JPS5820413Y2 - 自動車用シフトレバ−のグリツプ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、車輛に塔載される自動変速機のシフトレバ
−に取付けるＴ形グランプに係り、組立構造の合理化を
はかったものである。

在来のこの種のＴ形グリンプは第３図に例示するように
、シフトレバ−の上端部に嵌合される連結管部３１と、
その管部の上端外周に接続して左右に延ばした基台３２
と、その基台上で一端が開放された横穴３４を構成する
袋状カバー３３とからなる一体物で形成し、袋状カバー
３３の全体と基台３２の一部とを締リカバー３５で覆っ
て接着剤で接着するとか、或は係合爪とビスで固定して
いるものであって、前記のように袋状カバー３３によっ
て構成された横穴３４に、発条３６を作用させ且つ一側
を傾斜カム面３９にした孔部３８を形成した押釦３１を
挿入し、レバーの中心に挿通したロンド４０のへンドカ
ム４１を前記孔部３８に下方から挿入するようにした構
造で、Ｔ形グリップとしての機能は完全であるが、袋カ
バー３３の分離不能な存在のため組立操作が煩わしく、
さらに飾りカバー３５が剥がれ易い等の欠点をもつ。

本考案は組立ての障害になっている袋カバーを除き、そ
れに代って横穴を構成するカバーを設け、そのカバーの
下面に押釦のストロークを干渉しないように該押釦に通
した連結用突部を設けて堅牢に組立てるようにしたもの
である。

本考案の一実施例を説明するに、ａはパイプ製のシフト
レバ−１ｂは該シフトレバ−の中心に納めた該レバーの
複数の位置決めを行うロンドであって、シフト位置を変
更するには多くの場合前記ロッドｂを押上発条Ｃの弾力
に抗する下降操作の下に行う。

ロンドｂの上端には一側を傾斜したカムヘンド２６が固
定される。

１は、前記シフトレバ−ａの上端部に嵌合する連結管部
２と、その管部２の上端外周に接続して左右に延びた基
台３とからなるグリップ本体であって、基台３の一端上
面に横穴閉塞用のエンド板４を立設し、他端上面に横穴
用周縁片５を立設し、さらに前記エンド板４の内側に空
間６を隔てて前記周縁片５の方向に開口をもつばね挿入
筒１を設け、その挿入筒１と前記周縁片５との間に高さ
の低い摺動座片８を設け、前記周縁片５の内側にトンネ
ル形のカバー支持座９を形成し、その支持座９の両側下
方からエンド板４の内側までの間に低い堤１０を形成し
て夫々の外側をカバー接触縁１１となし、さらに摺動座
片８の端方部と空間６の下部とに、下側の径を拡げた段
付孔１２を設け、以上を合成樹脂材又は軽合金タイカス
トによって一体に成形する。

１３は基体２のエンド板４と横穴用周縁片５の各内側間
で前記本体１に覆着するカバーであって、カバー支持座
片９に密着するトンネル壁形の断面形状を有し、両側の
裾端１４をカバー接触縁１１に密着する形状に形成され
る。

その下面には空間６内に少し嵌まる突縁１５と、その中
央で一方の段付孔１２上で基台３に接する連結用突部１
６と、他方の段付孔１２上で摺動座片８上に接する連結
用突部１γとを一体に設ける。

１９はブリング本体１の横穴用周縁片５の内周からブリ
ング本体１とカバー１３によって構成される横穴１８に
挿入する押釦であって、前端に前記したばね挿入筒γに
遊嵌する第２ばね挿入筒２０を設け、さらに−側を傾斜
カム２２とした前記カムヘンド２６の嵌入透孔２１と、
カバー１３の連結用突部１Ｔを緩やかに通す縦方向の摺
動孔２３とを一体に設ける。

摺動孔２３は前記の連結用突部１γが通っていても押釦
１９の本来の摺動ストロークを干渉しない長さに形成す
る。

前記例示のＴ形グリップは、ブリング本体１のばね挿入
筒１にコイルばね２４を嵌合し、横穴用周縁片５に通し
た押釦１９の第２ばね挿入筒２０にコイルばね２４を嵌
め、さらにその挿入筒２０をばね挿入筒７内に押付げな
がら、カバー１３の連結用突部１Ｔを摺動溝２３に通す
と同時に突縁１６を空間６内に納め、かくして押釦１９
が摺動溝２３の溝縁と連結用突部１γとの係合でコイル
ばね２４の弾力により突出しないようにしてから基端３
の下面から各段付孔１２に挿入する締ねじ２５を連結用
突部１６，１７の下端面にねじ込んで、ブリング本体１
とカバー１３とを組立てさらに連結管部２をシフトレバ
−ａの上端から嵌めてヘンドカム２５を嵌入透孔２１内
に臨ませる。

本考案は前記実施例の説明によって明らかにしたように
、Ｔ形グリンプを、シフトレバ−の上端に連結する連結
管部と、その管部の上端外周に接続して左右に延ばした
基台とからなるブリング本体と、前記基台に覆着するカ
バーとによって組立てて構成された横穴に摺動自由に挿
入される押釦に前記カバーを基端に固定するため該カバ
ーの下面から突出した連結用突部な通す摺動溝を穿設す
るものであり、その摺動溝は前記の連結用突部との関係
で摺動ストロークに干渉を及ぼさない−長さに形成され
るものであると同時に、押出し方向に作用する公知のコ
イルばねによって押釦が所要のストロークを著しく越え
て押出されないようにするものでもあるから、組立完了
後にシフトレバ−に連結管部を挿入すれば、該レバーの
上端から突出するロンドのヘンドカムを簡易に押釦の孔
部に受は入れることができるし、カバーを連結突部によ
って基台に固定して締ねじ止めにより固定する組立ても
簡易正確になり、従来の、横穴構成に関しては無関係で
単にグリップ上面部を飾る目豹だげを持つにすぎない飾
りカバーを使用するＴ形グリンプに比して製作並にシフ
トレバ−への組付等を容易化できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１，２図は本考案の一実施例を示し、第１図は分解斜
視図、第２図は縦断側面図、第３図は従来例の縦断側面
図である。 １・・・・・・ブリング本体、２・・・・・一連結管部
、３・・・・・・基台、１・・・・・・ばね挿入筒、１
１・・・・・・カバー接触縁、１３・・・・・・カバー
、１４・・・・・・裾端、１６・・・・・・連結用突部
、１７・・・・・・連結用突部、１８・・・・・・横穴
、１９・・・・・・押釦、２１・・・・・筆入透孔、２
２・・・・・・傾斜カム２３・・・・・慴動孔、２５・
・・・・鮮ねじ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シフトレバ−の上端に嵌合する連結管部と、その管部の
   上端外周に接続して左右に延ばした基台とからなるグリ
   ップ本体と、前記基台に覆着されカバーとによって組立
   てて、一端が開放された横穴を構成し、その横穴に摺動
   可能に挿入して前記レバーの中心に嵌装したロンド上端
   の該横穴内に突出するヘンドカムに係合させるようにし
   た押釦に、該押釦の摺動ストロークに関連させた摺動孔
   を縦に透設し、前記カバーの下面に前記摺動溝を通って
   基台の上面に接する連結用突部を設けて、基台の下面か
   ら挿入した締ねじを前記突部の下端面から螺入するよう
   にしたことを特徴とする車輛用シフトレバ−のグリップ
   。