
と共に、物品形状が大きくなればなるほど正確な採寸が
一層面倒なものであった。

そこで、この考案においては、上記従来の欠点および不
便を解消すべく種々の物品の曲線形状等を簡単に型取れ
るようにした型取装置を得たものであり、その構成につ
いては、載置可能な形状に組立てられたフレームの一部
に相当する上下間に間隔をあけて設けた横方向の案内バ
ーに沿って移動自在な上下のスライダーを装備し、また
フレームには上下の案内バーの間隔位置内で且つこれよ
り前方にて垂直状に型紙付の型取材を設け、さらに上記
上下のスライダー間には縦方向にスケールを移動自在に
装備した保持部材を固定すると共にスケールが自重で落
下しないように保持部材に対し密着自在なストッパーを
スケールに設け、さらにスケール一部に筆記具を設けて
、被型取物にスケール先端を当触させながら筆記具にて
型取材に被型取物の形状を描き取れるよう構成したとを
特徴としている。

次いで、この考案の実施態様について図を参照しながら
以下に例示する。

１０は載置可能な形状に組立てられたフレームの全体を
示しており、図示のものは適数の台部バー１１および上
下間で所定間隔をあけた横方向の案内バー１２．１２さ
らには台部バー１１の位置に合致し且つ案内バー１２．
１２を連結している縦方向の支持バー１３．１３とから
なっていて、何れのバーもアルミニウム等にて形成され
ている。

２０．２０は上記フレーム１０の一部に相当する横方向
の案内バー１２．１２に沿って移動自在に装備した上下
のスライダー、３０はスライダー２０．２０を連結した
状態で両端部をスライダー２０．２０に固定した保持部
材、３１は保持部材３０に対し縦方向に移動自在に装備
したスケールであり、該スケール３０はその一部に固定
したガイド部３２．３２を上記保持部材３０に対し上下
に摺動できるようししているもので、保持部材３０は内
部に設けた溝等の手段にてガイド部３２．３２を摺動で
き且つスケール３１が自重で落下しないように保持部材
３０に対するストッパー３３をスケール３１に設け、ス
トッパー３３はレバー操作による押付摩擦作用を利用し
たり、磁石を装備してのレバー操作による磁力吸引作用
等既知の機構を利用して保持部材３０へ密着自在に調整
できるようになし、該ストッパー３３がスケール３１の
上下摺動の規制を果せるようにしている。

さらに３４はスケール３１の一部に設けた筆記具で、ス
ケール３１に付設したホルダー３５に着脱自在に取付け
ている。

３６はスケール３１の先端になるよう設けたローラーで
、被型取物４０に当触できるようなし、被型取物４０の
形状に沿ってスケール３１が移動し易いようにしている
。

５０はフレーム１０に装着した型紙（型取られた形状が
記載される紙）付の型取材であって、上下の案内バー１
２．１２の間隔位置内で且つこれより前方に垂直状にな
るようフレーム１０に設けてあり、着脱自由であり、安
定度の良好なように型紙を表面に取着したベニヤ板など
を用い、筆記具３４としてボールペンなどを用いて実施
することが多い。

そして上記スケール３１の先端を被型取物４０に当触さ
せながら筆記具３４にて型取材５０に被型取物４０の形
状を描き取れるようになっている。

上記のごとき型取装置を使用して図のごとき吊設状態に
している船を被型取物４０としてその曲線形状等を型取
りする場合にはフレーム１０の案内バー１２．１２に沿
ってスライダー２０ 、２０を移動させ、被型取物４０
の彎曲形状に沿ってスケール３１の先端を当触させなが
らスケール３１の所定位置にある筆記具３４を移動させ
、型取材５０の面にその動きによる彎曲形状を描くと簡
単に被型取物４０の曲線形状を型取材５０に型取れるも
ので、この型取りされた彎曲形状を基にして合成樹脂の
発泡体等による包装材、その他、被型取物４０の彎曲形
状に対する適応面を有する成形品を提供するもので、第
４図には船による被型取物４０に対する支承台６０を発
泡成形加工等にて提供した場合を示している。

以上のごとき構成による型取装置によると、型紙付の型
取材５０は上下の案内バー１２．１２の間隔位置内で且
つこれより前方にて垂直状になるようフレーム１０に設
けであるので、スケール３１を移動自在に装備した保持
部材３０がスライダー２０゜２０にて移行される方向と
平行なところに型取材５０が存することになり、装置ス
ペースとしてできる丈コンパクトに装備できる利点が大
きい。

また、保持部材３０に対して縦方向に移動自在に装備し
たスケール３１は、保持部材３０が上下の案内バー１２
．１２に沿って移動できる上下のスライダー２０゜２０
の双方に両端を固定していることによって、安定した移
動作用が実現でき、しかも保持部材３０に対して密着自
在にしてスケール３１の自重落下を規制するストッパー
３３も備えているので、型取り上狂いを生じたりするこ
となく、複雑な曲線形状をも簡単に型取れるものであっ
て、種々の物品の形状線を描き取るのに好適なものとな
り、物品の形状に適応した包装材その他を提供するには
きわめて好都合なものである等種々の優れた実用的効果
を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、第２図は側面図、第３図は使用時の側
面図、第４図は型取りしたものを利用して成形された物
品の一例として支承台を示した側面図である。 １０・・・・・・フレームの全体、１１・・・・・・台
部バー、１２・・・・・・案内バー、１３・・・・・・
支持バー、２０・・・・・・スライダー３０・・・・・
・保持部材、３１・・・・・・スケール、３２・・・・
・・ガイド部、３３・・・・・・ストッパー、３４・・
・・・・筆記具、３５・・・・・・ホルダー、３６・・
・・・・ローラー、４０・・・・・・被型取物、５０・
・・・・・型取材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 載置可能な形状に組立てられたフレームの一部に相当す
   る上下間に間隔をあけて設けた横方向の案内バーに沿っ
   て移動自在な上下のスライダーを装備し、またフレーム
   には上下の案内バーの間隔位置内で且つこれより前方に
   て垂直状に型紙付の型取材を設け、さらに上記上下のス
   ライダー間には縦方向にスケールを移動自在に装備した
   保持部材を固定すると共にスケールが自重で落下しない
   ように保持部材に対し密着自在なストッパーをスケール
   に設け、さらにスケール一部に筆記具を設けて、被型取
   物にスケール先端を当触させながら筆記具にて型取材に
   被型取物の形状を描き取れるよう構成したことを特徴と
   する型取装置。