JPS5820944Y2 - 金属検出機の平衡調整用表示装置 - Google Patents

金属検出機の平衡調整用表示装置

Info

Publication number
JPS5820944Y2
JPS5820944Y2 JP10886478U JP10886478U JPS5820944Y2 JP S5820944 Y2 JPS5820944 Y2 JP S5820944Y2 JP 10886478 U JP10886478 U JP 10886478U JP 10886478 U JP10886478 U JP 10886478U JP S5820944 Y2 JPS5820944 Y2 JP S5820944Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
detection
head
phase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP10886478U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5526427U (ja
Inventor
修 服部
Original Assignee
電測工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 電測工業株式会社 filed Critical 電測工業株式会社
Priority to JP10886478U priority Critical patent/JPS5820944Y2/ja
Publication of JPS5526427U publication Critical patent/JPS5526427U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5820944Y2 publication Critical patent/JPS5820944Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、発振コイルと受信コイルを有する検出ヘッド
の出力をキャンセル信号発生回路がらのキャンセル信号
で平衡させ、その平衡が磁場内に被検査物を通したとき
くずれるかどうかにより、当該被検査物中の混在金属の
有無を検出する形式の金属検出機に関する。
この種の金属検出機は、例えば粉ミルク、チョコレート
、錠剤、木材、嗜好飲料、固形樹脂原料、その他の混在
もしくは混入金属の検査、或いは凶器所有の有無のチェ
ック等、極めて広い分野で使用されている。
この金属検出機において重要なことは、受信コイル対を
構成している両コイルの誘起電圧を正確に平衡させ、受
信感度を上げることである。
これは各コイルの幾何学的配置調整により鎖交数を等し
くすることで達成することができる。
しかしながら、各受信コイルは比較的大きく且つ重量が
ある為、この幾何学的配置調整により平衡を得ることは
非常に困難であり多くの時間と労力を要する。
このため、幾何学的配置で概略的に平衡をとり、精密な
平衡調整は外部的に電気回路によって行なうようにする
ことが提案された(実開昭51−136158号公報)
これは第1図に示すように、受信コイル対を構成する両
コイルL2.L3を互いに逆極性で直列接続し他端を直
結して出力端子に接続し、発振コイルL1を励振する高
周波発振器2の出力端子に第1の可変抵抗器vR1を介
して変成器3の1次側を接続し、該変成器の2次側に第
2の可変抵抗器VR2と移相素子Cとの直列回路を接続
し、そしてその第2の可変抵抗器と移相素子との結合点
を前記受信コイル対の出力端子に接続して、受信コイル
L 2. L 3の差信号E1をキャンセル信号E2で
相殺させるものである。
しかしながら、この平衡調整回路では、キャンセル信号
E2の位相を0〜180°までしが移相できないため、
環境条件特に環境温度によっては完全に平衡させること
ができなくなる。
これは温度変化により、検出ヘッド1が位置ずれ、膨張
収縮、ストレス等の機械的変化をなすこと、並びにコイ
ルのノアクタンス、抵抗及びシールド面とのキャパシタ
ンス等の電気的特性の変化が生ずることに原因するもの
である。
即ちこのような電気的機械的変化に原因して、差信号E
1がそれまでとは全く180°位相の異なる信号として
現われることがあり、キャンセル信号E2ではもはや平
衡をとることができなくなるのである。
このような要望に答えて、本出願人は次のような平衡調
整回路を既に提案している(特願昭52−15490号
)。
即ちキャンセル信号発生回路として、前記発振コイルと
接続した変成器と、該変成器の2次側に接続されており
ベクトル図上で0°及び180°の位相方向の信号を発
生する実軸信号回路と前記変成器の2次側に接続されて
おりベクトル図上で90°及び270°の位相方向の信
号を発生さす虚軸信号回路と、その実軸及び虚軸両信号
回路に各々挿入されており入力電圧に依存してそれぞれ
の所属する実軸又は虚軸信号回路の出力信号を変化せし
める被制御素子とを設ける。
そして実軸及び虚軸両信号の出力を合成してキャンセル
信号とする。
一方検出ヘッドからの出力信号を互いに90゜位相の異
なる2つの同期検波回路に入力し、その各同期検波回路
即ち実軸、虚軸両戒分Ex 、Ejをそれぞれの対応す
る前記実軸信号回路の被制御素子及び前記虚軸信号回路
の被制御素子のゲートに帰還し、その帰還路中には遅延
回路を設けるのである。
このように構成すれば、遅延回路の働きにより、環境温
度変化のような長期的変化に対しては、検出ヘッドの出
力は平衡することになる一方、品物の通過の如く比較的
急に現われる差信号については、そのままこれを検出出
力として取り出すことができる。
上記2つの装置に共通した欠点は、検出ヘッドが上記の
ような環境条件により機械的変化をなすため、差信号E
1の振幅及び位相が、最初の設定時のものからずれて来
る。
このため、一旦調整設定した値は不適当なものになって
しまい、再びめんどうな平衡調整を行なわなければなら
ないことである。
従って、本考案の目的は、オシロスコープのような特別
な測定器を使わずに、雛でも精度の高い迅速な調整が簡
単にできるようにすることにある。
以下図示の実施例について本考案を説明する。
第2図に於て、検出ヘッド10は磁束発生用の発振コイ
ルL1を内包する発振部11と、発振コイルL1により
発生される磁束と鎖交するように並置もしくは直交する
ように配置された2つの受信コイルL2.L3を内包す
る受信部12とを有する。
被検査物はこの発振部11と受信部12との間を通過し
得るように構成されている。
発振コイルL1の1端は接地され、他端は端子Aを介し
て例えば100 KHzの高周波発振器13に接続され
ている。
受信コイルL2及びL3は互いに逆極性に直列接続され
ており、その中間接続点は接地され、他端は可変抵抗器
14を介して互いに直結され、該可変抵抗器の摺動子は
端子Bと接続されている。
発振器13により発振コイルL1が励磁されると、該コ
イルL1より発生された磁力線により受信コイルL2及
びL3にそれぞれ電圧が誘起され、出力端子Bには両コ
イルの誘起電圧の差信号E1が生ずる。
この差信号E1は、高周波増幅器20により増幅され、
同期検波回路31及び32に送られる。
一方、発振器13の出力EOは、可変抵抗器16から成
る入力調整回路15を介して、キャンセル信号発生回路
50中の変成器51の1次側に入力される。
変成器51の2次側巻線はその中点タップがアースされ
、残りの両端タップには、発振器出力EOに関しOo及
び180°の位相軸における信号(実軸信号)Exを取
り出すための実軸信号回路52と、そして発振器出力E
Oに関し90°及び270°の位相軸における信号(虚
軸信号)Ejを取り出すための虚軸信号回路56とが設
けられている。
実軸信号回路52は、入力電圧に依存して抵抗値の変わ
る半導体素子例えばFET53と、可変抵抗器54と、
抵抗55との直列回路からなる。
虚軸信号回路56は、変成器51の2次側両端タップ間
に、逆並列的に接続した2つのCR直列回路を有し、そ
の素子CとRの各結合点には、前記実軸信号回路52と
同様に構成された直列回路即ち抵抗57、可変抵抗器5
8、FET 59から成る直列回路が接続されている。
実軸及び虚軸両信号回路52.56及び混合手段60に
は加算器その他の適当な装置を利用することができる。
上記実軸及び虚軸両信号回路52 、56からの信号E
x及びEjは、可変抵抗器60により合成され、前述の
高周波増幅回路20中の差動増幅器の他方の入力端子に
、同相のキャンセル信号E2として人別される。
但しE2は回路20中に差動増幅器を設けず差信号E1
と直接合成するときは逆相の信号とする。
このキャンセル信号E2は、ベクトル図上において、そ
の実軸方向成分Exが可変抵抗器54の調整値とFET
53の抵抗値とに依存して変化し、また虚軸方向成分E
jが可変抵抗器58とFET 59の抵抗値とに依存し
て変化するから、結局360°の全ての位相範囲内で作
り出せる。
従って可変抵抗器54.58及び60を手動調整するこ
とにより、差動増幅器22において検出ヘッド10から
の差信号E1を完全に打ち消すことができる。
さて、このようなキャンセル信号E2は、次のようにし
て自動的に作ることができる。
即ち検出ヘッドからの信号E1とキャンセル信号E2と
の偏差、即ち高周波増幅器20の出力信号SO(以下ヘ
ッド信号という)の大きさと位相とを知り、これを実軸
及び虚軸両信号回路52.56に帰還させてやるのであ
る。
この目的の為、高周波増幅回路20には同期検波回路3
1.32が接続され、その出力を積分回路41.42で
積分して実軸及び虚軸両信号回路のFET 53.59
のゲートに印加するようになっている。
同期検波回路31及び32は同し構成であり、例えば増
幅器20の出力端子と積分回路41もしくは42の入力
端子との間に挿入したゲート素子とから戒る。
同期検波回路31には変成器51の2次側巻線の電圧が
印加され、また同期検波回路32にはこれと90’位相
の異なるコンデンサCの端子電圧が印加される。
従って同期検波回路31.32は変成器51の2次側出
力電圧と同期して、しかも互いに90°の位相差をもっ
て例えば第3図の如く開閉制御され、互いに90°位相
の異なる検波出力Sl、S2を出力する。
同期検波出力Sl、S2はそれぞれ積分回路41.42
で積分され、その積分信号S 1’、 S 2’がFE
T53,59のゲートに入力される。
この補正人力S ’1 、 S ’2があった場合、F
ET53及び59は、その入力量に応じて、抵抗値を検
波出力Sl、S2の振幅を減らす方向に変化する。
従って可変抵抗器54.58.60を予じめ適当なとこ
ろに設定しておけば、積分回路41.42からの補正入
力に応じてキャンセル信号E2のベクトルが変化してゆ
き、結局差信号E1を完全に相殺するところに落ち着く
従って、環境温度の変化により、検出ヘッド10の特性
が変化し、その差信号E1のベクトルがどのように変化
しても、これと同等の振巾でかつ同相のキャンセル信号
E2が回路50に発生し、同信号E2により常に信号E
1が相殺される。
即ち、自動的に平衡がとれる。
しかし、この自動平衡機能は、検出ヘッド10に品物を
通し、その品物中の混入金属により高周波増幅器20に
ヘッド信号SOが生じたときにも働くので、このよ・で
は混入金属の検出に不便である。
このため、実軸及び虚軸両信号回路のFET 53及び
59への帰還補正人力S’l、S’2が、検出ヘッド1
0の出力変化時点より少し遅れて印加されるようになっ
ている。
即ち第2図においては、両FET53及び59のゲート
への補正入力ライン61゜62に、それぞれ、抵抗67
.68とコンデンサ63.65とから戊る遅延回路がス
イッチSWによって挿入されるようになっている。
自動平衡切換スイッチSWを閉じた場合、ヘッド信号S
Oが発生しても、FET53及び59の抵抗値変化は直
ちに生ずるのではなく、遅延回路の働きにより、一定時
間後に生じ、当該ヘッド信号SOがゼロとなるように平
衡させる。
換言すれば、環境温度変化のような長期的変化に対して
はヘッド信号SOは常に平衡されているが、品物の通過
により差信号E1が現われた時には、それから一定時間
の間は平衡がとれていないので、高周波増幅回路20に
ヘッド信号SOが発生される。
従ってこの信号SOを振幅検波回路30を通して取り出
せば、品物中の混入金属検出信号S3が得られる。
ところで、混入金属の検出を必要とする品物のうちには
、金属が混入されていなくても検出信号の出るものがあ
る。
例えば導電性のある肉、チーズ、小麦粉等である。
導電性のある品物は検出ヘッド10のコイルのりアクタ
ンスを減らし抵抗器を増加させるからであり、また磁性
体或いは磁性を帯びたものはりアクタンスを増加させる
からである。
従ってこれらの品物についてその品物自体と区別して混
入金属の検知ができるようにするには、この品物自体の
影響を除去してやる必要がある。
この目的で、同期検波回路31.32の入力側には、可
変抵抗器71.73及び抵抗器72.74から戊るシフ
ト回路が設けられている。
可変抵抗器71.73の両端は一15V及び+15Vの
直流電圧に接続されており、この可変抵抗器71.73
を調整することにより、例えば同期検波回路中のFET
のドレインのバイアス電圧が変化する。
このレベル偏倚はカップリングコンデンサの働きにより
前述の自動平衡機能とは独立して行ない得る。
このシフト回路により、ヘッド信号SOのうちバイアス
電位により高い部分の波形のみが同期検波出力として現
われるので、検査しようとする品物についてその検査時
の品物自体の影響が除去され、振幅検波回路30からは
品物中に混入金属があった場合にのみ、検出信号S3が
生ずる。
次にベクトル図によって、品物自体の影響を除去する平
衡調整の仕方を説明しよう。
便宜上、自動平衡調整機能は働いてないものとする。
第4図のベクトル図において、Elは検出ヘッド内に品
物も何も入ってない場合の検出ヘッド10からの差信号
である。
上述のように、肉、チーズ、小麦粉等は、これを検出ヘ
ッド内に入れると、差信号El’、El“の如く観測さ
れる性質がある。
今、キャンセル信号E2“が生じているとき、この信号
E2″を品物がないときの差信号E1と合成すればE3
の如くなり、また品物があるときの差信号El’をE2
″と合成すればE4の如くなる。
ここで実軸及び虚軸側シフト回路の可変抵抗器71及び
73を加減してゆけば、キャンセル信号のEx酸成分び
Ej酸成分変わる為、キャンセル信号はE 2”、 E
2’、 E 2・・・・・・の如く変化してゆく。
従って品物がない場合の差信号E1との合成ベクトルは
E 3. E 3’、 E 3”・・・・・の如く変化
する。
また品物が在る場合の差信号El’との合成ベクトルも
E4゜E 4’、 E 4″・・・・・・の如く変化す
る。
従ってキャンセル信号をE”、 E 2’、 E 2・
・・・・・のように変えてゆけば、品物がない場合と品
物がある場合の両ベクトルE 3″、 E 4“のどち
らの振幅をも等しくすることができる。
このようなキャンセル信号の位相位置は、肉、チーズ等
のいずれについても、必ず一個所は存在するものである
よってこのような位相位置の所にシフト回路を設定して
やれば、肉、チーズ等そのものについては、振幅検波回
路30から検出信号S3が発生されない。
何故なら、振幅検波では位相の違いは出力として現われ
ないからである。
よって肉、チーズ等の内部に在る金属が肉、チーズ等自
体の影響を受けることなく検出される。
第5図において、100はテ゛ジタル電圧計であり、切
替スイッチSW1をa側にすると、高周波増幅器20か
らのヘッド信号SOの大きさが表示される。
即ちヘッド信号SOが、ボルテージフロア−81を通し
て直線検波回路82に加えられ、その検波出力の振幅値
がデジタル電圧計100に表示される。
このようにしてヘッド信号SOの振幅を数値表示せしめ
ることは、平衡調整時に非常に有意義である。
なぜなら平衡調整は、品物自体を検出機に通してみて、
検出信号S3が生じない状態をシフト回路を調整しなが
ら見つける作業であるからである。
切替スイッチSW1をb側にすると、ディジタル電圧計
100には、ヘッド信号SOの発振器出力EOに対する
位相差が表示される。
94はJKフリップフロップF/Fと論理ゲートとで構
成した位相弁別回路であり、その一方の入力端子即ちJ
KフリップフロップF/FのJ入力端子には、コンパレ
ータ86からヘッド信号SOについての比較信号が、ま
た他方の入力端子にはコンパレータ92から発振器13
の出力EOについての比較信号が入力される。
コンパレータ86には、ヘッド信号SOが、上述のボル
テージフロア−81を経て、位相シフト回路84及び増
幅器85を通って入力される。
またコンパレータ92には、発振器13の出力EOがボ
ルテージフロア−91を通って入力される。
両コンバレー!と、ANDゲート87.93の働きによ
り、比較出力を矩形波の形で出するようになっている。
位相シフト回路84をヘッド信号SOの系路中に挿入し
たのは、品物が検出ヘッド内に無い場合に、そのヘッド
信号E1の位相を発振器出力EOのベクトルの位相に一
致させたり、位相系の位相遅れを補正するためである。
このようにしておけば、検出機に品物を通した際、品物
のもつ固有の位相差θ(ヘッド信号SOと発振器出力E
Oに対しての位相差)が読み取れることとなる。
上記の位相差θの読取りに関して注意すべき点は、ヘッ
ド信号SOの出力が全くないときは位相弁別ができない
ことである。
従ってこの位相弁別に必要な最小振幅のヘッド信号SO
を知るために、上述の直線検波回路82の出力ラインに
は、レベルコンパレータ83及び発光ダイオードLED
から威る最小振幅表示器が接続されている。
切替スイッチSW1をC側にすると、ディジタル電圧計
100には、検出信号S3のピークホールド値がディジ
タル表示される。
低周波として取り出される検出信号S3は、反転回路9
5を通してピークホールド回路96に送られ、アナログ
スイッチ97を通してコンデンサC1にピーク値がホー
ルドされる。
98は、反転回路95からの検出信号をホールド値と比
較するコンパレータであり、ホールド値より検出信号が
大なる場合はアナログスイツチ97をONせしめるよう
に機能する。
99はタイマであり、独自の周期でセット・リセットを
繰返している。
そしてタイマ99の作動時には、その出力端子99 a
に出力を生じ、ピークホールド回路96のアナログスイ
ッチ97を、所定のタイマ時間だけオフせしめる。
従ってこのタイマ時間だけ検出信号S3のピークホール
ド値がディジタル電圧計100に表示され続ける。
本考案は、上記のようにヘッド信号SOの振幅と位相と
を表示せしめるものであるから、容易に品物に合致した
平衡調整ポイントを見い出すことができる。
その手順を第6図のベクトル図を参照しながら説明する
便宜上、検出ヘッドからの差信号E1はこれをゼロとし
ないように積極的に予め調整しであるものとする。
まず、スイッチSW1をa側(振幅)に切替える。
そして検出ヘッド内に品物を何も入れてない状態下で、
ヘッド信号S01の振幅が位相弁別に必要な値(例えば
2V)となるように、実軸、虚軸両信号回路の可変抵抗
器71.73(自動平衡調整機能が働いていない場合は
54.58)を調整する。
続いてスイッチSW1をb側にして、ヘッド信号S 0
1が発振器出力EOに対して適当な位相差θをもつよう
に、可変抵抗器71.73を調整する。
かくして第6図の如きヘッド信号S 01が得られる。
次に、スイッチSW1をC側(検出信号)にして、実際
に、金属の混入されてないことが予め判っている品物を
、検出ヘッドに通してみる。
このとき検出ヘッドからの差信号がElからEl’とな
れば、Solは第6図の如くS02となる。
従ってS01から802を引いた振幅が、振幅検波回路
30に入力され低周波増幅され、その出力即ち検出信号
S3が電圧計100で読み取られる。
次に、上記検出信号S3が最小となるように調整するた
め、スイッチSW1をb側とC側に交互に切替えながら
、ヘッド信号S01の位相角θを、即ちキャンセル信号
E2の位相を加減する。
そして検出信号S3の最小となる点が求まる。
この点は当該品物についての平衡がとれた点であり、こ
のときのヘッド信号SOの振幅と位相θの値をメモして
おけば、後に平衡がくずれたようなときでも、直ちに精
確な平衡ポイントに直すことができる。
従って、各品物毎に、その平衡ポイントの位相と振幅と
を求め、−欄表にしておけば、当該金属検出機により検
査する品物を変更したときでも、オシロスコープ等を使
わずに簡単に平衡調整ができる。
以上は、自動平衡調整回路と一体的に説明したが、本考
案はこれに限られるものではなく、第1図に示したよう
な平衡回路にも適用できることは明らかである。
尚、実施例では切替スイッチで振幅、位相、及び検出信
号を切替えて表示せしめるようにしたが、これらを専用
のディジタル電圧計により、切替えなしに表示せしめる
ようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の平衡調整回路、第2図は本考案の平衡調
整回路の部分図、第3図は同期検波の説明図、第4図は
シフト回路の調整説明用のベクトル図、第5図は本考案
の平衡調整回路の表示部を示す図、第6図は平衡調整説
明用のベクトル図である。 10・・・・・・検出ヘッド、20・・・・・・高周波
増幅器、30・・・・・・振幅検波回路、31.32・
・・・・・同期検波回路、41.42・・・・・・積分
回路、50・・・・・・キャンセル信号発生回路、52
・・・・・・実軸信号回路、56・・・・・・虚軸信号
回路、82・・・・・・直線検波回路、85・・・・・
・位相シフト回路、86.92・・・・・・コンパレー
タ、94・・・・・・位相弁別回路、96・・・・・・
ピークホールド回路、99・・・・・・タイマ、100
・・・・・・ディジタル電圧計、EO・・・・・・発振
器出力、El・・・・・・差信号、SO・・・・・・ヘ
ッド信号、S3・・・・・・検出信号、SWl・・・・
・・切替スイッチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 検出ヘッドの1次側を発振器により励磁し、検出ヘッド
    の2次側から得られる差信号を、90°位相の異なる同
    期検波回動を通した後それぞれ積分回路に入れ、一方前
    記発振器に接続した調節可能な実軸、虚軸信号回路から
    得られる実軸、虚軸両信号の合成を前記差信号にキャン
    セル信号として加算又は減算してヘッド信号をつくり、
    かつ前記積分回路の出力を実軸、虚軸信号回路へそれぞ
    れ帰還せしめそして前記ヘッド信号を振幅検波して検出
    信号を得るようにした金属検出機の平衡調整装置におい
    て、前記ヘッド信号の為の直線検波回路と、前記ヘッド
    信号の前記発振器出力に対する位相差を取り出す為の位
    相弁別回路と、そして前記検出信号の為のピークホール
    ド回路とを設け、これら直線検波回路、位相弁別回路、
    ピークホールド回路の各出力をディジタル電圧計で表示
    せしめるようにした表示装置。
JP10886478U 1978-08-10 1978-08-10 金属検出機の平衡調整用表示装置 Expired JPS5820944Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10886478U JPS5820944Y2 (ja) 1978-08-10 1978-08-10 金属検出機の平衡調整用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10886478U JPS5820944Y2 (ja) 1978-08-10 1978-08-10 金属検出機の平衡調整用表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5526427U JPS5526427U (ja) 1980-02-20
JPS5820944Y2 true JPS5820944Y2 (ja) 1983-05-02

Family

ID=29054291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10886478U Expired JPS5820944Y2 (ja) 1978-08-10 1978-08-10 金属検出機の平衡調整用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5820944Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960278A (ja) * 1982-09-30 1984-04-06 Anritsu Corp 自己診断式金属検出器
JPS6158341U (ja) * 1984-09-25 1986-04-19
JPH036744Y2 (ja) * 1985-07-22 1991-02-20
JPS62201240U (ja) * 1986-06-13 1987-12-22
JPH0724513Y2 (ja) * 1988-08-26 1995-06-05 松下電工株式会社 廻り縁材

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5526427U (ja) 1980-02-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08201491A (ja) ホール効果装置を有する磁界センサ
GB999917A (en) Multiple parameter eddy current non-destructive testing device
US3491289A (en) Non-contact eddy current instrument
US2407202A (en) Apparatus for responding to magnetic fields
US5046260A (en) Electronic compass
JPS5820944Y2 (ja) 金属検出機の平衡調整用表示装置
US4716773A (en) Stress detector
US2834939A (en) Compensation of induced magnetic fields
US3619772A (en) Magnetometer employing means responsive to variations of magnetization vector position in a thin film sensor
US3601899A (en) Single core solid-state compass
Schuster Thermal measurement of ac power in comparison with the electrodynamic method
JPS5836755B2 (ja) 混入金属の検出方法
US4041377A (en) Magnetostriction testing apparatus having digital output display
JP3107875B2 (ja) 金属検出機
US2721974A (en) Magnetometer
US2776403A (en) Induced magnetization compensator
GB907013A (en) Improvements to nuclear-resonance type detectors for magnetic fields and applications thereof
US2725551A (en) Magnetometer system
SU866511A1 (ru) Устройство дл измерени параметров магнитного пол
SU1629887A1 (ru) Тесламер
US2930978A (en) Phase angle measuring apparatus
SU1748031A1 (ru) Способ определени механических свойств изделий из ферромагнитных материалов и устройство дл его осуществлени
SU1048412A2 (ru) Соленоидный бесконтактный датчик контрол положени и перемещени прот женного тела с магнитными неоднородност ми
GB836723A (en) Improvements in or relating to the electromagnetic testing of materials
SU1180775A1 (ru) Электромагнитный ориентатор