JPS5820937Y2

JPS5820937Y2 - スケ−ルファクタ表示装置

Info

Publication number: JPS5820937Y2
Application number: JP15659577U
Authority: JP
Inventors: 光伸岩淵; 充野沢
Original assignee: 日立電子株式会社
Priority date: 1977-11-24
Filing date: 1977-11-24
Publication date: 1983-05-02
Also published as: JPS5482672U

Description

【考案の詳細な説明】この考案はスケールファクタ表示装置に関するものであ
る。

たとえばオシロスコープ等の入力信号のスケールファク
タ表示器は、第１図に示すように、指標１ａを有するつ
まみ１で構成され、このっまみ１は、被測定回路と接続
される同軸（以下ＢＮＣと称する）接栓座２に供給され
る人力に応じてｌＱｍＶ／ＤＩＶからＩＶ／ＤＩＶま
で７段に切り換えることができ、オシロスコープの管面
スケールとスケールファクタは１：１で対応する。

しかしながら、被測定回路へのオシロスコープ入力のイ
ンピーダンスによる負荷効果を低減するため、あるいは
測定範囲を拡大するために、ｈプローブを用いる場合が
あり、この場合、スケールファクタは管面スケールと１
：１の対応でなくなり、測定者は換算を必要とし、この
換算は煩られしがった。

それ故、この考案の目的は、プローブの種類に応じて、
管面スケールと１：１に対応するように、スケールファ
クタ表示器の表示倍率が切り換るようにしたスケールフ
ァクタ表示装置を提供するものである。

以下、実施例を用いてこの考案を詳細に説明する。

第２図ないし第４図はこの考案に係るスケールファクタ
表示装置の一実施例を示す構成国である。

まず第２図において、たとえばオシロスコープのケース
１１の一面に取り付けられたスケールファクタ表示器１
２があり、このスケールファクタ表示器１２は、７段階
に切り換るつまみ１３と、このつまみ１３の外周から外
方に延在し、前記つまみ１３と連動するたとえば透明な
アクリル樹脂からなる表示板１４と、この表示板１４面
に記された表示１５とから構成され、前記表示１５は前
記つまみ１３の軸に対して２７０°の広がりでそれぞれ
等間隔で１０ｍ、２０ｍ、５０ｍ、、１．．２．．
５，１，２，５．１０の１０個の数値が配置されている
。

そして、前記つまみ１３を反時計回りにいっばいに回し
たとき、１０ｍおよび、１の表示に対応するオシロスコ
ープ本体の一部はそれぞれ窓１６および１７が形成され
、それぞれの窓１６および１７には発光素子が内包され
ている。

またオシロスコープのケース１１の一面には被測定回路
と接続されるＢＮＣ接栓座１８が配置され、前記オシロ
スコープのケース１１内の前記ＢＮＣ接栓座１８の近傍
にはＢＮＣ接栓座１８の中心軸を対称軸とした一対のヨ
ーク１９および２０が取り付けられ、このヨーク１９お
よび２０は前記対称軸の方向に沿って延在した後、その
端部が対向して空隙を構成している。

また前記ＢＮＣ接栓座１８の中心軸上でかつ前記ヨーク
１９および２０によって構成された空隙間には磁気感応
スイッチとしてのリードスイッチ２１が配置され、この
リードスイッチ２１は、前記空隙内には磁束が存在しな
い場合には、電源２２により、第２図で示した窓１６に
内包されている発光素子１６ａを発光するようにスイッ
チされ、また空隙内に磁束が存在しない場合には窓１７
に内包されている発光素子１７ａを発光するようにス
イッチされる。

さらに、被測定回路とオシロスコープとを直接接続させ
るプローブにおける前記ＢＮＣ接栓座１８と嵌合する接
栓は従来通りのものを用いるが、特にｈプローブにおけ
る接栓は、第３図に示すように、接栓２３のＢＮＣ接栓
座１８と対向する面の外周部に、第４図に示すように、
１８０°以上の広がりをもつ円弧状の磁石２４が取り付
けられており、この磁石２４は前記接栓２３をＢＮＣ接
栓座と嵌合したとき、たとえば前記磁石２４の両端のＮ
極およびＳ極がそれぞれヨーク１９および２０とオシロ
スコープのケース１１を介して近接するようになり、各
ヨーク１９および２０および空隙を介して磁束が通り、
これにともなってリードスイッチ２１が作動して表示を
切り換える。

このように構成したスケールファクタ表示装置において
、被測定回路とオシロスコープとを直接に接続させる場
合には、磁石が組み込まれていない従来のプローブの接
栓が接栓座１８に嵌合されるため、オシロスコープのケ
ース１１内に設けられたヨーク１９および２０によって
構成される空隙内には磁束が存在せず、これにともなっ
て空隙内に配置されているリードスイッチ２１は電源２
２から発光素子１６ａに電流が流れるようにスイッチ
されたままとなり、この発光素子１６ａでスケールフ
ァクター表示器１１の窓１６が光るようになる。

前記窓１６ハ表示板１４面ニ記サレタ１０ｍｖ／′ＤＩ
ｖからＩＶ／ＤＩＶまでの各表示における指標となり
、７段切り換えによるつまみ１３の時計回りの回動で、
前記指標上に順次ｌＱｍ、２Ｑｍ、５Ｑｍ、、
ｌ、、’ｌ。

、５，１の数値が位置づけられる。

また被測定回路とオシロスコープとをｈプローブを介し
て接続する場合には、磁石が組み込まれている接栓が前
記接栓座１８に嵌合されるので、オシロスコープのケー
ス１１内に設けられたヨーク１９および２０によって構
成される空隙内には磁束が存在し、これにともなってリ
ードスイッチ２１は電源２２から発光素子１７Ｈに電
流が流れるようにスイッチされる。

そしてこの発光素子１７ａでスケールファクター表示
器１１の窓１７が光るようになる。

前記窓１７は表示板１４面に記された。１ｖ／ＤＩｖ力
ラ１０ｖ／ＤＩＶマテノ各表示、ツマリ１０ｍＶ／ＤＩ
Ｖから１■／ＤＩＶの各数値を１０倍させた表示帯域に
おける指標となり、７段切り換えによるつまみ１３の時
計回りの回動で、前記指標上に順次、１．．２．．５，
１，２，５．１０の数値が位置づけられるよつになる。

このように、春プローブを用い、このプローブの接栓を
接栓座１８に嵌合したときに、予め換算されている表示
倍率に自動的に切り換わることから、スケールファクタ
と管面スケールが１：１に対応で゛きる。

この実施例では、接栓２３に磁石２４を組み込んだもの
であるが、第５図に示すように、ケース１１内の接栓座
１８の近傍に前記接栓座１８の中心軸を対称軸として磁
石２５およびヨーク２０を配置し、一方、接栓２３の前
記接栓座１８との嵌合面にはその周囲に１８０°以上の
広がりを有する磁性体２６を設けることにより、前記接
栓２３の嵌合状態で前記磁石およびヨーク２０との間の
磁束変化を生じさせ、リードスイッチ２１の切り換わり
により、発光素子１６ａから発光素子１７ａへの発光
切り換えを行なってもよい。

なおこの場合、接栓２３は、第４図に示すように、磁石
２４を組み込んだものを用いても同様の効果が得られる
ことはいうまでもなく、さらに、第７図ａおよびｂに示
すように、接栓２３にそれぞれ磁石２４をその極性を異
ならしめるような方向に配置させ、これら接栓２３をそ
れぞれ接栓座１８に嵌合させるとき、ケース１１内の磁
石２５の接栓座１８側の極と近接する磁石２４が異なる
極（第７図ａ）、あるいは同じ極（第７図ｂ）となるよ
うにすることにより、磁石２５とヨーク２０との間の磁
束を変化させるようにしてもよい。

さらに、以上述べた各実施例は、磁気回路およびこの磁
気回路中の空隙に配置される磁気感応スイッチを一個設
けたものであるが、複数個形威し、各スイッチは前記各
磁気回路に対応した個所に配置される磁性体を組み込ん
だ複数の接栓によって切り換わるようにし、これにより
４段以上に表示倍率が切り換わるようにすることもでき
る。

また、磁束に応じて切り換わるスイッチとしてリードス
イッチを用いたが、磁気感応スイッチであれば、いかな
る構成のスイッチを用いてもよく、このスイッチの切り
換えに応する表示倍率の切り換え表示は発光素子を用い
た表示以外の他の手段であってもよい。

さらに、ケース内の接栓座の近傍にはヨークを配置して
いるが、特にヨークを設けなく接栓座の近傍に磁気感応
スイッチを配置するようにしてもよい。

なお、以上の説明では磁気感応スイッチとしてリードス
イッチを一例としたが、ホール効果を利用した磁気感応
リレー等でも良い。

以上説明したように、この考案に係るスケールファクタ
ー表示装置によれば、プローブの種類に応じて管面スケ
ールと１：１に対応するように、スケールファクタ表示
器の表示倍率が切り換り、換算の煩わしさを除くことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のスケールファクタ表示器の一例を示す構
成図、第２図ないし第４図はこの考案に係るスケールフ
ァクタ表示装置の一実施例を示す構成図、第５図ないし
第７図はこの考案に係るスケールファクタ表示装置の他
の実施例を示す構成図である。１．１３・・・・・・つまみ、２・・・・・・接栓座、
１１・・・・・・ケース、１２・・・・・・スケールフ
ァクタ表示器、１４・・・・・・表示板、１５・・・・
・・表示、１６．１７・・・・・・窓、１６ａ、１７ａ
・・・・・・発光素子、１８・・・・・・接栓座、１９
．２０・・・・・・ヨーク、２１・・・・・・リードス
イッチ、２２・・・・・・電源、２３・・・・・・接栓
、２４．２５・・・・・・磁石。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）少なくとも磁性体が組み込まれたものを含む接栓
ど、この接栓が嵌合する接栓座と！ζこの接栓座に嵌合
した前記接栓を一構成材として形成される磁気回路と、
この磁気回路中の空隙に配置され前記接栓の種別に応じ
て変化する磁束により切り換わる磁気感応スイッチと、
この磁気感応スイッチの切り換えによって表示倍率が切
り換わるスケールファクタ表示器とから構成されること
を特徴とするスケールファクタ表示装置。
（２）前記磁性体を磁石とした実用新案登録請求の範囲
第１項記載のスケールファクタ表示装置。
（３）前記磁気回路は、一端が接栓座に嵌合する接栓に
組み込まれた磁性体の両端にそれぞれ近接し、かつ他端
が互いに空隙を有して対向する一対のヨークによって構
成される実用新案登録請求の範囲第２項記載のスケール
ファクタ表示装置。
（４）前記磁気回路は、接栓座に嵌合した接栓と、この
接栓に近接して配置された磁石とから構成される実用新
案登録請求の範囲第１項又は第２項記載のスケールファ
クタ表示装置。
（５）前記磁気回路は、一端が接栓座に嵌合する接栓に
組み込まれた磁性体の両端にそれぞれ近接し、かつ他端
が互いに空隙を有して対向する磁石とヨークによって構
成されている実用新案登録請求の範囲第１項又は第２項
記載のスケールファクタ表示装置。
（６）前記磁気回路およびこの磁気回路中の空隙に配置
される磁気感応スイッチは複数がらなり、各磁気回路の
磁束は、前記各磁気回路に対応した個所に配置された磁
性体を組み込んだ複数の接栓によって変化する実用新案
登録請求の範囲第１項。第２項、第３項、第４項又は第５項記載のスケールファ
クタ表示装置。